第14章シラン陥落1
14章来ました。
ヴィンハルト王国 王城
「アマンダ様は見つかりました。」とハンゾウが言う。「シランか?」「その通りです。国への怒りを逸らす犠牲に隣国の王女を見せしめにする積もりかと思われます。如何致しましょう?」
「無事に取り戻せ!そして我が国が取り戻したであろうと分かるように連れ戻して来い。」なるほど!ではタール様、マイヤ様にも警戒を促しておきましょうか?」「そうしてくれ!」「御意!」
数日後
アマンダは広場で石を投げられ痛めつけられ死ぬ運命にあった。(王女に生まれ容姿に恵まれはしたけど望まぬ婚姻し、夫と呼ばれる人に売られ惨めな死を待つ身。これが21年の生涯?)
(自分で死ねたら良いのでしょうね・・私は何を間違えたのでしょうか?)そんな事を考えていたら「お静かに願います。主の命によりお助けに参りました。」と聞き取れる程度の声で言う。
「アマンダ様が気付かれました!」と声がすると「姉様!!」と泣いている妹が2人いた。微笑むと安心したのかまた眠った。
シラン共和国 首都 広場
本来ならアマンダが晒される場所に張り紙があった。『シランという国に貴族は居ない代わりに女子供を平気で傷付ける下賤がいるようだ。これを民主主義というなら品性も知性も無い。隣国を見習え。』
ゴミダ大統領は激怒した「我が国を愚弄しおって!!もうヴィンハルトは許さん!!」「し、しかしあの国だという証拠はありませぬ。」「他にどこがこんな事をすると言うのだ!!軍を動かせ!」
義勇兵という借金を背負った人々も集められ総勢25万になった。
ヴィンハルト王国 シラン側国境
「恐らく近々シランが兵を挙げる可能性があります。」「報告ありがとう。こちらも準備しとくよ。」とタールとマイヤが言う。「なあ。陛下は神だと思うか?」とタールが聞く。
「何だよ。唐突だな。神じゃないなら普通の人か?」とマイヤが言う。「普通では無いだろう。眷属なしでも70万を倒しそうだ。でも人の域は出てないと思う。」とタールが言う。
「人でも神でも我らはお仕えすると決めたんだ!」とマイヤが言う。「そうだな!」とタールが笑う。「申し上げます!シランが兵を挙げる準備をしております。その数およそ25万。」と伝令が言う。
「こっちは10万だ。厳しいな。」タールが言うと「陛下よりお言葉が届いております!」「読め!」「普通の人間の余でも70万倒せる。卿らは2,5倍程度だ。造作もあるまい!」です。
「やっぱり神だ!」「ああ!間違いないな!」と笑いあうのであった。
ヴィンハルト王国 王宮
アマンダは目を覚ました。隣に妹達と神々しい程の男がいた。(私は天に召されたのかしら。)「ここは天国なの?」アマンダの第一声はそれだった。クックックと神々しい男が声を押え笑う。
「いや。失礼した。ここはヴィンハルト王国の王宮内だ。だから安心してくれ。」と優しく言う。(なぜ私はそんな場所にいるの?)「陛下の配下の方が助けてくれたの!姉様。」とシアが言う。
「私の夫でもあるのよ!!」と胸を張るが顔は真っ赤だ。優しく端正でオーラが有る。思わず「綺麗。」と呟いてしまった。「面白い姉君だな!シア、ゆっくりしてもらってくれ。」と言った。
「頭のおかしい子だと思われちゃったかしら?」と優しげな微笑みを浮かべそう言った。
一方国境では遂に両軍が激突した。最初は押され気味だったタールとマイヤだが「雑兵相手に何をてこずる!」「右翼から抑え込め!」と激励、指示していた。そして翌朝戦況が動く。
タール軍が上に登り、敵に大量の矢を馳走する。敵前衛が崩れかけた所をマイヤが主力を率いて突撃する。士気の低い敵はすぐ崩れた。
「この機を逃すな!シランの首都まで行くぞ!!」
ありがとうございます。




