第16章魔族侵攻3
まだまだ続きます。
ヴィンハルト王国 王城
僕は今、フェナを呼び魔族対策の協議をしている。アイスキャンデーペロペロよろしくしながら「一度魔族領へると、もうもりょへないのさ。はぶん、へっかいがあって。」
何を言っているか分かりにくいが一度出てしまうと結界が強力で戻れないという事か。「ふう!」「ごちそう様ご主人様!」とフェナが言う。
バン!と扉が開き「る、ルシファー!!」とカルシウムがまた足りないのか怒っているミカエルが現れた。
ゴクゴクと飲みほしながら「嫉妬深く怒りっぽい女はご主人様に嫌われるよ!」とフェナがミカエルの肩をポンと叩き笑いながら出て行く。
「べ、べつにし、嫉妬とか怒ってないもん。でもあんな事したんだし・・」と言うのでおかわりが欲しいのだろう。
「ち、ちがう、ル、ルシファー、あっアーン。」と気絶する。そのまま放置して爺の所に行く。
「こちらからの侵攻は難しいという事ですな・・」と難しい顔になる。「あとはまた聖光国のように操られる国が出ないかと思う。」と僕がいう。
「そういう国がまた現れるやもしれませぬな。ハンゾウとフランクに警戒するよう頼んでおきましょう。」と爺が言う。「ああ!そうしてくれ!」と言って解散した。
魔族侵攻で壊滅状態の3国。天使アバに着替え空から呼びかける。「ヴィンハルト王国の王、ヴィンハルトだ!立て直しの為に我が国が支援する!」と言うと歓声が上がる。
「使徒様だ!」「我らをお救い下さい!」「これでこの国も神の1員になるんだ!」「食糧が足りません使徒様!」「病人や怪我人を助けて下さい!」と口々に言う。
アークの配下の国防部隊、ムサシの配下の治安部隊、ムネノリの配下の不正取締部隊。シズカの配下の医療部隊。爺の配下の内政官部隊が次々と入る。
アーク、ムサシ、ムネノリの配下が食糧支援や炊き出しを各地で行う。既に手慣れたもので迅速に行動してくれる。
内政官はまず建物や道路、そして上下水道の整備に力を入れる。3国を併合し100万の支援部隊が入ると1カ月である程度落ち着きを取り戻してきた。
王城に戻るとミカエルが目を覚ましていた。「どうして下半身丸出しで床に放置したまま出て行くのよ!誰かに見られたらどうしてくれんのよ!!」と激しく怒っていた。
そりゃ床だと目が覚めたら痛いだろうな。と反省してベッドに連れて行く。これなら全裸でも大丈夫だ。「ち、違う、そうじゃないの・・あっもう・・好きにして!」と言って気絶した。
翌朝、「ルシファーは以前と別人みたい・・でも今のルシファーもき、嫌いじゃないわよ・・」そりゃ中身は平成のサラリーマンだもん。
「ね、ねえ。私の事好き?」なんで朝からこんなピロートークせねばならん。「ああ!好きだぞ!」と言うと「もう1回しよ!」と言う。なかなか可愛い。
ミカエルを連れ街に出るカット屋さんに行き「髪型を変えよう!」と言うと「る、ルシファーが良いと思うのにして!」と言う。
店員さんに「編み込みしてみて!」とお願いすると「清楚なお顔立ちですから似合うと思います。」と言われ嬉しそうだ。
そして服や下着に靴だな。最近はマリ風という系の店が増えている。そこに行き試着させる。「えっ!」とか「わっ!」「イヤン!こ、こんなの?」とか言って試着した。
かなりエロ可愛い天使が出て来た。なんだかんだと言いながらかなりの数を買った。「ル、ルシファーがエッチだから!!」と言いながら。
獣人族の老婆に会いに行くと「そちらのお嬢さんも随分変わられましたな。」と言われる。獣人族の女の子もマリ風を着こなし街で人気なのだそうだ。「私ももう少し若ければ・・」と呟いた。
ま、まあそれなりにここに馴染んで貰えたなら良かったと強引に結論付けて帰った。
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