対空射撃
「第一艦隊帰投!」
「反転母港に帰投!」
横鎮所属の為横須賀港に帰投する。
「第六戦速!」
「ヨーソロー」
「航海長」
「はい」
「休息を取ってくれ」
「ハッ」
「8時間操艦はダメだ」
労働基準でそう定められているので。
当時?分からないだって20○○年から来たから。
「分かりました」
「自動操艦にセット」
「完了!」
東京湾
「航海長操艦!」
「頂きました航海長…取舵10度第二戦速!」
横須賀港に帰投した。
「比叡は船渠入りですかね?」
「あゝ損傷したからな」
「あの程で良かったですね」
「当たりどころが良かっただけ」
「出雲君」話しかけたのは五十六長官だった
「ッハ」
「まずは、真珠湾攻撃成功おめでとう」
「ありがとうございます」
「そして、君の親友が居る」
「っよ!」
「っよじゃないよ」
「時雨君は君の指揮下に入る。そして、長官へ飛び級だ」
1942年2月5日
出雲は横須賀軍港に来ていた。
「一隻で南方に行けとの」
「但馬でか?」
「はい」
「処女航海か?」
「そうらしい」
「これが但馬か…」
但馬型戦艦の性能諸元
全長 1000m 最大幅 650m
排水量 50万トン 速力 42.4ノット
乗員 9千人弱
装備
45口径80糎5連装主砲 20基100門
50口径41糎単装副砲120門
65口径15糎3連装速射砲100基300門
噴進弾垂直発射装置50セル
40粍4連装160基
25粍3連装20基
5連魚雷発射菅300門
探照灯6基
対潜弾投射機20基
艦載機180機
「あゝ!最高速力は42.4節」
「計画より速いな」
タラップを上って、艦橋に向かう途中
「か、階段キツイ」ゼエゼエ
「まだ、52段上がっただけだよ?」
「運動して…無いの…知ってるでしょ」
10年間全くと言って良いほど運動していなかった。
「知ってるが?」
ニタァーっと笑いながらいった。
「意地悪」
こうした会話をしながら、第一艦橋に入った。
「0830乗組員搭乗開始」
「時雨、搭乗員名簿を」
9千人弱必要とする軍艦である
「はい」
出雲は名簿を見ていた。
しかし、その中に『耶麻』と言う人物の名前があった。
「耶麻?」
「呼んだかい?」
「…お前も来てたのか」
「学校じゃ無かった」
「お前もか」
「搭乗完了!」
「出航準備!前部員、錨鎖詰め方!」
起き旗と、同時に出航ラッパが鳴った。
「両舷前進微速!」
「ヨーソロー」
「航海長操艦、両舷前進原速。赤黒なし。針路50度」
「頂きました、航海長。両舷前進原速。赤黒なし。針路50度」
それから2時間弱
「敵航空隊発見!右舷30度距離220訳100機」
「対空戦闘用意」
「了解!」
「主砲射撃準備!」
「準備よし!」
「主砲射撃圏内に入り次第射撃!」
「距離27」
「1番砲撃始め!」
「ッテ!」
ドーンと爆音を立てて5門の砲弾がF4Fに向け飛んで行き、小型手榴弾の霰が敵機に襲い掛かった。
殆どの敵機を撃墜し、残りはたった10機のみになった。
「敵機遁走!」
「射撃中止!」
出雲は搭乗人を救出した後、時雨と耶麻の3人で酒保に寄っていた。
「珈琲一杯」
「3つ下さい」
「ヘイ!」
出雲は「第3艦橋に用が有るがどうする?」
第3艦橋はイージス艦で言う所のCICである。
「行く」即答だった。