短気は損気を体現する男達
碇矢先生「今日は課題の提出日だ。そこのアホ3人。しっかりとやってきたか??」
加藤「当たり前じゃないですか(笑)」
高木「俺達を誰だと思ってるんですか?(笑)」
碇矢先生「アホ3人組だと思ってる」
加藤「いくらアホでも、あんだけ言われた課題のこと忘れるようなレベルじゃないですよー!!(笑)」
碇矢先生「そうか。なら見せてみろ」
加藤「はい」
高木「どうぞ」
志村「とくと見るがいい」
碇矢先生「…………………」
碇矢先生「なんか、おかしいな…」
加藤・高木・志村「「「え??」」」
碇矢先生「志村お前、いつも的外れなことばっかり書いてるのに、どうしたんだ今回は。随分と正答率が高いじゃないか??」
志村「いやそりゃまあ、高木のを写しt」
バキィ!!
志村「いってえ!!何すんだ!!」
高木(バカかテメエ!!それを言ったら終わりだろうが!!)
志村(確かに!!あっぶね!!)
碇矢先生「なんだ??高木がどうした??」
志村「い、いえ!!俺も、高木みたいに成績優秀になりたいなー!!って頑張ったんですよ!!マジマジ!!これからはこの志村、真面目人間に生まれ変わるんで!!」
碇矢先生「…………………」
碇矢先生「信用できんな…(笑)」
志村「なんでですか!?この俺ですよ!?不正とは真逆の存在、志村ですよ!?」
碇矢先生「おい加藤と高木」
加藤・高木「「はい??」」
碇矢先生「志村はちゃんと宿題をやってたか?」
加藤「ええ、まあ…」
高木「多分やってたと思います…」
碇矢先生「もし正直に答えたら、こんd」
加藤・高木「「高木(俺)の答えを写してました!!」」
志村「はっっっや!!寝返るのはや!!まだ何してくれるのかも聞いてないよ!?いいの!?」
加藤「あ、つい反射的に…(笑)」
高木「衝動的に言ってしまった(笑)」
碇矢先生「なるほどなるほど。やはりそういうことが(笑)」
志村「違います!!これはデマ情報です!!」
碇矢先生「確かに、高木の答えと丸々一緒だな。非常に頭の悪い答えの写し方だ(笑)」
志村「答えの写し方をディスられた!?」
高木「お前、少しは変えとけよ(笑)」
志村「違いますよ!!高木が俺の答えを写したんです!!」
碇矢先生「高木は毎回正答率だけは高いからな。考えにくい」
高木「だけ!?それが一番大事では!?」
志村「今回の高木は一味違うんですよ!!もう間違いまくりのミスりまくり!!とてもいつもの高木とは思えないレベルのバカさだったんです。そこで、この天才の俺が助けてあげた、というわけなんですね!!」
高木「そんな訳あるか!!」
碇矢先生「じゃあ志村。第3問の問題は何だ?」
志村「えーーーと…あれですね…やっべ!!ド忘れしましたわ!!」
碇矢先生「高木」
高木「はい。「麦わらの一味で、誰が死んだらそんな悲しくないか?」ですよね?」
碇矢先生「その通りだ」
志村「なんだその最低の問題!?てか人によって答え違うだろうが!!」
碇矢先生「答えは、満場一致でブルックだ」
志村「世界中のブルックファンに謝れ!!」
碇矢先生「そんな奴はいない」
志村「いやいるわ!!」(※います。)
碇矢先生「そういうわけで、問3の答えはブルックだ。嘘つきはお前だな」
志村「てか何の文章だそれ!?」
碇矢先生「文章名は「ワンピースって、マジおもろい」だ」
志村「ただの感想文!?」
碇矢先生「というわけで志村。お前が犯人だ」
志村「異議あり!!別の問題出してください!!今のはたまたまド忘れしてただけで、他の問題ならきっと覚えてます!!言えます!!」
碇矢先生「いいだろう。じゃあ第6問は?」
志村「えーーと、「ウソップの父ヤソップは、見聞色の覇気の使い手ですが、彼は何歳の時それに目覚めたでしょう?」って問題でしたっけ??」
加藤「なんだその問題!?原作者すら考えてねえだろ!!」
高木「ヤソップなんて、未だにそんな出てきてねえよ!!」
碇矢先生「全然違うな。正解は「第1巻でシャンクスは海獣に腕を食い千切られましたが、さてその本数は何本でしょうか?」だ」
志村「なんだその問題!?1本か2本しか選択肢ねえじゃねえか!!」
碇矢先生「まったく…問題を読んでない証拠だ。よく見てみろ。「選択肢A 1本 B 2本 C 1本とちょっと」と書いてあるだろう」
志村「1本とちょっと!?何だそれ!?」
碇矢先生「1本食われて、もう1本は少しかじられたんだ」
志村「そんな状況ねーよ!!」
碇矢先生「とりあえず、これで問題を読んでないことがわかった。志村。お前は廊下に立ってろ」
志村「そんな!?」
碇矢先生「それから高木。お前も廊下に立ってろ」
高木「なんで俺まで!?」
碇矢先生「人に宿題を見せるな。ソイツのためにならん」
志村「ギャハハハハ!!ざまぁ!!バーカバーカ!!」
高木「テメエ、答えを見せてもらった分際でこのクズ野郎!!」
志村「やかましい!!仲間を売るゴミクズは全員死ね!!」
碇矢先生「それから加藤。お前も廊下に立て」
加藤「なんで!?」
碇矢先生「なんかムカついた」
加藤「なんかムカついた!?どんな理由!?」
〜廊下〜
加藤「…………………」
高木「…………………」
志村「…………………」
志村「ふざけんな!!テメエらのせいで廊下に立つことになっただろうが!!」
高木「はああ!?元はと言えば、テメエが答え写してるのバレたせいだろうが!!」
志村「いーやお前らが俺を売ったせいだ!!」
加藤「あの状況なら、お前も売るだろうが!!」
志村「いーや。俺なら決して仲間を売らない。これまでの人生で仲間を裏切った試しがない。仲間との秘密は死ぬまで守るし、絶対に話したりしない」
高木「100円あげるから、誰かの何かしらの秘密をしゃべってくれ」
志村「実は加藤は、花畑にLINEで上裸写真を送りつけt」
加藤「おいいいいいいいい!!絶対秘密って言っただろうがテメエ!!」
高木「まったく守る気ねえじゃん!!」
志村「ま、金の欲には負けるな。どんな絆も」
加藤「弱すぎる絆!!」
高木「まあでもつまり、そういうことだ」
志村「は??」
高木「今回俺達が口を割ったのは、仕方ないことだ」
志村「いや絶対許さない。末代まで呪い殺す」
高木「志村!!!!」
志村「は??何だよ急に…」
高木「お前、短気すぎるぞ??」
志村「は??」
加藤「確かに。それはそうだわ」
志村「いや、何が??」
加藤「この程度のことでブチギレるとか、それでも友達か??」
高木「器が小せえよな。同じ高校生として恥ずかしい…」
志村「なんだコイツら!?責任転嫁してきやがった!!」
加藤「そんなんだから、いつまでたっても彼女できねえんだよ!!」
志村「いやお前にだけは言われたくねえわ!!」
高木「本当にその通りだ。短気なクズがモテるはずがない」
志村「え??マジで??」
加藤「おい!!俺の時と反応が違いすぎるだろ!!」
志村「そりゃまあ、お前には実績がないし(笑)」
高木「それはそう(笑)」
加藤「マジでぶっ殺す!!」
志村「お前もクソ短気じゃねえか!!」
碇矢先生「さっきからギャーギャーギャーギャーやかましいんだよコノヤロー!!黙って廊下にも立ってられねえのか!?」
志村「立ってられません!!」
碇矢先生「そうか。じゃあ座れ」
加藤「いいの!?」
高木「急に優しい!!」
碇矢先生「その代わり静かにしろ」
加藤・高木・志村「「「はーーーい」」」
~2分後~
加藤「…………………」
高木「…………………」
志村「…………………」
志村「で、何の話してたっけ?(笑)」
加藤「お前は短気だから、どうにかしようって話」
志村「俺だけじゃねえだろーが!!お前らも短気だ超短気!!」
加藤「ほら、もうキレてるやん」
高木「確かに。これは短気だわ」
志村「ええ!?」
高木「で、そんな短気野郎はモテないから、次の合コンとかまでに直しておいた方がいいよ」
志村「確かに。来たるべき合コンの時に、キレ散らかしてちゃ女はドン引きするだけか…」
加藤「そうそう。その通りだ」
志村「お前はわかってねーだろーがこの童貞!!」
加藤「なんだとこのクソ野郎が!!マジ殺す!!」
高木「お前ら、2人共落ち着け(笑)」
加藤・志村「「はい…」」
高木「で、今からその短気をせっかくだから治していこうと思うんだが…」
加藤「なんかいい方法があんのか!?」
志村「教えてくれ!!モテモテになりたいんだ俺は!!」
高木「その名も「どれだけボロカス言われても耐えましょう大作戦」だ!!」
加藤「なんだそれ??」
高木「いいか?正直2人とも、沸点が低すぎる。ちょっと煽られたくらいですぐにブチギレる。こんなんじゃあ、マトモに女子と会話なんてできねーよ」
加藤・志村「「はい」」
高木「で、そんな短気な性格を治すためには、どんだけズタボロにボロカスに言われても、耐えられる・怒らない精神を持つ以外ない。」
加藤「なるほどなるほど」
志村「勉強になるわ」
高木「だから、今から俺と加藤で志村にボロカス悪口を言う。お前はその悪口に耐え抜け」
志村「いいだろう。その程度で短気が治るなら、どんとこいだ!!さっさと悪口を言え!!」
高木「いいだろう。覚悟しろ」
高木「志村って、マジでキモいしクサいしウザいし、ゲロ以下の臭いがプンプンするよな」
加藤「ホントそれな。キショすぎて死んだほうがマシだよな。ゴミクズキモカスウンコ野郎」
志村「……………………」
バキィ!!
加藤「いてえ!!」
志村「殺す。マジで殺す。」
高木「いや早!!失敗するの早!!」
加藤「お前、こらえ性なさすぎだろ。ホントにダッセェな。同じ人間として恥ずかしいわ(笑)」
志村「なんだテメエ!?だったらテメエがやってみろや!!」
加藤「いいだろう。上等だよ」
志村「加藤って、マj」
バキィ!!
志村「いてえ!!まだ何も言ってねえだろ!?」
加藤「いやもう、察しがついた」
高木「全然こらえ性ねえじゃねえか!!」
加藤「もう俺、短気でいいわ」
高木「そして諦めた!?」
志村「確かに。もうどうでもいいや(笑)」
高木「おいおい。いいのかお前ら?そんなんじゃあ女にモテるなんて、到底無理だぞ??」
加藤「…………………」
志村「…………………」
高木「こんなカスみたいな罵倒が聞き流せねえでどうする。ホントにボッチで人生を終えるぞ?(笑)」
加藤「それは嫌だ!!」
志村「頑張る!!頑張ります!!」
高木「よろしい。じゃあまた志村から」
志村「はい!!教官!!」
高木「志村は、まずウザい。あと声もでかいし、人の迷惑も考えないからマジでキモい。頭もクソ悪いから会話も中々通じねえし、いるだけで不快なんだよな。マジではよ死ねゴミって感じだわ(笑)」
志村「…………………」
加藤「ホントそれな。いつもいつも自分のことしか考えてねえし、ケチだしキモいしクサいしブサイクだし、存在がうるさいし、頭悪すぎてマジで使えねーし、傍にいるだけでいつも消えて欲しいと思ってたわ(笑)」
志村「…………………」
高木「こんなキモくてウザい奴、今すぐ死んで欲しいわ。いつもいつも気安く話しかけてきやがって。お前の声聞いてるだけでイライラすんだよ。今すぐ消え失せろゴミカスハゲウンコバカアホドジマヌk」
志村「うるせえええええええええ!!」
高木「だからダメだって。キレちゃ」
志村「ここまで言われてキレない方がどうかしてるだろ!?てかこんな罵声を浴びせてくる女、こっちから願い下げじゃいこのボケカスハゲが!!」
高木「しょーがねーな…志村は彼女欲しいという思いがまだ低いみたいだ。その点加藤。お前は違うよな??」
加藤「当たり前だ!!このバカとはレベルが違う」
志村「ならいくぞ。加藤h」
ビュン!!バシィ!!
志村「あっぶねえ!!」
加藤「バカな…止められただと…!?」
志村「お前が殴る準備してんの、丸わかりなんだよ!!2度も同じ手を食うと思うな!!」
高木「てか、練習する気ある??(笑)」
加藤「ありますあります!!今のはジョークです!!」
高木「じゃあいくぞ??加藤はこれまでの人生を見て分かる通り、終わってる。彼女いない歴=年齢だし、キモいし足臭いし、毎回めっちゃ勉強するけど全然できないし、マジでバカでアホでクズで…」
志村「その上コミュ障だし。女の前とか人前になると何もしゃべれねえ。度胸も男気も一切ないただのゴミ。マジで死ねばええねん。死ね死ねウンコ」
高木「加藤はマジで良いところ0。そりゃ女にモテんわという感じ。彼女できたことないも納得。勉強も運動も大してできないし、面白さも中のg」
加藤「うっぜえええええんだよクソがああああ!!」
高木「なんだよ。コイツもダメじゃん(笑)」
志村「ホントにこらえ性ねえな…こりゃモテんわ」
加藤「うるせえ!!さっきからテメエ、好き放題言いやがって!!お前が悪口を言いたいだけだろうが!!」
高木「いやいや(笑) そんなわけないじゃん(笑) ちゃんとお前らのためだって(笑)」
加藤「めっちゃ笑ってんじゃねえか!!」
志村「確かに、そもそもお前は耐えられるのか?この罵声の嵐によお!!」
高木「当たり前だろ。余裕だ余裕。やらないけど」
加藤「なんでだよ!?」
高木「だって俺、普通にモテてるし。そんなことやる必要がないじゃん(笑)」
加藤・志村「「グヌヌ…」」
加藤「だったら、俺達にお手本を見せろ!!」
志村「そーだそーだ!!」
高木「しょーがねーな…ならさっさとこい」
加藤「よっしゃ!!高木って、ホントいつもスカしてて、調子のっt」
高木「うるせえ!!」
バキィ!!
加藤「ぶべら!!」
志村「ほとんど何も言ってねえよ!?」
高木「人に少しでも悪口言われると、マジでぶん殴りたくなるんよね…」
加藤・志村「「クソ短気じゃねーか!!」」
〜完〜
 




