第6章激闘編3
まだまだ続きます!
イシュタル聖光国 聖都
馬車で1週間の旅だったが国内は爺が道路整備をしてくれてたお蔭で国境まで2日しか掛からなかった。
しかし国境から聖都までは良い道もあるが、ぬかるんでいたりで悪路が多い。
リリイもアーナも戦いを経験して野宿らしき経験もあるが、やはりここは・・・・・
SHOPさんを頼ろう!以前は家(小)だけだったがあるぞ家(大)ヤッホーい!!!もちろん全員個室で防音完備の優れものだ。チートサイコー!
ハンゾウとムネノリ以外はみな口をアングリと開けている。部屋に浴室が付いてトイレはなんと・・ウォシュレットじゃないか!!
もちろんリリイとアーナは使い方が分からないので、とりあえずアーナを裸にしてリリイにも使い方を見せた。「裸になる必要性はどこにも無かったじゃないか!!!」と激怒されたのはご愛嬌だ。
普通なら護衛も寝ずの番をしなければならないが3人いるので問題なしだ。道路と馬車以外は快適だった。馬車以外の乗り物を今度SHOPで探しておこう。
「お城より野宿が快適だなんて!」とリリイとアーナが喜んでいいのか微妙な事を言ってる。少なくともあれは野宿ではないな。
聖都に着くと教皇の間に僕だけ通された。護衛と妻たちは控えの間にいるようだ。
精悍で精力的な顔をしている。およそ聖職者のイメージとはほど遠い。年齢も50歳とまだまだお盛んだという噂だ。2人だけで話をしたいと言われ少し警戒してると。
「大丈夫ですよ。取って食おう等と思っておりませんから。」と爽やかに言う。「さてさて、今回は困った事になりましたな。私は聖職者で妻は1人と決まっておりますのに。」と言う事は・・・
「どちらかと言わずお二人ともヴィンハルト殿が引き受けられると成ったら凄いでしょうな。」と言う。
こういう腹芸がサラリーマン時代から苦手だった。上司や取引先から「~だったら良いよね?」は罠が多い。こうやれと言われる方が楽だ。出来たら良いなレベルと思う無かれだ。
(こんなの相手なら爺に来させるべきだったか。)妖怪みたいなジジイは精神的に疲れる。
「どちらかというのはアップル殿は好まれぬ。と仰る訳ですかな?」と言うと「私は神にお仕えしている身。神の思し召しのままに。」と煙に巻かれる。
30分程度の会談だったが怪談と言っても良い。ホント疲れる。早く帰って爺と相談しよう。
ハンゾウが色々調べてくれた。教皇の妻は確かに表向き1人だが愛妾は100人以上いるそうだ。子供は分かっているだけで50人いるらしい。(なにが聖職者だ。性食者じゃねえか)
「3か国で一番気味悪く得体の知れない国だな。」と呟きこの国をあとにした。
その頃、教皇の間では
「その方たちはあの若者をどう見た?」と教皇が言う。「アップル様の足元にも及ばぬかと。」と枢機卿たちが答える。「くっくっくっ!腹芸は出来ぬのぅ。」と嗤う。(まだまだじゃハルト。)
ヴァレンタイン王国にて
「爺!帰ったぞ!」「おー!若、ご無事でなによりですな。」「で、どうでした?」
要はのらりくらりで2人共こちらに押し付けられそうになった事。会話の主導権を全て握られてしまって悔しかった事を全て言うと「良い経験したとお思いなされ。」と笑われた。
「確かに完敗したよ。さて帝国への返事はどうすれば良いと思う?」「若はどうされたい?」と聞かれると丸投げしようとしていた事に気付く。正直に「分からん。」と答えた。
9人の妻たちへの遠慮もあるし、見た事も無い嫁が欲しいとも思わんな。と思ってると・・・
「若!帝国へ行き、見て話して、それから決めなされ!」と言われた。
よし!それが良い。「爺!1カ月くらいまた留守にするぞ!」「お任せくだされ!!」
いつもありがとうございます。




