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ニンニクを食べることは罪ですか?

志村「また知らんクソガキに、口が臭いってディスられた…」(※前前作 19話参照)


加藤「またかよお前(笑)」


高木「どうせまたニンニク食べたんだろ??(笑)」


志村「当たり前だろーが!!」


加藤「当たり前なのか(笑)」


高木「そんなショック受けるなら、食うのやめろよ(笑)」


志村「そんなことできるか!!バカかテメエは!?」


高木「そこまで言う!?」


加藤「ニンニクの何がそんないいのかわからん(笑)」


志村「マジか…ホントにバカばっかりだな…(呆れ)」


加藤「なんだコイツ!?」


高木「だったらプレゼンしてみろよ、何がいいのか(笑)」


志村「いいぜ!?お前達に教えてやるわ!!ちょっとそこで待ってろ!!」


〜30分後〜


加藤「随分時間かかったな(笑)」


志村「30枚のスライドを作ってた」


加藤「いやガチりすぎだろ!?普通に口で話せよ!!」


志村「うるせえ!!ニンニクへの思いは、言葉だけじゃ伝えられねえんだ!!」


加藤「あっそう…じゃあ早く話して」


高木「こっちは待ち疲れたんだよ…」


志村「じゃあ話すぞ。心して聞けよ??」


加藤・高木「「ハイハイ」」


志村「じゃあまず1枚目のスライドだ」


志村「とりあえず、ラーメンに入れたらうまい!!」


志村「ラーメンにニンニクを入れたら、これがもう超絶ゲロ美味い!!味が120度くらい変わる!!最高の食べ物となるんだ!!」


加藤「うんうん」


高木「そりゃそうだ」


志村「で、次のスライドは、ラーメンの写真だ。これに入れたら最高よ」


加藤「美味しそうだな」


高木「それな」


志村「で、次のスライドは味噌ラーメンの写真だ」


加藤「うまそう」


高木「それな」


志村「で、次のスライドは醤油ラーメンの写真だ」


加藤「うまそ」


高木「それな」


志村「で、次のスライドは豚骨ラーメンの写真だ」


加藤「うま」


高木「それな」


〜5分後〜


志村「で、次のスライドは熊本ラーメンの写真だ」


加藤「…………………」


高木「…………………」


志村「で、最後のスライドは鹿児島ラーメンの写真だ。うまそうだな」


加藤「…………………」


高木「…………………」


志村「以上で説明を終わる。聞いてくれてありがとう」


加藤「いやなんの時間!?」


高木「ラーメンの解説!?」


志村「いや、ニンニクの良い所の説明だけど?」


加藤「ニンニクの話、最初のスライド以外であったか!?」


志村「よく考えたら……ない!!」


加藤「バカすぎるコイツ!!」


高木「時間を返せ!!」


加藤「ほとんどラーメンの説明をしただけじゃねえか!!ニンニク要素0!!」


高木「ラーメンの画像、29枚もいらねえんだよ!!ご当地ラーメンとか別に興味ねえわ!!」


志村「ご当地ラーメンご興味ないだと!?日本各地のラーメン屋に謝りやがれ!!」


加藤「うるせえ!!そんなことよりお前はニンニクの良さを伝えたいんだろうが!!」


志村「伝わるだろうが!!「どのラーメンもうまい→ニンニクを入れたラーメンはさらにうまい→つまりニンニクは最高」だろうが!!」


加藤「伝わるか!!バカの思考回路を押し付けんな!!」


高木「これじゃあ、「ラーメンが美味しそう」しか伝わらんわ!!」


志村「まったく…これだからバカは…」


加藤・高木「「バカはテメエだ!!」」」


加藤「てかコメントもスライドも浅いんだよ!!」


高木「スライド1枚を丸々写真だけとかナメんな!!」


加藤「てかこんなクソスライド作成に30分もかけんな!!」


志村「いや、うまそうなラーメンの画像を探してたらめっちゃ時間たってた(笑)」


加藤「時間かかってたのは画像検索かい!!」


志村「まあとりあえず、だからニンニクは食うのやめられねえんだよ」


加藤「全然伝わらねえよ!!」


高木「微塵も共感できねえ!!」


志村「なんでみんながニンニクを食わないのかさっぱりわからねえんだよな…」


加藤「口が臭くなるからだろうが!!」


高木「そこの問題を解決しろ!!」


志村「…あ、良いこと思いついた」


加藤「なに?」


志村「そうだ!!みんなが臭くなればいいんだ!!」


加藤・高木「「は??」」


志村「ニンニク飴を発売して、みんなの口を臭くしよう!!」


加藤「ふざけんな!!いらん事すんな!!」


志村「みんなの口が臭くなれば、誰も気にならなくなるだろ??」


加藤「そういう問題じゃねえ!!」


高木「そもそも売れねえから、絶対!!」


志村「やってみなきゃ、わかんねえ!!」


加藤・高木「「やるな!!」」


~次の日~


志村「へいらっしゃいらっしゃい!!」


加藤「何してんのお前…」


志村「何って…出店だけど??」


加藤「なにこれ??」


志村「だから、「激ウマニンニク飴」」


加藤「マジで作ったの!?」


志村「当たり前だろ。俺は有言実行の男なんだよ」


加藤「「有言実行」というより、「計画性皆無」なんだよ!!」


志村「計画性はあるぜ??」


加藤「どんな??」


志村「このニンニク飴を世界中で販売して、ぼろ儲けする」


加藤「それは計画じゃねえ!!ただの夢だ!!」


「ください!!ニンニク飴1つ!!」


加藤・高木「「ダニィ!?!?」」


志村「いやーわかる奴にはわかるんだよ。はいまいど!!」


「うっっま!!これうっっま!!」


志村「だろ!?」


加藤「噓だろ…ニンニク飴だぞ…??」


高木「絶対クサいだけだろ…(笑)」


「なんかうまそう…俺にもチョーだい!!」


加藤・高木「「ダニィ!?!?」」


志村「へいまいど!!1粒100円ね!!」


加藤「しかもまあまあ金取ってきやがる!!」


「俺にも俺にも!!」


「私にもチョーだい!!」


加藤「正気かコイツら…」


高木「何度も言うが、ニンニク飴だぞ…??」


「俺も欲しい!!」


「私も欲しい!!」


志村「ついに100個も売れたぜ!!どうだガハハハハ!!」


加藤「マジでか…」


高木「信じられん…」


新垣「なんか、スゴイ人気だね!!私も1つ買おうかな??」


加藤・志村「「あ、あ、あああ新垣しゃん!?!?」」


志村「ぜ、ぜひ買ってくだしゃい!!新垣さんが買ってくれたら、さらに売り上げが伸びます!!」


加藤「バカ野郎!!新垣さんにそんなゲテモノを食わすな!!」


志村「ゲテモノだと!?100個も売れてんだぞ!?」


加藤「いくら売れててもゲテモノはゲテモノだ!!」


新垣「でも、私ゲテモノとか結構チャレンジしたい性格なんだよね(笑)」


志村「マジすか!?最高じゃないですか!!」


加藤「新垣さんが買うなら俺も買う!!」


高木「新垣、正気か??マジでやめた方がいいぞ??口がくさk」

志村「黙れテメエ!!余計なことを吹き込むな!!」


バキイ!!


高木「ぶべら!!」


志村「どうぞどうぞ!!新垣さんは無料でいいです!!いくらでもどうぞ!!」


新垣「え!?ホント!?ありがとう!!」


加藤「俺は!?俺も無料!?」


志村「テメエは1粒1000円だ」


加藤「まさかの10倍!?」


志村「よし!!これでこの作戦が使える」


あの学年の女神兼マドンナ、新垣さんも食べた!!

超大人気!!その名も「ニンニク飴」!!


高木「いや、こんなゴミ広告で人が集まるわけがねえだろうが!!」


「あの新垣しゃんも食べただって!?」


「そんなの買うしかねえ!!」


「新垣しゃんの好きな物は、俺達の好きな物!!」


ドドドドドドドドド…


志村「はいはい並んで並んで!!しっかり一列に並んでー!!」


高木「バカな…大行列ができただと…??」


志村「ギャハハハハハハ!!バカ売れバカ売れ!!大儲けだぜ!!」


~1時間後~


志村「いやー儲かった儲かった」


加藤「スゲエな。何個売り上げた??」


志村「大体1000個だな」


加藤「全校生徒1人1つは買ってるってことか!?」


志村「いや、リピーターもいるから」


高木「リピーター!?」


志村「ニンニク中毒になってしまった奴らだな(笑)」


高木「薬物か!!」


志村「まあとりあえず、俺は大儲けだぜ!!(笑)」


加藤「まさかこんなのが爆売れするとはな…(笑)」


高木「それな。ニンニクの味がする飴だぞ??(笑)」


志村「俺はわかってたぜ。ニンニクを信じていたからな」


加藤「ニンニクを信じるって何だよ…」


志村「ニンニクは美味しいんだ。いい加減認めろ」


加藤「単体ではそんなにだろ。それに志村みたいに口クサくなるし…(笑)」


志村「これでみんなの口がクサくなったら、俺が目立たない!!これで悲願は達成された…」


加藤・高木「「マジで勘弁してくれ!!」」


志村「よし教室に着いたぞ」


ガララララ


加藤・高木「「くっっっっっさ!!!」」


加藤「オエエエエエエ!!ガチでクッサ!!」


高木「教室のニオイが地獄だ!!クッサ!!マジでクッサ!!」


志村「おー!!ニンニクのいい匂いが漂っているな(笑)」


加藤・高木「「どこがだよ!?」」


志村「これで、みんなも俺の仲間入りだ!!ガハハハハ!!」


加藤「このニオイはマジでヤバイ…倒れる…」


高木「閉めろ閉めろ!!臭すぎる!!」


ガララララ!!ピシャッ!!


加藤「ハア…ハア…マジで死ぬかと思った…」


高木「ヤベエにおいだったな…鼻が曲がるかと…」


ガララララ


加藤・高木「「え???」」


相川「オイお前ら!!なんで扉閉めるんだよ??こっちに来て一緒に話そうぜ??」


加藤「オエエエエエエ!!」


高木「くっっっっさ!!」


相川「クサい??何が??」


加藤「噓だろ!?コイツ、気じゅいでねえのか!?」鼻つまみ


高木「多分、ニンニク(しゅう)を浴びずぎて、鼻がやられだんだ…」鼻つまみ


加藤「なるぼど…みんな鼻がニンニクに適応しちゃっだんだな…」鼻つまみ


相川「なんで鼻つまんでんだ?お前ら(笑)」


志村「それな。何がそんなに気になるんだよ(笑)」


加藤・高木「「ニオイだよ!!」」


相川「臭い??別にそんな臭くなくね??」


志村「それな。俺も何も感じんわ」


加藤「く、くせえ!!近寄るな!!」


相川「ええ…」ガーーーン


加藤「いやごめんって!!そういうことじゃなくて…えーと……(笑)」


志村「なんてこと言うんだテメエ!!相川はクサくねえし!!口からニンニク臭がするだけだ!!」


加藤「それを臭いというんだよ!!」


高木「てゆうかテメエのせいだろうが!!」


志村「大体よお、テメエらがニンニク飴を食べないからこういうことになるんだよ」


加藤・高木「「食べたくねえんだよ!!」」


志村「お前らが食べないから、俺達の口がクサいだのなんだの文句つけてくるんだよ!!」


加藤「知らねーわ!!」


高木「テメエらが勝手に食べたんだろうが!!」


志村「うるせえ!!さっさと食え!!」グイグイ


加藤「うわ!!何しやがる!!」パク


高木「やめろ!!…って」パク


加藤・高木「「ウメエエエエエエエ!!」」


志村「だろ??」


加藤「なんだこれ!?バカウマい!!」


高木「なんかこれ一粒で、二郎ラーメンを食べてる気分だ!!」


志村「だろだろ??」


高木「マジで中毒性があるわ…」


加藤「早くもう1粒食べてえ!!くれ!!」


志村「いいよ。1個300円な」


加藤「値上がりした!?」


「俺にもおかわりくれ志村!!」


「俺にも俺にも!!」


「私にも!!」


志村「おいおい待てよお前ら。少し落ち着け(笑)」


新垣「志村くん。私にも追加で欲しいな」


志村「あ、新垣しゃん!?新垣しゃんならいくらでもあげます…って」


志村「くっっっっっさ!!うっぷ…」


新垣「え??」


志村「あ、あの、新垣さん…」


新垣「なに??」


志村「ニンニク飴、何個食べましたか…??」


新垣「えっとね…志村くんが30個くらいくれたから、全部食べちゃった!!(笑)」


志村「いやああああアアアアアアア!!新垣さんの口がああアアアうわああアアアアアアア!!」


志村「販売中止!!今すぐ販売中止いいいい!!」


~完~

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