第9章和平編1
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ヴァレンタイン王国 王都
帰ってきた。早速だが爺達を呼び会議だ。「若、おかえりなさいませ。これから何か成されますか?」「おう!またウワサを使おうと思う。」
曰く:魔族が教皇に成りすましていた。
曰く:帝国に内乱を起こさせる為、皇族を利用した。
曰く:弱った帝国に魔物を嗾けた。
曰く:神の名を利用し内戦を起こさせた。
曰く:神を語った事で天界の怒りに触れた。
曰く:天界は使徒様をイシュタル聖光国に遣わせた。
曰く:使徒様は教皇の顔をした魔族を露わにした。
曰く:このままだと帝国と聖光国は天罰を受けるであろう。
「これで両国も少し落ち着いてくれると嬉しいんだけどな。」「分かりました。早速ハンゾウ、シズカ、フランクに動いて貰いましょう。」
「それと爺に頼みがあるんだ。」「なんでしょう。」「プールを作れないか?」「よろしゅうございます。すぐ作りましょう。」
イシュタル聖光国 聖都
教皇と枢機卿達は全て魔族で構成されていたことが聖光騎士団と司祭の調査で判明した。
「確かに教皇の姿が露わになる直前にヴィンハルト王が1人で来ていたと多くが証言しています。」と騎士団長が言う。「ウワサは本当なのかも知れませんわね。」と司祭長のマリアが言う。
「このままでは、我々は天罰を受ける事になるのでしょうか?」と不安そうに騎士団長が言う。「私たちは何をすれば神の許しを請う事が・・・」とマリアが暗い表情で言う。
「ひとまずヴィンハルト王に使いを出して!彼にどうすれば良いか聞くのよ。」「それが良い!誰か!誰かおらぬか?」と言うと司祭が現れる。
「大至急だ!ヴァレンタイン王国のヴィンハルト国王に面会したいとお伝えせよ!くれぐれも粗相があってはならぬぞ!!良いな!!!」聖都から早馬が飛び出して行った。
一方ラフランス帝国では
国家を分ける争いが徐々に収まり始めた。イシュタル教派も反乱派も魔族に操られていたと言う話が浸透し始めたからである。そして話し合いが始まった。
「今のまま争いを続けていると国力は疲弊し他国から侵略の的になる。」「実際、魔族の的になっていたようだ。」「今度は直接魔族に狙われる可能性もある。」「天罰もあるという噂だ。」
どうすれば良いか誰も分からないまま時が過ぎる。「ラミア様とライラ様を娶られているヴィンハルト王におすがりするのはどうだ?」「彼が使徒様だと言われているし。」
「誰か使いに立て、この国をヴィンハルト王に救って頂こう。」そしてラフランス帝国からも早馬が飛び出して行った。
ヴァレンタイン王国 王都
両国が危機感、悲壮感が漂う中ハルトはプールに来ていた。爺は王都に巨大なプールを作っていた。ウォータースライダーがあると良いなとか波があるのが良いなと確かに言った。
(相変わらず爺はスゲー)と感心していた。プールの周りは屋台が出来、プールの前にはホテルや水着売り場が出来て行く。連日、日増しに入場者数が増え口コミでさらに増えていく。
やはり暑いこの国には受けた。8時~20時までにしていたら20時から徹夜で並ぶ人も増えた。(何のコンサート会場だよ!)よツッコミたくなる。
そして王都にそれぞれ両国の使者が着いた。「早急にお会いしたい!」
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