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冬の雨が上がる時  作者: 登夢
第1部 家出・同居編
9/49

何と父から私を買うことにしたという!

青物横丁の駅から10分ほどでアパートに着いた。2階の左端だとおじさんに教えた。私は近くの公園で待っていると言って、来た途中の公園へ戻った。


思ったより時間がかかっている。この頃の父は変だったから、おじさんは話ができただろうか? おじさんは何を話しに行ったのだろう?


小一時間ほどしておじさんが公園に来た。何かを考えている顔だ。


「未希、18歳と言うのは嘘だな、本当は17歳か?」


嘘を言っていたのが分かったみたい。頷いた。


「18歳と聞いて信じた俺も迂闊だったが、親父さんに淫行で警察に訴えると脅された。それから、どういう意味か分からないが、お前は俺と同じ匂いがすると言われた」


「ごめんなさい」


「まあいい。親父さんは未希を金で売ると言うので、俺は未希を50万円で買うことにした。その代り、銀行口座や保険証などを作ってもらう約束をしてきた。それらと交換に金を渡す。50万円は未希に身体で返してもらう」


父がそんなことを言ったとは私は信じられなかった。私は黙っておじさんの話を聞いているだけだった。


私はベンチから立ち上がって、おじさんの手を引いて駅へ歩いた。父はどうしてそんなことを言ったのだろう。理由が思いつかなかった。父とはもう2度と会いたくないと思った。


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