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混浴なんてクソくらえ

加藤「おい!!夏休みにこれ行こうぜ!!」


志村「え?なに?」


【ドキッ!!女子だらけの混浴温泉!!】


『女性客に大人気で有名な辺田位(へんたい)温泉郷に、混浴温泉が新しくできました!!男女問わず、「全裸」で入っていただきます。もしかしたら、あの有名女優も来るかも…??』


加藤「どう??(笑)」


志村「行く行く行く行く行く行く行く!!」


加藤「よっしゃ!!高木は!?」


高木「行かねーよ」


加藤・志村「「は??」」


高木「え??」


加藤「女の裸が無料で拝めるんだぞ!?」


高木「無料じゃねえよ。風呂代があるだろ」


志村「マジで!?」


加藤「でもたかだか1000円くらいだろ!!普通だったらちょっと女性の裸を見るだけでも、1万円

くらいはかかるんだぞ!?」


高木「ずいぶん詳しいな。そういう店について色々調べたのか??(笑)」


加藤「し、ししし調べてねえし!!親父が教えてくれただけだし!!」


高木「それも大問題だわ!!どんな親父!?」


加藤「とりあえず行こうぜ高木!!一緒に女子の裸を拝もうじゃないか!!」


高木「いやいい」


加藤「なんだコイツ!?本当に男か!?」


高木「だって別に、もう見たことあるし(笑)」


加藤・志村「「は??」」


高木「前に付き合ってた彼女のを見たからもういいわ(笑)」


加藤・志村「「死ね」」


ドカバキボカスカ


高木「…………………」


加藤「よし志村。こんなクズは放っておいて、俺達だけで行くぞ!!」


志村「…………………」


加藤「ん??どーした??」


志村「入浴にかかる1000円、奢ってくんね??(笑)」


加藤「死ね」


~混浴当日~


志村「ゼエゼエ…」


加藤「…………………」


志村「ハアハア…」


加藤「…………………」


加藤「おい志村…」


志村「なんだあ…?ゼエゼエ…」


加藤「こんな最果ての温泉地まで、自転車でくるバカがどこにいるんだよ!!」


志村「あのなあ。交通費往復2000円かかるんだぞ??そんな場所に電車で行けるか!!」


加藤「自転車でかかった2〜3時間働けば、2000円くらい稼げただろ…」


志村「そういう細かい話はいい」


加藤「細かくねえわ!!」


志村「畜生…ここまでの走行で自転車が壊れちまった…新しいの買わねえと…」


加藤「結局交通費以上に金かかってるじゃねえか!!バカだろ!?お前バカだろ!!」


志村「だがこの疲労感なら、温泉も楽しめるはずだ」


加藤「俺達は混浴を楽しみに来たんだ!!温泉を楽しみに来たんじゃねえ!!」


志村「ギャーギャーうるせえな。とりあえず中入るぞ」


〜温泉到着〜


加藤「よし。いよいよ混浴だ…」


志村「なんだか、ドキドキしてきたな…」


加藤「向こう側の入口から、ナイスバディな女性がいっぱい出てくるのか…デュフフ…」


志村「おい加藤。ニヤつきすぎだぞ?(ニヤニヤ) この変態め(ニヤニヤ)」


加藤「うるせえぞ(ニヤニヤ) お前もだろうが(ニヤニヤ)」


志村「じゃあ、行くぞ…」


加藤「失礼しまあす!!」


ガララララ


加藤「…………………」


志村「…………………」


オッサンダラケー


オッサン1「チッ。なんだよ。また男かよ」ブツブツ


オッサン2「男はもうこれ以上いらねーんだよ」ブツブツ


オッサン3「さっさと帰れクソが」ブツブツ


オッサン4「また汚物が増えたわ…」ブツブツ


加藤「…………………」


志村「…………………」


オッサン1「てゆーか、どんだけ男来るんだよ」ブツブツ


オッサン2「それな。何が「女だらけの」だよ。男しかいねえじゃねえかクソが」ブツブツ


オッサン3「裸の男が30人も集まった汚い風呂なんて、誰も近づかねえっつーの」ブツブツ


オッサン4「早く帰れよクソが…」ブツブツ


加藤・志村「「いや、なんだこれ!?」」


加藤「なんで(オッサン)しかいねえんだよ!!」


志村「しかもめちゃ多いし!!軽く見積もっても30人はオッサンいるぞ!?」


オッサン1「うるせえなあ。早く帰れよ」


加藤・志村「「ああん!?」」


オッサン1「テメエらがいるせいで、余計女の子が入って来にくくなったじゃねーか!!」


加藤「いやもう手遅れだろ!!」


志村「俺達がいようがいまいが関係ねえわ!!」


オッサン2「これ以上男が増えたら、マジで女が来ねえんだよ。だから早く帰れ」


加藤「いーや!!テメエらが帰れ」


オッサン1「なんだと!?」


加藤「どう考えても、女がここに来ないのは、お前達のようなキモ親父が悪い」


オッサン達「「「ああん!?!?」」」


加藤「それな。俺達じゃなくて確実にアンタ達が悪い。見るからに汚らしいんだよ」


志村「だから、お前らこそさっさと出てけ」


オッサン1「テメエら…マジで殺す…」


加藤「上等だよ。返り討ちにして人数を減らしてやる」


オッサン2「ナメんじゃねえぞ若造が。シバき倒してやる」


志村「そっちこそ覚悟しろ。特級呪霊どもをまとめて(はら)ってやるぜ」


オッサン1〜4「「「誰が特級呪霊だ!!」」」


ガララララ


加藤・志村・オッサン達「「「ついにきたか!?」」」


チャラ男1「うえーなんだよ。気持ち悪いオッサンばっかじゃん(笑)」


チャラ男2「なんだよ。女優の裸が見れると思って来たのによー(笑)」


チャラ男3「こんな大量の汚物を見せられて、マジ死にたくなるわ(笑)」


加藤「…………………」


志村「…………………」


オッサン1「…………………」


オッサン2「…………………」


チャラ男1「こんなんだったら、家帰って彼女の裸見た方がマシだったわ(笑)」


チャラ男2「それな。こんなキモいオッサン達の裸を見るくらいだったらな(笑)」


チャラ男3「うわー、マジで目が汚れたわ。最悪(笑)」


加藤・志村・オッサン達「「「「死ねええええええ!!」」」」


ドカバキボカスカ


チャラ男1〜3「「「ギャアアアアア!!!」」」


加藤「ここはなあ、テメエらみてえなクソキモリア充が来ていい場所じゃねえんだよ!!」


志村「この温泉は、非リアの聖地だぞ!?リア充みたいな汚れた血が入っていい場所じゃねえんだ!!」


オッサン1「テメエらゴミクズリア充は、家に帰ってママのおっぱいでも飲んでやがれ!!」


チャラ男1〜3「「「ひいいいいいいい!!!」」」


ダダダダダダダダダ…

ガラララララ


加藤「…………………」


志村「…………………」


オッサン1「…………………」


オッサン1「すまなかった。同士よ」


加藤「こっちこそ、悪かった」


志村「俺達、オッサン達を勘違いしてたみてえだ…」


オッサン1「こっちもだ。俺達、年齢関係なく非リア同士で仲良くすべきだったんだ…」


加藤「そうだな。一緒に助け合って、協力して、必ず女の裸を見よう!!」


志村「ああ!!非リアの男同士で、必ず悲願を達成しようぜ!!」


オッサン2「おい!!コイツ、妻子持ちだってよ!!」


加藤・志村・オッサン達「「「ああん!?!?!?」」」


「ひいいい!!」


ドカバキボカスカ


加藤「妻子持ちのリア充が、こんな所に来てんじゃねえ!!」


志村「さっさと帰って、ちゃんと嫁さんと子供の面倒を見ろ!!」


オッサン4「めっっちゃ真っ当な意見!!」


オッサン2「おい!!コイツは結婚生活5年目だとよ!!」


加藤・志村・オッサン達「「「ああん!?!?!?」」」


「ひいいい!!」


ドカバキボカスカ


加藤「こんなことしてねえで、帰って奥さんの裸でも眺めとけボケが!!」


志村「知らん女の裸なんて見てないで、ちゃんと愛する人を大事にしろハゲ!!」


オッサン4「混浴の会話と思えないくらい、良いこと言ってる!!」


加藤「よし。これでリア充どもは消えたな」


志村「残ったのは純血の非リアだけだ」


オッサン4「純血の非リアって何!?」


加藤「いいか??ここにいる非リア充は、全員生涯の友だ。決して裏切らないし、暴言も吐かないし暴力もしない。誓い合おう」


志村・オッサン1〜3「「「「誓います!!」」」」


加藤「俺達は、人生の親友だ!!」


志村「ああ。ワンチームで混浴を制すぞ!!」


オッサン4「混浴を制すって何!?」


加藤・オッサン1〜3「「「「エイエイ、オーー!!」」」」


ガララララ


加藤・志村・オッサン達「「「「!?!?!?」」」」


加藤(キタキタキタ!!女子だ!!)


志村(マジで!?神じゃん!!)


オッサン1(さいこおおおおおお!!)


オッサン2(デュフフフデュフフフ…)


ギャル1「うわ…なんか男クッサ…」


ギャル2「オッサンがいっぱいいる…」


ギャル1「帰ろ帰ろ…マジ無理」


ギャル2「キモ…吐き気するわ…」


加藤「…………………」


志村「…………………」


オッサン1「…………………」


オッサン2「…………………」


オッサン1「やっっぱりテメエらのせいだ!!さっさと出てけエロガキどもが!!」


加藤「どー考えても激キモオッサン達のせいだろうが!!汚らしいんだよ!!」


オッサン2「いーや!!テメエらのいやらしいキモい視線のせいだ!!あのエロい目の!!」


志村「それはテメエらもだろうが!!めっちゃデュフデュフしてたぞ!?あんなん逃げるわ!!」


オッサン1「うるせえ!!人のせいにすんな殺すぞ!?」


加藤「かかってこいよ!!大体、人が多すぎんだっつーの!!俺が減らしてやる!!かかってこい!!」


オッサン2「テメエらを殺して、この空間を浄化してやる!!男クサいなんてもう言わせねえ!!」


志村「テメエがその原因なんだよ!!この変態キモ親父どもが!!さっさと帰れ!!」


オッサン1「マジでこのクソガキ殺す!!」


志村「このオッサンぶっ殺す!!」


加藤・志村・オッサン「「「「うおおおおおおお!!!!」」」」


ガララララ


加藤・志村・オッサン「「「!?!?!?!?」」」


オバハン1「あらあら。元気そうな若い子がいっぱいいるねえ。アタシ達の体目当てよきっと」


オバハン2「ホントホント。アタシ達のこと、いやらしい目で見てくるに違いないわ」


オバハン3「あらやだ。本当に男は下品で変態なんだからー。嫌になっちゃうわー////」


加藤・志村・オッサン達「「「さっさと帰れクソババア!!!」」」


〜完〜

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