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父が怖いです、、、。

作者: 並木朱花

主人公

花月 愛奈

花月 翔(父)

花月 麗菜(妹)

花月 美鈴(母)

牧野 未生みう

霧島 直人



「愛奈ちゃん、起きて。今日は愛奈ちゃんの大好きなお父ちゃんが作った目玉焼きだよ。」

そう、これが私の父、花月翔。

正直ちょっと怖い。

私は、もう高三だと言うのに未だにまだ、

「愛奈ちゃーん。」

と呼んでくる。

街中でもそうだ。

大声で

「愛奈ちゃーん。」

と言い、手まで握ってくる。

そりゃー、小さい頃は嬉しかった。

だけど、私も大人になったし少しの間、両親と離れていたい。

「あ、あのさ、パパ。少しの間、一人にさせてくれないかな?」

勇気を振り絞って言ってみた。

「なんでだ!愛奈。パパの事が嫌いになったか?」

「そうじゃないの!!ただ、パパが気持ち悪くなって・・・。」

「愛奈にそんなこと言われるなんて最低だ。」

とパパは泣き始めた。

「き、きもいのよ!!だいたい、何!?私、もう高三だよ!?いつまでも、子ども扱いしないで!!」

「アハハ」

母が横で笑った。

「何が可笑しいの?」

と私は横で笑った母親に疑問を持った。

「だって、パパが泣いたの初めてなのよ。」

「嘘!!」

私はびっくりした。

あの泣き虫パパがママの前では泣かないなんて、、、。

「それはホントだよ。」

とパパが自力で立ち上がり言った。

「パパはね、昔からママの事が大好きでね、だからママの前では遠慮して泣かなかったんだ。」

「私、知らなくて、、、ごめんなさい。パパを泣かして。」

「いいの。見たかったし。」

とママは笑いながら言った。

「見ないでママ。恥ずかしい。」

とパパは手を擦り合せながら言った。

「あら。見ちゃったものは仕方ないじゃない!?」

とママは手を口の前に出した。

自分の命は人の命。

パパはママ。

ママはパパ。

と思えばいい。


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