オタク度No.1決定戦
加藤「なあなあ。マジで今「ワンピース」クソオモロくね!?」
高木「それな。今激アツ」
加藤「オモロすぎて、めちゃくちゃ読み込んだわ。マジで今、俺よりワンピースに詳しい奴はこの世にいない(笑)」
高木「調子乗りすぎだろ(笑) それはない(笑)」
加藤「なら試してみろよ(笑)」
高木「へえ。じゃあゾロg」
加藤「背中の傷は、剣士の恥だ」
高木「まだ問題言ってねえけど!?でもすげえ、正解だ!!」
加藤「だろ??俺は詳しいんだ(ドヤ顔)」
高木「確かに、今のはすごかったわ。その能力が、少しでも勉強に活きるといいな(笑)」
加藤「やかましい!!」
志村「クックック…そんな問題でイキり散らすとはな…お子ちゃまよな(笑)」
加藤「ああん!?なんだテメエ!?」
志村「高木。俺にも問題を出してみろ」
高木「えーと、じゃあサンジが」
志村「爆弾白鳥アラベスク!!」
加藤「はあ!?サンジだぞ!?」
高木「正解だ…問題は「サンジがアラバスタで戦った相手の必殺技は何か?」だったんだ…」
加藤「マジでか!?すげえな!?」
志村「フン。どうだ。お前には答えられんだろ(笑)」
高木「知識量がスゴイと言うより、問題の洞察力がスゴイだけのような気が…(笑)」
加藤「いーや!!俺でも余裕で答えられたね。」
志村「嘘つけ(笑) さっき「サンジだぞ!?」とかわけのわからんツッコミをしてただろうが(笑)」
加藤「違うわ!!あれはそう、言葉のあやだ!!」
志村「あーそう。まあ何問やろうが、この俺の勝利は確実だ!!なぜなら俺は、最近金がなさすぎて、全く新しいゲームも買えず、自宅にあるワンピースを読み込むしかやることがなかったからな!!」
加藤「悲しい!!理由が悲しい!!」
高木「だったら、勝負してみれば??(笑)」
志村「コイツと??相手にならねーよ(笑)」
加藤「なんだと!?」
高木「いや、全校生徒と(笑)」
加藤・志村「「は??」」
高木「これだよ」
今年も開催決定!!オタク度No.1決定戦!!
1週間後、校内の体育館で開催。
加藤「オタク度No.1決定戦!?」
志村「なんだコレ!?」
高木「自信のあるオタク分野からの質問を、早押しで答える大会だ。俺は、このわけわからん大会の司会をやることになってしまったんだ…マジ死にたい」
加藤「クソ可哀想…(笑)」
志村「古手川に仕事押し付けれたんだな(笑)」
高木「正解数が1位になった奴には、オタク度No.1の称号が与えられるらしい(笑)」
加藤「いやいらな!!」
志村「やる気おきねーわ…(笑)」
高木「それと、賞金1万くれるって」
加藤・志村「「やるやるやるやるやる!!」」
志村「絶対優勝してやるわ!!」
加藤「俺はワンピースの部門で出場する!!」
志村「おいおいやめとけ(笑) 俺に大敗を喫して、大恥をかくだけだぞ??(笑)」
加藤「なんだと!?俺が負けるわけねえだろうが!!1問先に解いたくらいで調子に乗んな!!」
志村「バカめ…ワンピースを10周読み込んだ俺に、勝てると思うか!?」
加藤「ただの暇人じゃねえか!!」
??「クックック…その程度でイキるとは…この大会もレベルが落ちたものだ…(笑)」
志村「ああん!?誰だテメエ!?」
湾日「俺の名は、湾日 博士だ。ワンピースのことで俺より詳しい人間はそういない」
加藤「ワンピースのために生まれてきたような名前だな…」
志村「もはや可哀想…」
湾日「父親は、ワンピザース検定5級、母親はワンピース検定準8級を持っている!!」
湾日「そう、僕達は優秀なエリートワンピース一家なんだ!!」
加藤「いや、凄さがわかんねえよ!!」
高木「てかどんだけ細かく分かれてんの!?」
志村「エリートワンピースって何だ!?」
湾日「まあとにかく、僕に勝てる人間はいないだろうね」
志村「クックック…たかだか5級、しかも親がそれを持ってるだけでイキるなんて…たかが知れてやがるぜ(笑)」
湾日「なにィ!?だったら君は何級だ!?」
志村「俺は、準2級持ちだ!!(テキトー)」
湾日「バ、バカな…!?あの、世界に2人しかいないと言われてる、準2級持ちがここにいるだと!?」
加藤「世界に2人!?だったら1級とか2級は!?」
湾日「現在0人だ」
加藤「もうやめちまえそんな検定!!準2級を1級に今すぐ繰り上げろ!!」
湾日「クソ…もし本当に準2級なら、勝てるわけがない!!」
志村「クックック…」
志村(よくわからんが、テキトーに牽制しとこう(笑))
~1週間後~
高木「さあ始まりました!!第35回オタク度No.1決定戦!!栄冠は誰の手に!?」
加藤「いや何回やってんねんこれ!?」
高木「ワンピース部門の出場者は、たったの3人ですね…(笑)」
加藤「結局あの時話してた3人!?全然人気ねえじゃねえか!!」
志村「天下のワンピースだぞ!?もっと詳しい奴いるだろ!?」
高木「皆さん、「めんどい」「ダルい」「帰りたい」「興味ない」とのことです」
加藤「もうやめちまえこんな大会!!」
湾日「まあいい。たとえ3人だろうが、僕は自分の実力を見せつけるだけさ(ドヤ顔)」
高木「ルールとして、問題文は司会に最後まで読ませること。司会が回答OKと言ってから回答すること。わかったか??」
加藤「OK!!」
高木「では始めます。イーストブルーにて」
ピンポンピンポンピンポンピンポン!!
加藤「…………………」
高木「…………………」
ピンポンピンポンピンポンピンポン!!
高木「えー、イーストブルーにt」
ピンポンピンポンピンポンピンポン!!
高木「ちょっと、そこの志村選手。話を聞いてましたか?つまみ出しますよ?」
志村「すいません。もうわかったんで、今すぐ答えたくて…」
高木「全然OKじゃねえじゃねえか!!」
志村「いや、実際やってみると答えたくなりますねこれ」
ピンポンピンポンピンポンピンポン!!
高木「つまみ出すぞゴルア!!」
志村「大体、おかしいですよこれ。」
高木「え??」
志村「なんで問題を言い終えるまで待たなきゃ行けないんですか??わかった瞬間に答えさせるべきだと思います!!」
高木「ルールにケチつけんな!!」
加藤「確かに。早押しクイズなんだから、わかった瞬間答えさせるべきだよな」
高木「まあ、理屈は通ってるが…お前らの場合、ただの先読みクイズになるからなあ…」
志村「まあでも、答えられるってことは結局、オタク度高いってことだから。問題はないはずだ」
高木「まあ確かに」
湾日「おい司会!!流されていいのか!?」
高木「俺は厳密なジャッジを下す。正しいと思ったらそれに従うだけだ」
加藤「てか普通にスルーしてたけど、なんでコイツが司会やってんの!?」
高木「では第1問m」
ピンポンピンポンピンポーン!!
湾日「だからはえーよ!!」
志村「大戦槍!!」
加藤「だから、なんでわかんの!?」
志村「先を予測した」
加藤「天才か!?」
湾日「バ、バカな…この9級を持つ僕が、負けた…??」
高木「9級が、どうしてもスゴそうに見えない…」
加藤「やるじゃねか志村…だが、俺も負けん!!」
ピンポーン
加藤「2問目!!アシガラドッコイ!!」
高木「だから、なんでわかんの!?まだ問題言ってねーんだよ!!」
加藤「高木が言いそうな問題を予測した」
高木「するな!!もうやめろそれ!!」
志村「やるな加藤…それでこそ俺のライバルだ…」
志村「3問目!!3大将のウンコ!!」
湾日「なんだその問題!?ナメてんの!?」
高木「正解だ…」
湾日「正解なの!?嘘でしょ!?」
加藤「お前、出番ねえな。ザッコ(笑)」
志村「なーにが「エリートワンピース(笑)」だ。マジでウケるわギャハハハハ!!」
湾日「クソ…今日のために毎日23時間勉強したのに…」
加藤「いやしすぎだろ!!」
高木「1時間睡眠!?」
志村「ま、俺達には関係ない。勉強の効率がいい上に、超天才だからな(笑)」
加藤「そうそう。9級だかなんだか知らんけど、ザコはずっこんでろ(笑)」
湾日「グヌヌヌヌヌ……」
高木「第4問」
加藤「ノースブルー!!」
高木「第5問」
志村「スパンダム!!」
高木「第6問」
加藤「岩田光央!!」
高木「……………………」
加藤「…………………?」
志村「どうした??」
高木「お前らさ、俺の答え覗き見たろ??(笑)」
加藤・志村「「は、はああ!?」」
加藤「な、ななな何いってんだよ高木!!人聞き悪いぞ!!」
志村「そ、そそそそーだそーだ!!俺らを疑うなんて、それでも友達か!?」
高木「いや、流石におかしいなーって思って。だって、問題をまだ1文字も言ってないんだぜ?(笑)」
加藤「は、はああ!?しょ、証拠はあんのかよ!!」
志村「そ、そーだそーだ!!証拠出せ証拠!!」
高木「いやまあ、そりゃないけど…(笑)」
古手川「あ、昨日教室で加藤くんが、高木くんの机を覗き見てたわよ」
加藤「はあ!?人違いだ!!言いがかりだ!!」
古手川「いや、あの気持ち悪い動きは間違いなく加藤くんだった」
加藤「気持ち悪い動き!?」
志村「ガハハハハハハ!!化けの皮が剥がれたな!!バカめ!!(笑)」
古手川「いや、アンタも昨日、机覗き見てたじゃん(笑)」
志村「え??」
古手川「アンタも高木くんの机の中見てたじゃん(笑)」
志村「いやいやいや!!それは人違い!!この俺が、そんなことをする訳が無い!!」
古手川「いや、あのバカみたいな動きは間違いなく志村くん」
志村「バカみたいな動き!?」
高木「お前ら…本当にクズだな…」
加藤「違うぞ!?違うぞ高木!!」
志村「そうだそうだ!!親友の俺達と古手川、どっちを信じるんだ!?」
高木「古手川」
加藤・志村「「ひでえ!!」」
高木「どっちがだよ!!」
高木「いやーおかしいと思ったんだよ。なんか今朝、俺の机の中が荒らされてたからさ。そーかそーか。お前らの仕業だったか…(笑)」
加藤「誤解だ!!違う!!」
志村「証拠はあんのか!?」
高木「いや、今あったじゃん。証言出てたじゃん(笑)」
加藤「コイツが嘘つきの可能性がある!!」
志村「そーだそーだ!!こんな奴の証言、信用できるか!!」
古手川「はい写真。これ、アンタの後ろ姿よね??」
加藤「…………………」
志村「あっひゃっひゃっひゃっひゃ!!加藤ダッッサ!!はいお前失格ー!!ギャハハハハ!!」
古手川「笑ってるけど志村くん、アナタの写真もあるからね??」
志村「はあ!?そ、そんなバカな!?俺はしっかりと、周囲を警戒してから盗み見たはず!?」
高木「ほうほう。しっかりと注意しながら盗み見たと(笑)」
志村「ああ!!しっかりと周りを注意して、高木の机を物色したって…あ…(笑)」
高木「言い残すことは、それだけか??(笑)」
志村「い、いやー(笑) 今のは口が滑って…」
高木「死ねええええええ!!」
加藤・志村「「ギャアアアアアアア!!」」
〜5分後〜
高木「さて、気を取り直して問題を出しますか!」
湾日「あの、司会者さん…」
高木「え??」
湾日「もう他に出場者がいないんですけど…」
高木「あ…(笑)」
湾日「…………………」
高木「…………………」
高木「では湾日さん。他の出場者が全員失格となりましたので、あなたが優勝です!!おめでとうございます!!」
湾日「いや、全く嬉しくねえ!!僕、まだ何1つ答えてないんですけど!?」
高木「では次の部門に行きましょう!!」
湾日「切り替え早!?余韻ゼロ!?」
古手川「てか、まだやんのこれ!?」
高木「みんなお待ちかね!!BL腐女子部門です!!」
古手川「誰も待ってねえわ!!」
腐女子1「沖田×土方のカップリングこそが至高!!」
腐女子2「いーや土方×沖田だし!!」
腐女子3「いやそこに近藤も入れるべき!!あの3人が揃ってこそ、新撰組BL物語は完成する!!」
腐女子1「いーや3人で絡ませるのは邪道!!」
腐女子2「そうそう。やっぱり愛し合うなら1対1よ!!」
高木「初っ端からどーでもいい談義で盛り上がんな!!」
古手川「聞いてて気が狂いそうだわ!!」
腐女子3「アタシはこの日のために、BL同人誌を300冊も買って勉強したわ!!」
古手川「勉強!?なんの!?」
腐女子3「こういうカップリングもアリなんだなーっていう勉強」
古手川「いらんわそんな勉強!!」
腐女子1「はあ!?アタシなんて500冊買ったし!!」
高木「どうでもよ!!何を張り合ってんだコイツら!?」
古手川「別にいっぱい買ったからって、何もスゴくねえからな!?ただ金を使っただけだからな!?」
腐女子2「何言ってるの??腐女子はお金を使えば使うほど偉いのよ」
古手川「聞いたことないけど!?」
高木「あれ??てかあれ、男じゃね??」
古手川「え??ホントだ…ボーイッシュな、女子??」
??「いえ、俺は男ですけど。2年の美井 瑛琉人って言います。」
高木「えーと、出場する部門を間違えてませんか?キモオタ部門はこの後ですよ?」
古手川「そんな部門もあんの!?」
美井「いいえ。俺はBL部門で合ってます。めっちゃBL漫画も本も超詳しいんで。今話題の「腐男子」って奴です」
高木「腐男子!?聞いたことねえぞ!!」
古手川「絶対にいつの時代も話題になってねえわ!!」
高木「えーーと、ホモの方でいらっしゃる??」
美井「いいえ??めっちゃ女の子好きですけど」
高木「ならなんでこうなった!?」
美井「そうですね、強いて言えば、女子にモテたかったからですかね??(笑)」
高木・古手川「「は??」」
美井「いや、BL好きとかBL趣味の人って、割合的にはほとんど女子じゃないですか?」
高木「まあ、それはそうだけど…」
古手川「いやむしろ、好きな男を初めて見たんだが…」
美井「だから俺は気づいたんですよ!!BL好きになって、腐女子と趣味を合わせれば、腐女子達から超モテモテになるんじゃないかってね!!」
高木「いや、超絶不純な動機じゃねえか!!」
古手川「腐女子からモテて嬉しいのか!?」
美井「女子なら誰でもなんでもいい」
高木「ただのエロ猿じゃねえか!!」
腐女子1「マジでキモい…本当に、なんであんなのがBL好きなの…??マジで消えて欲しい」
腐女子2「本当に不潔だよね、キモすぎ…死んでくれないかな」
腐女子3「イケメンでもないし、マジなんなのアイツ??」
高木「腐女子に好かれるどころか、めちゃめちゃ嫌われてるじゃねえか!!」
古手川「逆に何すればここまで嫌われるんだ!?」
美井「なんか、俺ハブかれてるんだよね…(泣) この前も腐女子の輪に入ろうとしたら、「消えろ。ぶっ飛ばされんうちにな」って言われたわ…」
高木「ヤムチャさん!?」
古手川「どんだけ嫌われてんだよ!!」
腐女子1「だってこの人、BL趣味とか言って、私達のことを狙ってるだけだもん(笑)」
美井「はあ!?べ、べべべ別にお前らのことなんて狙ってねーし!!」
古手川「バリバリ狙ってたじゃねえか!!」
腐女子1「マジで無理だよね。こんなキモ男がBL好きとか」
腐女子2「ホントホント。そういう不純な動機で、神聖なBL本やBL漫画を読まないでほしいわ」
高木「厳し!!腐女子厳し!!」
古手川「てかBL本は神聖じゃねえから!!」
美井「チ、チゲえし!!お前らのこと除いても、BL本とか漫画とかちゃんと好きだし!!」
腐女子3「それもそれでキモい。」
高木「厳し!!腐女子厳し!!」
美井「じゃあどうすればいいんだ!?」
腐女子1「ホモに目覚めてくれたら、会話してあげるわ」
腐女子2「それでイケメンとイチャイチャしてくれたら最高」
美井「無茶言うな!!」
腐女子1「じゃあもうサヨナラ」
腐女子2「2度と話しかけないで」
高木「ひでえ!!腐女子ひでえ!!」
古手川「ここまで嫌われるのもスゴイわ…(笑)」
美井「もうキレたわ。この部門で優勝して、コイツらに俺のBL知識がどれほどのもんか見せつけてやる!!俺の本気を見せて、「美井くんすごーい」ってわからせてやる!!そしたら仲良くなれるはずだ!!」
高木「多分それでも仲良くなれないと思う!!」
古手川「てかこんな奴らと仲良くならんくていいわ!!」
美井「いいから問題出せ早く!!」
高木「はいはい…では第1問」
高木「アニメ「イケメン戦国パラダイス」の登場人物で、考えられるBLカップリングは全部で何通りあるでしょう??」
古手川「数学の問題!?」
ピンポーン
美井「28通り」
高木「正解!!」
古手川「しかもアンタが答えるんかい!!」
ピンポーン
美井「エロエロクリスマス☆ナイト」
高木「正解!!」
ピンポーン
美井「「俺様がずっと一緒にいてやるよ…」です」
高木「正解!!」
古手川「いやマジで詳しいじゃん!!めちゃくちゃ気持ち悪いんですけど!?」
美井「なんだよ!?男ってだけで、BL本や漫画読んでたら気持ち悪いっていうのか!?」
高木「いや男でも女でも読んでたらキモいけど(笑)」
美井「なんだと!?別に人がどんな趣味に没頭しようが勝手だろうが!!」
古手川「アンタが読んでる動機は意味不明だけどな!?」
高木「だから別にやめなくていいじゃん。ただ単にキモいって言ってるだけ(笑)」
美井「キモいとか言うなよ!!」
高木「キモいと思うのも人の自由だろ??(笑)」
美井「…………………」
高木「…………………」
美井「確かに!!」
古手川「よっっわ!!口喧嘩よっわ!!」
高木「では、これにてBL部門の問題を終わります」
美井「おい待て!?早すぎるだろ!?」
腐女子1「そーよそーよ!!短すぎ!!」
高木「問題を考えるだけで、作者の気が狂ってしまうので、この部門は終了させていただきます♨」
腐女子1~3「「「おいコラ作者!!」」」
高木「わかったわかった。そしたらあと20問出すわ」
腐女子1「やったー!!」
腐女子2「よーし頑張るわよ!!」
腐女子3「私の実力を見せつけてやる!!」
高木「そして30分後…」
腐女子1~3「「「カットすんな!!」」」
〜30分後〜
高木「正解数No.1で、腐男子の美井 瑛琉人さんが優勝です!!おめでとう!!」
古手川「いや、マジでお前が勝つんかい!!」
美井「よっしゃああああああ!!これで腐女子達と仲良くなれるぜ!!」
腐女子1「マジ最悪…なんなの??あのキモい男…」
腐女子2「本当に邪魔。アタシ達の活躍の場を奪って…」
腐女子3「マジで気持ち悪い…死ねばいいのに…」
古手川「より一層嫌われてるけど、大丈夫そ!?」
〜5分後〜
高木「では次の部門の勝負です」
古手川「まだあったの!?」
高木「キモオタ部門の方々です。どうぞお入りください!!」
古手川「なんだそれ!?これで勝って嬉しいか!?」
キモオタ1「デュフフフフフ…」
キモオタ2「グヘヘヘへヘヘ…」
杉本「ゴザゴザゴサル…」
出木杉「…………………」
古手川「なんか、出場者全員ヤバそうなんだけど…」
キモオタ1「ミクたん、絶対優勝するからね」チュッチュ
キモオタ2「はあ!?ミクたんはオイラの嫁だし!!」
キモオタ1「なんだと!?ワイはエロアニメグッズを100種類以上持ってるんだぞ!?」
キモオタ2「あのなあ、オイラなんてその倍は持ってるんだぞ!?自慢にならんわ!!」
杉本「拙者なんて、身につけている物も全てエロアニメグッズでござる!!他のキモオタとはレベルが違うでござる!!」
古手川「何の自慢にもならねえんだよ!!ただただキモいだけじゃねーか!!」
キモオタ1「私の総課金額は、53万円です」
古手川「いや、カッコよくねえよ!?ただ単に53万円もグッズ代に溶かしただけじゃん!!」
高木「てゆーか金ありすぎだろ!!」
キモオタ2「なんだその程度か。オイラなんて80万円以上かけてるぞ(ドヤ顔)」
古手川「だからカッコよくねえっつーの!!」
杉本「拙者なんて100万円以上でござる!!貴様らでは相手にならないでござる!!」
古手川「もはやすげーな!?高校生のバイトでそんなに稼げるの!?」
杉本「いや、親の金でござる」
古手川「は??」
杉本「全部、親が出してくれたでござる」
古手川「え??100万円も??(笑)」
杉本「そうでござる。拙者は毎月、50万円のお小遣いをもらってるでござる」
古手川「50万円!?え!?ボンボンだったの!?」
高木「そういや、社長の息子(って設定)だったな…(笑)」
キモオタ1「いや、そんくらい普通じゃね??ワイも月30万円だし」
キモオタ2「オイラも、毎月40万円もらってるで」
古手川「キモオタ界、そんな富豪の集まりだったの!?」
出木杉「マジそれな。毎月僕も20万ガブスもらってるし」
高木「おい。通貨が違う奴が1人混じってるぞ」
古手川「ちなみに1ガブス=0.0001円ですって」(※存在しません)
高木「200円じゃねえか!!普通以下だ!!」
出木杉「う、うるさい!!こんなもんだろ!?普通の学生は!!」
高木「って、出木杉じゃん。何してんのこんなところで」
出木杉「いや君、司会なのに気づいてなかったの!?」
高木「「自称」優等生のお前が、こんなとこに何の用??」
出木杉「自称は余計だ!!」
出木杉「…ゴホン。僕もね、お金はないけどアニメだけは詳しいんだ!!」
高木「まあ、友達いないからな(笑)」
出木杉「うるさい!!その通りだけど!!」
高木「認めちゃったよ(笑)」
出木杉「最近、お小遣いを全てサブスク代に回して、大量の時間を使ってあらゆるアニメを見てたから、誰よりも詳しい自信がある!!これだけは絶対負けない!!」
高木「いや勉強しろよ(笑)」
出木杉「いーんだよ優等生だから!!」
高木「なるほど。だから最近成績が落ち気味なのか(笑)」
出木杉「う…なぜそれを…」
高木「実力テストの順位表見たら、下の方にいたから(笑)」
出木杉「いーんだよ!!僕はこれで1位を取って、みんなからアニメ博士って認識させて友達を作るんだ!!アニメ詳しい人なら、絶対仲良くできる!!」
高木「いや多分、これで優勝しても人は集まらんぞ…??むしろ離れると思う(笑)」
出木杉「そんな訳あるか!!アニメは日本の文化だ!!みんなも絶対見てるはずだ!!」
高木「そりゃ、有名なやつは見てるだろうけど…(笑)」
出木杉「うるさい!!いいから問題を出せ!!」
高木「ハイハイガンバ(笑)」
高木「では第一問。「ドキドキエロエロハーレムキッス」のヒロインのホクロの数は何個でしょう?」
出木杉「なんだその問題!?てかそのアニメ知らないし、ホクロの数なんて誰が数えてんだよ!!」
ピンポンピンポン!!
出木杉「ええ!?」
杉本「211個!!」
出木杉「多すぎだろ!!バケモンか!!」
高木「あー惜しい!!」
出木杉「惜しい!?」
ピンポンピンポン
杉本「209個!!」
高木「ブブー」
キモオタ1「208個!!」
高木「ブブー」
杉本「210個!!」
出木杉「当てずっぽうじゃねえか!!その辺りの数字をテキトーに言ってるだけだろ!!」
高木「正解!!」
杉本「よっしゃでござる!!」
古手川「怖すぎだろ!!体ほぼ真っ黒じゃん!!」
高木「では次の問題。「ドキドキエロエロイチャイチャプリンセス」のメインヒロインの」
出木杉「いや、さっきとタイトル似すぎだろ!!」
高木「シリーズ物らしい」
出木杉「別のジャンルのアニメを出せや!!知らねーんだよさっきから!!」
杉本「はあ…この程度のアニメも知らずに、「アニメ博士」などと豪語していたでござるか…(笑)」
キモオタ1「ホント。笑っちゃうよな、レベルが低すぎて(笑)」
キモオタ2「出直して来た方がいいんじゃない?相手にならないよ?お前(ドヤ顔)」
出木杉「そんな有名なアニメなの!?これ」
杉本「当然でござる。キモオタなら誰でも知ってるアニメでござる」
出木杉「僕別に、キモオタではないんだけど!?」
杉本「ちなみに拙者は、このアニメを30周したでござる。だから誰にも知識は負けないでござる」
古手川「30周!?暇人過ぎるでしょ!!」
出木杉「12話を30周って…何時間かかってるんだ??」
杉本「違うでござる」
出木杉「え??」
杉本「12話じゃないでござる。1シーズン1000話あるでござる」
出木杉「1000話!?なっっが!!」
杉本「それが全部で10シーズンあるでござる」
出木杉「超人気作じゃねえか!!」
杉本「でも人気はないでござる。毎回赤字を出すけど、作者がどうしてもアニメ化させたいので、大金をはたいてアニメを作ってるでござる」
出木杉「そんだけやって、人気ないんかい!!」
古手川「ただのバカじゃねえか!!」
杉本「だけど拙者のようなコアなファンがついてるでござる。だから安心して欲しいでござる」
古手川「いや知らんけど!?」
出木杉「てかちょっと待って…10000話×30分×30周で…15万時間だから、1年8760時間×15年…っておい!!人生をこのアニメでフル活用しても、足りてねえじゃねえか!!」
杉本「チッチッチ。甘いでござるな。拙者は2倍速で見ていたでござる」
出木杉「愛があるんだかないんだかわかんねえ!!」
古手川「てかそれでも、6、7歳から今まで四六時中見ていた計算になるけど!?」
杉本「そうでござるよ?中学時代なんて、学校行かずに引きこもってずーーっとこれを見てたでござる(ドヤ顔)」
古手川「いやドヤれねえよ!?アニメを見るために不登校するな!!」
出木杉「というか、こんなタイトルに「エロ」が付いたアニメを小さい頃から見てんじゃねえ!!」
キモオタ1「まったく…たかだか30周したくらいでドヤ顔するとはな…レベルが低い低い」
杉本「ああんでござる!!」
キモオタ1「ワイなんて100周したから」
キモオタ2「はあ!?オイラなんて150周してるし」
古手川「おーいバカ丸出し。アンタ達の人生の長さでは、物理的に不可能なこと気づきなさい(笑)」
キモオタ1「いや、ワイは15倍速で見てるから」
キモオタ2「雑魚じゃん。オイラなんて20倍速だから」
古手川「もはやただのノイズじゃん!!」
出木杉「何言ってるかわからねえだろうが!!そんなもん見る価値はねえんだよ!!」
杉本「というか、何周見たとか別に自慢にならないでござるから!!勘違いするなでござる!!」
出木杉「お前が言うな!!」
高木「…じゃ、問題を再開します。第2問、メインヒロイン塚本まゆみの好物は何か??」
出木杉「なんかめっちゃ簡単そう!!見てればわかりそう!!」
杉本「…………………」
キモオタ1「…………………」
キモオタ2「…………………」
出木杉「あれ??どーしたの??まさか30周しておいて、これが答えられないの??(笑)」
杉本「記憶にないでござる…塚本まゆみ??誰??」
出木杉「いやまずそこから!?メインヒロインの名前だぞ!?1回でも見てればわかるだろうが!!」
キモオタ1「エロシーンばっか見てたから、正直内容とかあんまし覚えてない…」
キモオタ2「それな。エロシーンばっかりガン見して、後はボケーっと流し見してたわ(笑)」
出木杉「この変態どもが!!アニメに謝れ!!」
高木「てゆーか、30周もしてたら、嫌でも覚えるだろうが!!メインヒロインだぞ!?」
杉本「覚えてないでござる…ヒロインのラッキースケベのシーンしか頭にないでござる…」
キモオタ1「ワイも…」
キモオタ2「パンチラ、マジで最高」
古手川「もうダメだコイツら!!」
高木「はい時間切れ。正解は、ゴーヤチャンプルーのゴーヤ抜きでした」
出木杉「特徴的!!絶対覚えるわこんなん!!」
高木「全員不正解じゃねーか!!これ、サービス問題だぞ!?」
杉本「盲点でござったな…」
高木「何が!?」
杉本「まさか、エロアニメでエロ以外の問題が出るなんて…」
高木「そりゃ普通に出るだろ!!」
キモオタ1「これは出題者がセンスないな」
キモオタ2「それな。KYすぎる」
高木「マジで張り倒すぞテメエら!?」
高木「…ゴホン。では気を取り直して第3問。「ドキドキエロエロモテモテパラダイス」において」
出木杉「また!?どんだけドキドキエロエロシリーズから出してくるんだよ!!」
杉本「ノンノン。言い方が違うでござる」
出木杉「え??」
杉本「略して「ドキエロ」シリーズでござる」
出木杉「やかましいわ!!」
杉本「ちなみに、モテモテパラダイスは第5シリーズでござる」
出木杉「知らねーわ!!」
高木「で、このアニメにおいて、パンチラのシーンは合計何回あったでしょうか??」
出木杉「わかるか!!こんなもん、誰がわk」
ピンポーン
高木「はい。杉本選手」
杉本「1308回!!」
高木「す、すごい!!正解です!!」
出木杉「いや気持ち悪いわ!!」
杉本「フン。この程度余裕でござる。常識でござるよ(ドヤ顔)」
高木「エロシーンのことは、ホントになんでもわかるんだな!!最高にキモい!!」
キモオタ1「この程度でドヤ顔するとはな…」
キモオタ2「それな。オイラも余裕でわかってたし」
高木「だったらボタン押せや!!」
高木「まだまだ続きます。第4問「ドキドキエロエロワクワクジャングル」の」
出木杉「もういいわ!!こればっかじゃねえか!!」
〜1時間後〜
古手川「長すぎ…てか「ドキエロ」の問題ばっかだし…」
高木「次で50問目です!!」
古手川「このキモオタ部門だけ、問題が多すぎるだろ!!」
高木「今回の大会の目玉ですから」
古手川「何が目玉だよ!?もう誰も観客いねえじゃねえか!!ただの自己満足大会だよ!!」
高木「観客は、BL腐女子部門になった時点でほとんどいなかったから大丈夫」
古手川「この2つの部門、絶対いらねえだろ!!盛り上がらねえんだよ!!」
高木「わかったわかった。もう次で終わりにするから。まだ100問くらいあったけど」
古手川「正気か!?明日まで徹夜でやる気だったの!?」
高木「では最後の問題です。気合いを入れてください!!」
出木杉「もうどーでもいい…どーせまた、「ドキエロ」シリーズでしょ??もういいわ…」
高木「呪術廻戦において、渋谷事変で真人に殺されたメインキャラは誰と誰でしょう??」
出木杉「え??」
杉本「は??」
出木杉「ここに来て、マトモなアニメ来た!!」
杉本「…………………」
キモオタ1「…………………」
キモオタ2「…………………」
古手川「完全に黙りこくっちゃったよ!!エロアニメじゃねえと、本当に本領発揮しねえんだな!!」
高木「誰もわかりませんか??」
出木杉「わかりますわかります!!」
ピンポーン
出木杉「ナナミンと釘崎!!」
高木「正解です」
出木杉「最初からこんな感じで出せや!!鬼滅の刃とかその辺のメジャーな奴をさあ!!」
高木「いや、自分のことを「アニメ博士」とか言うくらいだから、どんなアニメでもわかると思ってたけど…」
出木杉「うるさい!!それは言うな!!」
高木「えーでは結果発表です。1位 杉本選手。全部で50問ありましたが、」
古手川「そんなにあったの!?」
高木「杉本選手、48問正解です」
出木杉「ほとんど答えたの杉本君じゃねえか!!他の2人は、あんなにイキって何してたんだ!?」
キモオタ1「いやー、ほんの一瞬だけ遅かったなー」
キモオタ2「そうそう。ほぼ同時にボタン押してたんだけどね。判定が杉本にいっちゃったんだよなー」
出木杉「いや君達の手、ほとんど動いてなかったイメージがあるけど…(笑)」
高木「そして第2位、1問正解で出木杉くんです!!おめでとうございます!!」
出木杉「嬉しくねえ!!」
杉本「ま、相手にならなかったでござるな。まだまだアニメの視聴が足りないでござる」
出木杉「最後の問題すらわからなかった人に、アニメのこととやかく言われても…(笑)」
杉本「幅広く見ればいいというものではないでござる。「1つのアニメを極める」。これが何よりも大事なことでござる」
出木杉「いくらなんでもやりすぎだろ30周は!!」
杉本「オタクというのは、いわば趣味を極めたものでござる。浅く広くアニメを見ただけのミーハーをオタクとは呼ばないでござる」
出木杉「なんか語り始めた!?」
杉本「貴殿にはあるでござるか??これだけは誰にも負けないレベルに極めた何かが…」
出木杉「…………………」
高木「いやあの、めっちゃカッコつけてるとこ悪いんだけど、ただアニメを見てただけでしょ??暇人だっただけでしょ??(笑)」
出木杉「スゴイ!!」
高木「え??」
出木杉「確かに、僕は極めるのが足りなかった…色んなアニメを見せえすればいいと思ってた…でも違ったんだ!!もっと何周もして、そのアニメを「極め」なければ、彼のようにはなれないんだ!!」
杉本「その通りでござる!!」
高木「いや、ならなくていいだろ(笑)」
出木杉「早速、君に追いつくために、僕も「ドキエロ」シリーズを、全話視聴するよ!!」
高木「正気か!?合計10000話だぞ!?」
出木杉「僕の今後の人生すべてを賭けて、その10000話を全て視聴する!!」
高木「人生賭ける価値ねえわ!!こんなもんに賭けられるお前の人生が可哀想!!」
出木杉「よーし!!今日から頑張るぞ!!」
高木「頑張るとこがチゲえ!!勉強の方がよっっっぽど有意義だわ!!」
出木杉「いーや!!目指せアニメマスターだ!!」
高木「落ち着け!!おそらくそれにもなれない!!そして友達もできない!!」
出木杉「いや、「ドキエロ」を極めれば杉本くんが大親友になってくれるはずだ!!」
高木「それでいいのか!?」
出木杉「友達ができればなんでもいい!!」
高木「少しは選べや!!」
杉本「拙者についてくるでござる!!目指せ「ドキエロ」マスター!!」
出木杉「はい、師匠!!」
高木「ダメだこりゃ…アイツ、成績終わったな…(笑)」
案の定、次の定期テストで学年最下位の志村と同レベの成績を叩き出してしまった出木杉でしたとさ。
〜完〜




