表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
月と星座と剣士の旅〜魔法が苦手な俺が、魔法で神様を救う話〜  作者: く~が~
ユピテル編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

61/86

061話 5月19日#03

 俺が呆れて言葉を失くしていると、爺さんはこちらを振り返った。



 「……もしかして、わしらの孫を見たのかの?」


 「ま、孫……?」俺は目を瞬いた。


 「そうそう。こう……目に入れても痛くないほど、きれいでかわいい子じゃよ」


 「はあ……」俺は頭を掻いた。「俺が見たのは、とりあえず何かお洒落な人ではありました」



 植え込みで鏡を見ていたんだ。間違いないだろう。



 「あの子、今絶賛反抗期中でのう」


 「はあ……」


 「わしらとひとことも話そうとしないんじゃよ」


 「はあ……」


 「困りますよねぇ」婆さんも、同じテーブルに座った。「あの子、重要な仕事があるのに、それ放り出してどこかで遊んでばかり……」


 「どこをほっつき歩いてるのか」爺さんはため息をついた。「ホント、男をたぶらかせるのが上手くてのう」


 「お兄さんも気をつけてくださいな。あと、あの子を見たら、すぐ家に帰るよう伝えてくださいな」


 「えっと、あの。その『お孫さん』のことなんですが、」えい、ストレートに訊いちゃえ。「もしかして、『いて座の星霊使い(サギタリウス)』ですか?」



 すると、急に2人は黙り込んでしまった。



 「え?あの……?」


 「君は、『星霊使い』なのかの?」


 「あ、いいえ」俺は首を振った。「『星霊使い』の友だちがいるだけです」


 「「ホントじゃろうな?」」



 ――何か急に、2人の笑顔が怖くなった。



 「はい。で、でも、用があるのは、そのお孫さんが持ってる()()()()()()『石』の方で……」


 「「ホントじゃろうな???」」



 ――圧がすごすぎる。



 「……そ、そんなにウソついてるように見えます、俺?」


 「そう言って、幾度となく『ピース教団』の連中がこの店に訪ねて来たからのう」



 ――『ピース教団』……ケレスの街で聞いた時以来の言葉だな。



 「……ということは、『石』はここにあるってこと……?」


 「どこの馬の骨ともわからぬ奴に、わしらの孫と『石』は渡せぬ」


 「……とりあえず、ここにあるってことか……」俺はちょっと考えた。「それじゃあ、その『星霊使い』の友人と……もう1人、『石探し』の手伝いをしてほしいってお願いしてきた友人を連れてくれば、『石』を渡してもらえますか?」


 「いつ連れてくるんじゃ?」


 「あ……明日……」


 「……んー、そうかの」



 爺さん婆さんは、身を乗り出していたのを止めて、椅子に座り直した。



 「その条件は飲むことにしよう。ただし、もしウソをついてたら、わしらが()()()()懲らしめるからの」


 「もちろん『明日』という言葉も含めて、ですよ?」


 「は、はい……」






 弓矢を所持していたことから「あの小人が『サギタリウス』かもしれない」と思ったことが原因で、気がつくと大変なことになった。



 ――監視されてる『友人』たちを、どうやったらこの店に連れて行けるんだ……?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ