表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
月と星座と剣士の旅〜魔法が苦手な俺が、魔法で神様を救う話〜  作者: く~が~
トリトン‐ヴィクトリア編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

121/122

121話 5月25日#07〜ピース教団〜

 「ドゥファンは、特に目的があるわけではない。『とにかく世界を破壊したい』……それ以上のことは何も望んでいない」


 「すごい……リブラも極端な人ね」



 ――まさしく、リアの言うとおり。



 「……で、問題は、その太陽の神とドゥファンを支持する者がいるという事実だ」


 「マジで!?」


 「……もしかして、『ピース教団』のことか?」



 レイの言葉で、みんながはっと息を飲んだ。



 「そうだ」ソフィアは腕を組んだ。「あれは宗教団体の(てい)をしているが、実体は『ドゥファンの目的を達成させるために、()()()()使()()が作った、正体不明の集団』だ」


 「それも『星霊使い』なんだ」



 ソフィアははあとため息をついた。



 「実は、その星霊使いについては、私も心が読めなくて、よくわからない」


 「……ドゥファンの心は読めたの?」


 「ああ。いろいろ苦労したがな」



 ――やっぱりこの人、恐ろしい。



 「……ただ、『心が読めない』ということで、どの星霊使いなのかはすぐにわかる。『うお座の星霊使い(ピスケス)』だ。私と同じ、心を読む力がある」



 ――恐ろしい人がもう1人追加。



 「……てか、それって!」俺ははっとした。「俺たちの考えが敵に筒抜けってことじゃん!」


 「そういうことだ」ソフィアは頷いた。「それにピスケスは、どうも人の心を掴む天才のようでな……信者はもとより、何人かの星霊使いもピスケスに加担している」



 ――その『ピスケス』って人、ドゥファンとかいう奴よりずっと手強そうなんだが……



 「それで……その教団は、具体的に何しようとしているの?」



 テンの疑問にソフィアは目線を上に向けた。



 「君たちの妨害だな……月の神が復活しないように、石を集めるのを邪魔すること。月の神を捕まえて、太陽の神に引き渡すこと……あと、君たちは全員、命を狙われている」


 「「「「「……え?」」」」」



 ――それ、めっちゃヤバくねえか?



 「……マジかよ……」


 「ああ、そうだ」ソフィアの目が、さらに鋭くなった。「そこで1つ、よく考えてほしいことがある。これからも月の神の手伝いを続けていると、確実にいつか命の危険に晒される。それでも石を求めて旅を続けるか……特に、」



 ソフィアは俺とテンの顔を見た。



 「カイトとヴァルキリーは、星霊使いとは何も関係ない一般人だ。君たちには命を狙われながら旅をする責務は何もない」


 「……あの、僕のことは『テン』って呼んでほしいんですけど……」


 「……ちなみに、」俺はテンをチラッと見てから、ソフィアに訊ねた。「この男、何で俺たちと一緒に旅しようとするんですか?」


 「レイのことを気に入ってるからだ」


 「……普通、ここでそれを晒します!?」



 テンが、珍しく顔を赤くさせている。



 ――まあ、そんな理由なら、特に気にする必要もないか。



 「まあ、そういうわけだ」ソフィアは立ち上がった。「この街で羽を伸ばしながら、ゆっくり考えてみるといい」



 ソフィアは数歩だけ扉に向かって歩いてから、ふと俺たちの方を向いた。



 「ピース教団について、私が知る限りの情報をその紙の束に書いておいた。後で読んでおくといい……私は学校に戻る。何かあれば、またソラに電話を頼むんだ。いいな?」



 そして、ソフィアは部屋から立ち去っていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ