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サンドボックスウォーズ  作者: 黒瀬雷牙
第二部 エピローグ

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スカイの決断

 スペシャルオーダーズとダークキングの激戦から、数日。


 あの時、黒王が言った言葉が、ずっと頭の奥で鈍く鳴り続けていた。


『……無理矢理、配信をさせられてる可能性もある』


 忘れようとしても、ゲームを起動するたびに思い出す。

 ロビーで誰かの笑い声が聞こえても、景色のどこかに“あの言葉の影”が落ちていた。


 オニッシュさん……

 このゲームで最初に出会った友達。

 スカイにとっては、誰よりも特別な存在だ。


 トップアイドルの妹?

 ……そんな肩書き、正直どうでもいい。

 困っているなら助けたい。それだけだ。


 だけど、一プレイヤーのスカイがどう踏み込めばいいのかもわからなかった。

 何度もパーティ申請を開いては閉じて、メッセージを打っては消した。


 そんなスカイを前に進ませたのは、フローライトの仲間。

 ココア、そる、そして長く一緒に走ってきたメンバーの顔だった。


 ここにいれば、きっと今まで通り楽しく遊べる。

 でも、それじゃ前に進めない。


 その夜、スカイはギルドチャットで深く頭を下げた。


【スカイ】「……俺、しばらくフローライトを抜けます。オニッシュさんを助けに行きたい。必ず連れて戻る。絶対に」


 沈黙。

 けれど、誰も責めなかった。むしろ、優しかった。


【ココア】「スカイならできるよ」

【そる】「そうか…困ったらなんでも相談しろよ!」

【Gemini】「帰ってくる場所は残しておくから……帰る日を待ってる」

【White】「迷ったらいつでも言え」


 胸が熱くなる。

 けれど、甘えるわけにはいかない。


 ギルドの紋章が消えたプロフィールを見ると、心がひやりとした。

 それでも後悔は無い。


 “オニッシュさん。必ず迎えに行く”


 スカイはログアウトのボタンに手を伸ばしながら、静かに誓った。


 そして、新しい一歩を踏み出す。


 翌日、ダークキングに加入申請。


 黒王は、何も言わずにスカイを迎え入れた。


ーーー 第二部 アップデートされた世界 完 ーーー

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