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46.トラップとか無いに等しい



 円卓山内部に侵入する俺たち。

 狭い通路を、縦に並んだ状態で進んでいく。


 岩山の中だっていうのに、白亜の石でできた通路が、奥へと続いてる。

 石像が並び、壁や床には彫刻が刻まれている。遺跡、という言葉がぴったりな内装をしていた。


「フェン。でかくなるなよ。こんな狭い通路でフェンリル姿になられちゃ、たまったもんじゃないからな」


 通路は2メートル強くらいしかないので、フェンリルになってしまうと、通路がふさがってしまう。

 いざとなったとき対処できなくなる。


 さらに、体にまとっている炎のせいで、マイがダメージを負う危険性があった。

 それゆえ、フェンは子犬の姿で、マイの頭にのっている。


 子犬に美少女、な、なんて絵になるんだ……。


『わかっている。しかし、我が主よ。大丈夫なのか? ここは通路が常に動いてるのだろう。それにここはダンジョンだ、トラップももしかしたらあるのではないか?』


 ん?

 もしかしたら……だって?


「もしかしなくてもトラップだらけだよ。ストップ」


 俺は三人(正確には2人と1匹だけど)をその場にとどめ、ひとりで先に進む。

 床にはいつくばって、じっとよく観察する。


 床に描かれた、絵の刻まれたタイル。

 その一つだけが、微妙に浮いているのがわかる。


「スイッチ式のトラップだ。体重をかけたら発動する」

『なんと。よくわかったな、主よ』


「まあね。音が違ったからさ」

『音?』


「ああ。歩いてる時の反響音から、通路や壁に設置してある、トラップを判別できるからさ」


 普通の石の床や壁と、トラップ装置とでは、音の伝わり方が異なるからな。

 音が一定に広がっているなら、トラップがない。一定じゃなきゃトラップがある。



 トラップのある床、壁を、反響音で判別できる。

 しかもただ歩き、ただ耳を澄ませるだけで済む。


「やはり、シーフさんがいると、ダンジョンはとても心強いですね」

「へへ、どうも」


 ルイスさんに褒められると嬉しくなっちまうな。

 妹以外に褒められて、こんな気分になるなんて。ババディを除いたら初めてか。

 ババディもまあ褒めてはくれるけど、それ以上にうるさいからな、あの人。

 あんま好きじゃ無い。嫌いでは決して無いけども。


 俺は床にダガーを突き立てる。

 奪命の一撃ヴォーパル・ストライクは、人体以外にも有効だ。


 トラップを作動させること無く破壊できる。


『ううむ……なんと鮮やかな手腕』

「シーフ兄さんは、やっぱりすごい!」


 うおほほほほ! 

 マイぃい! 兄ちゃんをそんな褒めないでおくれよぉう。


 俺はウキウキるんるんで進んでいく。


『しかし主よ、トラップは全てスイッチ式ではないのだろう?』

「そりゃそうだ。転移トラップってのもあるぜ」


 転移トラップ。

 特定の場所にいったり、アイテムを触ったりすると、別の場所へと飛ぶ魔法が発動する。


 ポピュラーな罠であり、そのせいで多くの人が被害に遭っている(たいてい、飛んだ先は強いモンスターがいたり、モンスターハウスが待ち受けていたりするからな)。


『転移トラップは、スイッチ式ではないのなら、判別は難しいのではないか?』


「そんなことねーって。ほら、あそこ」


 俺は壁の一点を指さす。

 何の変哲のもない壁だ。


 反響音も別におかしなところはない。


「これ、トラップ」

『なんと! ただの壁に見えるぞ?』


 マイがフェンを連れて、壁に近づく。 たしかにつぶさに見ても、スイッチは見当たらない。


 俺は近くに落ちてる石を手に取って、ぽいっと壁に向かって投げる。

 すると、石は壁にぶつかると同時に消えた。


『! 石が消えた……転移トラップだ! 本当にあるとは……どうやって見分けたのだ?』

「これはもっと単純。魔力がたまっていたからだ」


『? どういうことだ?』


「転移トラップって、ようは転移魔法陣が設置してあるんだろ? でも魔法だから、発動には魔力が要る。壁や床に、不自然に魔力がたまっている場所は、罠が設置されてる可能性が高いってことだ」


 危ないので奪命の一撃ヴォーパル・ストライクで、罠を破壊しておく。

「熟練の冒険者なら、魔力を目に集中させることで、魔力をたまっている場所を見分けられます。シーフさんは、どうやって見分けたのですか?」


 魔力がたまってるかどうか、どう判別するか、か。


「音」

「音……?」


「うん。魔力の音を聞くんだ」


 魔力がたまってると、固有の音を発する。

 それを聞き分けているだけ。


「……魔力を見るためには、長い修練を必要とします。また、魔力を見るために、魔力を消費します。でもシーフさんは超聴覚で、音で見分けるのですね」


「そーゆーこと。あと魔力消費しないから」


「……すごいです。さすがシーフさん」


 やっぱりこの人にほめられると、うれしいな。

 あとマイが「どやぁ……?」と胸を張ってるのがウルトラ可愛すぎてやばい(語彙)


「さ、トラップなんて気にせず、さっさと進もうぜ 」

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