第8章聖光国陰謀2
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ラフランス帝国 帝都
第一皇子の息子は帝国貴族大学に行っていた。ここには貴族はもちろん大商人の子女も多く通っていた。
クルイーヌの素行の悪さは帝都でも有名で、貴族の不良息子、スラムのチンピラを引き連れて店を壊し市民に狼藉、女性に暴行など評判は頗る悪かった。
今日もいつものように飲み屋街で暴れまわり、周囲の人達に迷惑をかけていた。
侯爵令嬢マドレーヌと大商人の娘スフレ、そして伯爵令嬢タルトは研究室にいた。夜8時、そろそろ大学を出ないと閉められてしまう。「帰りにご飯でも食べて帰りましょう。」「賛成!」
3人が大学を出て飲食店に向かおうとしたその時だった。前方からクルイーヌ達がやって来る。通り過ぎてやり過ごそうと思うと「俺様が誰か知らないのか?」と声を掛けられる。
「陛下のお孫さんです。」と3人が答える。「知ってて無視しようとするのは不敬罪だよな?」と言うと「そうだ!」「罰が必要だ!」と取り巻きが騒ぎ始める。
「お許しを・・」と3人が怯えるが許すはずもない。「連れて行け!」と3人をアジトに連れて行き代わる代わる暴行。
翌日、大学にそのことを訴えるも無視され、更に悪評を流され始めた。3人は血の涙を流し自害した。
3人の親たちは娘の遺書を見て激怒した。皇帝や大学に責任の所在を求めた。騒ぎが大きくなり実はうちの娘も泣き寝入りしていたと言う人が後から次々現れ、もはや収集不可能になる。
事態を重く見た皇帝は孫を呼び出すも反省の色は無い。母親は「英雄色を好む。と言うではありませんか?」とこんな調子だ。
ついに3人の親を中心に反乱が起きてしまった。侯爵も伯爵も第一皇子派だった。しかし第一皇子派でも同情的な貴族は反乱を支援。そこに被害にあった貴族や商人も支援を表明。
もう孫だけの問題ではなくなった。そこに帝都の民まで反乱軍を支援しだす。騎士団も1部はボイコットし始め、帝国は混乱を極めた。
帝都に向かってきた反乱軍を第一皇子率いる騎士団が迎撃するが、数が勝る反乱軍に徐々に押され始める。遂に第一皇子が討たれ城に籠城となった。
父親が討たれクルイーヌと母親は城から逃亡。城を包囲している反乱軍からクルイーヌを出せ!と叫んでいる。大学の方は火の海になり教授、職員は磔にされている。
一方ヴァレンタイン王国では
ハルトがラミアとライラに帝国の状況を伝える。「私は既にヴァレンタイン王国、国王の第3夫人です。帝国や兄よりあなた様が大事ですわ。」とラミアが言う。
「私はたまたま父親が皇帝だっただけで今、私の居場所はここだけです。」とライラも未練なさそうだ。
2人が下がり、入れ替わりに爺が来た。「まずい事に成りましたな若。」「あぁ。」第一皇子が生きていれば皇帝が引退、クルイーヌを差出して幕引きも出来たであろう。
4人居た後継者が誰も居ない状況なのだ。
救援に向かうのは得策とは言えない。2人の妻が望んでいないからだ。このまま行けば皇帝は退位し戦国時代に突入するであろう事は容易に想像出来る。
「さてさて、どうしたものかな・・・?」
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