闇バイトにはマジで気をつけましょう
〜放課後〜
志村「なあ加藤。ちょっといいか?」
加藤「おう。なんだ?」
志村「スゲエいい話があるんだよ。興味ねえか??」
加藤「はあ??何の話??」
志村「時給20000円のバイトがあるんだよ。一緒にやらね??(笑)」
加藤「絶対断る」
志村「なんでだよ!?」
加藤「怪しすぎるだろ!!」
志村「できるだけ多くの人を誘ってくれって言われて、1人誘うごとにもう10000円もらえんだよ。マジ最高じゃね!?」
加藤「ゲロクソ最高潮に怪しいじゃねーか!!お前、この前詐欺に巻き込まれたばっかじゃねえか!!何を考えてんだ!?バカなのか!?いやバカだけど!!」
志村「落ち着けよ加藤。今回の奴らは信用できるんだ。声を聞けばわかる」
加藤「声だけ!?顔すら見たことねえのかよ!!」
志村「うん。電話で話を聞いただけ。直接会うのは難しいって」
加藤「怪しさの塊!!」
加藤「…大体、何をするバイトなんだよ!?」
志村「えっとね、なんかの薬を運ぶバイトらしい。運ぶだけ。楽じゃね!?」
加藤「はいアウト!!死んでもやらん!!」
志村「なんでだよ!?」
加藤「なんでだよじゃねーよ!!どう考えても犯罪の匂いがプンプンするわ!!何の薬だよ!?怪しすぎるだろうが!!」
志村「はあ!?証拠あんのかよ!!決めつけんな!!」
加藤「お前も少しは怪しめよ!!なんで時給がそんな高いのか!!」
志村「金を払う人が、優しいんだよ!!」
加藤「義務教育の敗北!!」
志村「いい加減にしろ!!俺が大金を手にするからって、嫉妬してんじゃねえぞ!?」
加藤「じゃあ、それで逮捕されてもいいんだな??(笑)」
志村「え??」
加藤「お前、ヤバい薬とかって、ただ運んでるだけで罪になるからな??(笑)」
志村「はあ??そんくらいわかってるわ(笑) バカかお前(笑)」
加藤「なんだコイツ!?バカムカつく!!」
志村「俺はもう高校生だぞ??あんまナメんじゃねーよ(笑)」
加藤「だったらもう少しマトモな判断しろや!!どー考えてもヤバい薬を運ばされるだろーが!!」
志村「いーや。違うね」
加藤「は??」
志村「これは、ヤバい薬じゃない。絶対に違う」
加藤「なんでそう言い切れるの??」
志村「なぜなら、こんな大金を払うからだ」
加藤「は??」
志村「時給20000円なんて大金を払ってくれる優しい奴らが、そんなひどい犯罪に手を染めているわけがないだろうが!!」
加藤「いやどんな理論!?逆だ逆!!やましいことがあるから、大金で雇ってんだよ!!」
志村「そんなこと言うなら、電話で聞いてみろよ」
加藤「は!?もう電話したの!?」
志村「ああ。友達100人誘いますって言った(笑)」
加藤「(笑)じゃねえ!!」
志村「だから電話で聞いてみろ。アナタ達はヤバいことしてますか?って」
加藤「そう聞いて、答えてくれる犯罪者がいるわけねえだろうが!!」
志村「あ、もしもし」
加藤「行動はや!!人の話を聞け!!」
志村「アナタ達って、マトモな人ですよね??」
加藤「どんな質問!?」
??「はい。もちろんですよ」
志村「だってさ」
加藤「そう答えるに決まってるだろうが!!」
志村「よし。これで大丈夫だ」
加藤「どこが!?何も証明できてねえ!!代われバカ!!」
パシイ
加藤「あ、もしもし。アナタ達が運んでる物って、一体なんですか??詳しく教えてください」
??「いや、え、あー、えとあのその…」
加藤「ハチャメチャ動揺してる!?なにこの犯罪者!!めっちゃ情けねえ!!」
志村「おいやめろ!!優しい人に迷惑かけんなよ!!」
加藤「お前はマジで黙れ!」
加藤「…で、どーなんですか??」
??「え、えーと、そうですね…確か「ラッスンゴレゴレ新薬」という名前だった気がします…」
加藤「なんだそれ!?どういう薬なんですか!?」
??「はい…私もよくわかりませんので、担当者に代わります…」
加藤「結局よくわからんのかい!!」
「(待機音)ラッスンラッスンゴレライゴレライラッスンゴレライゴレゴレオッパッピー!!」
加藤「なんだこのクソ不愉快な待機音は!!」
ボス「はいお電話代わりました。「ゴレゴレオッパッピー新薬」に関してですよね??」
加藤「名前変わった!?さっきと違いますよ!?」
ボス「え!?マジすか!?少々そのままお待ちくださいね。…おいテメエ、何名前間違えてんだよ!!ぶっ◯すぞゴルァ!!」
加藤「いやもう、働いてる奴もヤバすぎだろ!!」
加藤「おい志村。これは想像以上にやばい。確実にヤ◯ザか暴◯団が絡んでるわ(笑)」
志村「マジで!?」
ボス「はいすいません戻りました。ご要件は何でしょうか??」
加藤「あのー、もう結構です。バイトはお断りします」
ボス「ええ!?そんなこと言わずに!!お願いしますよ〜」
加藤「人もヤバそうだし、薬の名前は全然出てこないし、ヤバそうなのでお断りします」
ボス「大丈夫です。さっきのクズ野郎は今すぐクビにして、指を全部切り落としてから東京湾に沈めますんで、安心してください」
加藤「何をどう安心しろと!?ヤバすぎる!!絶対無理!!死んでも行かない!!」
ボス「いや〜ちょっと〜おねが〜い♡」
加藤「なんか急にオネエみたいになった!?」
ボス「…………………」
加藤「…………………」
ボス「おいコラクソカスボケコラカス!!ええ加減にせえよゴルァ!!期待させといてこのクソカス野郎がくたばれ!!」
加藤「ほれ志村。これが真実だ」
志村「マジか…こんな怖い奴だったなんて…」
ボス「ホントクソだな。◯ね!!」
加藤「言いたい放題言ってるぞ(笑)」
志村「反撃してやるわ(笑)」
志村「テメエが◯ね!!このボケカスハゲが!!」
加藤「おい!!もうさっさと電話切ろうぜ…」
ボス「うるせーバカ!!バーカバーカ!!」
志村「バカって言う方がバカだし!!バーカバーカ!!口が悪いんだよクソバカカスゴミウンコ野郎!!◯ね◯ね!!」
加藤「なにこの小学生のケンカ…」
ボス「はあ!?バ、バカじゃねーし…天才だし…」
加藤「あれ??なんか、向こうの奴メンタル崩壊してね…?(笑)」
ボス「流石に口悪すぎだろ…ひっく…グスン…」
加藤「泣いてる!?メンタル弱!!」
志村「よくも俺様を騙しやがったな!?一生後悔するがいい!!バーカバーカ!!」
ボス「ハア…時給を30000円に上げようと思ってたのに…本当にヒドい奴だ…」
志村「じ、じ、じじじじ時給30000!?ごめんなさい、やりますやります!!」
加藤「やるなバカ!!」
~完~




