表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
52/133

ラッキースケベは、もはやただの犯罪。

志村「今日はいい天気だ!!なんかいいことありそう!!」


志村「ついつい鼻歌も歌っちまうぜー!!」


志村「フンフンフーン」 


志村「ルールルルーラララーラーラー!!」


志村「今日は早めに学校出たからな。いつもと景色が違って見えるぜ!!ああ…なんて清々しい朝…」


ドジっ娘「キャアアアアアアア!!あぶなーい!!」


志村「え??」


バキィ!!


志村「ぶげら!!」


ピューン


ガシイ!!スカートズルルルルル!!


??「はあ!?何??」


志村「いてててて……」


??「……………………」


パンツマルミエー


「うわ…何あれ」


「ちょっとヤダ…」


「あの子、パンツ丸見えじゃん…」


「可哀想…誰なの?あの変態…」


志村「いてて…マジでごめん。アンタ、怪我はないか?って、あ…(笑)」


??「……………………」


志村「……………………」


志村「超ゲロクソ痛かったけど、ちょっとラッキー?なんつってね…グヘヘヘヘ(笑)」


??「キャアアアアアアアアアア!!変態イイイイイいいいい!!」


志村「ダニィ!?」


??「捕まえて!!私、この人に痴漢されました!!」


志村「いや、ちょ、今のは俗に言うラッキースケb…じゃなくて!!俺はわざとじゃない!!自転車に吹っ飛ばされてこうなったんだ!!」


警察「ハイハイ。話は署で聞くよ」


志村「いや警察はや!!行動はっや!!」


警察「はい逮捕ね」


志村「そしてまったく話を聞いてくれない!!」


警察「だってさ君、彼女のスカート握りしめてるじゃん。これでやってないとか言われても…」


志村「違う違う!!そーじゃなくて、やる前の状況の話!!」


警察「なるほど。やったことは認めるんだな??」


志村「だからそーじゃなくて!!」


警察「カツ丼食べたい??」


志村「え?食べたい食べたい!!」


警察「じゃ、警察署おいで」


志村「行く行く!!」




警察「で、なんでこんなことしたの??」


志村「カツ丼うめええええええええ!!マジでうめえ!!なんだこれ!?」


警察「痴漢は犯罪だよ?わかってる??」


志村「カツ丼うますぎる!!何年ぶりに食べたんだろ!?マジで超最高!」


警察「された人間の気持ちを、考えたことあるのか!?」


志村「おかわりお願いします!!」


警察「おいテメエ!!話を聞けや!!」


志村「あ、なんすか??」


警察「なんすかじゃねーよ!!ここはカツ丼屋じゃねえんだぞ!?」


志村「え!?違うの!?」


警察「当たり前だろうが!!警察だ警察!!」


志村「無料でカツ丼を食べさせてくれるって言うからついてきたんだけど…」


警察「誰が無料なんて言った??」


志村「え??」


警察「このカツ丼は有料だ」


志村「は!?ふざけんなテメエ!!」


警察「一杯5000円だ」


志村「高え!!おい!!警察がぼったくっていいと思ってんのか!?」


警察「この料金をタダにしてほしければ、罪を自白しろ」


志村「え!?警察ってそういうシステムで自白させてたの!?」


警察「ああ。これまでの罪を隠す犯罪者は、毎回このやり方で自白してきた」(※そんな訳ありません)


志村「せっっこ!!アンタら姑息すぎだろ!!」


警察「で、お前はやったのか??もし認めるなら、カツ丼2杯分1万円が無料になるが??」


志村「なるほど…」


警察「うん??認めるか??」


志村「認める代わりに、カツ丼をあと30杯持って来い」


警察「はあ!?!?」


志村「もしそれをしたら、認めてやろう」


警察「なんだと!?」


志村「いいのか??このままだと俺は何年でも何十年でも「やってない」と言い張り続けるぞ??(笑)」


警察「フン。ありえんな。普通の人間ならここの暮らしは、1週間ももたないぜ(笑)」


志村「いつから俺が、普通の人間だと錯覚していた??」


警察「なん…だと…??」


志村「正直行って、俺の家より環境はいいな。お前らにいくら毎日ギャーギャー言われても、親父と毎日言い争うのとなんら変わらないし、毎日雑草料理を食べさせられてた俺からすれば、ここの飯は天国だ。一生いてやるよ(笑)」


警察「なんだコイツ!?やべえ!!てゆーか、毎日雑草って、虐待でもされてたのか!?」


志村「いや、あれは我が家の伝統料理だな」


警察「調教されてる!?」


志村「まあというわけなんで、カツ丼とピザと寿司、あと20人前よこせ」


警察「なんか増えた!!」


志村「こっちはほぼ毎日毎日雑草ばかり食わされて、腹が極限まで減ってるんだ。さっさとしろ!!俺を自白させたいんだろうが!!」


警察「改めて、なんだこのやり取り!!」


〜2週間後〜


志村「うっぷ…もう流石に寿司もピザもカツ丼も飽きてきたな…そろそろ出るか…」


警察「け、警察署の金が…コイツの飯代に…結局2週間ずっと居座ってるしコイツ…」


志村「いやー、満足満足」


警察「しかも親に電話しても、」


〜回想〜


警察「あ、もしもし警察署の者ですが」


志村父「はい?何のようですか?」


警察「お宅の息子の志村ケンジさんが今朝、現行犯逮捕されましてですね…」


志村父「え!?マジで!?罪状は??」


警察「痴漢です」


志村父「なんだ冤罪じゃん(笑)」


警察「え??」


志村父「アイツが、金よりエロを優先することは死んでもありませんよ。犯罪を犯すと莫大な金がかかることをアイツは知ってるんで、まずそれはやらないっすね」


警察「どういう信頼の仕方!?それに犯罪をしちゃいけない理由、そんな風に教えてんの!?」


志村父「とりあえず、ケンジに代わってください」


警察「え?あ、ハイ」


志村「もしもし?何?親父」


父「どーせ冤罪だろ?」


志村「まあそうね。冤罪というか、事故?」


父「よしよし。そしたらケンジ、警察署の飯を食い尽くして、腹いっぱいにして帰ってこい」


志村「なるほど!!親父は天才か!?」


父「そしたら我が家も家計が浮くし、お前はうまい飯をたらふく食えてウィンウィンだろ??」


志村「確かに!!任せとけ親父!!」


父「じゃあ警察さん。ふつつか者ですが、うちの息子をどうぞよろしくお願いします」


警察「結婚式じゃねえんだぞ!?」


〜回想終了〜


志村「ふいー、満足満足。そろそろ豪華な飯にも飽きてきたぜ…」


警察「どーなってんだお前の家族は!!」


志村「よし!!最後にデザートでも出前とろ!!」


警察「待て!!その前に自白しろ!!」


志村「ハイハイ!!俺がやりました!!」


警察「ハア…やっと終わった…」


バタンキュー


〜裁判所にて〜


裁判長「それではこれより、裁判を始めます」


加藤「いや、何してんのお前!」


志村「いやー、うっかり罪を認めちまった(笑)」


父「アホか!!警察署にはとどまれって言ったけど、罪は認めるんじゃねえ!!」


姉「いやそのアドバイスもどうかと思うけど!?」


志村「いやー。デザートが食べた過ぎてつい…(笑)」


姉「(笑)じゃねえ!!弁護士とかどーすんだ!?」


志村「雇わねえよ。そんな金がねえし」


姉「え!?じゃあどーすんの??」


志村「本人訴訟だ。俺が1人で弁護士から何まで全てを賄う」(※一応できるらしいです)


姉「すげえなコイツ!!」


志村「ま、俺に任せとけって。家族にも友達にも迷惑かけねえよ」


父「ケンジ…」


裁判長「はいはい。被告人と傍聴席の方は静粛に」


父・姉「「はーい」」


裁判長「えーでは、これから尋問を始めます。原告、池田さんどうぞ」


志村「あ!!あの時の女!!」


池田「うわ!!◯ねサイテー男!!」


志村「口悪!!あれは事故だろうが!!」


裁判長「被告人、お静かn」

池田「いーや!!あの時、私の下着を見て、「ニチャア…」ってした!!マジでキモい!!サイテー!!」


志村「はああ!?お前の気のせいだろうが!!大体俺は、お前のパンツなんてなんとも思ってねえし!!」


池田「はあ!?マジサイテー!!キモ!!」


裁判長「やかましいんだよテメエらあああああ!!裁判中は静かにしろやゴルァああああああ!!」


志村・池田「「いや、1番うるさ!!」」


裁判長「神聖な裁判を汚してんじゃねえ!!お前ら2人とも禁錮10年の刑に処すぞ!?」


志村「おい!!完全に私情じゃねえか!!」


池田「ちょっと!!私は関係ナイでしょ!?」


裁判長「やかましい!!この俺こそが、裁判の全てを仕切る裁判長だ!!この俺に逆らいやがったら、すぐにでも2人ともブタ箱に放り込んでやるからな!!」


志村「裁判長、口悪すぎだろ!!」


池田「冷静沈着な人がなる職業じゃないの!?」


裁判長「巷で話題の、超感情的口悪性格ゴミクズ人望ゼロ裁判長とは、この俺のことだ!!」


志村「自分で言ってて悲しくならんかそれ!?」


池田「よく裁判長になれたな!!」


裁判長「実は、他の人がこの裁判をやりたくなさすぎて、余ってる俺に回されて来たって感じだな」


志村「え!?なんで俺の裁判、みんな嫌がるの!?」


池田「当たり前じゃない。こんな気持ち悪い痴漢野郎の裁判なんて、誰もやりたくないでしょ(笑)」


志村「あんだとゴルア!!テメエさっきから黙って聞いてりゃこの野郎!!」


池田「上等よゴルア!!表出ろやハゲ!!」


裁判長「うるっせええええんだよ!!ドタマかち割るぞこのゴミクズ被告とゴミクズ原告!!」


志村「ああん!?やるかゴルア!!」


裁判長「おうよ!!かかってこいよ!!」


加藤「いや、さっさと裁判を進めろや!」


志村「え?加藤。なんでいんの??(笑)」


加藤「なんでいんの?じゃねーよ!!証言者として呼ばれてんだよ!!」


志村「なるほど。俺に有利な証言を頼む」


加藤「堂々と言うことじゃねえ!!」


裁判長「えーそれでは裁判を始めます。まずは原告側の証言からお願いします」


池田「はい。この男は私のスカートをいきなりずり下げて、この私を公衆の面前で(はずかし)めました!!」


志村「いや言い方!!あれは事故だって!!」


池田「私のパンティー姿が、通りすがりの人達に見られたんですよ!?絶対に許さねえ!!」


志村「パ、パ、パパパパンティー!?」


加藤「そんな言い方する奴、まだいたんだ!!」


池田「しかもこの男は、私のパンティー姿を見て、めちゃくちゃニヤニヤしました!!これは、意図的にやったに違いありません!!」


志村「ち、違う!!」


裁判長「被告側は、しっかりと許可を取ってからしゃべりやがれゴルア!!」


志村「ひいい!!すんません!!」


裁判長「で、発言すんの??」


志村「はいします」


裁判長「じゃあどうぞ」


志村「異議あり!!俺は後ろから自転車でふっ飛ばされて、たまたまつかんだのが、彼女のスカートだった!!その掴んだ勢いでずり下がっただけだ!!」


池田「異議あり!!それならなんで、アタシのパンティー見た時、ニチャニチャしてたのよ!!」


志村「ニチャニチャ!?」


裁判長「被告人。答えなさい」


志村「それは…」


裁判長「それは?」


志村「それは…」


池田「さっさと言えや!!」


志村「アンタのパンティーが、予想以上にドエロかったからだ!!!!」


裁判長「…………………」


裁判官「…………………」


池田「は………?」


志村「いやー、高校生のパンティー事情はよく知らんけどさ、まさか学校に、あそこまでドエロイ下着を履いてくるんだ、って思ってちょっと興奮してしまっただけだ。まったく悪意のあるニヤニヤじゃない!!」


池田「あの、すでに悪意だらけなんだけど!!」


志村「まあとにかく、あれは事故だから。それは認めろ」


池田「いーや。アンタにはアタシの心を傷つけた賠償金として、1000円を請求する」


加藤「やっっす!!」


高木「その程度、裁判所を通さずに話し合え!!」


志村「ふざけんな!!誰が1000円も払うか!!」


加藤「さっさと払え!!それ以上の金がかかってんだぞ!?」


志村「死んでも払わん!!」


高木「お前の命、1000円より安いの!?」


池田「なら仕方ないわね。来なさい!!」


志村「え??」


池田「アタシが用意した、世界を渡り歩く、未だ無敗、つまり最強無敵の検察官!!その名も、都実(つみ) 根津造(ねつぞう)だ!!」


加藤「罪を捏造すんな!!」


高木「そんな名前の奴、絶対に検察官やるな!!」


池田「何を言ってる。彼の一家は代々検察官だ!!」


加藤「だとしたら、名前をつけた親の頭がイカレてやがる!!」


池田「この男を日本に呼ぶために、私は100万円費やした!!」 


加藤「勝っても大損じゃねーか!!」


高木「てか、検察官のくせになんで日本にいねえんだよ!!」


池田「しばらく海外でバカンス生活を送っていたらしい」


加藤「このゴミ裁判のために戻ってきたのか!?」


池田「その通りだ。しかし、長い海外生活で日本語がしゃべれなくなってしまったようだ…」


加藤・高木「「クソ使えねえじゃねえか!!」」


池田「しかもこの男、なんと1時間おきに私に100万円を要求してくるのよ!!どう?スゴイでしょ!?」


加藤「いやスゴイと言うか、ただのぼったくりクズじゃん!!」


高木「どんな検察官でもそんなことしねえわ!!」


志村「ただの金の亡者じゃねえか!!笑わせんな(笑)」


加藤・高木「「お前が言うな!!」」


池田「笑ってられるのも今のうちだ。いけネツゾウ!!論破だ!!」


加藤「ポケ◯ンか!!」


根津造「You should admit your crime. We have the evidence you did that things. Please give up your resistance !!」(※訳 アナタは自分の罪を認めるべきだ。私達は犯罪の証拠を持っている。抵抗をやめてください)


加藤「いや、なんて!?」


高木「全部英語で話すんかい!!」


池田「当然よ。彼は超優秀な検察官よ。9ヶ国語は余裕で話せるわ(笑)」


加藤「すげえ!!流石は時給100万円!!」


高木「だったら日本語で話せや!!」


池田「だから、日本語は忘れたんだって」


加藤「そんな奴は優秀じゃねえ!!」


高木「もう一生海外にいろや!!」


池田「ま、そういう時のために通訳も雇ったわ」


加藤「お金をドブに捨てるとはまさにこのこと!!」


通訳「えーと、私は最強検察官です。私はマジですごいです。ひれ伏すがいい、愚民ども」


加藤「よくわからないけど、絶対違いそう!!」


高木「おい!!役に立つのか!?その通訳!!」


池田「当然よ!!この通訳にも100万円払ってるんだから、ちゃんと仕事してくれないと!!」


加藤「おい!!あのバカに金を渡すな!!」


高木「100万円をなんだと思ってるんだ!!」


根津造「When I come in this court, you will lose the judgement necessarily !!」(※訳 私がこの裁判にさんかするとき、アナタは必ず敗北するでしょう)


通訳「えーと、私の名前はベン・ゴスルノスキーです。私はマジでスゴイ。神」 


加藤「おい!!絶対違うだろ!!」


高木「今すぐクビにしろこのゴミ通訳!!」


池田「ちょっと!!どういうこと!?」


通訳「いやーすいません。実は私、アパチャイ語なら瞬時に翻訳できるんですが、どうも日本語に変えるのは苦手でして…(笑)」


加藤「アパチャイ語って何!?」


池田「今調べたら、マダガスカル島の山奥に済む部族の言葉らしい」


加藤「そんなコアな言語しかわからん通訳を連れてくんな!!」


池田「ま、こういう時のために、通訳の通訳を用意したから大丈夫」


加藤「バカなのかアイツは!?」


高木「また100万円!?」


池田「いや。この人は優しいから、99万円でいいとおっしゃってくれたんだ!!」


加藤「いや誤差!!」


志村「バカな女だ。すでに300万円も使ったんなんて…愚かすぎて同情するぜ(笑)」


池田「やかましい!!お前を逮捕するためだ!!やれネツゾウ!!」


根津造「Oh, I see. I will want you to win this judgment. I’ll do my best !!」(※訳 わかりました。私があなたを裁判で勝たせましょう。ベストを尽くします)


通訳1「ランチャーハンマーサンバールンバーボンバートンベンテングンチャー!!」


通訳2「私はパンチラが大好きな、エロエロド変態検察官です」


加藤「だから、微塵も合ってねえって絶対!!」


高木「おい!!結局クソ役立たずじゃねえか!!」


加藤「俺達が翻訳した方が早くね?(笑)」


根津造「I don't permit your crime !! But I like and love Panchira(パンチラ)" too !!」(※訳 私はアナタの罪を許さない。しかし、私もパンチラは大好きだ!!)


高木「本当にパンチラ好きの変態じゃん!!」


根津造「I like "エロ" and I love "エロ" !!」(※訳 エロはこの世の至高!!)


高木「ガチでただのエロエロド変態検察官じゃねえか!!」


池田「見なさい!!この優秀な集団を!!」


加藤「ポンコツ集団の間違いだろ!?」


池田「こんな優秀な私達に、優秀な裁判官達が票を入れない訳がないわ!!残念ね、あなた達の負けはこれで確実になったわ!!」


「全然何を言ってるかわかんねえ…」


「なんだコイツ…被告側に入れよ」


加藤「むしろ逆効果じゃねえか!!」


根津造「アト、ソロソロツイカデ100万クダサイ」


加藤「おい!!普通に日本語でしゃべってるぞ!?」


池田「彼は、この言葉だけは必死で思い出したらしいわ」


加藤「とんでもなくがめつい検察官だな!!」


裁判長「ではそろそろ、証言の時間に移ります。被告側の証人、加藤さん、高木さん。よろしくお願いします」


加藤「はーい…」


高木「証言する前に疲れたわ…」


裁判長「それではまず、加藤さん。証言をお願いします」


加藤「はははははい!!」


志村「証言台で緊張すんな!!」


加藤「いやだって…人多いし…」


志村「あなたは俺が、このようなことをしたと聞いてどう思いましたか??」


加藤「いやまあ、やると思ってました(笑)」


志村「おい!!」


加藤「というのは冗談で、意外でしたね。コイツは金に関しては死ぬほどがめついクズ野郎ですが、エロとか女に関しては、そこまでではないんですよね(笑)」


加藤「童◯のモテないクソ雑魚のクセに、誰も相手にしてくれない残念なゴミのくせに…(笑)」


志村「おい!!お前フォローする気あるのか!?」


加藤「以前も本屋でエロ本を見かけた時、志村に「こういうの買わないの?(笑)」と冗談で聞いたことがありますが」


志村「おい!!何の話をしてるんだ!?」


加藤「「俺はその本代で金がなくなる方が嫌だ」って言ってたんですよね」


志村「まあ、それはそう」


加藤「それから…」


志村「まだあんの!?」


加藤「「彼女は欲しいけど、マッチングアプリとかでお金払ってまではいらないわ」とも言ってました」


志村「うんうん」


加藤「それから…」


志村「まだあんの!?」


加藤「志村はクラスメイトの女子陣から絶大な不支持を得てまして、付き合いたくない男No.1、気持ち悪い男No.1、ブサイク男No.1、スケベそうな男No.1という高順位を叩き出しています。」


志村「おい!!スケベ「そう」ってなんだ!?」


加藤「このように志村君は、女子からは超不人気です。なので、それにイラついて今回の事件を起こしたのかも…」


志村「お前、どっちの味方なんだ!?」 


加藤「このように、まったくモテず、誰にも相手にされない志村君ですが…」


志村「大きなお世話だ!!」


加藤「1つだけ確かなことがあります。それは、金に死ぬほどがめつい、ということです!!」


加藤「つまり、エロより女より家族より何より金が大事な志村が、裁判や慰謝料などでこれほど金のかかるリスクのある犯罪を、するはずがないんです!!」


志村「なんか言い方がひっかかるが、その通りだ!!俺は無実だ!!解放しろ!!」


裁判長「被告はやかましい!!黙っとれ!!」


裁判長「以上、加藤さんでしたー。パチパチ」


志村「スピーチじゃねえんだぞ!?」


裁判長「次、高木さんお願いします」 


高木「はい」


志村「えーと、高木さんは俺と長い付き合いとのことですが、この方はどういう人ですか?」


高木「ロクでもない人ですね。金には汚いし、借金は返さないし、すぐキレるし、口臭いし」


志村「おい!!どんだけボロカス言うんだよ!!」


高木「それに頭おかしいし、キモいし、たまにマジでウザい。縁を切りたいって思うこともしばしばありますね(笑)」


志村「(笑)じゃねーよ!!笑えねーよ!!」


高木「でもそんな人間として終わってて、死んだ方が世のため人のためになるかもしれない志村君ですが…」


志村「どんだけボロカス言えば気が済むんだ!!」


高木「1つだけ、確かなことがあります」


志村「え??」


高木「志村は、犯罪を犯すような人間ではありません」


志村「おお…高木…」


高木「きっと。多分。おそらく。いややっぱどうだろ?自信なくなったわ(笑)」


志村「台無し!!」


裁判長「これで証人は全員ですか?」


志村「いえ!!まだまだいます!!」


裁判長「そんなに連れてこられても困ります」


志村「冗談です。次が最後です。1番大事な証人です」


裁判長「ではお願いします」


志村「逸模(いつも) 時子流(じこる)さん、お願いします」


加藤「とんでもねえ名前!!」


逸藻「えーと、お恥ずかしながら私は、志村さんを自転車でひいてしまった者です…」


「ざわざわ…」


「おい。マジで事故じゃねーの?」


「ふっ飛ばされて、スカートを掴んだってマジだったのか…」


「そんなことあるんだな…信じられんが」


池田「皆さん!!騙されてはいけません!!この証人も志村のでっちあげの可能性があります!!」


裁判長「はい原告黙ろっか。東京湾に沈みたい??」


池田「こわ!!裁判長がしていい脅しじゃねえ!!」


逸藻「あの、私、1日に1回は事故起こしちゃうんですけど…」


加藤「いや起こしすぎだろ!!」


逸藻「あの日は、自転車のブレーキがぶち壊れちまって、マジで制御がきかなくなっちって…」


加藤「意外とガサツな言葉遣い!?」


逸藻「そして志村さんにぶつかって、ふっ飛ばしてしまいました…本当に申し訳ありません」


加藤「あ、ホントだったんだ…」


高木「正直、信じてなかった…」 


志村「なんでだよ!!お前らは信じろよ!!」


加藤「いやだってありえねえし…」


高木「志村の言ってることだし…」


志村「俺、信用なさすぎん!?」


逸藻「でも志村さんは、そんな私のことを、笑って許してくださいました…」


志村「そうそう。俺は超寛大だからね。どっかのやかましいアホ女と違って(笑)」


池田「誰がやかましいアホ女だ!!」


逸藻「志村さんは、100%私が悪いのに、謝る私のことを攻めることなく、許してくださいました!!こんな心優しい素晴らしい方が、痴漢なんてするはずありません!!」


志村「まあ、ちゃんと謝ってきたからね。そりゃ許すでしょ。普通は謝れば許すと思うんだけどなー??そうじゃない人が世の中にはいるみたいだなー??」


池田「アンタは、アタシのパンツ見た時ニヤニヤしてたでしょうが!!アタシはあれが許せないのよ!!」


志村「それとこれとは関係ないですよね?裁判長」


裁判長「確かに。今回は痴漢したかどうかが焦点だからな」


池田「そんな…こんな変態を野放しにしちゃダメです!!」


志村「あー俺だったらこの程度の事故で、わざわざ裁判を起こしたりはしないなー??あー心が狭いなーどっかの誰かは!!たかだか事故で、裁判起こすなんてなーー!!俺は謝ったら許したのになー!!ひどいなーー!!」


池田「グヌヌヌヌ…」


加藤「すごい…今のところ、志村が一歩リードしてる…」


裁判長「では次。原告側の証人」


池田「はい。私達が用意した証人は、この方です」


??「どーも。トーサツ・スルノスキーです」


加藤「盗撮するの好き!?」


高木「またヤバそうな奴が現れた!!」


トーサツ「えー志村さんは、ド変態ですね??」


志村「なんだ急に!?」


裁判長「被告人。お答えください」


志村「いえ、そんな「ド」がつくほどの変態ではないと思いますけど…(笑)」


トーサツ「いいえ!!アナタは河原では落ちてるエロ本を読み、スカートを階段でチラチラ見ようとしたりする、クソド変態キモクズ野郎です!!」


加藤「やってること、昭和の親父か!!」


高木「古いんだよ!!今時エロ本とか!!」


志村「うるせえ!!金がねえんだからしょーがねーだろ!?」


加藤「今時子供でもやらんわ!!」


高木「動画を見ろ動画を!!」


志村「うるせー!!そんな金あるか!!」


トーサツ「というわけで、彼は痴漢です。」


志村「おい!!流石に短絡的すぎるだろ!!」


トーサツ「彼はド変態=エロいことしたい=痴漢」


志村「なんだそのゴミ方程式!!」


加藤「その理論だと、ほぼ全ての男が痴漢じゃねえか!!」


トーサツ「まだあります。金がないド変態=金をかけずにえっちなことしたい=そうだ痴漢しよう」


志村「もう黙れお前!!」


裁判長「なるほどなるほど」


志村「アンタも納得すんな!!」


裁判長「さてと、両者の意見が出たところで、そろそろこの裁判を決着させたいと思います」


志村「ゴクリ…………」


池田「ドキドキ………」


裁判長「両者、引き分け!!」


志村・池田「「はあああああああ!?」」


志村「引き分けってなんだよ!!」


池田「そんなの裁判項目にねえだろ!?」


裁判長「やかましい!!結果として、被告は改めて原告に誠心誠意謝ること!!そして、原告もそれを許すこと!!」


志村「そんな小学校の裁判ごっこみたいな!?」


池田「納得いかねえわ!!」


裁判長「うるせえ!!さっさとしねえと、2人とも牢屋にぶち込むぞゴルア!!」


池田「だから怖!!なんなのこの人!?」


志村「…………………」


池田「…………………」


志村「結果的にだけど、スカートを勝手に下ろしてパンツを見て、興奮してしまって、本当にごめんなさい…」


池田「いえ…こちらこそ、最初から謝ってたのに、裁判までして大事にしてしまって、本当にごめんない…」


裁判長「よし!!これで仲直りできたな!!」


志村・池田「「だから、ガキ扱いすんな!!」」


裁判長「以上!!閉廷!!」




志村「はあ…やっと終わった…」


加藤「お疲れ」


高木「ほれ。証人代よこせ(笑)」


志村「友情割で無料な(笑)」


加藤「でも飯くらい奢れや」


高木「確かに。腹減った」


志村「そうだな。世話になったしな。飯くらいいくらでも奢るよ、親父が」


父「おいふざけんな!!親に心配かけさせといて、飯まで奢らせる気か!?」


志村「いや、普通そんくらいするんだけど!?」


父「ま、何にせよ無事で良かった。まったく、マジでヒヤヒヤさせやがってよ…」


母「そうよ。まさか裁判沙汰にまでなるなんて…見てるこっちの身にもなりなさい」


志村「親父…母さん…」


父「しかしこのバカ息子は、本当に毎回とんでもないことをしでかしてくれるわ…(笑)」


志村「そもそもテメエが、警察署内にある飯を食い尽くせ!!とかいうカスみたいな司令を出すから、こんなことになったんだろうが!!」


父「だからって、嘘を自白するバカがどこにいる!!」


志村「ちょっと申し訳なくなったんだよ!!」


加藤「てかどんな司令出してんの!?」


高木「流石は志村の親父!!」


母「ちょっとアンタ…それ、どういうこと…??」


父「いや、えとあのその…せっかく警察にいるんだから、カツ丼でもたらふく食って帰ってくればいいかなーって…アハハハ…」


母「子供を危険にさらしてどない責任取るつもりじゃボケコラカスウ!!」


父「ギャアアアアアアアア!!」


加藤「こ、こええ…志村の母ちゃん…」


~次の日~


志村「ハア…やっと裁判が終わった!!清々しい朝だ!!気持ちいいー!!」


志村「こんな日は、何かいいことがありそうな気がする!!」


志村「今日はいい天気だ!!なんかいいことありそう!!」


志村「ついつい鼻歌も歌っちまうぜーフンフンフーン」 


志村「ルールルルーラララーラーラー!!」


志村「今日は早めに学校出たからな。いつもと景色が違って見えるぜ!!ああ…なんて清々しい朝…」


逸藻「キャアアアアアアア!!あぶなーい!!」


志村「え??」


バキィ!!


志村「ぶげら!!」


ピューン


ガシイ!!ズボンズルルルルル!!


志村「いてて…またかよ…」


オッサン「……………………」パンツマルミエー


志村「……………………」


志村「いやーマジすまん。ふっ飛ばされちまってさ…(笑)」


オッサン「キャアアアアアアアア!!変態よー!!」


志村「お前、おっさん(オカマ)じゃねえか!!変な声を出すな!!」


オッサン「痴漢よ痴漢!!早く捕まえて!!」


志村「誰がおっさんなんて痴漢するかボケが!!」


警察「ハイハイ。話は署で聞くよ」


志村「だから警察はや!!行動はっや!!暇なのか!?」


警察「はい逮捕ね」


志村「おいやめてくれ!!もう裁判はゴリゴリなんだああああああああ!!」


〜完〜

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ