第8章聖光国陰謀4
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ある日のラフランス帝国
国境から少し離れた所にその伯爵領はあった。(まだ仇討ち出来ぬ父を許せタルト。)周囲の貴族が徐々にイシュタル派になりつつあった。
隣の男爵が訪ねてきた。「伯爵、そろそろ色よい返事を聞かせて頂きませんか?」「何が神だ!バカバカしい。そんな者がいるなら娘はあんな惨い死は無かったはずだ!」と叫んだ。
少し前までの男爵も同じはずだった。今は違う。狂信的な信者になっているのだ。
「そのお言葉、後悔なさりますよ。」フフフと笑い去って行った。数日後の夜、1万を超える信徒が伯爵領に襲いかかったのだ。伯爵領には千人の兵はいるが多勢に無勢。配色濃厚だ。
「聖戦だ!」「神を蔑ろにするヤツを許すな!」「正義は我らにあり!」と口々に叫び伯爵領は飲み込まれた。(今から父もタルトのそばに・・・)と事切れた。
遂に帝国で内戦が勃発した。奇しくも反乱派の主軸がやられたのだ。これで一気に国内が泥沼化したのだった。
ヴァレンタイン王国 王城
今までを纏めようとハルトが考えてる。ドラ息子をきっかけで内乱が起こり帝都が落ちた。各地の領主が疑心暗鬼になっている所に魔物が出て教皇が手差し伸べ魔物から救い、信徒が増えた。
(弱っている所に急に魔物が現れ、即座に枢機卿達だけで追い払う?なんか都合良すぎな展開だな。)
このまま放置しているとラフランス帝国はイシュタル聖光国の属領になってしまう。「若、入りますぞ。」と爺が来た。
「ハンゾウの報告によりますと枢機卿の何人かは魔族ではないかと。そやつ達が魔物を呼び寄せたり、追い払ったりしとるようですじゃ。」と言う。「なるほどな。」
「このままじゃとラフランス帝国は属領になり、神の尖兵となりうちに1番最初に攻め寄せて来るでしょうな。」と言った。「おそらくほぼそうだろう。」「で、若はどうされるのじゃ?」と嬉しそうに聞く。
「いきなり教皇をというのは難しいだろうが枢機卿なら捕えれるだろう?シヴァに弄らせ喋らせる。黒幕は教皇なのか?さらに背後にいるのかをな。」「悪くありませんな。」と頷く。
「ハンゾウ居るか?」「はっ!」ホントにいたよ・・・「聞いたと思うが枢機卿どもを捕えに行く。明朝出立だ。」「承知つかまりましてございます。」と言って消えた。
「さて、今夜中にヤルべき事をヤッて来よう。」「言わずとも分かっております。」とため息つかれた。
最初の6人の側室達を呼ぶ。マリは脱いで待ってる。シャムはミニスカ姿でラナとルナは挟んでる。アンジュとシズカで両サイドにいる。心ゆくまで気絶してもらった。
朝、妻たちと爺が見送りしてくれた。「若、そのままの格好でよろしいので?」と聞く。「良いのさ、俺がオトリになりハンゾウが捕える。」「分かりました。お気をつけて!」
そして僕たち2人はイシュタル聖光国へと旅立った。
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