軍事会議
「ええっと。まず情勢をだな・・・。」
涙目で状況を聞くしかなかった。もうどうにもならないのだから・・・・。
「ははっ、現在情勢は・・・・。」
どうやら、北半球、事実上、“世界島”と呼ぶべきだが、苛烈を究めていた。というのも、俺たちがいたような世界の理屈や常識が根底から、【地理的に】よって、崩壊していた。
「・・・・惨いな。」
俺はすぐに察した。【北半球陸】=【超大陸または大陸】が、【全て平野】であったという、事実である。そこにあらゆる言語や民族、勢力が割拠し、潰し合っていた。必然、現実の史実で、モンゴル帝国のようなものがあろうものなら、一瞬で、全てが統一されていたに違いないが、やはり瞬く間に崩壊を遂げ、同じ事が繰り返されていた。
この南極国家は速やかに、この北極世界から、影響力を排除し、その陰惨な世界から隔離される必要があったが、ついに、その超先進国的なそのインフラを背景に、対応しなければならなかった。
で・・・。もう嫌な予感しかしない。
「ここの文明レベル・・・・。【20世紀初頭】くらいじゃ・・・・。」
悪寒。もう流れが分かった。いろんな異世界ものを見てきた俺だが(アニメとかなろうもの、ネットとかで知った)。
これは【やばい】方の異世界ものだ――――!