37.革新的商売
砂蟲をぶったおした俺。
技能宝珠をゲットした。
■土遁
→地面に潜行することができる。
「結構レアなスキルっぽいな」
「結構どころじゃねーっすよ……」
ぐったりした様子のコロウリィ。
「それは古竜ベヒーモスも使う、地中を自在に移動できるレア中のレアなスキルっす」
「ふーん……レアなら売ればどれくらいになるんだろうな」
きょとん、とコロウリィが目を点にする。
ん? 何か変なこと言っただろうか、俺。
「な、何いってんすか……技能宝珠なんてうれないっすよ」
「なんで?」
「だって……そんなものがあるってそもそも……誰も……知らない……」
コロウリィが途中で押し黙ってしまった。
ん?
「いや……待てよ。誰も売ろうとしてなかっただけっす。てことは……」
「よくわからんが、欲しいならやるよ。どうせまた砂蟲でるだろうし」
ぽいっ、と俺は技能宝珠を渡す。
「い、いや……あはは! 売るのはむりっすよ! だって技能宝珠で、スキルを得られる数には上限があるんでしょ?」
「そうだな」
「じゃあ」
「でも裏を返せば、それがわかれば需要はあるんじゃないか? みんなマイほどじゃないけど、スキルスロットはあるわけだし」
「!?」
ン……?
なんだ……俺、なんかおかしなこといっただろうか。
「シーフさん……そのとおりっす」
「でしょ?」
「あのでも、それだと技能宝珠を取り出せる、唯一の存在である、シーフさんに力をかりないと……」
俺に力……?
「何言ってんだよ」
「だめっすよね……」
「良いに決まってんじゃん。俺ら、友達だろ?」
俺ら、というかマイとコロウリィと、がな。
コロウリィがその場にしゃがみ込み、おいおいと泣き出してしまった。
え、なんなん……?
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