表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
66/140

世の中、そんな甘くはございません♨

加藤「はあ…俺ってなんでこんなモテるんだろ…」


高木「…………………」


志村「…………………」


加藤「はあ…結局、わかる人にはわかるんだよなー…」


高木「…………………」


志村「…………………」


高木「どーしたんだ?コイツ…」


志村「よせ。聞いたら負けだぞ??見ろよあの顔…」


高木「うわ…マジで「聞いて聞いて!!」みたいな顔してるな…」


加藤「あー!!まさかこの俺がなー!!ついにあの俺がなー!!」


高木「なんだ??彼女でもできたのか??」


志村「いや、それはないだろ。彼女がいる加藤なんて加藤じゃない」


加藤「どういうことだそれ!?」


高木「で、なんなの??」


加藤「え??聞きたい??聞きたい??」


高木「あ、やっぱいいです(笑)」


加藤「しょーがないなー!!そんなに聞きたいなら教えてやろう(笑)」


高木「いえ結構です」


志村「壁にでもお話しください」


加藤「実は俺、彼女できたんだよねーーーーーー!!フォーーー!!」


高木「…………………」


志村「…………………」


加藤「いや、なんか言えよ!!」


高木「あー!!2次元の話ね!!」


加藤「3次元だわ!!」


志村「あー、妄想彼女の話か。」


加藤「現実彼女じゃい!!」


高木「お前もついにそこまで落ちたか…」


加藤「は??」


高木「いくら現実でできないからって、妄想での話を現実まで持ち込むのはちょっと…」


加藤「違うわ!!現実にいるんだって!!」


志村「オイオイ。もう高校生なんだから、いい加減現実を見ろよ…」


加藤「見てるわ!!紛れもない現実だわ!!」


高木「嘘つくな!!現実と向き合えよ!!」


加藤「とっくに向き合ってるわ!!」


高木「お前が彼女できるわけねえだろ!?」


志村「いい加減に目を覚ませ!!」


加藤「失礼すぎるだろコイツら!!ほらよく見ろ!!これが俺の彼女だ!!」


高木「え!?うまくできた合成写真だな!!」


加藤「合成写真じゃねーよ!!」


志村「お前…コイツ…」


加藤「気づいたか??お前のバイト先の女だよ(笑)」


志村「俺の同僚、寝取ってんじゃねーよ!!」


加藤「お前、まず付き合ってねえだろうが!!人聞きの悪い言い方はやめろ!!」(※前話参照)


志村「ふざけんな!!抜け駆けしやがって!!」


加藤「お前だって、彼女いるやん。あの暴力ゴリラ女の(笑)」


志村「あれは彼女じゃねえ!!ただの暴力メスゴリラだ!!」


高木「あー、結局アイツと付き合ったんだ(笑)」


志村「だから違うって!!振ろうとしたら、首絞められて失神して…その後は覚えてない(笑)」


加藤「何してんの!?こっわ!!」


高木「その女ヤバすぎるだろ(笑)」


志村「その後は、もう大量にLINEで連絡もくるし、めっちゃ電話かけてくるし、ウザいからブロックしようとか考えてるんよね…(笑)」


加藤「大変だなお前…可哀想に(笑)」


高木「お前も女運が無いな(笑)」


志村「笑い事じゃねえよ!!俺、あんな女に関わってたら、マジで命がいくつあっても足りんぞ!?本当にいつか死ぬ!!絶対に死ぬ!!」


高木「でもカワイイんだろ?(笑)」


志村「カワイければいいってもんじゃねえわ!!とんでもねえ暴力ゴリラだ、もう二度と関わらん!!」


剛里「ちょっと、ダーリン…なんてこと言うの…??」


志村「え??……えええ!?!?な、なんでお前がここに…!?」


剛里「電話もLINEもインスタも、全然連絡取れないから、心配してダーリンの学校来てみたら…超元気にピンピンしてて…そのうえアタシの悪口!?別れるですって!?超サイテー!!」


志村「いや、まだ付き合ってもねえよ!?」


剛里「あんなに愛を誓い合ったのに…ひどいわダーリン!!絶対許さない!!」


加藤「てかお前、ダーリンなんて呼ばせてるの…??」


高木「気持ち悪…あのクソキモカップルと同じことしとるやん…」


志村「違う!!誤解だ!!コイツが勝手に呼んでるだけd」

剛里「アタシの気持ちをもてあそんで!!こんなクズ男ダーリン、絶対許さない!!」


ドカバキイ!!


志村「ぶべら!!」


加藤「おおーー…」


高木「5mは吹っ飛んだな…」


志村「チーーーーン…」


剛里「あ、ご、ごめんダーリン!!ここまでするつもりじゃなかったの!!」


志村「あの、その、すびばせんでした…」


剛里「大丈夫!?ごめんねダーリン。お願い!!嫌いにならないで!!」


ブンブンブンブン

グルグルグルグル


志村「オエエエエ…」


加藤「正気か!?無理だろ!!」


志村「もう無理…わがれりゅ…」


剛里「そんなこと言わないで!!まだアタシのこと好きだよね!?」


志村「まだというか、元からそんな好きじゃにゃい…」


剛里「ダーリン…??もう1回言ってくれるかしら…??」


志村「だから、前からそんな…」


剛里「ダーリン……??」ゴゴゴゴゴゴ…


志村「す、好きでしゅ好きでしゅ!!しゅいましぇんでした!!」


剛里「ありがとう!!アタシも大好きよダーリン!!♡」


加藤「なんか、DVの現場を見てるみてえだ…」


高木「今回ばかりは、流石に志村が不憫だな…」


剛里「本当にありがとねダーリン!!こんなアタシだけど、これからもよろしくね♡」


志村「ええ!?もう既に嫌なんだけd」

剛里「よろしくね!!」


志村「あ、うん。もうわかったから、とりあえず早く帰って消えてくれ!!」


剛里「やったー!!大好きダーリン♡」


ギュウウウウウウウ…


志村「ギャアアアアアアアアア!!死ぬ!!マジで死ぬ!!」


剛里「じゃあねーダーリン!!お邪魔しましたー!!」


志村「チーーーーン…」


加藤「おい。生きてるか??(笑)」


高木「良かったじゃん。幸せそうで(笑)」


志村「どこがだよ!?〇すぞテメエら!!」


高木「だって、念願のリア充じゃん。おめでとう(笑)」


加藤「それな。良かったじゃんイチャイチャできて(笑)」


志村「マジで他人事だと思って…ぶっ殺す!!」


加藤「可哀想になあ…俺の完璧で最高の彼女を見せてあげたいよ…(笑)」


志村「ああん!?」


加藤「可愛くて優しくて、気が利いて、暴力なんて絶対振るわない…ああ、なんて完璧なんだ…」


高木「うわ…なんか急に惚気だしたよ…(笑)」


志村「これまで全くモテて来なかったからな。死ぬほど幸せを感じてるんだな」


加藤「ああ…今すぐ会いてえ…マジで好き好きしゅきしゅきちゅき♡」


志村「キモすぎ…オエエエエエ」


高木「さっさと別れねえかな…イライラしてきた」


加藤「落ち着けよ。可哀想な非リアのゴミども(笑)」


志村「ついこの間まで、テメエも非リアだっただろうが!!」


加藤「「昨日の非リアは今日の敵」と言うだろ??」


志村「聞いたことねえよ!!」


加藤「ま、お前らもせいぜい頑張れよ(笑)」


高木・志村「「うるせえよ!!」」


加藤「かたや暴力ゴリラ女、かたやストーキング女が彼女なんて…ホント可哀想な奴ら(笑)」


高木・志村「「彼女じゃねえ!!」」


加藤「お前らってホント、女運ないんだな…いや、お前らが悪いのか(笑)」


高木・志村「「ああん!?」」


加藤「ほら、よく言うだろ??ロクでもない奴の周りには、ロクでもない奴が集まるって」


高木・志村「「イライライライライラ」」


加藤「お前らと比べて俺は、超絶マトモな常識人だからなー。そりゃまあ、マトモで人格者で可愛くて気品があって、最高の女性にモテますよねっていう(笑)」


高木「おい。コイツ調子乗りすぎじゃねえか…??」


志村「流石にウゼエな、東京湾に沈めるか??」


高木「いや、大阪湾に沈めよう。東京だと警察にバレる」


加藤「まあお前らは、まず自分を磨くことだな。すぐ殺すとか死ねとか、発想がお子ちゃますぎる(笑)」


高木・志村「「テメエだけには言われたくねえわ!!」」


高木「ついこの間まで彼女の1人もできたことなかったくせに、調子乗んな!!」


志村「しかもその相手、俺が連れて来た相手じゃねえか!!お前が偉そうにすんな!!」


加藤「ま、志村はフラれた側だからな。怒る気持ちもわかるよ(笑)(笑)」


志村「べ、べべべ別にフラれてねえし!!あんな女、元々興味なかったし!!」


加藤「無理するなよ(笑)」


志村「ウッザ!!マジで殺す!!」


加藤「とりあえず俺、明日彼女とデートあるんで。ごめんねごめんねー!!」


志村「マジで覚えてろよ!?」


高木「別れた時、盛大に煽ってやるわクソ野郎!!」


加藤「俺達、ラブラブだから一生別れないんで!!ごめんねごめんねー!!」


高木・志村「「イライライライライラ」」


〜次の日〜


加藤「ねえねえ。今日はどうする??股野子(このこ)ちゃん♡」


雄戸(おと)「私はなんでも大丈夫ですよ。カトチャン♡」


加藤「俺のこと好き??」


雄戸「うん!!大好き!!」


加藤「俺も大好きーー!!」


雄戸「だいちゅき??」


加藤「だいちゅきだいちゅき!!」


加藤「あー!!今人生で一番幸せだーー!!」


雄戸「私もーー!!カトチャン大好き!!」


加藤「グヘヘヘヘヘ…」


~次の日~


加藤「ほああああああ…幸せって、こういうことなのかあ…ウヘヘヘヘ」


高木「…………………」


志村「…………………」


加藤「はあ…お前達にも少しくらい分けてあげたいよ…この幸せを(笑)」


高木「…………………」


志村「…………………」


加藤「ほああああああ…幸せって、こういうことなのかあ…ウヘヘヘヘ」


高木「…………………」


志村「…………………」


加藤「はあ…お前達にも少しくらい分けてあげたいよ…この幸せを(笑)」


高木「…………………」


志村「…………………」


加藤「あー今日もイチャイチャ電話して、イチャイチャLINEして…デュフフフフ」


高木「…………………」


志村「…………………」


加藤「毎日が最高だわ。お前達はそういう相手がいなくて、本当にカワイソーwww」


高木・志村「「しっっつけえんだよこのボケクソハゲがあああああああ!!」」


加藤「うお!!ビックリした…」


高木「これまで彼女1人もできずに、親しい女もいなくて悲しい虚しい残念な非リア生活を送ってきたのはわかるけどよお!!」


志村「流石に惚気が長いし、やかましすぎるわ!!聞いてて超不愉快なんだよ!!」


加藤「フン。ようやく俺の気持ちがわかったか!!」


高木・志村「「は??」」


加藤「俺はこれまで、ずーーーっとこんな嫌な思いをし続けてきたんだ!!」


高木「いや、俺達、別にそんなことした覚えないけど…」


志村「なあ。ずっと彼女がいたわけでもねえし…」


加藤「いーや。お前達はいつもいつも、恋愛関係の何かがあると必ず俺に「彼女できたことない」いじりをしてくる!!」


高木「まあ、そんくらいは、ねえ??」


志村「いーじゃねえか。事実だし」


加藤「だからこそ、俺もここぞというときにリア充アピールをさせてもらう!!事実だから!!」


高木「ああ、そう…(笑)」


志村「でもお前、俺達との非リア同盟はどーすんだ??あいつら100人のことも裏切るのか!?」


高木「非リア同盟、100人もいんの!?」


加藤「日本全国だと1000万人くらいかな」


高木「日本人口の約10分の1!?」


加藤「前にも言ったろ??非リア同盟において、昨日の友は今日の敵!!」


高木「なんだその掟!?怖すぎだろ!!」


志村「ふざけんな!!俺達の同盟よりも彼女を取るっていうのか!?」


加藤「当たり前だろ!?非リア同盟<<<<<<<彼女だわ!!お前もそうだったじゃねーか!!」


志村「この野郎…俺達は、一生彼女を作らないって誓い合ったじゃねえか…」


加藤「だから、堂々と作ろうとしたお前が言うな!!」


加藤「それに、いつどこで、アイツらも裏切って彼女を作るかわからない。そんな奴らを信じられるか!!」


志村「だが、裏切り者には制裁だぞ??わかってるのか??」


高木「だから怖いって!!」


加藤「フン。だったらお前も、2人きりで女子と遊びに行ったって言いふらしてやるぞ??」


志村「…よし。今の話はなかったことにしよう!!」


加藤「そうだな。俺達は親友だ!!」


高木「あっさり論破された!!」


〜バイト先にて〜


志村「はあ…あれから毎日、あのバカののろけを聞かせられて…本当に嫌になるわ…」


志村「ああ…今日もバ先にはカップルがいっぱい…オエエ…見てるだけで気分悪くなる」


志村「で、学校行ったら行ったで、アホ加藤の永遠惚気を見せられるのか…もう勘弁」


志村「ハア…溜息しか出ねえ…早く家帰りてえ…」


雄戸「大丈夫ですか?志村さん。元気ないですよ??(笑)」


志村「ああ…まあちょっと、色々あってな…」


志村(お前も原因の一部だなんて、流石に言えんよなあ…(笑))


雄戸「元気出してください!!来週は給料日ですよ!!」


志村「確かに!!頑張るわ!!」


「おーーい!!店員さーん!!」


雄戸「はーーい!!」


ズルッ


雄戸「キャッ!!」


志村「危ない!!」


ガシイ!!(お姫様だっこ)


志村「ふう…危なかったな。怪我はないか??」


雄戸「は、はい…/////」


志村「え??」


雄戸「私、やっぱり、志村様が好き////」


志村「し、し、志村様!?!?」


雄戸「アタシと付き合ってくれませんか!?」


志村「い、いやだって、君は加藤と付き合ってるんじゃ…」


「あのー??店員さーーん??」


雄戸「やっぱり、志村様の方が男らしい!!大好き!!」


志村「ええ…??そ、そうかなあ…??デュフフ…」


雄戸「だから、もうカトチャンとは別れる!!」


志村「え!?マジで!?」


雄戸「やっぱり志村様しか勝たん!!大好き!!」


志村「グヘヘヘヘヘヘヘヘ…」


雄戸「でも、志村様はそういえば、付き合ってる相手がいるんじゃ…??」


志村「いないいない!!そんな相手いるわけない!!」


雄戸「ホント!?じゃあ付き合う!!絶対付き合う!!」


志村「俺もだよ!!デュフフフフフ…」


「あのー店員さーーん!?まだですかーー!?」


~次の日~


加藤「ズーーーーーーーン…」


志村「ニヤニヤニヤニヤニヤニヤ」


高木「なんだなんだ??このテンションの差は(笑)」


志村「まあまあ高木君。聞き給えよ。」


高木「はあ??」


志村「僕はね、ついに彼女ができてしまったのさ(笑)」


高木「は??誰だれ??」


志村「バイト先の同僚さ」


高木「へえ。お前のバイト先、めっちゃ出会えるじゃん(笑)」


志村「そしてこちらの加藤君は、どうやら彼女と別れてしまったらしいんだよね(笑)」


高木「マジで!?!?あんなにイチャイチャしてたのに!?」


志村「ま、彼氏があんなんじゃあ、いつか別れるとは思っていたけどねw」


加藤「あんだとテメエ!!」


志村「俺の彼女も言ってたよ。私、なんであんな人好きになっちゃったんだろうって(笑)」


加藤「え??」


志村「あんな男より、志村様の方がよっぽどカッコイイのに!!ってね(笑)」


加藤「え??」


高木「え??」


志村「え??」


加藤「じゃ、じゃあ、も、もしかして…志村の相手って…」


高木「か、加藤の元カノ…??」


志村「クックック。その通りだ」


高木「リアルNTRじゃん!!おもろ!!」


加藤「おもろくねーよ!!どういうことだそれ!!テメエ彼女に何をした!!」


志村「何もしてねーよ。普通に接してただけだ(ガチ)」


加藤「そんなわけあるか!!あんなに彼女は俺のことを愛していたのに!!」


志村「それはお前の勘違いだ」


加藤「ああん!?」


志村「もう今では、俺にゾッコンよ。見ろよこれ。LINEの通知が999件以上溜まってる。これで彼女がどれだけ俺を求めているのかわかるだろ??」


高木「いや、そこまでいくと怖いわ!!」


加藤「そんな…かたや俺はブロックされている…」


志村「ギャッハッハッハ!!ま、これが格の違いって奴だな!!お前みたいなモテない可哀想で残念な童貞には、まだ彼女は早かったってことだ(笑)」


加藤「グヌヌヌヌ…」


志村「「完璧な彼女」にフラれちゃいましたねえ??「自称」超マトモ人間の加藤先輩。え??どんな気持ち??ねえどんな気持ち??あそこまでドヤ顔で色々語って、あっさりと振られてしまった男の気持ちと言うのはねえ!!(笑)」


加藤「…………………」


志村「なんだっけ??「おるえ達は一生別れにゃいんで!!」だっけ!?なーにが一生別れないだよ!!一晩で別れてるじゃねえか!!あっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ!!」


高木「す、すごい…昨日までのイライラを全て発散する勢いだ…!!」


加藤「うるせえええええええんだよ!!絶対おかしい!!」


志村「は??」


加藤「絶対おかしい!!絶対に彼女が何かされたんだ!!じゃないと納得がいかない!!」


志村「ハア…ここに来て、負け犬の遠吠えか…虚しいな(笑)」


加藤「彼女に会わせろ!!バイト先に連れてけ!!」


志村「もうホント、諦めろって。これ以上は見苦しいぞ??(笑)」


加藤「うるせえ!!いいから早くしろ!!」


志村「しょーがねーな…これだからモテない男は、嫉妬深くてしつこくていけねえ…(笑)」


加藤「ウッザ!!マジで覚えてろよテメエ!!」


高木「いってらっしゃーい(笑)」




加藤「股野子(このこ)ちゃん!!一体どういうこと!?」


雄戸「げ!?カトチャン…何でここに…」


志村「ごめんごめん。このバカがどうしても会いたいって言うこと聞かなくて(笑)」


加藤「なんでフラれたの!?俺、全然わかんないんだけど!!せめて理由だけでも教えてよ!!」


雄戸「…………………」


志村「もう話すことは無いってさ。ほら、さっさと失せな負け犬(笑)」


加藤「テメエ!!マジで後で絶対殺す!!」


加藤「股野子(このこ)ちゃん待ってくれ!!ホントにそれだけ教えてくれ!!頼む!!」


雄戸「ごめんなさい!!」


ダダダダダダダダダ…


ズルッ


雄戸「え??」


雄戸「キャーー!!」


加藤「危なーい!!」


ズザーーガシイ!!(お姫様だっこ)


加藤「だ、大丈夫!?怪我はない!?」


雄戸「…………………」


加藤「大丈夫か!?股野子(このこ)ちゃん!!」


雄戸「…好き」


加藤「え??」


雄戸「は??」


加藤「やっぱり、カトチャンが大好き!!」


加藤・志村「「ええええええええええええ!?!?!?」」


加藤「マ、マジで!?目を覚ましてくれたか!!」


志村「いや、ちょ、待ってよ!!どういうこと!?」


加藤「やっぱり、俺の方が魅力的だったってことさ。負け犬の志村君(笑)」


志村「はああ!?何かの間違いだよね!?彼氏は俺だよね!?」


雄戸「いや??私の彼氏はカトチャンただ1人。アナタとは別れます。ごめんなさい」


志村「ガーーーーン…そ、そんな…バカな…」


加藤「ぶっひゃっひゃっひゃっひゃ!!ダッサ!!やっぱりそうだ!!お前が変なことをして、彼女を惑わしてただけなんだよ!!バイト先まで来てよかったぜ!!」


志村「そ、そんな…お、俺は認めねえ!!」


加藤「おいおい。見苦しいぞ。さっさと俺と彼女の前から消え失せろ(笑)」


志村「うるせえ!!くらえ、バナナの皮!!」


加藤「な!?何を投げて…」


ズル!!


雄戸「キャア!!」


志村「危なーい!!」


ガシイ!!(お姫様だっこ)


志村「大丈夫か!?怪我はないか!?」


雄戸「…やっぱ、志村様好き♡」


加藤「えええええええええ!?!?」


雄戸「カトチャンよりも、やっぱり志村様一筋だわ。マジ大好き♡」


志村「やっぱりな!!彼女は、助けた相手に惚れる性質があるんだ!!」


加藤「なんだそりゃ!!ただの惚れっぽいクソ女じゃねえか!!」


志村「まあなんにせよ、これで彼女は俺のもんだ(笑)」


加藤「そうはいくか!!くらえ、オリーブオイルばらまき!!」


ブシャー!!


ツル!!


雄戸「キャア!!」


加藤「危なーい!!」


ガシイ!!(お姫様だっこ)


加藤「大丈夫か!?怪我はないか!?」


雄戸「…やっぱ、カトチャン好き♡」


志村「おいいいいいいいいい!!!!」


志村「そうはいくか!!バナナ!!」


ズル!!


雄戸「キャア!!」


加藤「オリーブオイル!!」


ツル!!


雄戸「キャア!!」


志村「バナナ!!」


雄戸「キャア!!」


加藤「オリーブオイル!!」


雄戸「キャア!!」


志村「バナナ!!」


加藤「オリーブオイル!!」


志村「バナナ!!」


加藤「オリーブオイル!!」


志村「ハア…ハア…」


加藤「ゼエ…ゼエ…」


雄戸「えっと、私どっちが好きなんだっけ??」


加藤「俺だよ俺!!俺こそが正式な彼氏だ!!」


志村「違うわ俺だよ俺!!俺が誰よりも何よりも君を愛してる!!」


加藤「それは俺だわ!!俺が世界で一番君を愛してる!!」


志村「いーや俺だね。俺は一目見た時から、君にベタ惚れ…」


剛里「…………………」


志村「…………………」


加藤「うん??どーした志村??」


志村「あ、ああ、あああああ…」


加藤「え??なんだ急に…って、あ…(笑)」


剛里「ダーリン…またそうやって、アタシの見てないところで浮気して…」


志村「い、いや違うんだ!!浮気じゃない!!…ってちょっと待て!!そもそもだから、俺とお前はまだ

付き合ってすらn」

剛里「問答無用!!ダーリンに制裁ブレイク!!」


ドカバキイ!!


志村「ギャアアアアアアアアア!!暴力反対いいイイイイイイ!!」


加藤「ご愁傷様です…」


志村「…………………」


雄戸「…やっぱり、アタシの彼氏はカトチャンしかいないわ!!これからもよろしくね!!大好き♡」


加藤「俺も大しゅき♡ グヘヘヘへ…」


志村「おい!!ずるいぞ!!俺だって、こんなストーカー女がいなければ…」


剛里「誰がストーカー女だゴルアアアアアア!!」


志村「事実じゃねーか!!なんでここ来たんだ!!」


剛里「ダーリンの学校・職場を把握しとくのは、彼女として当たり前だろうがああああああ!!」


志村「だからって来るなよ!!怖いわ!!」


剛里「ダーリンがすぐ浮気するからでしょうが!!」


志村「それはごめん…ってだから俺とお前は付き合ってねえだろうが!!」


剛里「問答無用!!」


ドカバキイ!!


志村「おまわりさん!!たしゅけてくだしゃい!!」


志村「チーーーーン…」


加藤「コノコちゃん…」


雄戸「カトチャン…」


加藤「しゅきしゅき!!だいしゅき!!」


雄戸「私も!!カトチャンマジLOVE100%!!」


加藤「いやー、こんな可愛いくて優しい女の子と付き合えるなんて、俺はホントに、一生分の運を使った気がするよ。末永くよろしくお願いします!!」


雄戸「こちらこそ。私は女の子ではないけど、カトチャンみたいな素敵な男性と付き合えて、本当に幸せ者です!!これからもよろしくね!!」


加藤「え…??今なんて??」


雄戸「え??」


加藤「今なんて言った??私は??」


雄戸「あーそこ??私は女の子じゃないよ!!」


加藤「え??」


志村「は??」


雄戸「え??」


加藤「えーと、ごめん。もう1回言ってくれるかな??」


雄戸「だから、私は女の子じゃなくて、男の子だよ??」


加藤「え??」


志村「え??」


雄戸「え??」


加藤・志村「「えええええエエエエえええええエエエエ!?!?」」


雄戸「あれ??言ってなかったっけ??(笑)」


加藤「言ってねえよ!!初めて聞いたわ!!」


志村「てか言ってたら、付き合ってねえわ!!」


雄戸「ちょっと!!性別でふるいにかけるなんて、そんなのサイテー!!」


加藤「どこがだよ!!」


志村「世の中の大半がサイテーになるだろうが!!」


雄戸「今の世の中、多様性だよ??別に男同士でも問題ないわ!!」


加藤「最悪だ!!悪夢だ悪夢!!マジで無理!!」


志村「オエエエエエ!!俺、男とハグしちゃった…」


雄戸「ね??そうだよねカトチャン!!」


加藤「や、やめろ!!俺に触るな!!」


志村「うん。この子は加藤にあげるわ。加藤こそが相応しい相手だよ(笑)」


加藤「おいテメエ!!男だとわかった瞬間押しつけるな!!」


志村「いやー前から、2人はお似合いだと思ってたんだよねー(笑)」


加藤「噓つけえ!!さっきまで争奪戦を繰り広げてただろうが!!」


剛里「そうよね。ダーリンにはアタシがいるものね!!(笑)」


志村「え??」


雄戸「そっか!!これで無事に2組のカップルが成立したのね!!(笑)」


加藤「は??」


剛里「ダーリンとアタシ、カトチャン?とアンタでダブルカップル成立ね!!♡」


雄戸「一緒に幸せになろうね!!カトチャン♡」


剛里「ダーリン。アタシ達、永遠に一緒だよ♡」


加藤・志村「「いやだあああああああアアアアアアアア!!」」


~完~

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ