表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
月と星座と剣士の旅〜魔法が苦手な俺が、魔法で神様を救う話〜  作者: く~が~
ウラヌス編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

24/86

024話 5月13日#02

 その後、俺たちはエレベーターに乗って、今いたビルの屋上へやって来た。



 「え?ここが……屋上?」



 燦々と照らす太陽の光に、青々と茂る木や草の葉っぱ。


 中央には、様々な色の薔薇が咲き誇っている。



 「全然ウラヌスの他の場所と違うな」


 『ここにいる人たち、みんなのんびり過ごしていますね』



 音楽祭をやっているからか、この庭園には楽器を鳴らしている人がいた。そばで「今夜センタービルの屋上で、エラ・リミド氏の歌が聞けるコンサートがあるよ!」と宣伝している人もいる。


 エラって歌も歌えるんだ……と思いながら、俺は別のことをぼそっとつぶやいた。



 「ここにいるの、みんな上流階級だな。メイドを連れている人もいるし……」


 「そろそろわかってきたが、」とレイは言った。「この街、住んでいるところの階層が上がるにつれて、社会的階層も上がっていくんじゃないか?」


 『どうもそうらしいですね』ピエール33世は、あちこちにカメラを向けていた。『観光客はもてなされていますが、地元の人に関しては、結構厳しい階級社会になってるようですね』


 「……で、最上階に住んでいるのが、『リミド一家』……」俺は木にもたれかかった。「「ウラヌスで『光』を見られる人は、清く正しい人だけ」ってエラが言ってたのは、上流階級だからそう思ってんのかもな」


 『では、『10階以下』に住んでいる人たちは?』


 「……貧困層?」


 「もしくは、犯罪者とか?」レイは首を傾げた。「実際、ここの下の方の階は、あんまり環境が良さそうに思えない」


 「『10階』って、数字が気になるな――『11階以上』と分ける何かがあるとか?」


 『何か気になりますね』


 「それに、」



 ――もし、石が落下したのが『10階以下』の階層だったら?



 「……今から行って、確かめてみるか」



 レイとピエール33世が固まった。



 「……ダメか?」


 『いえいえ!』ピエール33世はオレンジ色に光った。『『今から』なんて、とても行動力があると思いまして!』


 「『行動力』っていうか、『石』がありそうなところは全部、(しらみ)潰しに探した方がいいと思って……」


 『確かに!』


 「……しかし、そもそもどうやったら、その階層へ行けるんだ?」



 レイの言うとおりだ。



 「……階段、とか?」


 『え?』ピエール33世の光が、緑色に変わった。


 「エレベーターだけじゃ、いつ止まって使えなくなるかわかんないだろ。どこかに階段があるんじゃないか?」


 「おお!」レイはぽんと手を打った。「たまにはいいアイディアが浮かぶんだな!」


 「俺を何だと思ってるんだ……」


 『それでは、昼間のうちに階段を探してみましょう!』ピエール33世が、再びオレンジ色に光を変えた。『夜になったら、見つけづらくなりますよ!』


 「今までの聞き込みと並行して探すか」


 「おーけー」レイが間の抜けた肯定をした。



 俺たちは日に当たりながら、ゆっくりとその場を後にした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ