それは、唐突で。
かの偉大な統治者の多くが、【“魔法”】などというものを使ってると聞いたことがある。
それは、【預言者】であったり、あるいは、日本で身近な【忍者】の類であり、とても不可思議な術を使う。今となっては、陰謀論として既に死語になりつつある【“石工組合”】もその類の1つ・・・。
えっと、確か、【神秘主義】?なんだっけ。どっちにしても俺は今、【人生最大の危機】に瀕していた。
【彼の部屋に“異世界の門”】が開かれた。
「ええ、そうそう。うちの“宇宙次元”がまた崩壊しちゃってね、、、パパ、、うん、、、また連絡する。」
こうして、小手際で滅ぼされた人類文明があると思うとさすがに気が引けるのだが・・・。
「まー、とりあえず。なんでもいいので・・・。あなた、【勇者】やってみない??」
そう、この、傍から聞けば、完全に露出狂で電波なそのハイレグ自称女神の巨乳少女だが、彼女曰く、
「君の【宇宙次元】もいいかげん収束させるべき」
などと、要するに、【今見てる俺の世界、と思い込んでるものは全部、【自分の妄想】】であり、ゆえに
【自分の生み出した、【ゲームの世界、またはゲーム機の中】】と思ってくれればいいとほざきやがる。
本当にこの世界がゲームの世界ならとんでもないクソゲーだろ、って思ったでしょう?なら、私が、この【ゲームの攻略法】を教えてあげると、抜かしはじめる。
「所詮、私も、【あなたのゲーム機の“NPC”】みたいなものなんだから。」
中々に含みがあるというか、考えるだけで想像が宇宙の淵を超えそうなので、一旦考えるのはやめた。
「で、【勇者】ね・・・。」
あなたに選択肢はないわ、といわんばかりに、陸上部とかでよく使う、スタートダッシュの例の銃みたいな奴を人差し指でぐるぐる回している。彼女曰く、この銃みたいな奴が、【俺の宇宙次元を取り壊す】と脅迫しているのである。
「まぁ、別にいいか。」
さすがの女神も驚いた様子であり、さすがに、そんなノリでいいのか、と今一度、説明を開始した。
「いい?悠真。これからあなたが赴くのは、」
そう、【すべての可能性】を見るという。それが一体なんなのかさっぱりだ。
どこぞの仏教の偉い人がおっしゃそうで、【人間の中には三千世界の宝物】が存在していて、私たちが今見てる世界は、【影】でしかないそうだ。どこぞのインチキな量子力学持ち出して人をまるめこもうとする自己啓発系の動画でも見てる気分だが・・・・。
「わかった、わかった。とりあえずもう連れて行ってくれ」
こうして俺は、異世界に向かう事になった。