第2章王都編4
王城にて
ボラギ宰相、またの名をブタ公爵という。身長は155㎝だが体重は100㎏を超えている。
頭頂部の髪はすでに無い。年齢は45歳だが老けて見られる。
「オイ!ローズは死んだか?」誰も返事をしない。
「魔物をけしかけて村ごと消し去る話はどうなった?」と罵声が飛ぶ。大公派または貴族派とも呼ばれている会合だ。
王城内でこんな物騒な会合が開けるぐらい権勢を誇っていた。
「叔父上、どうやらヴィンハルトという輩が魔物を駆逐した挙句、村を改造している由にございます。」
「なんじゃとぉ、忌々しいヤツめ。だったらそいつを暗殺するなり、傭兵部隊で殺してしまえば良いではないか?んんん?」叔父上と呼んでいたのは甥のノール子爵だ。
「叔父上、今その輩がこの王都に来ています。チャンスかと。」
「おお!流石に我が甥じゃわい。お主ら、ボーっとしておらずそやつを殺す算段をしとけ!我が甥を見習え。何も出来んヤツはこの派閥からたたき出すぞ。」とブタが言う。
みな真っ青になりながら出て行くのであった。
それから1週間後
「リリイのヤツ、またしてもこのワシの求婚を足蹴にしおって!」怒り心頭の様子である。
リリイとは第1王女殿下である。性格良し、スタイル良し、顔良し、頭も良しで民からの支持率も高い。誰かと大違いである。
「叔父上、いっそリリイ殿下も亡き者になってもらえば良いのでは?」
「ううむ、それはなあ・・」と歯切れが悪い。
「前回はたかだか5千程度の魔物だから、たった1人にやられたのです。」とはいえノール子爵だと1匹もやっつけれないのだが。
「まだリリイに味方するヤツもおろう?」とブタが言う。
「近衛騎士団3千とユリ騎士団2千は王女には付くでしょうな。しかしユリは女性のみで儀仗兵ですぞ」
「我が甥よ、なにか秘策でもあるのか?」それには答えず「ゲス男爵入りなさい。」品性の無さは50歩100歩の男が入ってきた。
「ゲヘゲヘ、お初にお目にかかります宰相閣下。ご機嫌麗しゅう」
「前置きは良い。何の用だ。」「私は死霊術師というヤツを飼っておりまして。そいつは10万の死霊を操れるんです、はい。」
「どうです叔父上、ヴィンハルトという生意気な金髪の小僧が頑張っても10万はムリでしょう?そして騎士団達も全滅。そこに叔父上が現れリリイ殿下をお救い奉る。いかがでしょうか?」
もうノリノリのブタが「ワシが現れたらうまく兵を引きあげさせれるのか?どうなのじゃ?」「へぃ!お安い御用でさあ」
「よしゲス男爵!いつなら出来る?」「へぃ、今夜にでも可能かと」「グヘヘ!これでリリイはワシの妻じゃな」
一方その頃ホテルでは・・・
スラム街の住人達はローズ村への大移動が始まり、最後の人達が出発していた。フランクが変に気を回しシャムをホテルに連れてきていた。
ハルトがシャムの料金10万を払うと支配人がまた増えるのか?という目をしていた。そんな事より3人と修羅場になるのではと恐れていたが、そうはならなかった。
それより少し前に・・・
マリが「ご主人様は年上の女性ってどう思う?」と聞かれたので「色っぽくて甘えさせてくれるイメージだな。」と答えた。
「でも誰にでもっていうのはイヤかなあ」というと他の2人も聞いていたようで(ご主人様って私達を独占したいのよね)と相変わらず拡大解釈していた。
その為、シャムにも色っぽくないとダメという斜め上からの指導をするようになっていた。
その日の夜、全員でお風呂に入り全員で裸で寝るとシャムに教えていた。嫌がると思ったがすんなり受け入れてた。5人全員が同じベッドでよく寝れるなあと思っていると・・・
『ミッション:王城の北部に死霊が現れた。殲滅せよ。』




