第11章ヴィンハルト王国7
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エラク王国 王城
第39代キウイ王は凡庸の君主と言われていた。北にオローシア帝国、西に新興国のヴィンハルト王国、東にシラン共和国、南にソウジ王国がありヴィンハルト王国以外は良好な関係とは言えない。
アナール公爵が謀反の疑いありと言われても何も出来ないでいた。アナールは母親が違うが弟だ。キウイは50歳になったばかりだが老けて見える。この国はもうじき亡びるかもしれない。そう考えていた。
ヴィンハルトでもアナールでもどちらが国主でも良いから代わってくれたらと思っている。
そんな父の思惑を知らないパトリシアは(アナールはチンチ〇も小さいが心も小さい。)プププっアハハハとツボにハマっていた。ハルト様ってお茶目よねと笑い転げていた。
(ハルト様・・私の事どう思ってるんだろ?私って胸の形綺麗な方だと思うの、だってアナールも良く見てたし・・気持ち悪いけど。ハルト様、触ってくれないかなあ・・こんな風に・・あっあぁぁ)
いけない妄想に入るパトリシアだった。一方追い詰められたアナールは「最悪は帝国に亡命するぞ!だれか帝国に使いを出せ!」もう味方する貴族が居なくなり酒浸りだ。
オローシア帝国 帝都
オシリスキー皇帝はかなり苛立っていた。「どうして両国の情報が一切入って来なくなったんだ?誰か答えろ!!」と怒りをぶちまける。「恐れながら陛下。書簡が届いております。」それはアナールからだ。
帝国を支援しているのがバレそうだ。立場が悪くなってきたので助けて欲しい。出来れば貴国で地位と収入を約束して欲しい。ささやかな願いを叶えてくれる事を期待している。という内容だ。
「アヤツは余を愚弄しておるのか?生かしてもらえていると感謝すべきだろう?こんな下らん手紙が届いているのに他の情報が入らんのは何故じゃ~~~!!!」と叫ぶのであった。
一方ヴィンハルト王国では
「オシリスキー皇帝は情報が入らんと怒り心頭のようじゃな。」と爺が言う。「ま、かなりイラだってるのは想像つくよ。」と僕が言うと「そろそろ若、次の段階では?」「ああ。そうしよう。」
オローシア帝国とヴィンハルト王国の主な道路は1つだけだ。国境まで100m道路を整備している。
間道は6つあるが人が2人並ぶ程度の道だ。国境は山脈で区切られているので余程の物好きで無い限り、山を通らない。となるとオローシアが大軍で来るなら主幹道路だけだ。
僕はアークに会いに来てた。相変わらず独身してる。「そろそろ結婚しろよアーク。」「そんな事言う為に態々来たの?」「ちげーよ。騎士団全部って何人だ?」「4か国だと10万かな?」
「10万を国境に動かす準備は何日掛かる?」「そうだな?1週間は欲しいな。」「それから国境で1週間。全部で2週間は欲しいな。」「分かった。2週間後国境で会おう!」
「ちょ、ちょっと待て!オローシアと戦争でもする気か?」「うん!」「うん!じゃねえよ。相手は100万動員出来る国だぞ!」「分かってるよ勝つからね。」「はあ。わかった・・」
2週間後
砦(大)を買う。100m道路の上に巨大櫓がある城門、峠に聳える城壁。完璧だ。10万人は充分収容出来る。守り易く攻め難い。騎士団達が到着し腰を抜かす。
「こ、これなら100万来ても、だ、大丈夫だ・・」とアーク達が言う。
城に戻り作戦会議だ。6つの間道に爺、アンジュ、シズカ、ムサシ、ムネノリ、ハンゾウを配置。僕はエラク王国で敵を迎える。
「よし!敵をつぶすぞ!」「おーーーーー!!!!」
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