第15章王国再編5
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オローシア帝国 本営
オホモスキーは1人カリカリしている。(千の石をぶつけて何とも無いってどうなってるのよ!有り得ないでしょ?)
当然味方陣営も誰も何も言わないし言えない。何か言っても気休めにもならないからだ。宰相も悲痛な表情だ。
次の1手が見つからないまま対峙が続く。アークはアークで驚いていた。門はもちろん壁も壊れてないし崩れても無い。(どんな砦だよ!)と自分にツッコみ笑う。
「タール!」とマイヤが呼びかける。「陛下の砦は凄いな!」インデア帝国も象だけでなく投石機を用意していたが何とも無い。
インデア帝国も何も出来ず対峙したままになる。インデア帝国の将軍達も顔を突き合わすが何も言えない。攻める手段が無くなったからだ。
ソウジ王国 王都
パパイヤ国王のもとに2か国が戦争を仕掛けたと連絡が入る。「我らも出陣致せ!」1陣目は長男率いる2万が先発、次が次男の2万と続き最後が王と宰相だ。
1陣目が山に入り休憩をしていると皆静かに死んでいく。シズカの作った毒にやられている。次男の陣では同士討ちが始まり3男、4男の陣にも影響が出ている。
息子達は討たれ、王と宰相は捕えられ呆気なくソウジ王国は幕を閉じた。
その悲報は両国に伝わる。元々期待していた訳では無いがこうもアッサリ亡びるとやはり士気は落ちて行く。
両国の対峙は長く続かなかった。士気の衰えが離脱を呼ぶ。離脱が起こると更に士気が低下していく。
両国とも対峙して3日目に撤退を決めた。ヴィンハルト王国側も注意深く見ている。そろそろだと。
そしてオローシア帝国、インデア帝国とも激しい追撃に苛まれながら何とか逃げ切ったがヴィンハルト王国の王が両国に宣戦布告した。
どちらの帝都にも降伏勧告を行うも激しく抵抗し両国の皇帝が辛うじて落ち延びるのが精いっぱいだった。これにより両国は事実上滅亡した。
一気に国土が広がり過ぎて暫く内政に専念せざるを得ない状況になった。ヴィンハルト王国は貴族を認めないと言うので両国の貴族が反乱を起こす。
しかしすぐに鎮圧され平穏が訪れる。ほとんどの国から祝福と歓迎の使者が来る。そして我が国を攻めないで欲しいと。
何処の国が大国2国を相手に宣戦布告して勝つというのか、身の程知らずの新興国よと周辺国は笑っていた。大国両国はあっという間に滅ぼされた。
こうなると笑ってる場合では無いのだ。明日は我が身になった。また側室と人質の話が大量に来る。うんざりするハルトだった。
5人の将軍も一度王城に引き上げてもらい兵にも休息を与えることになった。暫くはゆっくりできるかなと思っていると爺がやってくる。
「若は今回の戦いに参加して無いのでヒマだったでしょう?内政や都市復興を手伝って貰いますぞ!」と容赦無かった。
とりあえず僕は旧ソウジ王国を見る事になった。
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