表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
月と星座と剣士の旅〜魔法が苦手な俺が、魔法で神様を救う話〜  作者: く~が~
ユピテル編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

67/94

067話 5月20日#03

 俺はレイに念を送りながら人目につかないベンチを見つけ、そこにジャクリンさんを座らせた。



 「あの……ホントに大丈夫ですか?」


 「はい。あの……ごめんなさい。私……急にどうしちゃったんだろう……?」


 「え、えーっと、」どうしよう。「もし、具合が悪いなら、誰か助けを呼びますよ?」


 「い、いいえ!そんな重くはないので大丈夫です。ただ……」


 「ただ?」


 「あなたと二人きりになりたくて……」



 ――え、えええええ…………



 マジでこんなに効くんだ――てか、マジでリアはどこなんだ!?


 妙にこっちもドキドキしてくるし。



 「最初に出会ったときから、素敵な方だと思ってたんですよ」よくよく考えたら、ジャクリンさんらしいフランクさがない。「すごく素直で真っ直ぐな人だし、そのせいか瞳もすごくきれいで……」



 ――これ、どうしたらいいの?俺、こういうの苦手なんだけど。



 頭を真っ白にさせている間にも、ジャクリンさんは俺のことを褒め続ける。



 「……『闘技士(グラディアトル)』やってるってことは、剣もお強いんでしょ?そんな完璧な人、私は今まで一度も会ったことないわ……」



 その時、ふと思い出した。



 ――そういや、キスすれば眠ってくれるんだっけ。



 このまま褒められ続けるのは耐えられない。キスでも何でもして早く何とか止めて、ジャクリンさんを黙らせなければ。


 俺はかがんでジャクリンさんに顔を寄せ、小さな声で囁いた。ジャクリンさんが小声でも話せるようにするために。



 「ジャクリンさん。俺のこと、褒めてくれるのは嬉しいんですけど、俺はそこまですごい人じゃないです。魔法に弱いし……」


 「謙遜しなくていいんですよ。私、一生褒めちぎりますから!」


 「え……」



 思ったより、声のトーンが高い。



 「私、決めたんです!あなたを一生支え続けます!」



 ――ジャクリンさん、違う。俺が顔を寄せたのは……



 「私、あなたのことが、大す……!」



 俺は突然、ジャクリンさんを抱き寄せた。そして、こめかみに優しく唇を押し当てた。


 すると、ジャクリンさんは俺の膝の上に落ち、動かなくなった。



 「……チッ。惜しい!」何か上の方から声が聞こえてくる。「もう少しで、健気で純粋な剣士のファーストキスを……」


 「いた!」



 俺は頭上に張り出している細い枝の根本に、リアの姿を見つけた。リアは、めちゃくちゃ意地悪そうな顔をしている。



 「お前、ジャクリンさんに何てことをさせるんだ!」


 「その子、思ってたより積極的だったわね♡」リアは、手のひらを返したように天使の笑顔を見せた。「あともう少しだったのに♡」


 「お前の魔法、」俺はギロッと睨みつけた。「俺からキスしないと眠らねえんだろ?」


 「あら。よくわかったわね♪」



 ――やっぱりそうか!



 「危ねえ。あともう少しで……」


 「それより、カイト君」リアは小馬鹿にしたような口調で俺の名前を呼んだ。「さっさとアリエス連れて、じいやばあやの店へ行ってきて。あたしがその子のこと見守ってるから」


 「……後で踏み潰してやる」


 「やれるものなら、やってみなさい?」



 俺はジャクリンさんを「ごめんなさい」と謝りながらベンチに寝かせ、レイの元へ行こうと立ち上がった。



 ――レイは、俺たちが座ったベンチに一番近いベンチで、どこかで買ったクレープを美味そうに食っていた。



 「………………」



 すべて終わったら、脅してでもリアに矢文の内容を白状させよう。

思えば、カイトの詳しい容姿について、どこにも書いてませんね。


実は……私もよくわかりません!なので、テキトーに頭の中で創造しちゃってください!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ