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イマジン×サバイバル   作者: 鷹
第1章 創造神シトラリクエ
4/14

4.レッツ、サバイバル!!

サバイバル編開始です。

お魚さんに対して残酷表現してます。ご注意下さい。


気を取り直して、再度魚ゲットにチャレンジする。

今度は無事成功だ。

感触がプニプニじゃなく、ビチビチだから確実に魚だ。

さっきのは気のせいだったに違いない。

顔が馬みたいな魚だった。

歯もけっこう鋭い。爪切りみたいな歯だよ。よく噛まれなかったなウチ。

皮もけっこう固そう。ザラザラしてるし手で捌けそうにない。

どうしようかと思案していると、また吹き出しがあらわれた。今度はこの魚に虫眼鏡のマークがでている。

ええぇ…。

またもや土下座の顔文字と、please push buttonって。

スッゴク無視したい。

あ、顔文字が動きだした。何度もペコペコしている。

ハイハイ。押せばいいんですね。


〔ブラックスクリーパー(オス) 。ゼリークラゲンを好んで食べる為内臓には毒がある。皮は固いが、切り込みをいれると簡単に剥ぐ事が出来る(オススメはエラの下)。身は弾力があり、肝と一緒に食べると絶品。皮は乾燥させれば、ヤスリとして使える〕


なんかよく分からないが一応食べれるのか。やっぱり内臓は毒あるんだ。ウチはサンマとかでも内臓系は食べれないから気にはしない。アニサキス(寄生虫)とか怖いから良くみて食べないとね。肝とかウチ食べた事ないけど貴重なタンパク源を無駄には出来ない。まあ、後で考えよう。


さて、何か切り込みをいれれるようなもの…おや、竹の枝があるじゃないか。足で魚を押さえつけ逃げられないようにしてから、30センチ程の箸位の太さの枝を折って、余分な所は魚の口に突っ込む。噛まれたらいやだし。

ふはははは。魚よ自らの皮で自滅するがいい。

竹の枝をこの魚に擦りつけ擦って、擦って、擦りまくる。

おお~、結構削れる。

同じ所を集中して削っていくと皮に穴が空いた。そこから、竹の枝を皮と身の間にに刺し指が入るくらいまで円をえがくように広げる。

結構簡単に剥けそう。

竹の枝を置いて、一度海水で洗う。ブラックなんちゃらって魚はまだ、ビチビチと元気だ。

穴を広げた所に両手で指を突っ込み力業でバリバリ皮を裂く。ザラザラした感触が少し痛いが気にする程でもない。

そこから背鰭、尾びれに向かってひっくり返すように指を入れる。意外とそんなに力をいれなくても剥げてビックリだ。まさか魚の原形留めたまま剥けるとは。

ただ、皮を剥がれ目だけ黒い白身魚はなんかこう、ゾンビっぽいよね。しかもまだ活きてるから余計に。

うん、食欲がなくなるから考えないようにしよう。


剥いた皮は使えるかも知れないから、干しておこうか。

桴を組んである竹と弦の隙間に入れて風で飛ばされないように挟む。鳥の姿は今の所見えないから狙われる事はないよね。

さて、それじゃあ食しますか。

「いただきます!」

内臓を避けて背鰭側から、思いきってかぶりつく。

中々噛みきれなかったが弾力があって、プリプリの歯応え。ほんのり脂の甘さがあって旨い。醤油が欲しい。

「うま~」

反対側の身もかぶりつき、平らげる。

下半分の身は、内臓のある身の部分を避けて食べる。

うっかり内臓飛び出したら怖いからね。

頭と骨と内臓だけになったブラックなんちゃらはまだ生きている。このまま海に放したら泳ぐのかな。やって見よう。

そーっと、海に放したら、泳いだ。

重心が取れないのかフラフラしているけど。

「あ」

海面から、黒い影が見える。

何処からか狙ってたのか、50センチ程の黄土色と黒の斑模様の大きな魚が、海面ジャンプしてブラックなんちゃらを飲みこんだ。

そのまま海に戻るはずだった。──が、場所が悪かった。

勢いが余ったのか。ビチビチと桴の上で、跳ねている本日2匹目の食材さんいらっしゃいませー、喜んで~。

足で踏みつけるが結構力が強い。跨ぐように座り抑えこんでいると、吹き出しがでて今度は勝手に表示してきた。


〔ニャンコシャーク 主に動きの遅い軟体生物や甲殻類を食べる。体内に寄生虫を飼っているので食用には向かない。人間を襲うことは滅多にないが、口が大きく皮歯が鋭いため指を噛まれると、デスロールで食いちぎる事もある。皮はヤスリとして使える。〕


怖っ!

名前に反して、怖っ!

思わず海にお帰りいただこうかと思ったが、良いことおもいついた。

こいつの歯、使えんじゃね?

さっき使った竹の枝を、口に突っ込み覗いてみる。

山の形をしたギザギザの歯が並んでいる。大きな物で2センチ弱はありそう。

これがあれば魚も切れるし、モリみたいの作れるよね?

ストロングアームなダンディーアイドル達が開拓するテレビ番組で見た事がある気がする。

そうと決まれば!

「ねぇ、君ぃ。大人しくその立派な歯をウチにくれたら逃がしてあげるよ~?」

確かサメって歯の生えかわりがはやいんだよね?

たまに水族館の水槽の底に沈んでたりするし。

あ、一瞬、ビチって跳ねた。

「くれないなら…、さっき君が食べた魚みたいに皮をはいで、身を削ぎとって、頭と骨と内臓だけにして海に戻すよ? それか、こんなにいい天気だし……、干物にしちゃおうか?」

食べないけど。

とたんにビチビチ暴れ出した。

どっちだ。

大暴れして、だんだん押さえ切れなくなってきたので体を離す。また海に落ちたくないもん。

サメはビチビチと跳ねあがって海の底へと消えていった。

「あーあ、逃げちゃった…残念」

まあ、魚に言葉が通じたら苦労はしないか。

サメが逃げた方向を見ると、桴の端に何か白いものが引っ掛かっている。

「何これ?」

竹に食い込んで中々取れなかったが、ガシガシと揺すって根性で抜いてみた。

虎ばさみ…? にしては軽いよね?

あ……!

ふはははは。

サメの歯、ゲットだぜー!!











予測はついているとはおもいますが、ブラックスクリーパーはカワハギ、ゼリークラゲンはクラゲ、ニャンコシャークはネコザメをイメージしてます。実際のネコザメさんの歯はそんなに鋭くないですよ。カワハギはクラゲを食べますが潮が引いた浅い所で、猛毒クラゲを食べていたのを見た事があるので、内臓に毒があると表記しました。

多分、カツオノエボシだった気がします。青っぽかったので…

実際どうなのか詳しくは解りません。

中には毒持ちの虫を食べつつける事で、体内に毒を蓄積した結果、毒を持った体になるカエルや鳥がいるようなので安全策として書きました。

ごめんなさい。

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