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詩全集2

靉靆

作者: 那須茄子

痛いくらい

肌に針を刺して

この寂び朽れた夜を

どうでもよくしたい


心は依然青いままで

気が抜けばそれだけで

雫のように垂れてしまいそう

締まっていた中身の奇食も一緒に

こぼれてくるんだろうか


それなら腸はこぼれないでいて欲しいな


痛いくらい

痛いくらい

ひりひりするぐらい

肌に針を刺して

肌に針を刺して

肌を剥いて

この寂び朽れた夜を

この寂び朽れた夜を

この酸素が贅沢に使われて

結果錆びて鉄の匂いがする夜を


とうとう雲と霞の見分けがつかなくなる

たなびくはずだった


もうどうでもよくしたい

もうどうでもいいにしたい

もうなんとでも言える手招きに変えたい







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― 新着の感想 ―
受けたインスピレーションがようやくカタチになりましたのでリスペクトん  朝(あした)に青き 春の空  山の彼方に 靉靆と  優辺(ゆうべ)の儚(くら)き 幻燈か 流るるままに 緤(せつ)南雲  …
夜、街を歩いていると詩の中に描かれているような感じになるような気がします。何というか、何もないということはあまりにも虚しくて、寂しくて、恐ろしいことです。自分が生きてきた人生には誰もいないように思えて…
2024/12/04 13:37 退会済み
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