UNOって、やってみるとなんだかんだバカ楽しい
~前回のあらすじ~
修学旅行のバスの座席にて、高木がクラスの女神「新垣」の隣を取ってしまった。
そして絶望する加藤と志村。2人の運命は如何に!?
※UNOのルールには個人差あります。そこはご了承ください。
UNOを知らない方は、少しでも知ってから読むとより楽しめるかもです!!
加藤「畜生…なんで高木ばっか…」
志村「いい思いしやがって…マジ殺す…」
古手川「何をブツブツ言ってんのよアンタ達…」
花畑「どーせ惨めな嫉妬でしょ。可哀想に(笑)」
加藤「あんだとゴルア!!」
志村「お前よりは可哀想じゃねえわ!!」
花畑「誰が可哀想な女だゴルア!!」
古手川「ちょっと!!やめなさいよ!!」
高木「随分騒がしいな…(笑)」
新垣「またみんなでケンカしてるのかしら…(笑)」
加藤「大体よお、テメエらが事前に座席を決めてねえからこういうことになったんだ!!」
古手川「何の話!?私達は当日じゃんけんで決めて、余った人は罰ゲームってルールにしたのよ!!」
志村「そんな余計な遊びをすんな!!」
古手川「なんでそんなこと、アンタらに指図されなきゃいけないんじゃい!!(ド正論)」
新垣「まあまあ、みんな落ち着いて。UNOでもしましょ(笑)」
古手川「ちょっと待ってガッキー。このバカどもはこんなんじゃあ静まらないわ…」
加藤「はい!!UNOしましょう!!新垣しゃん!!」
志村「流石は新垣しゃん!!俺達のやりたいこと、全部お見通しでしゅね!!」
高木「い、一瞬で静まった…(笑)」
古手川「どうやら、コイツらはガッキーの隣になりたかっただけみたいね…(笑)」
花畑「いや、もはやしゃべれればいいんでしょ…(笑)」
新垣「じゃ、みんなに手札配るねー」
加藤・志村「「はーーーい!!」」
高木・古手川・花畑「「「……………………」」」
新垣「じゃあ、順序決めるね。じゃーんけーんポイ!!」
順序:古手川→花畑→志村→加藤→新垣→高木→以下ループ
古手川「よし。じゃあ早速よしこスキップ!!(笑)」(※次の相手を飛ばす)
花畑「はあああああ!?アンタマジでそれはセンスない!!だから永遠にモテないのよ!!」
古手川「たかだか1回のスキップでどんだけボロカス言うんだよ!!ミミッちいバカ女!!」
花畑「なんですって!?この頭カタカタで真面目しか取り得ない青春ゼロのアホ女!!」
古手川「今を楽しんでばっかで将来のことなんも考えてないで、いつか絶対後悔する系バカ女!!」
加藤「あのー、次の出していいすか!?」
志村「1つのスキップでどんだけ言い合うんだよ!!」
花畑「当たり前でしょ。これはただのUNOじゃない。罵倒UNOよ!!」
加藤「罵倒UNO!?」
花畑「誰かが妨害カードを出す度に、ソイツに対してボロカス言うことでメンタルを崩壊させる!!」
高木「おいそれ、1ゲームが終わるまでにどんだけの時間かかるんだよ!!」
加藤「そんなことより次に進んだ方がいいわ!!本当にお子ちゃまだな花畑は(笑)」
花畑「なんですって!?」
志村「じゃ、加藤もスキップで(笑)」
加藤「何してんだゴルアアアアア!!テメエふざけんなよ!?今の流れで飛ばすとかマジバカじゃねーの!?やっぱりクソバカだなお前は!!」
志村「いや、お前もブチギレてるじゃねーか!!」
古手川「よしこのこと全然言えねえ!!」
志村「その学年最下位のバカが、ちょっと本気で勉強したら毎回負けてるのどこの誰ですかねえ??お前こそ真のおバカさんなんじゃないですか?(笑)」
加藤「あんだとゴルア!!」
高木「おいもうやめろ。永遠に進まねえ!!」
古手川「じゃあ、私語禁止で。カード名以外は無言UNOにしましょ(笑)」
加藤「…………………」
新垣「…………………」
高木「…………………」
古手川「スキップ」
花畑「イライライライラ」
志村「スキップ」
加藤「イライライライラ」
新垣「…………………」
高木「…………………」
古手川「スキップ」
花畑「イライライライラ」
志村「スキップ」
加藤「イライライライラ」
新垣「…………………」
高木「…………………」
古手川「スキップ」
花畑「どんだけスキップするんだテメエ!!こちとらまだ1枚も出せてねえんだぞ!?」
加藤「ホントだよ志村テメエ!!てかどんだけスキップ持ってんだよ!!」
新垣「あ、しゃべった」
加藤・花畑「「え??」」
新垣「カード5枚追加で(笑)」
加藤「なにその追加ルール!?」
花畑「聞いてないんだけど!?」
新垣「あ、またしゃべった」
高木「カード5枚追加で」
加藤「え、ちょ、そんな鬼畜なの!?」
花畑「今は質問タイムでしょ!?」
新垣「あ、またまたしゃべった」
高木「カード5枚追加で」
加藤「…………………」
花畑「…………………」
加藤 22枚 花畑22枚
加藤「とりあえず、もうスキップはやめてください…」
志村「しょーがねーな。他の出してやる」
加藤「志村…お前…」
志村「リバース(笑)」(※順序を反対にする)
加藤「…………………」
加藤(コイツ、マジでぶっ殺す!!)
花畑「あ、アタシのターンか(笑)」
古手川「ちょっと、アンタまさか…」
花畑「へっへっへっへ…リバース!!」
古手川「畜生!!」
志村「お、また俺のターンか(笑)」
加藤「おい。次俺に回さなかったら、マジでお前を殺すからな??」
志村「大丈夫大丈夫。もうお前を飛ばすなんてことはしないよ(笑)」
加藤「流石は志村だぜ」
志村「ドロー4」(※次の人、手札4枚追加)
加藤「は…??」
志村「いやー、妨害カードは最後まで残せなくてさー(笑)」
加藤「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す」
高木「まあまあ」
花畑「そういうこともあるって」
〜1周経過〜
志村「あ、またドロー4」
加藤「はああああ!?お前どんだけ持ってんだよ!?」
志村「いやー、妨害カードばっかり手札にあってさ。すまんな(笑)」
加藤「マジで、ミンチにしてぶっ殺す!!」
高木「まあまあ」
花畑「そういうこともあるって」
〜もう1周経過〜
志村「あ、またドロー4だわ」
加藤「あああああああああああああああ!!」
志村「いやーすまんすまん(笑)」
加藤「クソが…って」
加藤(来たアアアアアアア!!ついに俺にもドロー4が!!)
高木「じゃあ俺、リバース」
加藤(来た!!きたきたきたきた!!志村をぶち殺すチャンスが!!)
加藤「クックック…志村、覚悟しろ。ついにお前も年貢の納め時だ!!」
志村「はあ??なんだよ」
加藤「くらええええええええ!!ドロー4おおおお!!」
志村「クックック…」
加藤「は??なに笑って…」
志村「いつからこの俺が、もうドロー4を持っていないと錯覚していた…??」
加藤「なん…だと…?」
花畑「あ、志村。色は何??」(※ドロー4は次の色が選べる)
志村「えーとね、じゃあ青で」
花畑「マジで!?青ならいける!!ドロー2!!」
古手川「私も!!ドロー2!!」
高木「俺も。ドロー2」
新垣「私もいける。ドロー2」
加藤「え…??」
志村「次。加藤の番だぞ??」
加藤「は…??」
志村「あれ…?そんなに手札あって、もしかしてドロー系カード、1枚もないんすか??(笑) そしたら誠に残念ながら、カード16枚追加ですね(笑)(笑)」
加藤「はああああああああああ!?!?」
志村「あっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ!!」
加藤「俺、手札が40枚くらいあるんだけど…」
高木「こんな手札多い奴、初めて見たわ…(笑)」
志村「クックック。そして俺はあがりでーーす!!(笑)」
新垣「あれ??でも志村君、UNOって言ってないよね??」
志村「え??」(※UNOは残り手札が1枚になった時、「UNO」と言わなければならない)
高木「はい。志村カード5枚追加で(笑)」
加藤「ぶっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ!!クソざまあ!!」
志村「畜生…これでドヤ顔であがれると思ってたのに…」
加藤「お前はバカだから詰めが甘いんだよバーカ!!ギャハハハハ!!」
志村「いや、手札40枚の人に煽られても…(笑)」
加藤「バカお前。手札が多いってことは、それはつまりどんな状況にも対応できるカードが山程あるってことだ!!つまり挽回の余地はある!!」
志村「ハイハイ。負け犬の遠吠え(笑)」
新垣「あ、私あと1枚だ!!UNO!!」
加藤「おー!!流石は新垣さん!!」
志村「いやー、UNOもお強いんですねー、」
高木「UNOに強いとかあるか…?(笑)」
花畑「じゃ、私リバースで」
志村「じゃあ加藤。そこまで言うなら見せてみろよ(笑) ほれドロー2」
加藤「はっはっはっはっは。片腹痛いわ!!そのくらい余裕余裕。じゃ、俺はドロー4で…」
加藤(はっ!?待てよ!?俺が今、ドロー4を出してしまったら…間違いなく新垣さんが、そのドロー2+4=6枚分のダメージを受けてしまう!!新垣さんは残り1枚。だから、ドロー系のカードを持っているわけがないんだ!!)
加藤「…………………」
高木「おい。どうした??加藤」
志村「急に黙り込んじまったぞ??」
高木「もしかしてコイツ、本当にドローカードないんじゃね?(笑)」
志村「え!?こんだけ手札持ってて!?(笑) 運悪すぎだろ(笑)」
加藤(しかしここで出さなければ、俺はコイツらにバカにされる…しかもUNOが弱すぎるゴミカス野郎だと一生バカにされ続ける…それも絶対嫌だ!!だが、だがしかし!!新垣さんの笑顔には替えがたい!!新垣さんをドロー6で悲しませたくない…悲しむ新垣さんを見たくない…俺は、俺は、新垣さんにいつまでも笑顔でいてほしいんだああああああああ!!)
加藤「…………………」
高木「いや、マジでどうした??(笑)」
志村「出すなら早く出せよ(笑)」
加藤「うう…うおおおおおおおおおおおお!!」
高木「いや、うるさ!!」
志村「なんだ!?」
加藤「カード2枚…引きます!!」
高木「なんだコイツ!?」
志村「これまでの沈黙、なんだったんだよ!?」
加藤「さあ、どうぞ…次は新垣さんでぃす…」(血の涙)
新垣「あ、ありがとう…??」
加藤(新垣さん…俺の犠牲を踏み台に、どうぞあがってください…)
新垣「わーい!!2番目にあがれた!!」
加藤「え!?もう誰かあがってたの!?」
古手川「あ、うん。私はもうとっくにあがってる」
加藤「影薄!!」
古手川「やかましい!!」
高木「あ、俺もUNOあがり」(※同時に数枚出してあがること)
花畑「あ、アタシもUNOあがり」
志村「あ、俺も4枚出しでUNOあがり」
加藤「おい!!どんだけUNOあがり多いんだよ!!みんな運良すぎだろ!!」
志村「はあ??お前が弱すぎんだよ(笑)」
高木「40枚残りは聞いたことねえな(笑)」
高木・志村「「やーーいザーコザーコ!!(笑)」」
加藤「小学生か!!」
加藤(ふん。まあいい。俺は新垣さんの笑顔を守れたんだ。それだけで俺が犠牲になった甲斐があったってもんだ…フッ。後悔はない…)
高木「40枚も残るとか信じられねえよな」
志村「ホント。どんだけ下手なんだコイツ」
高木「マジでUNOが弱すぎるゴミカス野郎だな」
志村「UNOが弱いゴミクズは生きる価値ねえよな」
加藤「やっぱり大後悔!!マジムカつく!!」
加藤「…ってか、1回負けたくらいでしつけえ!!第2ラウンド始めるぞ!!」
志村「くらえ加藤。ドロー4!!」
加藤「クックック。甘いな志村。その程度の攻撃…」
加藤(ん…??待てよ??ここで俺がドロー4を出したら…下手するとドロー4+4=8枚分のダメージを、新垣さんは受けることになるのか!?まあ、まだ手札があるから、新垣さんも対処できるかもしれんが…もしさっきの俺みたいに、1枚もなかったら!?その時は…大変だ!!そんなことになったら、俺たちの女神新垣さんを、悲しませることになる!!しかもプラス8枚なんて、ほとんど負けが確定するようなもんだ!!)(※そんなことありません)
加藤「…………………」
志村「なんだ??また沈黙タイム入ったぞ??(笑)」
高木「なに考えてんだコイツ(笑)」
加藤(もしそうなったら、新垣さんはメンタル崩壊して、2度とUNOができなくなるかもしれない…トラウマになるかもしれない…そんなのダメだ…俺は、新垣さんの悲しい顔を見るためにUNOをやってるんじゃない!!新垣さんの笑顔を見るためにUNOをやってるんだ!!絶対に、新垣さんを悲しませたりしない!!俺が、新垣さんを守る騎士になる!!)
加藤「…………………」
志村「おい。まだ決断できねえのか!?」
高木「出せねえなら、さっさとカード引けよ(笑)」
加藤「やかましい!!」
高木「うお、ビックリした…」
加藤「重大な決断にはな、時間がかかるんだよ!!」
高木「重大な決断って…引くか引かないかだけじゃん(笑)」
志村「ドローカードを持ってるか持ってないか。ただそれだけ(笑)」
加藤「引きます!!」
高木「結局引くんかい!!」
志村「マジでなんだコイツ!?」
古手川「ホント、1枚1枚に時間かかるわね…」
花畑「そーよ。こっちは暇してんのよ」
加藤(このクズどもが…今に見てやがれ!!絶対に目にもの見せてやる!!だが、新垣さんを救うことができた…俺はもうその事実だけで生きていける!!)
新垣「まあまあ…加藤君も何か考えがあったんだよ(笑)」
加藤(流石は新垣さん!!女神!!救世主!!本当に俺のことをわかってる!!マジでやっぱり女神だわ。新垣さんのために体張ってよかった…)
志村「新垣さん。このクズにそんな考えがあるわけねーですよ(笑)」
高木「そうそう。どうせろくな事考えてなかったに違いない(笑)」
花畑「そうね。どーせまたバカなこと考えてたんでしょ(笑)」
高木・志村・花畑「「「ギャハハハハハハハ!!!」」」
加藤「このクズどもは。マジでぶち殺す!!」
古手川「じゃ、リバース」
新垣「あ、反対になっっちゃった…」
加藤(よし来た!!今度こそ志村を殺せるぜ!!)
加藤「フハハハハハくたばれ志村!!ドロー4」
志村「残念だったな。俺もドロー4だ」
加藤「ダニィ!?」
花畑「色は??」
志村「赤で」
花畑「ならいけるわ。ドロー2」
古手川「私もドロー2」
高木「ドロー4」
新垣「私もドロー4」
志村「はい次。加藤」
加藤「…………………」
志村「はい加藤。プラス20枚ね(笑)」
加藤「なんでいつもこうなんの!?どんだけみんなドロー4あるんだよ!!」
志村「また加藤は手札40枚か(笑)」
加藤「もうUNOやめる!!2度とやらんわこんなクソゲー!!」
~続く~