表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
74/140

こんな時代だし、美少女コンテストに男が出たっていいじゃない

志村「おい加藤。見ろよこれ」


加藤「は??何??」


『美少女力自慢コンテスト開幕!!今の世の中、女の子にもパワーは大事!!』


『たくさんの美少女達で「力の強さ」を競っていただきます!!』


加藤「美少女力自慢コンテスト!?なんだそれ!!」


志村「まあ、女の子のパワー対決だな」


加藤「いや、可愛さを競えよ!!」


加藤「…で、それがどーしたの??」


志村「出ようぜ??」


加藤「は??」


志村「だから、出ようぜ??」


加藤「あの、何を言ってんの?俺達、男だぞ?」


志村「おう。そうだな」


加藤「??会話にならない…」


志村「だが、女装すれば問題ない」


加藤「問題しかない!!すぐにバレる!!」


志村「いーやよく考えろ。こんな大会に出てくる女なんて、どーせゴリラみたいな女ばかりだ。だからお前みたいなゴリラ女装ブサイクが出てもバレない」


加藤「殺すぞ??お前と比べたら、俺の女装の方がよっぽど美少女だわ!!」


志村「はあ??何言ってんだコイツ。鏡を見てから言え(笑)」


加藤「そのセリフ、そっくりそのままお返ししてやるよ!!」


志村「とにかく、力の大会なら俺達男に必ず分がある。そこで俺達が女装して出場して、優勝を勝ち取るって言う寸法だ!!」


加藤「ただのズルじゃねえか!!」(※ズルです。絶対やめましょう)


志村「とにかく、一緒に出よう」


加藤「断る。俺は絶対出ねえ」


志村「あーそう。せっかく賞金100万円なのに」


加藤「え??」


志村「優勝賞金は、100万円だってよ(笑)」


加藤「何いいいいいいい!?出る!!絶対出る!!」


志村「よしきた。一緒に出よう」


加藤「…よくよく考えたら、なんで俺に声かけてきたんだ?1人で出ればいーじゃねえか」


志村「1人で女装する勇気はない。だが、2人いてくれればなんとか精神が耐えられる」


加藤「まあ、なんとなく気持ちはわかるような…」


志村「よし!!早速筋トレだ!!」


加藤「その前に、そのパンフレットをよく見せてくれ」


志村「はあ??別にいいけど…」


加藤「どれどれ…」


加藤「ってオイ!!これを見ろ!!」


志村「は??」


『※ただし、学生服着用を義務とする』


志村「うん??ソレがどうした??」


加藤「いやバカかお前!?必ず学生服を着て出なきゃいけねえんだぞ!?」


志村「バカだなお前。俺達だって、学生服くらいは持ってるじゃないか(笑)」


加藤「男性用のな!?」


志村「あ………(笑)」


加藤「どーすんだよ!?女性用の制服なんて持ってねえぞ!?」


志村「仕方ねえ…買うしかねえな…」


加藤「買えねえよ!!」


志村「怪しいネットサイトでなら買えるはずだ!!」


加藤「絶対に嫌だ!!」


志村「俺も嫌だ!!できるだけ金かけたくない!!」


加藤「なんだコイツ!?」


志村「しかし、このままじゃあ出場できねえ…どうすれば…」


加藤「あ、良いこと思いついた」


志村「マジで!?」


加藤「借りればいいんだよ」


志村「え??」


加藤「知り合いから借りればいいんだ!!そうすれば無料で制服を使うことができる!!」


志村「なるほどお!!お前は天才だ!!」


加藤「だろ??(ドヤ顔)」


志村「で、誰から借りるんだ??」


加藤「それは……」


志村「…………………」


加藤「…………………」


志村「…………………」


志村「無計画じゃねえか!!」


加藤「うるせえ!!だったらテメエは誰かアテがいるのか!?」


志村「いない!!」


加藤「だろ!?」


志村「そしたら、花畑に借りるしかねえな(笑)」


加藤「まあ、アイツなら貸してくれそうではあるけども…」


志村「確かに…「え?何??そんなにアタシの制服が欲しいの??(笑) しょーがないわねー。そんなにアタシの制服の匂いを嗅ぎたいなんて、本当に気持ち悪いわね。アンタ達のキモ性癖を全校生徒に広めとこ(笑)」とか言われる絶対!!」


加藤「間違いない。新垣さんならともかく、花畑にそんなこと言われたら本当に死にたくなる」


志村「それに俺達の高校生活が終了する。女子制服を借りた変態男子高校生と呼ばれてな」


加藤「確かに。あ、でも、事情を話せばいけるんじゃないか??この大会に出るって言えば…」


志村「バカお前。アイツに弱みでも握られせてみろ。スキャンダルマスター花畑だぞ??対価を要求され続けるに決まってる。そうなったら終わりだ」


加藤「確かに。秘密をアイツに言うわけにはいかんな…」


志村「それに、アイツには大会のこともできれば知らせたくない」


加藤「え??なんで??」


志村「もしアイツが大会のことを知って出場してしまったら、ライバルになるからだ」


加藤「は??」


志村「アイツは、知能は低いが身体能力だけは俺と匹敵するものがあるからな…出場されたら厄介だ」


加藤「いや、知能もお前と同じくらいだろ(笑)」


志村「ああん!?アイツよりは上だ!!」


加藤「まあとにかく、アイツに知られるわけにはいかないってことか…」


志村「だとしたら、誰に頼むか…」


加藤「新垣さん??」


志村「却下だ。俺達の評価が下がる」


加藤「だったらもう…」


志村「そうだな。1人しかいない」


加藤「風紀委員の古手川唯だな」


志村「問題はどうやって借りるかだが…」


加藤「いやそもそも借りれるかわからんけど!?」


志村「借りれるだろ。風紀委員が、困ってる人間を助けないはずがないだろ!!」


加藤「困ってる人間にも、ジャンルがあるんだよ!!俺達は多分、ダメな方の困ってる人間だ!!」


志村「いーじゃねえか!!美少女力自慢コンテストに男が出たってよお!!」


加藤「諦めろ。性別の壁は越えられない」


志村「大体よお、男が出ちゃダメなんて書いてねえだろうが!!」


加藤「そんなもん、書かなくても普通ならわかるんだよ!!」


志村「俺は普通じゃねえ!!」


加藤「そうだけども!!」


古手川「まーたギャーギャー騒いで…今度は何を揉めてるわけ??(笑)」


加藤「「げえ!?古手川!?」」


古手川「「げえ!?」とは失礼ね。何の話してたの??」


加藤「い、いや、な、なななななんでもない」


志村「そ、そ、そうそう。なんなんなんでもない」


古手川「絶対なんかあるだろ!!動揺しすぎ!!」


加藤「…………………」


志村「…………………」


加藤(おい。どーすんだよ!!)


志村(知らねーよ!!対策を考える前に来ちまったからよお!!)


加藤(とりあえず、ダメ元でお願いしてみるか…)


志村(マジで!?計画を練ってからの方がいーんじゃね!?)


加藤(いーや!!こういうのはあれこれ考えずに突撃した方が案外うまくいくもんだ!!)


志村(本当か!?)


加藤(よし行くぞ!!)


加藤「古手川さん!!」


志村「一生のお願いがあります!!」


古手川「え??」


加藤・志村「「制服、貸してください!!」」


古手川「は…??」


加藤・志村「「古手川の制服、貸してください!!」」


古手川「えっと…絶対嫌なんだが」


加藤「そこをなんとか!!」


志村「お願いします!!」


古手川「いや、なんのために!?そしてなんで私の!?」


加藤「古手川のじゃなきゃダメなんだ!!」


古手川「なんでだよ!?」


志村「やましいことには使いません!!」


古手川「いや使うだろ!!アンタ達の場合、やましいこと以外に使い道ないだろーが!!」


加藤「いや、それは心外だな」


志村「そうそう。俺達を何だと思ってるんだ」


古手川「あーそう。じゃあ何に使うか教えてくれるかしら??(笑)」


加藤「…………………」


志村「…………………」


古手川「全然反論できてねえじゃねえか!!」


加藤「いや、それは…」


志村「あれだよ、1回着てみたかったんだよ。女子高生の制服」


古手川「え…??なんか犯罪臭のする話が出たけど今」


志村「…って、加藤が言ってたよ」


加藤「おい!!人になすりつけんな!!」


志村「いーだろ!?お前実際、1回くらいは着てみたいだろ!?女子高生の制服!!」


加藤「やかましい!!1回着てみたいけども!!俺まで巻き込むんじゃねえ!!」


古手川「あーもう気持ち悪すぎ。警察に通報しようかしら…??」


加藤「ちょ、ちょちょちょ待ってくれ!!」


志村「俺達、友達だろ!?友達を助けると思って!!是非ともお願いします!!」


古手川「え??友達だったっけ??(笑)」


加藤「あのなあ古手川。冷たいぞ??」


古手川「は??」


加藤「男なら1度くらい、女になりたいと思うのは普通だろうが!!」


古手川「いやそんなことないと思うよ!?私は女だけど!!」


志村「そーだそーだ!!俺達のささやかな願望を、踏みにじるのか!?」


古手川「ささやかじゃねえんだよ!!」


新垣「どーしたの?唯」


加藤「げえ!?あああああ新垣しゃん!?」


志村「まままままずい!!それはまずい!!」


古手川「は??何がまずいの??」


加藤「新垣さんに、変態だと思われたくない…」


古手川「私はいいんかい!!言うよ??ガッキーに(笑)」


加藤「マジでやめてください!!」


志村「靴でもなんでも舐めますから!!」


古手川「前から言ってるけど、それ説得の材料に使えないからな!?」


新垣「え??どーしたの??」


古手川「いや実はね??」


加藤「おいいいいいい!!言ってるそばから!!」


志村「この裏切り者があああああ!!」


〜古手川説明中〜


加藤「人生終わった…」


志村「死にたい…自殺したい…」


古手川「というわけなのよ。マジでヤバくない??(笑)」


新垣「確かにヤバいね(笑)」


古手川「でしょ??(笑)」


新垣「でも、本当にそういう理由なの??」


古手川「え??」


新垣「もしかしてだけど、2人には何か別の、ちゃんとした理由があるんじゃないの??」


加藤・志村「「ギク」」


古手川「え??そーなの??」


加藤「い、いや実h」

志村「そーなんです!!」


加藤「うお!?ビックリした…」


志村「そーなんですよ!!俺達には、人には言えないけどどーしても借りたい理由があるんです!!」


古手川「じゃあ、それを私達だけには言ってもらえる??」


志村「古手川には言わん!!」


古手川「なんですって!?」


志村「古手川は口が軽いからな。さっきも俺達の言って欲しくないことをベラベラ話したし。信用できん!!」


古手川「な…なにい!?」


志村「だから、新垣さんには話すけど、古手川には言わん!!」


古手川「グヌヌヌヌ……」


新垣「ホント??そしたら私だけにこっそり教えてくれる??」


志村「はい。ゴニョゴニョ」


新垣「え??」


志村「実はですね。俺達、コスプレ大会に出場するんですよ。そこで俺達がなりたいアニメのキャラが、女子高生役なので、女子高生の衣装が2着必要なんですが、当然女子用の制服なんて持っていないんです。だから借りたいです」


新垣「え?なんで志村君は男なのに、女性役のコスプレしようと思ったの??(笑)」


志村「それは……そのキャラが大大大好きだからです!!」


新垣「!?!?」


志村「性別なんて関係ない!!俺と加藤は、そのキャラになるために生まれてきたんです!!」


新垣「そこまで!?すごい熱意だ…」


志村「絶対にそのコスプレ大会で優勝したいので、お願いです!!服を貸してください!!」


新垣「いいよー」


志村「ダメですよね…って軽!?いいの!?」


加藤「マジですか!?」


古手川「ちょっとガッキー、正気!?」


新垣「いや別に、服を貸すだけでしょ??」


古手川「そうだけどさ!!コイツら、激キモ男子だよ!?絶対貸したらやばいって!!」


加藤・志村「「誰が激キモ男子だ!!」」


加藤「そんな変なことに使わないっつーの!!」


志村「俺達を信じろ!!」


古手川「信じられねえっつーの!!」


新垣「まあまあ。だったらこうしよ??」


加藤・志村・古手川「「「え???」」」


~次の日~


加藤・志村「「…………………」」


古手川「どう??着られた??(笑)」


加藤「いや、まあ、着られましたが…」


志村「パッツパツですね…(笑)」


新垣「まあ、私の中学時代の制服だからね(笑)」


古手川「なるほどね。頭いいわガッキー。これだったらもはや何されても気にならないわ」


加藤「だから、俺達が何すると思ってんだ!?」


古手川「え?匂い嗅いだり、怪しいネットサイトで販売したり…」


加藤・志村「「しねえわ!!」」


古手川「でももう、この服別にいらないから。そのまま処分してもいいわよ」


新垣「私も。もう着ることはないかなー(笑) 他にも2着くらい持ってるし」


加藤「はあ…どうも…」


志村「ありがとうございました…」


〜多目的トイレ〜


加藤「2人の、中学時代の服か…」


志村「そもそも俺達、着れるか??」


加藤「キッツイ…けどギリギリいけたわ」


志村「こんなパッツパツの女子高生、嫌すぎるな…(笑)」


加藤「まあでも、あの2人がここまでしてくれたし、もうやるしかねえだろ(笑)」


志村「それな。絶対優勝してやる」


加藤「男の腕力、見せつけてやるぜ!!」


〜大会の会場〜


スタッフ「では、次の参加希望者どうぞ〜…って」


加藤「どうも」パッツパツ


志村「よろしくお願いします」パッツパツ


スタッフ「えっと…あの、お言葉ですが、本当に女性でいらっしゃいますか??(笑)」


加藤・志村「「は??」」


加藤「アナタ、この多様性の時代になんてこと言うんですか!?」


志村「ゴツい女は、生きてちゃいけないっていうんですか!?」


スタッフ「いや、そこまで言ってねえだろ!!」


加藤「だったら、イチャモンつけないでください」


スタッフ「いやつけるだろ!!だって、こんなゴツくて毛深い女子高生見たことねえもん!!」


加藤「うーわマジで超サイテー。本当にこの人デリカシーないわー。」


志村「ホントそれな。女の子に配慮できないバカを、受付に置くなって感じー。マジ卍」


スタッフ「あのですね、さっきから声も野太いし、どー考えても女装した男なんだわ!!服もパッツパツだし!!」


加藤「はあ!?声が低い女は生きる価値ないって!?」


スタッフ「だから言ってねえって!!」


志村「人のコンプレックスを平然とイジってくるとか。マジでこの受付最低。訴えるわ」


スタッフ「おい!!こんなことで裁判を起こすな!!」


加藤「こんなこと!?ちょっと聞いてよシムコ。この男、マジでサイテーじゃない??」


志村「ホントにヤバい。うちら女子の気持ち、マジでなーんにもわかってない」


スタッフ「やかましい!!女子ぶるな変態女装男ども!!」


委員長「何を騒いでるんださっきから」


スタッフ「実行委員長!!この人達が、さっきから出たい出たいとうるさくて…」


委員長「なんで??出せばいいじゃないか」


スタッフ「正気ですか!?明らかに男ですよ!?」


委員長「君さあ、今は令和だよ??男っぽいとか女っぽいとか気にしちゃダメだよ。カワイイとかブサイクとか、力が強いとか弱いとか、そんなのどうでもいいのさ」


スタッフ「だったらこんな大会(美少女力自慢コンテスト)開くんじゃねえ!!」


〜大会スタート〜


司会「エントリーナンバー 675番、カトコ!!」


加藤「いや、意外とエントリー数多いな!?」


志村「大人気じゃねえか!!」


加藤「お前が誘ったんだろ!?ちゃんと調べとけよ!!」


志村「だがまあ、所詮は女子だ。どれだけ出場者がいてもきっと、俺達が優勝するはずだ!!」


加藤「ゴリラみたいな女、割と結構いたけどな…(笑)」


司会「それではまず第1審査です」


加藤「さて、どんなチョロい審査だろうな(笑)」


志村「それな。腕立て伏せ10回とかかな(笑)」


加藤「ダンベル5キロとかだろ(笑)」


司会「ダンベル100キロチャレンジです!!」


加藤・志村「「は??」」


司会「ダンベル100キロを、挑戦者には片手で持ち上げていただきます!!」


加藤「いや無理だろ!!」


志村「ゴリゴリの男でも無理だぞ!?」


司会「まあこれは正直、誰でもクリアできる簡単なお題だとは思いますが」


加藤「美少女ナメんな!!」


志村「そんな美少女、いてたまるか!!」


司会「おっと!?早速、次々と合格者が出ているようです!!」


加藤・志村「「マジで!?」」


加藤「今の美少女って、みんなムキムキなの…??」


志村「メスゴリラコンテストと間違えた…??」


司会「さてお次は、エントリーナンバー674のシムコさんと675のカトコさん!!挑戦をお願いします!!」


志村「仕方ない。男の本気を見せてやる」


志村「うおおおおおおお!!」


加藤「あの志村の力を持ってしても…100キロは流石にキツそうだ!!」


志村「うおおおおおおお!!100万円!!ひゃく!!まん!!えんんんんん!!」


加藤「おおおおおおおお!!100万円パワーで、ダンベル持ち上がりそうだ!!頑張れ!!」


志村「どりゃあああああああ!!!!」


司会「お見事!!見事第1ステージクリアです!!」


志村「よし!!後に続け加藤!!…じゃなくてカトコ!!」


加藤「任せなさい!!」


加藤(…とは言ったものの、100キロだろ??いやいやいやいや!!無理無理!!)


加藤(おっっも!!なんだこれ!?人が持てるレベルじゃねえ!!ヤバい、重すぎてめっちゃ汗かいてきた…あれ??これって、新垣さんの制服じゃん!!ダメだダメだ!!汚しちゃダメだ汚しちゃダメだ汚しちゃダメだ!!)


加藤(あれ?よく考えたら俺、今新垣さんの制服着てるのか…え?ヤバいヤバいヤバいヤバい…ちょっと匂いとか嗅いでみたりして…グヘヘヘ…)


加藤(ああああああああああいい匂いいいいいいいいいいい!!!!)


鼻血ブシャーーーーー!!


「キャーーー!?」


「きったな!!最悪!!」


「なんだ!?急に鼻血出して倒れたぞ!?」


司会「とりあえず気絶してるので失格!!」


志村「何してんだアイツ…」


志村「しかしまあ、これでライバルが1人減ったぜ(笑)」


司会「では次の競技にいきましょう。現在残っている参加者は、たったの500人ですね…」


志村「まだそんなに残ってんの!?ほぼ全員が100キロ持ち上げたん!?すご!!」


司会「参加者が全部で700人でしたからね。200人も脱落してしまったわけですか…」


志村「200人「しか」だろうが!!100キロのダンベルだぞ!?」


司会「では次の競技は、ブロック破壊です!!」


志村「は??」


司会「正拳突きで、こちらのブロック塀を破壊していただきます!!」


志村「いやできるかあ!!美少女ナメんな!!」


司会「まあこちらも、数多の戦場をくぐり抜けてきた歴戦の美少女であれば、問題なくクリアできるでしょう!!」


志村「そんな美少女いねえわ!!」


志村「ひゃーく…まーん…えーーーん!!!!」


バキイ!!


司会「素晴らしい!!見事木っ端微塵です!!」


志村「いってえええええええ!!」


〜10分後〜


司会「えー現在残っている参加者は、300人。いやーだいぶ減りましたねー(笑)」


志村「いやどこがだよ!?まだまだ全然いるじゃねえか!!」


司会「では次の競技です。タイマンバトルです」


志村「は??」


司会「2人組でぶん殴り合って、最後まで立っていた方を勝者とします」


志村「運営は、美少女を何だと思ってるんだ!?」


司会「テキトーに2人組を組んで、争ってくださいね」


志村「いや雑!!」


志村「だが、できるだけ弱そうな奴を選ばなければいかんな…クソ、周りはメスゴリラみたいな奴ばっかりだ…お!!か弱そうな女がいたぞ!!」


志村「ちょっとそこの人。俺t…じゃなくて私とやりましょう」


剛里「ええ。お願いしますわ…って、ダーリン??」


志村「は??」


剛里「ダーリンじゃない!!女装して何してんの!?」


志村「ちょ、バカお前…声がでかい!!」


剛里「ダーリン、男じゃん!!なんでこの大会出てるの??」


志村「いやそれは…別にいーだろ!?男だから出ちゃダメなんて書いてねえ!!」


剛里「もしかしてダーリン…」


志村「ギク」


剛里「実は女だったとか…??」


志村「違うわ!!なんでそーなる!?」


剛里「いやだって、アタシからのアプローチに全然反応しないから、女子なのかと…(笑)」


志村「こんな、全身毛むくじゃらな女がいるか!!自分で言うのもあれだけど!!」


剛里「じゃあなんで出てるの??」


志村「いやそれは…100万円が欲しくて…」


剛里「ダーリン…」


志村(ヤッベ…流石に怒ったか…??でもまあ、これでコイツに嫌われられるなら、それもいいか(笑))


剛里「アタシとのハネムーンのために、資金を集めようとしてくれているのね!?」


志村「なんでそうなる!?」


剛里「ダーリン、アタシ感動した!!アタシのために、100万円を手に入れようとしてくれるなんて!!本当にいい人ね!!」


志村「俺は何も言ってないけど!?」


剛里「本当に大好き!!ダーリン愛してる!!」


ギュウウウウウウウ…


志村「ぐるじいいいいいいいい!!」


司会「おおっと!?強烈なタックルが決まったあ!!」


ギュウウウウウウウ…


志村「し、死ぬ…もう無理…」


バタンキュー


司会「シムコ選手、KO!!」


剛里「あ、ごめんダーリン…嬉しすぎてついつい力入れすぎちゃった…(笑)」


司会「シムコ選手、脱落!!」


志村「チーーーーン…」


剛里「ダーリン大丈夫!?急いで看病しなきゃ!!心配なので、アタシ棄権します!!」


志村「いや棄権すんな!!俺の敵をとれ!!そして100万円をゲットしろ!!」


〜完〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ