5話 予定変更
約3週間ぶりにこんにちは。5話投稿いたしました。いよいと石へ向かっていくわけですが、果たしてこの森の最後はどんな結末になるのでしょうか…
「こんなところか。」
魔獣の襲来からさらに上流へ上り、野営地として理想とまでは言えないが十分安全だといえる場所にテントを張った。
まだ1つ目の石を見つけてはいないが、みんなの疲労はかなりのものだと思う。それだけ魔獣が多いのだ。ゆっくりと安全最優先で進んでいく予定だったが、ある程度急いだほうがいいのかもしれない。素人目ながらも疲労を隠せれていない彼らを見てると、当初の予定のままでは最後まで持たないと思った。
ご飯を食べ終え明日に向け寝る準備を終わったところ狙い僕はみんなを集める。
「今日1日を思い返して思ったんだ。きっと最初の予定だと最後まで持たないと思う。」
「馬鹿にしないでちょうだい!私は全然大丈夫よ!」
「アイリ、君のことではない。僕が言っているのは」
「ゴードン達のことだな。俺も厳しいと思っていたが彼らが何も言わないからまだ大丈夫だと思っているが、実際どうなんだ?ゴードン」
カイルの言葉にゴードンはやはりばれてましたか。と嬉しいような悲しいような顔をしていた。僕とカイルに自分たちの状況がどれほどなのか察せられて成長を感じてうれしいのと、未熟な自分を見抜かれて悲しいそんな心情なのだろう。…と感じる僕は年相応じゃないんだろうな。普通はアイリみたいな感じなんだと思う。カイルもだいぶだが僕はかなりひねくれていると自覚している。とそんな関係のないことは今はいいんだ。話の続きをしないと。
「この通りゴードン達は凄く疲れている。加えて交代とは言え寝る時間もそんなにない。そんな中で当初の予定で進行するのは最後まで持たないと思う。だから明日からはペースを上げようと思う。まずは朝一で水の石を手に入れる。そして即風の石のもとへ向かう。明日の目標は最低でも風の石の近くまで行くこと。3日目は風、火両方の石を手に入れここに戻ってくる。小屋に行くには少し距離があるからね。だからここのテントは片づける必要もないし、その分時間も浮く。どうだろうか?」
「ところどころ甘さが見受けられますが、そのプランで問題はないでしょう。安全ルートを通って約7日かけていれば流石に私たちの中から脱落者が出るでしょう。それに、ここのテントを片付けず帰りに再利用するのはいい案だと思います。」
しばらく考えたあとゴードンはそういった。
アイリもここからは慎重になるだろうし、気をつけれいれば今回のような危険は起きないだろう。1日ここにいるだけでこんなにしんどいんだ。さっさと帰りたい…
翌朝、身支度を整え食料も万が一のことを考え3日分だけ持ち残りを置いてそうそうに出発した。荷物が少なくなったことで僕たちの動きもだいぶ早くなっている。予定より少し早く水の石が祭られている祠についた僕たちは予定の時間になるまで少し休憩することにした。
「荷物を減らしたことで予定より早くつけたな。レオの案にこんな効果が出るとは思わなかったぜ。」
感心した顔でカイルはそう言うが、正直”荷物が軽くなる”なんて全く考えてなかった。だが…
「そうだろう?思いついたときはなんて僕は賢いのだと思ったよ。」
「絶対、荷物のことは考えてなかったでしょレオ。今朝荷物を分けているとき不思議そうにしてたの私知ってるんだから」
アイリが冷たい視線を送ってくる…バレテタ
「くっ、ふふ。レオってたまにそういうとこ出てくるよな。頭いいのか悪いのか。いや天然なのかな?」
「馬鹿なだけよ。かしこぶってるのがいい証拠だわ」
「僕アイリに何かした!?ちょっと冷たくない!!」
コロコロと笑うアイリにカラカラと笑うカイル。これはあれかな。笑いのネタにされたかな?相変わらず仲のいいことで。
「さて、お嬢様方、少し早いですが休憩はこのあたりでよろしいでしょう。次の目的地に進みましょう。ここまで早くつけたことですし、風の石も余裕をもって手に入れることが可能だと思いますので、ペースは変えずに進もうと思いますがよろしいですかな?」
そういって装備を整えるゴードン達。それに従って僕たちも荷物をまとめる。
「アイリもカイルもそれで問題ないよね?ゴードン出発しよう」
そうして僕たちは次の目的地である風の石に向かって歩き始めた。
ここまで読んでいただきありがとうございます。アクセスを見ていると何回も次話投稿されているかな?と顔を出してくださっている方々がいると推測いたしました。お待たせしてすいません。
次はもう少し早く投稿できるよう頑張りますね。