第16章魔族侵攻2
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ヴィンハルト王国 王城
山から戻って1週間経った。神龍を召喚するとお前がイチイチ化けるのか?と聞くと「そんな訳ないでしょ!あの時変身しただけよ!!」とまた怒る。
完璧セバスに、あの女には毎日牛乳と小魚を与えるよう指示しておいた。アルファとハンゾウの部隊も充実した訓練になったようだ。
約束した老婆の所に行くと言うと「私も着いて行くわ!」とカルシウムの足りない女が言う。ゲートを開き到着すると驚かれた。
「アナタ様はやはり・・その・・神であらせられるのか?」と老婆が言う。「ルシファーは神では無いけど1番、神に近いのよ!」と勝手に僕の知らない設定を話す。
とりあえず30人が先発隊になり行ってみたいと言うのでゲートで連れて行く。王城の門の前に出ると「なんじゃこりゃぁぁぁ!!」と30人が叫ぶ。
王宮に案内し王城で住む場所を案内した。「誰も私達の事、差別したりしないのね?」「さっき露店や屋台の人達は普通に声掛けてきたぞ!」と不思議そうだ。
1人100万ギルを渡し生活に必要な物食べたい物を買ってくるように言うと、ここに来たいと言うだけあって好奇心旺盛な人達だ。
やはり若い女の子はファッションやケーキ等に夢中になった。壮年の犬獣人族はラーメンを泣きながら食べ「こんな美味い物初めてだ!」と言って店主も感動したようだ。
そして3日後30人を連れて老婆の所に行きそれぞれが実体験を話す。皆が興奮して語るとやはり行きたくなるようだ。
結局、全員行くとなり何回か分けて運ぶ。「ほんとにこんな世界があるとは・・」と老婆が感慨深そうに言った。
以前、爺に頼んで役所で職業紹介所と職業訓練所を作ってもらったので、そこに大人を連れて行き、子供達は学校へと案内した。
文字や算数が出来ない大人も大勢いたので大人の学校もあると紹介すると、そこにも大勢が押し寄せた。
ミカエルは毎朝牛乳と小魚が自分だけ頼んでも居ないのに出るのか?と僕に文句を言うのでおかわりで出してやる。文句や怒ると増えると察したようだ。
爺が「若!若!北の国に魔族が攻め入り滅ぼされた国があるそうですぞ!」と言った。「直ぐ行く!」と出ようとすると「私も!」と着いてきた。
ミカエルも飛べるので問題無かった。到着すると魔物に蹂躙され逃げ惑う人々が見える。天使アバに着替え、召喚で全員呼び反撃開始だ。
「ほう!遅かったな!我が名はベルゼしょう・・」「神の裁き」「一騎当千」と言ってザコどもを蹴散らしていく。上空ではヴァルキリーが「主の御前です。跪きなさい!」
地上ではイフリートが「下賤共、頭が高いぞ!」と次々と魔物だけが炎上していく。そして「主に仇なす者達よ。消えなさい!」とリンとした声が響く。
シヴァは死にそうな人から助けていく。神龍は海に逃げた魔物を黙々と屠っていた。茫然として眺めていたミカエルに声を掛ける。
ミカエルが「いつ、こんな眷属を持ったの?」ゲームの時だよと言っても理解出来ないだろうなあ。
「どうした?羨ましいのか?」と聞くと「べ、べつに!それよりベルゼ将軍が率いて来てたでしょ?」と聞く。「だれだ?ソレ?」
「ほ、ほら最初遅かったなとか言ってたじゃない。」なんか喋ってたヤツ居たな・・「な、なんかルシファーカッコ良かった!」とキスして言うので・・
「ば、バカ、こんな所で・・初めてはもっとムードとか考えてよ!あっあっあーーー」と天使も気絶するんだなと思った。
ミカエルに服を着させ一服したい所だと思っていると住民達がお礼を言いに来た。ミカエルに服を着させて良かった。
「使徒様!我々をお救い下さりありがとうございます。そちらの使徒様は大丈夫なので?」とグッタリしているミカエルを見て言う。
「ああ!戦い疲れているだけだ!」僕とだけど。「それなら良かった。本当にありがとうございます。」と言って去った。
妻達は妊婦だし、しばらくはミカエルに相手してもらおう!と決意するのであった。
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