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プロローグ 風と花に舞う魔女

「ライセンスの承認をカンリョウ。フルアクセル・リングを装着……No.①の機能を解放しました」

 機械音声のする白いリングが空中で自動的に分解、再度少女の手首に再構築する形で装備される。

 フルアクセル・リングと名乗った機械はうっすらと光りエネルギーを放つ————

 しかし。

「へ? ふるあくせる、りんぐ? ナンバーわんって?」

 何も知らない様子でリングから放たれるエネルギーによる強風を受け、必死に魔女帽をを押さえている。

 銀色の髪が乱れ毛先の金髪が光に反射。

 訳も分からず片手の平を地に置き走り出す姿勢へ。一瞬にして少女は風になった。





 フルアクセル・リング社の前、少女はひな壇できそうなほど大きい花壇に体を突っ込んで半分気絶している。

 それを心配そうに茶髪の、少女と同じく高校生の男が立って声をかけていた。


「おーい。お前リング持ってるのに走る事もままならないんだな。とりあえず引っ張り出すぞ!」


 引きずりだされたのち、花びらまみれで引っ張り出され手袋をした両手で意識もうろうで軽く振り払う。


「オレ、アクセルって言うんだ。君はライセンス持ちで聞いた事ないけど、初心者の人かな? よろしく!」

「……あの、そもそもこれわたしの物じゃないんだけど」


 目をぎょろっとさせ大声で驚く。

 デリカシーなく装着されたリングを見て、ライセンス承認されている事を確認する。


「すごいね。君名前は?」

「カナイって言います」


 一瞬考え込んで、真面目な表情で再び手を差し伸べる。

「自分はここの社長の子供だ。一緒に社長室に来てもらうか」

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