第4話 フェニックスエラーと死生点
第4話 フェニックスエラーと死生点
ぽけーーーーーーーーーーーーーーーーーー
え、確認しろって、あと10分待って。心は今お空なんです。
ぽけーーーーーーーーーーーー。
はい、頑張りましょう、まずは。
「あの、ものは相談なのですが・・・。予測できる範囲で先に教えてもらえないのでしょうか?加護とかスキルとか・・・」
って丁寧に聞いちゃってる僕・・ははは。
【加護の効果は広く、随時となっています。どうしても知りたい内容、不安要素は具体的に意識して下さらないと、現状のサポートをお望みの場合不可能です】
「知らないことを聞けと?」
はい、無言。ありがとうございました。不老不死?って名前はフェニックスエラー?なのかな?加護?
【おおむね肯定。正確には否定。解説表示しますか?】
じゃ、表示で。――うお・・・
不老不死?は正確には合致せず、新たな存在、フェニックスエラーとして作られました。・・・ステータス分類ではなく、対個人の存在として定義され他と比較ができません。神にいたれば、分類が可能になる予定。
フェニックスエラーとは創造神により転生エラーを安定化させた後の名称で不老不死との違いと考慮して名づけられた仕様名。加護に記載されているが、分類上加護ではない。未設定。
仕様特徴
死亡した場合(正確にはその狭間に到った場合)、強制継続・3・5・7・15・20歳及びそれ以上は10年刻みで不死鳥のように再生される。年齢固定も可能。変更及び固定の是非は死生点もしくは保留した点数(死生点数)を消費しないとできない。固定されなかった場合の自然年齢は365日で1年齢あがる。
上限は種族により異なる。
種族、年齢、性別、固定の是非の選択は死生点、または、死生点にもっとも近い時間までの願望で調整。
願望、予定がなければ同じ種族に転生を発動。死生点において強制的に瞬時に再生。死生点数消費の場合は点を消費直後に同。再生場所を指定することも可能。ただし一箇所で既知の場所にあらかじめ設定することが必要。無指定の場合その場で瞬時再生する。設定方法は願望に同じ。
死生点とは、生死の狭間。死生点数とはそれに到った回数、この回数は同設定なら溜まり任意に使用可能になる。ゼロの場合は強制継続。部分変化は部位ごとに1点を消費、ハーフはランダム混血とし1点を消費。指定混血、血の割合分配などは不可能」
「死生点はセーブとロードポイントみたいなものか・・・。ありがたや、記憶は消えないですよね?」
【仕様】
左様のように聞こえてくるよ・・・。はぁ。でも説明が長くなってちょっと嬉しい。ちょっと堅苦しくて難しく聞こえるけども。要は、死ぬような目にあったら、再生しますってことと、いろいろ設定いじるなら予約とか過去に死んだ回数次第ってことだな。
「一応聞いておくけど、死生点みたいな特別なものある?仕様?みたいに特別に関係するものってさすがにないか。贅沢だよね」
【白神の加護条件と関連するものがあります】
「ふーーん、って結構重要だよね!! 詳しく御願い!えーっと具体的に・・・死生点が使えるものを全て表示! あと確保しやすいほかの条件とか僕についての特別なものがあったら」
【死生点においては、他に仕様はありません。付随するものとして白神の加護を得るためのポイント制度があります。無限イベントリの開放後、拡張機能。地球産物のお取り寄せ。以上、二点が白神の加護です。死生点の使用時、選択した生を評価。その生が終わる時、ポイントを取得。次の生において使用可能。取得に当たりマイナーな種族、特に弱者として指定されている種族に変更した際、多めに取得が可能です。選択方法は願望として予約が必要になります。また変更はききません。生まれる場所も指定不可能。年齢も不可能。また、一生を終えるか死生点に到るまで変化できません。これは、死生点数を消費させても不可能です】
「現在のポイントは?」
【ゼロ】
「そう・・・けちだなぁ。死生点とは別と考えたほうがいいのね」
【肯定。尚、白神の加護や他の世界の加護を少なからず得ることは他者には不可能です】
「なんかちょいちょい戒めというか、お説教っぽく聞こえるのは・・・無駄に親切な感じがたまらないな」
【あくまでサポート対象の価値感を参考に最大限サポートをしています】
落ち込んだりしないようにってことだよね!ってそういうことにしよう!
確かにちょっと調子に乗って浮ついてる。らしくないか・・・ってことで前向きに付き合おう!!
「えっと、ポイントを取得するためマイナーな・・ゴブリンは?」
【プラス10万点 予約しますか?】
「そ、そうだなぁ・・(予約しました)な・・っ・・このポイントって視聴率とかじゃないよね・・・」
無言か。
「まぁいいか、ゴブリンになっても最初からスキルとかは顕在だろうし。魔法もいろいろ【封印されます】・・・」
「嘘だよね? 注意点なかったよね」
【ゴブリンの仕様にあわせます。持ち前の転生などの記憶はもちろんそのままですが、スキルや魔法、加護などは種族に合わせ封印が働きます】
「じゃ、じゃあ、結界魔法はって今は亀甲結界だっけ?【不可能です。ただし上位種族に進化すれば可能です】・・・さいですか・・。HPとかMPは・・・?【あくまで最高でも限界まで、最低でも種族限界までです】」
なんか好きな言葉が歪曲された気がする。
「・・・・・言語もとかじゃないよねぇ!ねぇ!ひどすぎるよ!そりゃ聞かなかったし意思が足りなくて基本受身ですよでもさっ【言語はどの種族においても保証されています、これだけでも加護は十分であり、破格です。死ねばやりなおせるのですから。また、あくまで封印であり、この封印は努力によって開放され、その時もっていたステータスに上乗せですので種族の壁を越えることが可能。限度とは、あくまで死生点においての説明です。またお気づきの通り、会話は不要で頭に念じればサポートできます。声に「そうだなぁ」とわざわざ出され、感情を前向きに捉えてしまいましたが迅速に対応をお求めでした。以後お気をつけ下さい。また注意と説明を要求される際は基準となる時間軸、ケースなどをある程度固定していただかないとサポートが難しいです。ご了承ください】
「・・・・そう・・ですね。ごめん・・・なさい」
【不要】
綺麗な声ですこと・・・。女性声でよかったなぁ・・・。
嗚呼・・・空が綺麗だ。あれ?雨?
「おぎゃ・」・・・・ぐすん。
赤ん坊になって泣くとおぎゃーらしい。
お読みいただきありがとうございます。
明日はゴブリン転生です^^