ドSがドMと化した日
※今回のお話は、以前にアップした話の内容と続いています。
「「カワイイ」は超スーパーウルトラ大正義」「SとMは表裏一体」「ドMは最強の人類説」を読んでからこちらのお話を読んでいただくと、更に楽しめると思います。
~志村のバイト先にて~
志村「…………………」
不破「志村様」
志村「…………………」
不破「志村様。お願いです。どうか…どうか…」
志村「…………………」
不破「アタシを椅子にしてください!!アタシの上に座ってください!!さあ!!」
店長「志村くん…君さあ、バイト先でどんなプレイしてんの??こっちも困るんだよねえ、職場でこういうことをされちゃうとさあ…」
志村「いや、俺のせいじゃねえ!!俺は何もしてねえ!!」
店長「というか、これがあの不破女王様なのか…??」
志村「あ、そういやコイツを崇拝してたなアンタ(笑)」
店長「まさか、あの女王様がドM堕ちしてしまうとは…お前、何したんだ…??」
志村「いや、だからマジで何もしてねえけど…勝手にこうなったというか…(笑)」
店長「何もしてないのに、女王様がM堕ちしただと!?コイツ、一体どんなドSテクニックを隠し持ってやがるんだ…!?」
志村「なんか勝手に妄想を膨らましてんなあ…(笑)」
店長「困った…もうあの罵詈雑言が聞けないなんて…」
志村「何を期待してんの!?なくなって良かっただろうが!!」
店長「ああ…「ゴミクズ役立たずクソキモ豚店長」ってまた言って欲しかった…」
志村「俺が代わりに言ってやろうか!?」
店長「はあ…不破女王様のあの罵声がないと、仕事に力が入らない…」
志村「もう店長やめちまえ!!」
カランコロンカラン
志村「あ、いらっしゃいませー」
不破父「おい!!そこの志村!!」
志村「は??アンタ誰??」
不破父「一生のお願いがあるんだが!!」
志村「だから、誰だお前」
不破父「娘を、元のサディストに戻してくれ!!」
志村「だから、誰だっつってんだろうが!!」
不破父「なんで俺のこと忘れてんだよ!!みんな覚えてるだろ!?」
志村「そんな重要キャラでもなんでもねえだろうが!!わきまえろクソ野郎!!」
不破父「マジで!?」
志村「マジで!!」
不破父「ゴホン。失礼、ここで働いてる、不破女王様の父親だ」
志村「うん。知ってる(笑)」
不破父「殺すぞ!?」
志村「で、あの時のクソキモ親父が何の用??」
不破父「一生のお願いがある」
志村「だが断る」
不破父「まだ何も言ってないが!?」
志村「どうせロクでもないに決まってる」
不破父「いや、絶対ロクでもある!!ぜひ聞いてくれ!!」
志村「何??」
不破父「うちの娘を、元の女王様モードに戻してくれ!!」
志村「ほら、ロクでもない」
不破父「娘のドM精神が覚醒してから、我が家の主従関係は一変してしまった…」
志村「へー」鼻くそホジホジ
不破父「娘は何でも言うことを聞いてくれて、悪口も反抗も一切しなくなった…」
志村「めっちゃいいことじゃん!!」
不破父「全然ダメだ!!もっと反抗して、全力でお父さんを罵倒してほしんだ!!」
志村「本当に何を言ってんだこのオッサンは…(ドン引き)」
不破父「あの頃は本当に良かった…娘はまったくいうことを聞かないし、何か言うと100倍の悪口で言い返してくるし、我が家は毎日、俺への罵詈雑言であふれていた!!」
志村「何1ついいことが見つからないんだけど!?」
不破父「こんなに優しくていい娘は、娘じゃない!!」
志村「そこまで言う!?まずお前が父親として問題しかねえ!!」
不破父「というわけで、娘が元に戻ることに協力してくれ!!」
志村「絶対嫌だ。今すぐ帰れ。そして二度とここに来るな」
店長「お父さん。今のお話、聞かせていただきました…」
志村「げ、クソキモ店長…」
不破父「アナタは??」
店長「私は、このファミレスの店長です。お父さん、お気持ちお察しします…」
志村「お察しすんな!!」
店長「私も、以前のドS不破女王様に戻ることを心より望んでおります」
不破父「もしやアナタが…たまに娘の話題に出ていた、「激キモゴミハゲ豚店長」ですか!?」
志村「めっちゃ陰口言われてるじゃねえか!!」
店長「おっしゃる通りです!!そう言っていただけていたなんて…光栄です!!」
志村「不名誉の極みだわ!!」
店長「私も、不破女王様の罵声が無いと、仕事に力が入らなくて…」
不破父「私もです。娘の罵倒がないと、仕事を探す気にもならなくて…」
志村「元々探す気ねえだろうが!!以前も全然探してなかっただろ!!」
志村「…てか、アンタまだ無職だったの!?あれから結構時間たったよ!?」
不破父「当然だ。無職なら心置きなく罵倒されるだろ??仕事を始めてしまったら、家庭内で人権を得てしまい、罵倒されなくなるだろうが!!」
志村「マジでどこに向かってるんだコイツ…」
店長「流石です。師匠」
志村「こんな奴を崇めんな!!いい年して、ただの無職のクズ野郎だ!!」
不破父「だから、男に罵倒されても興奮せんて。」
志村「興奮させるために言ってるんじゃねえ!!」
店長「で、どうやって娘さんを女王に戻すのですか??」
不破父「これがなかなか難しくてな…これまで俺が「俺を椅子にしてください!!」とか「踏んでください!!」とか「悪口を言ってください!!」「罵ってください!!」とか自宅でどれだけお願いしても、ちっともやってくれなかった…」
志村「アンタ、自宅で何してんだ!!」
店長「なるほど…それは重症ですね…」
志村「アンタ達がな!?」
店長「私も店内で色々試しましたが、どれも無理でした…」
志村「アンタも店で色々やってたんかい!!最低の職場だ!!」
店長「そんな悪いことはしていない。「殴ってください」とか「罵ってください」とか一通りの常識的なお願いをしただけだ」
志村「常識をナメンな!!気持ちワリいんだよ!!」
店長「畜生…どうすれば元の不破女王様に戻るんだ…」
志村「というかさ、このままでいいんじゃね??」
店長・父「「は??」」
志村「ぶっちゃけ、あの頃のドSのアイツより、今のアイツの方が罵倒されないから全然いいんだけど。椅子にもなってくれるし(笑)」
店長「とんでもない奴だ…それでも男か!?」
志村「今の話に性別関係ある!?」
店長「ああ…仕事に力が入らない…」
不破父「それな…もう死ぬしかない…」
志村「じゃあ死ねよ!!」
不破父「ハア…マジでどうすれば…」
志村「てかテメエはいつまでココにいんだよ、さっさと出ていけ!!仕事にならねえ!!」
バキイ!!
不破父「ひどい!!」
志村「出禁だ。次ここに来たら警察を呼ぶ」
不破父「そこまでする!?」
志村「ハア…クソキモ親父はとりあえず追い払ったが…」
「ちょっと!!料理まだですか!?」
「さっきからずっと待ってんだけど!?」
「店員は何してんだ!?早くしやがれ!!」
志村「ヤバい!?店長、マジで仕事してください!!客がブチギレてます!!」
店長「無理だ…不破女王様の罵倒が無いと力が…」
志村「もうマジで社会人やめろこのクズ!!」
志村「…仕方ねえな。おい不破!!」
不破「はい。なんでしょうか」
志村「お願いがある」
不破「だが断ります」
志村「ああん!?なんでだよ!?」
不破「「不破のメス豚」と言ってくれない限り、アタシは志村様の言うことを聞きません」
志村「こっちもこっちでダルいな!?」
不破「言わないのであれば、無視します」
志村「ハイハイ…おい不破のメス豚野郎。命令を聞け」
不破「ブヒブヒ!!」
志村「この超絶気持ち悪い、見ているだけで吐き気のするオス豚店長に罵詈雑言を吐いてやってくれ」
不破「わかりました。志村様のご命令とあれば」
志村「フウ…これで上手くいくはずだが…」
不破「おい。そこの気持ち悪いゴミクズオス豚野郎。さっさと働け殺すぞ」
店長「ブヒイイイイイイイ!!」
店長「働きます!!だからもっとお願いします!!」
不破「黙れよクソ豚。人間の言葉を気安くしゃべんな。さっさと働くか死ぬか選べ」
志村「よくもまあ、あそこまですぐに悪口が思い浮かぶわ…(笑)」
店長「ありがとうございますうううううう!!働かせていただきますううううううう!!/////」
志村「気持ち悪…マジで吐き気してきた…」
店長「ああん!?なんか言ったか志村ゴルア!!」
志村「なんで俺には短気なの!?」
不破「志村様!!アタシ、やりました!!なのでアタシにもご褒美お願いします!!」
志村「は??」
不破「罵声をお願いします!!」
志村「また!?それよりお前も仕事してくんない!?」
不破「罵声を吐かれたら仕事します!!」
志村「あーはいはい。おい気持ち悪いメス豚。ゴチャゴチャ言ってないで今すぐ働け。しゃべんな出荷するぞ激キモ野郎」
不破「ブヒイイイイイイイ!!もっとお願いします!!」
志村「だからしゃべんなって。早く仕事しろカス」
不破「ハア…ハア…興奮してきた…」
志村「マジでキモすぎ…」
店長「不破女王様!!エネルギーが切れました!!私に罵詈雑言を注入してください!!」
志村「罵詈雑言を注入ってなに!?てかエネルギー切れるの早すぎだろ!!」
不破「気安く話しかけんなゴミクズ。早く消え失せろ殺すぞ」
店長「ブヒイイイイイイイ!!もっと、もっとお願いします!!」
不破「志村様、アタシにも罵詈雑言を注入してください!!」
志村「はあ!?また!?」
不破「エネルギーが切れました!!」
志村「だから早いって!!」
不破「この激キモ店長に罵詈雑言を吐いて疲れました…本当はこんなことやりたくないのに…だからエネルギーの注入お願いします!!」
志村「確かに、店長に罵声を吐き続けてくれないと困る…わかったよ!!」
志村「クソキモカス女。豚の分際で命令してくんな。働けゴミ。そしてそこの店長も働かせろ」
不破「ブヒイイイイイイイ!!エネルギーチャアアアアアジ!!」
不破「…おいゴミクズ店長。さっさと働けっつってんだろうが。反抗すんな豚野郎」
店長「ブヒイイイイイイイ!!もっとお願いします!!」
不破「豚の分際でお願いしてくんな。テメエがしていいのは働くことだけだ」
店長「もっと!!もっと!!」
不破「…………………」
志村「………………?」
不破「…あああああああもう無理!!志村様、アタシにも罵詈雑言お願いします!!」
志村「黙れ。豚の分際でお願いしてくんな。マジで働けゴミカス女」
不破「ブヒイイイイイイイ!!エネルギーチャージ!!」
不破「…おいゴミクズ店長。さっさと働けっつってんだろうが。黙って仕事しろ豚野郎」
店長「ブヒイイイイイイイ!!もっとお願いします!!」
不破「…エネルギー切れた!!志村様、アタシにもう一度罵声をお願いします!!」
志村「クソキモメス豚…って無限ループじゃねえか!!もうやめるわこの職場!!仕事にならねえ!!」
店長「ブヒイイイイイイイ!!」
不破「ブヒイイイイイイイ!!」
志村「そしてマジでキモすぎる!!誰か助けてええええええええ!!」
~完~
 




