ライブのMC代行人 志村
ついに社会人となってしまいました…(涙)
できる限り頑張って投稿しますが、不定期になります。
最低でも1週間に1本は投稿できるように頑張ります。
これからも読んでくださったら嬉しいです!
志村「春休みだし、新しいバイト探そ。」
志村「あー金ねえ金ねえ…大金が欲しい…」
志村「なんか良いバイトねえかな…時給1万円くらいの…」
【超高時給 1万円!!あの大物有名歌手と関わるチャンス!!】
志村「なんだこれ!?時給1万円!?神バイトやん!!絶っ対にやる!!」
〜次の日~
志村「というわけで、これに応募した(笑)」
加藤・高木「「は??」」
志村「超大物歌手が誰なのかは知らんが、お前らサインが欲しければもらってきてやるぞ?1人あたり1万円で(笑)」
高木「いやそんなことよりさ、そのバイト絶対ヤバイだろ(笑)」
加藤「それな。お前絶対騙されてるよ(笑)」
志村「そんなわけあるかよ!?時給1万円だぞ!?」
加藤・高木「「だから怪しいんだよ!!」」
志村「お前ら、嫉妬は醜いぞ(笑)」
高木「だってお前さ、結局何やるか聞かされてねえだろ??」
志村「うん!!」
加藤「ヤバ…」
高木「さよなら志村…」
志村「はあ!?なんでだよ!?」
加藤「お前多分、詐欺の手伝いとかやらされるよ(笑)」
志村「はあ??大物歌手と一緒に仕事すんだぞ!?そんなわけねえだろ!!」
高木「だからその大物歌手って誰だよ!?」
志村「それは…さあ??(笑)」
加藤「…さよなら志村」
高木「今まで楽しかったよ…」
志村「そんなの、行ってみねえとわからねえだろ!?」
加藤「行ってからじゃおせえんだよ!」
高木「だから行くなよ?それ。バックれろ」
志村「いや。俺は1度引き受けた仕事は必ずやり遂げる」
加藤「何カッコつけてんの!?闇バイトかも知れねえんだぞ!?」
高木「それにお前は、金が欲しいだけだろうが!!」
加藤「マジでやめとけ。犯罪者になるぞ」
高木「それな。」
志村「マジかー。せっかくゲイベックス事務所行けると思ったのに…」
加藤・高木「「は??」」
志村「いやさ、集合場所がGAvex事務所ってとこなんだよね(笑)」
加藤・高木「「それを先に言えや!!」」
加藤「ゲイベックス事務所といえば、浜〇あゆみとか倖田〇未とかの超有名アーティストが多数所属しているビッグカンパニーじゃねえか!!」
志村「へー有名なんや。知らんけど(笑)」
高木「そこで仕事するなら、ほぼほぼ安心だろ!!少なくとも闇バイトではなさそうだ…」
志村「良かった!!なら俺もアイドルデビューとかできるかな??」
加藤・高木「「それはない。」」
志村「よっしゃ!!明日が楽しみだぜ!」
加藤「でも、何やらされるんだろうな…?」
高木「確かに。普通に気になる。」
~当日~
志村「ここかな?集合場所」
コンコン
ガチャ
スタッフ「君が志村くん?」
志村「はい。志村です。」
スタッフ「入って」
志村「失礼します」
スタッフ「プロデューサー。連れてきました」
プロデューサー「ほうほう。これが噂のか」
スタッフ「はい。募集しましたが、集まったのは彼だけでした…」
プロデューサー「まあ、あんな広告、普通は疑うわな…(笑)」
マネージャー「来る奴はバカかアホくらいだろ…(笑)」
スタッフ「間違いないですね…(笑)」
マネージャー「では面接を開始します」
志村「え??」
マネージャー「いや「え??」じゃなくて、電話でも言ったでしょう。当日は面接をするって」
志村「あ、忘れてた…(笑)」
プロデューサー「おいマネージャー。大丈夫かコイツ…」
マネージャー「まあどちらにせよ、コイツしかいませんから…」
志村「え!?この時間って給料発生しますか!?」
マネージャー「しかもがめつ!!なんだコイツ!?」
プロデューサー「いや、もしかしたらこの図々しさ、逸材かもしれん…」
マネージャー「マジですか!?」
マネージャー「はい。それでは始めます。まずは1発芸をしてください」
志村「え!?そんなんでいいの!?」
マネージャー「どうぞ」
志村「社畜の刃、1の型。始発出社・終電帰宅!!」
志村「見た目は子供、アソコは大人!!その名は名探偵コカン!!」
プロデューサー「…………………」
マネージャー「…………………」
スタッフ「…………………」
マネージャー「じゃあ、次。ショートコント」
志村「はい!!めちゃくちゃクズな竃戸炭次郎!!」
志村「親と兄弟全員死んだから、遺産は全部俺のもんだ。ネズコは1人で鬼として生きていけ」
プロデューサー「…………………」
マネージャー「…………………」
スタッフ「…………………」
志村「物事をはっきり言ってしまう孫悟空!!」
志村「クリリンとかヤムチャさあ、ぶっちゃけお前ら、マジで使えねえから戦闘についてこなくていいぞ??(笑)」
プロデューサー「…………………」
マネージャー「…………………」
スタッフ「…………………」
プロデューサー「合格。」
志村「マジで!?よっしゃ!!」
マネージャー「マジですか!?正気ですか!?」
プロデューサー「我々が見たいのは、大勢の前で喋れる根性だ。面白さじゃない。たとえクソつまらないギャグでも、それを堂々とできるメンタルを持つ人間が欲しいのだ」
志村「なんか褒められてる気がしないけど、イエーーイ!!」
マネージャー「じゃあ、最後の試験。すべらない話!!スタート!!」
志村「なにこれ!?お笑い芸人のテスト!?」
マネージャー「どうぞ」
志村「ゴホン。えーと、あれは俺が中学生になりたての時。5人の女子からバレンタインチョコをもらったんだ。しかもみんな死ぬほど赤面して、恥ずかしがりながら、「これ、本命とかじゃないから!!マジで義理だから////」って言って渡してきたんすよ。そんなの、どっかの鈍感バカ以外なら絶対気付くじゃないですか。あ、これ本命の時のチョコの渡し方だ。って。俺はマジで当時から死ぬほど彼女欲しかったんで、その5人に1人ずつ告白したんすよ。全員にちゃんと振られました(笑) 全員、ホントに義理だったみたいっす。バカじゃねーの?って言われました(笑)」
スタッフ「ギャハハハハハハハハ!!」
マネージャー「お、おもしろい!!合格!!」
プロデューサー「素晴らしいよ君!!」
志村「え?そう??いやー、そこまで褒められると、なんだか照れちゃうな(笑)」
マネージャー「早速だが、君にこの仕事を任せたい」
志村「え??」
マネージャー「出てきてくれ!」
??「ど、どーもー…」
??「…………………」
??「…………………」
??「…………………」
志村「なんだ??このイケメンだけど顔の死んでる10人組は…」
プロデューサー「なんだ君。彼らを知らんのか??」
志村「え??」
マネージャー「彼らは、ATAMA NO OWARIというバンドだ」
志村「え??頭の終わり??」
マネージャー「まあ有名だし、聞いたことはあると思うが…」
志村「ねえわ!!」
マネージャー「マジで!?」
志村「マジ!!」
マネージャー「まったく。芸能情報に疎い奴だ…」
志村「ああん!?」
マネージャー「彼らの名前はATAMA NO OWARI。10人組のバンドだ」
志村「10人!?そんなにいらねーだろ!!」
マネージャー「ギター9人、ドラム1人だ」
志村「いやボーカルは!?」
マネージャー「この前脱退したため、残りの9人のギターから選ぶつもりだ」
志村「まだ決まってないの!?てかギターが多すぎだろ!!そんないらんわ!!」
マネージャー「なんか、みんなギターがやりたいらしい」
志村「少しは譲り合え!!せめてベースとかやれ!!」
マネージャー「ベースはなんかダサいから嫌だと言っていた」
志村「もうバンドやめちまえ!!さっさと解散しろ!!」
マネージャー「だが、どうしてもこの10人でバンドをやりたいらしい」
志村「絆は深いな!!全然ギターは譲らないくせに!!」
マネージャー「なんか、コイツらはこのメンバーじゃないとやりたくないらしくて…」
志村「そんな仲いいなら、なんでボーカル脱退したの!?」
マネージャー「ボーカルは、残りのメンバー全員からLINEをブロックされたことにショックを受けて脱退した」
志村「理由しょうもな!!てか何したんだ!?」
マネージャー「2chで他のメンバーの悪口を書きまくってたらしい」
志村「陰湿!!そりゃ嫌われるわ!!」
マネージャー「それに気づいたメンバーが全員でボーカルをブロックした」
志村「お互いやることが陰湿なんだよ!!少しは話し合え!!」
志村「…で、そんな変なバンドが俺に何の用??」
マネージャー「それがな…彼らには致命的な欠陥があって…おい、後は自分で説明しろ」
メンバー1「…………………」
志村「え?なんかいってる?」
メンバー1「…………………」
志村「え??」
ピロン
スタッフ「「無理です、説明できません」とLINEで届きました」
志村「普通にしゃべれや!!こんなのでよくバンドできるな!?」
マネージャー「まだボーカルがいた時は問題なかった。彼がMCを全てやってくれたからだ。しかし、ソイツが脱退したため、残りのメンバーでMCをするしかないんだが、コイツらは極度のコミュ障ばかりでな…人前でまったく話せんのだ(笑)」
志村「致命的じゃねーか!!それじゃあ歌うこともできねえだろ!!」
マネージャー「だけど全員、歌だけは死ぬほどうまいんだよな…(笑)」
志村「それなら問題ないじゃん。9人の誰かがボーカルやれば」
マネージャー「それがそうでもないのだ…」
志村「え!?」
マネージャー「ボーカルは、基本的に客の前でMCをやらされるから、誰もやりたがらない(笑)」
志村「あー…なるほど…」
マネージャー「コイツらはMCが全くできない。だから今後のライブでは2時間ぶっ通しで歌うことになる」
志村「逆にすげーよそれ!!いいんじゃね!?」
マネージャー「それがそうもいかんのだ。一度予行演習でやってみたところ、最後の方は力尽きていた…やはり、MCによる休憩タイム(時間稼ぎ)が必要だ。そこで…」
志村「そこで??」
マネージャー「君に、新しく11人目のメンバーとなってもらい、MC代行を頼みたい!!」
志村「は??」
マネージャー「君に「アタオワ」のMCを任せたい!!彼らの休憩の時間を稼いでくれ!!」
志村「いやいやいやいや!!誰か知らん奴がいたら、絶対怪しまれるって!!なんか変な奴がしゃべってね?ってなるから!!」
マネージャー「そこは心配ない。なぜならアタオワは、非常に悲しいことだが、ボーカル以外は死ぬほど認知度が低かったからだ!!」
志村「なんてこと言うんだアンタ!!自分が支えてるグループだろうが!!」
マネージャー「だからこそ、10人の顔を覚えているファンなんて絶対いない!!断言できる!!」
志村「いやいるわ!!アンタ、ファン舐めすぎ!!」
プロデューサー「だから志村くん。君が1人新しく入ってしゃべったところで、誰も気にしない」
志村「コイツ、とんでもねえこと言ってるぞ!?アンタら、何とも思わねえのか!?」
メンバー1「ブツブツ…」
メンバー2「ごにょごにょ…」
志村「だから、言いたいことがあるならはっきり言え!!」
マネージャー「彼らとLINE交換するんだ。そうすれば会話することができる」
志村「めんどくさ!!」
マネージャー「じゃあ、彼らのグループに招待するぞ??」
志村「はあ…お願いします」
ピロン
メンバー3「実際ボーカルしか目立ってないのは事実だしなw」
ピロン
メンバー4「演奏がどれだけ上手くたって、そんな目立たねえしよ」
ピロン
メンバー5「基本的に、客はボーカルのことしか見ないからな。マジ氏ね」
ピロン
メンバー6「クソワロタ。ボーカル以外人権なさすぎwwww」
ピロン
メンバー7「ネット上ならいくらでもしゃべれるのに…畜生メエ!!」
ピロン
メンバー8「ネット上なら、俺達全員陽キャ説」
ピロン
メンバー9「【悲報】勘違い陽キャ、現る。」
ピロン
メンバー8「56す」
ピロン
メンバー9「キレ症乙www」
ピロン
メンバー1「てか、ネット上だけ陽キャな奴を陰キャと呼ぶのでは?www」
ピロン
メンバー2「それなwww」
志村「うるさ!!コイツら、ネット上だと超うるさ!!絶対関わりたくねえ!!」
ピロン
メンバー1「勝手にグループ入って来て、うるさいとか超失礼なんだが」
メンバー3「それな。退会をキボンヌ」
志村「いや、俺は無理矢理入れられただけだわ!!」
ピロン
メンバー4「それな。マジでタヒね」
志村「は??タヒ??」
ピロン
メンバー5「氏ねって意味だよ。バカ乙www」
志村「うっざ!!なんなのコイツら!?ネット上だと超ウゼエ!!」
マネージャー「で、代行やってくれるかい??時給1万円だけど」
志村「やります!!任せてください!!」
~ライブ当日~
「「「キャーーーー!!アタオワーーーー!!」」」
志村「…いうてもすっげえ人気じゃねえか」
マネージャー「当たり前だ。歌と演奏だけは一級品だからな」
志村「なるほど。ホントに大勢の前でしゃべれないだけなんだな」
マネージャー「そうだ。だから君に任せた」
志村「任せろ。バカ盛り上げてくるわ」
マネージャー「程々に頼むよ。全然滑ってもいい」
志村「俺が嫌だわ!!…ところで演奏は??」
マネージャー「君は何もしなくていい。後ろでスタンバっててくれ」
志村「りょーかい」
~3曲演奏終了~
志村「おっす、みんな!!」
「!?!?!?」
「…え??もしかしてMCやるの!?」
「マジで!?」
「ボーカル消えたけど、しゃべれるの!?」
「新体制のアタオワのMC聞いてみたい!!」
「…でも、あんなメンバーいたかしら??」
「わかんない。ボーカル以外の顔覚えてないから(笑)」
「何を話すんだろ??」
「今までMCなんてなかったのに…」
ザワザワ…
志村「みんなー!!盛り上がってるかー??」
「…………………」
志村「あれー??何も聞こえないぞー??」
「…………………」
志村「おおおおおおーーーーーい!!聞こえてんのかー??おおおおおおおおおおおーーーーーーーーーーいいいいいいい!!」
「「「いや、うるさ!!」」」
プロデューサー「やはりいいぞ彼は!!メンタルも強いし、すべりなれてる!!」
マネージャー「あの面接は、意味がありましたね!!」
プロデューサー「ああ。やはり彼は天才だった!!」
志村「おいおいみんな。声を聴かせてくれるかな??盛り上がってるかー??」
「「「「イ、イエーーーー!!」」」」
志村「声が小さいな。盛り上がってるかーーー!?」
「「「「…………………」」」」
志村「いや、なんで!?」
「「「「アハハハハハハ!!!!」」」」
志村「おいおい。アタオワをからかうんじゃないよまったく(笑)」
「アハハハハハハ!!」
「ごめーん!!(笑)」
志村「今日は俺達アタオワのライブに来てくれてありがとう!!いやー実は今まで演奏をした過ぎて全然MCをボーカルに任せっきりだったんだけど、やっぱたまにはしゃべりたくてさ。こんな風に初MCをさせてもらってまーす!!」
「いいぞーー!!」
「頑張れーーー!!」
志村「実は昨日さ、たまたま公園歩いてたら、巨乳のお姉さんがいて、」
「おいいいいいいい!!アタオワは女性客が多いんだぞ!?内容を考えろバカ野郎!!」
志村「その人が困ってる感じだったから、「大丈夫ですか?」って話しかけたの。そしたらさ、知らん男がいきなり「誰だお前、ナンパしようとすんな」とか言ってきたのよ。でもまあ流れ的に、あー彼氏さんね。ハイハイどうぞどうぞ。と思ったから、帰ろうとしたら女の人が、「あの、誰だかわかりませんがありがとうございます」って言ったのよ。え?彼氏じゃねーのかよ!!それどころか他人かよ!!って思って。要するにコイツ、俺がその女の人を助けるのを邪魔したのよ!!バカだねーコイツ。そんな人を助けたくらいで恋愛に発展するわけないでしょ。と思ってバカにしてたら、なんとソイツ、見事にその巨乳の女の人と一緒にどっか行ったのよ。やっぱり、人の妨害してまでナンパする男は覚悟が違うっすわ。キモいねー(笑) でも悔しかったわ!!」
「「「「アハハハハハハ!!」」」」
「ドンマーイ!!」
「面白ーーい!!」
「アタオワはカッコイイから大丈夫だよ!!」
志村「え?そう??ありがと(笑)」
マネージャー「いやー良かったよ志村君。SNSでも「MCが面白すぎた」ってコメントが続出してるよ!!」
志村「え?マジっすか!?で、今日だけで何円もらえますか!?」
マネージャー「がめつ!!本当に金のことしか興味ないね君!!」
志村「いえいえ。嬉しいですよ?MC。でもやっぱり世の中金なんで。」
マネージャー「そうだね。ライブの時間が2時間半だから、諸々込みで3時間労働だね。だから3万円だ。ほれ」
志村「あざっす!!ちなみに交通費とか出ますかね??」
マネージャー「本当にがめついな!!出ねーよ!!」
志村「えー?ケチ臭!!それでも天下のGAvexですか??」
マネージャー「やかましい!!まだ天下はとれてねえ!!」
志村「うひょひょひょ!!今日だけで3万円!!なんて良いバイトだ!!」
志村「さてと、早速あのゲーム買って、あの漫画も買って…」
志村「あ、あの飯も食いてえな。3万円あればなんでもできる!!」(※できません)
~1ヶ月後~
加藤「それで、あれから何回もMCをして稼いだけど」
高木「あっという間に金を使い果たしてしまった。と…」
志村「そーなんだよ。こんな割のいいバイトしてんのに、なんでこうなんのかなあ??」
加藤・高木「「お前が金を使いすぎてるからだわ!!」」
志村「って言ってもよ。たかだかゲーム10個と漫画50冊買っただけだぜ??」
加藤「買いすぎだバカ」
高木「少しは計算しろ」
志村「だから、今雑草とカップ麵が主食なんだよ…」
加藤「なんだ、いつもの志村じゃん」
高木「安心したわ」
志村「というわけで、お金貸しt」
加藤・高木「「死んでも貸さん」」
~1ヶ月後~
マネージャー「今日もよろしくお願いしますね」
志村「はい…」ゲッソリ
マネージャー「あの、なんでそんなゲッソリしてんの…?」
志村「いや、最近雑草しか食べてないんで…」
マネージャー「なんであんだけ給料あげてんのに、そんなひもじい生活になるわけ!?実家暮らしでしょ!?食事出るでしょ!?」
志村「我が家のご飯は、基本的に雑草なんです」
マネージャー「どんな家!?」
志村「我が家では基本的に雑草を食べて、たまに狩れたらイノシシの肉を食べるんです」
マネージャー「いつの時代の生活をしてんの!?」
志村「もう何年もしてるんで慣れましたね」
マネージャー「ああ、そう…でもまあ、仕事はちゃんとしてね」
志村「はーい…」
マネージャー「ところで志村くん。悪いんだけど、今日から1週間丸々、MCのバイト入れるかい??」
志村「え??俺一応学校があるんすけど…」
マネージャー「今日から全国ツアーなんだ。それに君のMCを見に来る客もいっぱいいるんだよ??」
志村「別にいようがいまいが、僕の給料は上がらないんで。」
マネージャー「君は本当に、ムカつくほど金の亡者だねえ!!」
志村「いやちょっと、ほめすぎっすよ(笑)」
マネージャー「褒めてねえわ!!わかった!!ツアーが全部終了したら、100万円出そう!!」
志村「乗った!!今すぐ休学届出してくるぜ!!」
志村「しかしやっべえな…最近ぶっちゃけもう、話すことなくなってきてるわ…(笑)」
志村「…………………」
志村「ま、何とかなるか!!その場のノリで何とかしよ!!多少しくじっても、どーせ演奏補正でどうにでもなるわ!!」
志村「実は俺、最近の主食が雑草でしてね。いやーあれはマジでマズイ。オススメしません」
マネージャー「何を話してるんだ君は!!」
志村「そういえばこの前、あまりにも雑草を食べ過ぎて緑色のうんこがでたんよね。マジでグロかったーギャハハハハハ!!」
「…………………」
「…………………」
「…………………」
志村「え??」
「最悪…なんなの今の話…」
「ウ〇コの話とか…キモ!!マジで無理。」
「てかよく見たらブサイクじゃない??あのMC」
「あんな下品でブサイクな人、アタオワにいらないわ」
「早くグループから出て行ってくれないかしら。」
「確かに。前から品性に欠けてると思ってたのよね…」
「帰れ帰れ!!下品ブサイク!!」
「かーえーれ!かーえーれ!かーえーれ!」
志村「なんだとゴルア!!このクソブスどもがあ!!」
マネージャー「ちょっと志村君!!落ち着いて!!」
「は??私達がブスだって!?」
「んなわけねえだろうが!!こちとらめちゃくちゃ化粧して気合い入れてきてんじゃ!!」
志村「知らねーわ!!あのなあ、ステージ上から見たら、お前の顔なんて全然よく見えないんじゃ!!そんな奴が全力で化粧してきてても、わかる訳ねえだろうが!!」
「はあ!?でも他のアタオワのメンバー達は、みんなわかってるし!!」
「そーよそーよ!!」
「アタシ達のこと、カワイイってよくSNSで呟いてくれるもん!!」
「そーよそーよ!!」
志村「あははははは!!そんなのお世辞に決まっt」
マネージャー「もう黙れテメエ!!」
バキイ!!
志村「いてえ!!って、マネージャー!?何してんすか!?」
マネージャー「何してんすか!?じゃねーわ!!なんてとんでもない発言をしてくれてんだ!!アタオワファンがマジギレしてるじゃないか!!」
志村「いやマジギレって…現実を教えただけでしょ(笑)」
マネージャー「余計なことをするんじゃない!!彼女達はお客様だぞ!?」
志村「いやそれとこれとは関係ねえ!!一言モノ申してやる!!」
マネージャー「もう出禁だ出禁!!スタッフ全員で、そいつをさっさとつまみ出せ!!」
志村「ええ!?」
ドカバキボカスカ
ポイッ
志村「おい!!何すんだマネージャー!!」
マネージャー「君との契約は切らせてもらう。100万円の話もナシだ!!」
志村「そしたら、今ちょうど拘束時間4時間15分だから、4万2500円くれ!!」
マネージャー「いや図太!!そして細か!!」
~完~