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第二話 灼熱のアンチ

 ある程度の話し合いをし、案内され建物を出る。


 リングを装着したまま一人、フルアクセル・リング社を後にしたカナイは機能のNo.①を起動しバランスを崩さないようにしつつ足元や腰に力を入れる。

 風が渦を巻き片足を地上から離す。

 本来ならリングを扱い慣れてる人しか上手く停止できないが、魔女なだけあり魔力を使いリングの機能の干渉、そのまま速度を弱め目的地の自宅前で綺麗に止まった。

 敷地に一歩踏み入れてからゆっくり確認しつつリングの機能を停止させ、ふぅーと一息吐き「ただいま〜」と開け遠くから「おかえり〜」と大人の女性の声がする。

 さっさとリビングのソファーに腰掛けながら何気なくチャンネル操作するリモコンで電源をつけた。ニュース番組だが様子が普段と違った。

 赤毛の21歳の女性が映っている。|猩々緋 風音⦅しょうじょうひ かざね⦆を自ら名乗っている。

 風音の詳細としては不正や悪事を行った警察庁トップの娘で、今は財団を立てて社会貢献の活動を行なっていると活動を謳っている。


『いいか諸君! フルアクセル・リングは人間の潜在能力を無理矢理引き出している! 酷使してしまえばあらゆる人体のアレソレが破壊されてしまう! ライセンスを持っている貴方達は今すぐやめて!』


 キッチンから何? と母親が出てくる。母親と言ってもカナイと血縁関係はない。

 慌ててリングを自分の背中に回し隠す。冷や汗を一つ垂らしながら苦笑いで音量を少し上げる。

 放送局が急いでコマーシャルに切り替えしばし静寂の空間へ。


「インターネットには何か書いてるの? スマホ出してちょうだい」

「うん。って、どっか落としちゃった。あの時かな」

「もうそそっかしいんだから!」


 ちょっと不機嫌そうにしてから母の寝室に置いてある自分のスマホを見に行く。


「めんどくさいけど行くか……」


 今度はため息をついて家を再び出る。騒ぎになっていると踏んで電車に乗って向かう事にした。

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