第1章1
やっと異世界に
「んあ?どこだここは?」
目が覚めたら青空の下、砂漠のようなとこで目覚めた。確かホテルのベッドでガウンに着替え寝ていたはず。今の恰好は軍服に軍靴のような物を履いている。
(これってもしかしたら?)
ベトナムでおそらく亡くなり異世界へ転生したのであろう。以前やっていたゲームのアバターに似た格好をしている。胸の高鳴りを感じつつ小さな声で言ってみる。
「ス・ステータス」少し恥ずかしいと思いながら。すると・・・
名前 ヴィンハルト(18歳) 180㎝ 70㎏
身分 亡国の王子(人)
階級 聖剣士
LV 1
HP 5000
MP 500
体力 100
知力 100
敏捷 100
魔力 100
運 100
スキル 剣聖 ???? ????
固有スキル 万里眼 限界突破
装備 天叢雲剣(S)帝国軍服(S)帝国軍靴(S)
確かに装備はゲームで得た物で間違いない。ライン〇ルト様に似せようと課金して得た物だ。しかしゲームに砂漠なんてなかったはず。どこまでがゲーム仕様なのかが分からない。
レベルもカンストしていたのが1になっている。
「とりあえずここにいても仕方ないかあ。」 何を言っても独り言になるのが虚しい。
万里眼があるならアレが使えるはずだ。
「マップ」と言うとステータスの横に現在地が出た。チートだなあと思いながら見ていると5K先にオアシスらしき所がある。(よし!人が居るかもしれない)人が居るなら情報収集したい。
割と簡単にたどり着いた。中年サラリーマンなら死にそうになっていただろうが全く疲れもない。
水があるので覗きこむと・・・金髪のイケメンが居た。笑いそうになった。
変顔をしてみる。やはりイケメンだった。近くにある木に向かって天叢雲剣を振ってみた。恐ろしい切れ味だ。
これなら大丈夫そうだと思っているといくつかの赤い点がマップに現れた。敵もしくは悪意のある生き物だ。すると3人の男達がやってきた。
「着ている物から荷物を全て差し出せ。そうすりゃ命まで取らねえよ。」
この世界に来て最初の出会いは追剥だった。