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海外から異世界に?  作者: 駿
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第2章王都編1

やっと次にきましたw

王都に出る前に爺にお金を渡しておいた。1地方とはいえ公共事業に近い話だ。


王都に行くのに1週間かかるそうだ。となると1か月くらいは留守になる。


「爺、とりあえず100億渡す。使い切っても構わない。」と言うと「若、儂をそこまで信用して・・・。若の信頼にこたえましょうぞ!」と感涙している。


王都に向かう道中はほぼ何もない。最初は美しい砂漠の風景だと思っていたが見慣れてくると飽きる。


魔物や盗賊も出ない。3人は家(小)がとても気に入って夕方になると家の場所に良さそうな所を探している。特にトイレとお風呂は大人気だ。


ラナはトイレした時感動しすぎて入る時には「ご主人様見たい?見たいでしょ?」と聞いてくる。僕がどんな性癖してると思っているのだろうか?一度じっくりと話し合わねばならん。


トイレで騒ぎ、お風呂ではしゃぎ、寝る時で揉め、着替えで大騒ぎして1週間が過ぎ王都に到着した。


王都に入るには門兵に身分証を見せないといけないようだ。


(こんな事ならローズに紹介状でも貰っておけば良かったな。)後悔先に立たずだが、とりあえずお金を払えば通過出来るとの事。1人100ギルで400ギル払って通過した。


盗賊の所で得たお金は30万ほどだったので3人に10万づつ渡しておいた。まずは宿屋の確保。


1週間から場合によっては2週間滞在出来る所が良い。そして情報収集だ。1番高そうな宿というかホテルがあった。早速マリが交渉に行く。


「1番良い部屋で4人使える部屋はあるの?」と聞くと「おひとり様1泊10万になります。」と答えた。2週間で560万だな。良いよと合図して560万払う。


少しポカーンとした顔をされたので僕が「どうかしましたか?」と笑顔で支配人らしき人に問いかけると「い、いえ!ありがとうごじゃいましゅ」と少し噛んだ。


部屋に通されたら3人が色々チェックし始めた。ベッドがやたら広い。4人で寝ても充分だ。お風呂も広くトイレも綺麗だった。バルコニーに出ると景色が一望出来る。


ホテルが用意してあるお茶を飲みながら今後の方針を決める。


4人で動くよりそれぞれで役割分担する事になった。マリがバーや飲食店、ラナがギルド関係、ルナが商家やお店だ。


僕?僕は爺に頼まれた人集めだ。こちらの世界にハローワークはあるのだろうか?


ホテルを出ると周囲からの視線が痛い。


なぜだろう?と不思議に思っていると軍服で金髪のイケメンが、胸元の空いた、腰までスリットが入ったドレスを着た美女3人連れていればそりゃ目立つわな。


早速行動に移る事にした。マップのレンジを最大にすると濃い青色が3つ動いている。


これでなにかあっても駆けつけれる。夕食の時に戻ってそれぞれの情報を持ち寄る事にした。1人プラプラ歩いていると屋台のオッチャンから声を掛けられた。


「アンちゃん串焼き食ってけよ!」と呼ばれた。寄ってみるか。


子供が2人手伝っている。オッチャンの子供なのであろう。


「お兄ちゃん変なカッコだね。」子供の言葉はストレートだ。何の変化球もない。グサグサ刺さる。「残念なイケメンだあ」もう1人の子供がさらにえぐってくる。


「ハハハ!変わった服だがアンタの国じゃそれが普通なのかい?」と聞かれた。


日本で普通かと言われたらコミケとか1部のコアな人達だけだろう。いい歳して地元でこの格好なら友人がいなくなるレベルだ。「あまりいませんね。」と寂しく答えた。


「そ、そうかい。ところで王都は観光かい?」オッチャンは強引に話を逸らした。


「いえ。僕の住んでる村で労働者を募集する為にこちらに来ました。どこか伝手とか無いでしょうか?」というとオッチャンが僕の隣にいた客を見た。


チンピラ風のアンちゃんが「その話、俺が聞こうか?」そして「ついてきな。」と短く言った。店主のオッチャンに礼を言ってチンピラの料金も払って店をあとにした。

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