略せば「東大」な大学、多すぎね??
碇矢先生「今日からこの学校に、新しい先生が来ることになった。担当教科は日本史だ。みんな、しっかり言う事を聞くんだぞ??」
「「「はーーーい」」」
志村「おいおい。小学生じゃないんだから…(笑)」
碇矢先生「そしたら東 大先生。さっそく自己紹介をお願いします」
東大「はい!!今日からお世話になります、ヒガシヒロシです!!気軽に東大先生と呼んでくれ!!ちなみに出身大学は、当然「東大」です!!(ドヤ顔)」
加藤「いや聞いてねーけど…(笑)」
高木「でも東大はスゲーな。頭いいんだな」
志村「確かに。流石にカッケーわ」
東大「みんな!!東大がどれだけスゴい所かわかるか!?日本で一番頭がいい大学だぞ!?」
加藤・高木「「誰でも知ってるわ!!」」
東大「東大の偏差値わかるか??5教科7科目で70以上だぞ!?この学校の奴らでは到底たどり着けないような大学に俺はいたが、大丈夫だ。この俺が責任持って、お前達をまあまあの大学に入れてやるぜ!!」
加藤「いや、そこは頑張って東大に連れていけや!!」
高木「散々東大の自慢しておいて、東大には行かせてくれんのかい!!」
東大「いやだって、世の中には頑張ってもたどり着けない領域があるし…(笑)」
加藤「急に現実を突きつけんな!!」
高木「まだ絶望を与える時期じゃねえだろ!?高1だぞ!?」
東大「ちなみに俺は、その最強無敵の東大においても、周りから歴史博士と呼ばれている。なんでも聞いてみるがいいぜ!!」
志村「偉そうやなあ。だったらこの俺が、お前をテストしてやろうか??」
加藤「なんだコイツ!?お前こそ偉そうだ!!」
東大「いいだろう」
志村「織田信長が死んだのは何年だ!?」
加藤「しかもクソ簡単!!」
東大「…あ、ド忘れしたわ」
加藤「いやもう、2度と博士を名乗るな!!」
高木「答えられないんかい!!」
東大「冗談冗談。流石にわかるよ」
志村「じゃ、どうぞ」
東大「…………………」
加藤「…………………」
高木「…………………」
加藤・高木「「はよ答えろや!!」」
東大「1192年」
加藤「それ鎌倉幕府!!おいコイツ、今すぐクビにしろ!!」
高木「日本史の教師として終わってやがる!!」
東大「冗談だって。1582年だろ??イチゴパンツだろ??(ドヤ顔)」
加藤「ビックリしたー…流石にな(笑)」
高木「ガチでクビにしてもらうとこだったぜ…」
志村「え!?1582年だったの!?」
加藤「出題者も、答えわかってなかったんかい!!」
高木「でも今、なんかケータイいじってなかった??」
東大「気のせい気のせい!!ほら次の問題!!」
北野「1221年の承久の乱で、死んだ兵士の人数を答えよ」
加藤「いや誰もわからん!!」
東大「1564人!!」
加藤「いや絶対テキトーだろ!!」
北野「多分正解!!」
加藤「お前もテキトーじゃねえか!!」
出木杉「じゃあ、江戸幕府の3代目の将軍は誰ですか?」
東大「…ゴホン。ま、色々と聞くのは自由だが、全て答えるとは言ってない」
加藤「いや、言い訳ダッサ!!」
高木「コイツ、大丈夫か!?てか本当に東大出身か??」
加藤「本当に東大出身なら、この程度の問題を答えられないはずがない。俺達をおちょくっているのか、それとも本当にバカなのか…」
高木「流石に、経歴詐称は考えにくい…前者であることを願うしか…」
東大「じゃあ早速、授業をやっていこう。教科書1080ページを開いてくれ」
加藤「そんなにねえよ!!辞書か!!」
高木「それより、先生の話をもっと聞きたいんですけど…」
東大「え??マジで??」
高木「東大マジでスゴイっす。東大の話聞きたい」
志村「「東大だから、できたこと」とかあります?」
加藤「天神か!!誰が通じんだこれ!!」
東大「そーだな…まあやっぱり、自分は天才なんだって再確認できたことかな??」
加藤「は??キモ…」
高木「ただのナルシストやん…」
志村「例えばどういうことができるんですか?」
東大「推理ドラマとかでよくあるやん?その人の所持品とかから、素性とか起こった出来事とかを推察できるのさ!(ドヤ顔)」
志村「マジで!?ホームズやん!!」
東大「そうだろうそうだろう(ドヤ顔)」
加藤「なんかやってみせてください!!」
東大「いいだろう。そこにいる君、さっきからチラチラと下を見てるよね?さてはケータイ見てるな?」
加藤「おー!!なんか鋭そう!!」
高木「でもこれくらい、普通じゃね??」
相川「あの、ケータイじゃなくてノートなんですけど…普通に内職がしたくて…」
高木「しかも外してる!!ダッサ!!」
東大「…………………」
加藤「…………………」
高木「…………………」
東大「ま、今のはビギナーズアンラックだな」
加藤「なんだそれ!?」
東大「それに、猿も木から落ちると言うからな。次当てればいいだろう。そこの君」
出木杉「はい?僕ですか?」
東大「さっきから、ずっと勉強しているね??」
出木杉「はい、まあ…」
東大「そんな君は、さては優等生だな??」
加藤・高木・志村「「「は???」」」
出木杉「えーと…まあ、はい。成績はいいですね(笑)」
加藤「ふざけんな!!なんだそのクソ推理は!!」
高木「誰でもわかるわそんなもん!!」
東大「落ち着け落ち着け。今のはウォーミングアップだ。ここから全力を出していく」
加藤「ホントか!?」
高木「推理にウォーミングアップとかあんのか!?」
東大「そこの君。」
相田「はい??」
東大「エロ本がカバンからはみ出ているが、君はあれだな??変態だな??」
加藤「だから、推理がしょぼいんだっつーの!!」
高木「誰でもわかるんだよ!!」
「えーと、これは友達に嫌がらせで入れられただけで、僕のものじゃないんですけど…(笑)」
加藤「しかも外してるし!!」
高木「ダッサ!!ガチでダッサ!!」
東大「…まあ、そうだろうな」
加藤「そうだろうな、じゃねえ!!微塵もわかってなかったじゃねえか!!」
東大「そっちの君も、カバンからBL本がはみ出ていたが、ひょっとして君は腐女子だな??」
加藤「ひょっとしなくてもそうだわ!!」
高木「同じパターンで責めてくんな!!」
東大「いや違う!!あれだな!?君も知り合いに嫌がらせで入れられたんだな!?ビビッと来たぞ!!」
加藤「可能性は2つに1つなんだよ!!確証がなければ全然カッコよくねえからな??」
「えーと、アタシは普通に腐女子なんですけど…(笑)」
加藤「そして2分の1を外した!!」
高木「もうしゃべらん方がいいなコイツ…」
東大「そこの君。君はさっきからずっと寝ているな。つまりは、君は寝不足ということだ」
「ZZZZZZZZ……」
東大「沈黙はイエスということだな」
加藤「黙りやがれ!!」
高木「誰でもわかるっつーの!!」
東大「さてと!!そろそろ余計な話はやめて、授業を始めますかね!!」
加藤「どのテンションで言ってんだ!?」
東大「じゃあ早速、日本史をお前達に教えていく!!今日のテーマは戦国時代だ!!」
出木杉「先生…僕達、前回まで江戸時代やってたんですけど…」
東大「そんなことは関係ない!!みんな、戦国時代好きだろ!?だから今日から戦国時代だ!!」
出木杉「ええ…」
東大「まずは織田信長からだ!!織田信長が本願寺の変で殺害されたのは何年でしょうか!?」
加藤「いや、さっき俺達が聞いた質問じゃんそれ!!」
高木「しかも本能寺な!?本願寺じゃなくて」
東大「そしてその後に、信長の後をついで天下統一を果たした豊臣家康ですが…」
加藤「誰だそれ!?ごっちゃにすんな!!」
高木「豊臣秀吉と徳川家康な!?」
志村「てか小学生か!!俺らでもわかるわ!!」
東大「その後に江戸時代が来て、色んな時代を経て、俺達のいる現代になるわけだな」
加藤「急にすっ飛ばしてきた!!」
高木「歴史の勉強をさせろ!!」
東大「以上!!歴史の授業終わり!!」
加藤「終わっちゃったよ!!」
東大「だってもう、現代の話になっちゃったもん。歴史カンケーねーじゃん(笑)」
加藤「アンタがすっ飛ばしまくるからだろうが!!」
東大「というわけで、ここからは抜き打ち小テストをやろうと思う」
加藤「はあああああ!?」
高木「急にマジメになるなよ!!」
志村「やる気出すな!!」
東大「まぁまぁ落ち着け。簡単な内容だ」
加藤「うわー。マジかよ最悪…」
高木「どれどれ…」
問1 織田信長が殺害されたのは何の寺でしょうか?
問2 信長の後をついで天下統一を果たしたのは誰ですか?
問3 戦国時代の次は何時代?
加藤「おいこれ、ほとんどさっき出た問題じゃねえか!!」
高木「これしかわからないのかテメエは!!」
志村「本当に、アンタ東大出身か!?」
東大「あのなあ、俺はお前達のことを考えて、こんなにも優しい問題を出してあげてるんだぞ??」
加藤・高木・志村「「「は??」」」
東大「俺が本気を出せば、超難関の激ムズ問題ならいくらでも出せるんだ。だけど君達のためを思って、こんな低レベルの問題を出してんだ!!」
加藤「いや流石にナメすぎ!!」
高木「誰でもわかるし、さっき言ってたし!!」
志村「えーと…何寺だっけ…??」
加藤・高木「「わかんない奴がいた!!」」
東大「よーし、みんな解けたかー??」
加藤「1分もかからんわこんなん!!」
東大「よし、なら最初から答えを言ってくぞ。問1 本願寺、問2 徳川秀吉 問3 江戸時代」
加藤「問3以外どっちもちげえ!!」
高木「さっきも同じミスしたじゃねえか!!」
東大「いや違う!!さっきは豊臣家康だ!!」
加藤「うるせえよ!!」
高木「なんだコイツ!?クソ頭悪いじゃん!!」
志村「それな。俺達の出す問題も1問も答えられねえし。東大も嘘だろ(笑)」
東大「まったく…これだからバカどもは…(呆れ)」
加藤・高木・志村「「「ああん!?!?」」」
東大「この俺が、本気で解こうとしてるわけないだろ??問題のレベルが低すぎて、解く気すら起きないって奴だよ。そんなこともわからんのか…」
加藤「マジでムカつくわコイツ…」
高木「バカのくせに超腹立つな…」
出木杉「先生。そんな偉そうなことを言うなら、僕がそこそこ高レベルの質問をしてもいいですか??」
東大「どうぞ」
出木杉「戦国時代に織田信長が手を焼いた、一向一揆の指導者的な僧は誰でしょうか?」
東大「まあ、答えるとは言ってないからな」
加藤「なんだコイツ!?」
出木杉「じゃあ、普通に質問なんですけど、なぜ織田信長は明智光秀に殺されたと思いますか?」
東大「そうだな。それは自分で考えてくれ」
加藤「結局何も答えられねえじゃん!!」
東大「冗談冗談、流石に冗談。わかるよ。信長が殺されたのは、確か明智なんとかのぼた餅を勝手に食べたからだったはずだ。うん」
加藤「理由しょっぼ!!そんな訳あるか!!」
高木「てか明智光秀くらい覚えてあげろ!!」
加藤「なんなんだコイツ!?全然なんにも解けねえし、何も答えられねえじゃねえか!!」
高木「教師として、まったく役に立たんな…」
出木杉「碇矢先生。なんで豊臣秀吉は信長が死んですぐに戻ってこれたんですか?」
東大「おい俺に聞けよ!!俺は日本史の先生だぞ!?」
加藤「どの口が言ってんだ!?」
出木杉「いやだって東先生、何も答えられないじゃないですか(笑)」
東大「だからって、この人は国語教師じゃねえか!!わかるわけがない!!」
碇矢先生「諸説あるが、1番有力だとされているのは…」
東大「いや答えられるんかい!!」
〜授業後〜
加藤「碇矢先生。アイツ、本当に東大ですか??」
碇矢先生「あーさっきの新任教師?東大を4留して追い出されて退学になって、父親が校長をやってるこの学校に拾われたって聞いたけど…」
加藤「なるほど。納得」
高木「でも東大には入れたんだろ??バリ頭いいんじゃねえのか??」
碇矢先生「それが、裏口入学らしくてな…(笑)」
加藤「東大に裏口あんの!?」(※ありません)
碇矢先生「てゆーかお前ら、東大ってもしかして、あの日本一の大学だと思ってる??」
加藤・高木・志村「「「え???」」」
加藤「それ以外あるんですか??」
碇矢先生「あるよ。東京最底辺大学。略して東大」
加藤「おい!!なんだその見るからに頭の悪そうな大学は!!」
碇矢先生「そうだな。ちゃんと偏差値も最底辺だからな(笑)」
加藤「なんでそんなヘッポコを雇っちゃったんですか!?」
碇矢先生「俺じゃねーよ。校長だ」
加藤「なんてことを!!」
碇矢先生「ま、今は人手不足だからな。あんなのでも雇わなきゃいかんのだろ(笑)」
加藤「絶対いらねーよ!!」
高木「むしろ迷惑だろ!!」
碇矢先生「幼少期から周りに褒められすぎて、自分は天才だと勘違いしてしまったらしい(笑)」
加藤「痛すぎるな…」
高木「今すぐ解雇しましょう!!」
碇矢先生「なに言ってんだお前ら。どうせ授業聞かねーんだから、お前達にはあんま関係ねーだろ(笑)」
加藤・高木・志村「「「確かに!!」」」
碇矢先生「でもまあ、真面目に授業を受けてる出木杉とか新垣とかからしたら、たまったもんじゃねーな。よし、少しクラスを編成しよう」
〜次の週〜
碇矢先生「これからの日本史の授業だが、真面目と不真面目な生徒で分けるつもりだ」
碇矢先生「もし真面目な生徒の方のクラスに来たい奴がいたら、俺に一言声かけてくれ。移動させる」
加藤「え、俺も真面目な方に行こうかな…(笑)」
高木「おいおい正気かよ。俺達とこっちのクラスで遊ぼうぜ!?」
加藤「あのなあ!!忘れられがちだけど、俺一応ちゃんと授業は受けてるからな!?」
志村「でもさあ、お前授業受けてもどーせ成績上がんないし、俺達と遊んでた方が良くね??(笑)」
高木「そうそう。真面目にやるだけ損だ損。」
加藤「なんてこと言うんだコイツら!?」
志村「だってさ、考えてもみろよ。お前がノー勉で遊びまくって30点取るのと、お前が20時間くらいかけて35点取るの。どっちがいい?(笑)」
加藤「ノー勉ノー勉ノー勉!!絶対ノー勉!!」
志村「流石は加藤だぜ!!」
高木「じゃあ東大バカのとこ行こうぜ(笑)」
加藤「おう!!」
〜授業開始〜
東大「よし!!お前達のような、選び抜かれた天才集団に授業を行う!!」
加藤「どこをどう見たらそう思う!?」
志村「明らかに落ちこぼれの集まりだろーが!!」
東大「え!?そうなの!?」
加藤「お前みたいなバカに、そんなエリート集団を任せるわけがねえだろうが!!」
東大「仕方ねえ。またバカ共のためにレベルの低い授業をしてやるか…」
加藤「どの口が言うてんねん!!」
高木「とりあえず寝よ」
志村「それな」
東大「おい!!授業中は寝るんじゃない!!」
加藤「何も教えられねえくせに、急にマトモなことを言ってんじゃねえ!!」
東大「みんな、睡眠も内職もするな!!この俺の話をしっかりと聞け!!絶対に必ず、俺がお前達を東大に受からせてやる!!」
加藤「言葉だけはカッコイイな!!」
高木「お前の言う東大って、東京最底辺大学だろーが!!」
志村「そんなとこ誰が目指すか!!」
東大「えー、織田信長が死んだ寺は…」
加藤「もういーわその話!!」
高木「コイツを今すぐクビにしろ!!」
〜完~
 




