高木、彼女いるってよ大作戦
高木「ハアハア…」
加藤「なんだお前。死にそうな顔してるじゃん」
志村「どうした高木。今度は何があった??」
高木「いや、前にさ。ストーカーされてるって話したやん?」
加藤「あー、あの女にか(笑)」
高木「そうそう」
志村「それで?」
高木「いやそのストーキング被害がさ、ちょっとスゴイことになってて…」
加藤・志村「「マジで!?」」
高木「最近は、家にも現れるようになって…」
加藤「もうホラーやん!!」
志村「それはマジでヤベえな…」
高木「だからさあ、なんとかしたいんだけど…」
加藤「また警察はダメだったのか!?」
高木「ああ…たとえ家にいても、「私、彼女なんで。」の一点張りで…俺の話は聞かないし…」
加藤「まあそりゃ、あの超絶美少女と高木だったら、そりゃアイツの方を信じるけどさ」
志村「そりゃまあそうだよな。誰が高木の言う事なんて信じるんだよ(笑)」
高木「それが友達にかける言葉か!?」
加藤「しかしなるほど。それはなんとかしねえとな…」
志村「1万円くれるなら、高木の用心棒として雇ってあげてもいいけど??(笑)」
高木「テメエは、値上げ交渉ばっかしてきて、ホントに金のことしか頭にないクソったれ用心棒だったわ…(笑)」
志村「それは誤解だ!!あの時は金欠だっただけだ!!」
高木「誤解じゃねえじゃねえか!!」
志村「今の俺は高木への愛で燃えてるから!!安心して俺に身を預けてくれ!!」
高木「それもそれで気持ち悪い!!」
加藤「まあとにかく、また嫌われるような作戦を俺に考えて欲しいってことだな??」
高木「その通りだ!!やっぱり、女子から嫌われることにおいて、お前の右に出る奴はいねえ!!」
加藤「おい!!バカにしてんのかテメエ!!」
高木「バカにしてんだよ!!」
〜5分後〜
加藤「整いました!!」
志村「謎かけしてんじゃねえんだぞ!?」
高木「で、作戦名は!?」
加藤「その名は、「彼女いるよ大作戦」!!」
高木「いやだからそれ、危険だって」
志村「そうだよ。前回ダメだったじゃん」
加藤「バカ野郎。前回は「実は好きな人がいる大作戦」だったけど、今回は違う。相思相愛で、すでに付き合っているときた。そしたらもう、アイツの出る幕はないだろ??」
高木「いや、めちゃくちゃ出てきそうだけど…(笑)」
加藤「大丈夫大丈夫。そのために彼女役も決めてある」
高木「は??」
加藤「花畑だ」
高木「絶っっ対いやだ!!」
加藤「いーじゃん。アイツなら強いから、多分ストーカー女といい勝負すると思うぜ?(笑)」
高木「そういう問題じゃねえよ!!なんで俺が、あのアホ女の彼氏役をやんなきゃいけねえんだ!?」
加藤「しょーがねーだろ。ストーカーを排除するためだ」
志村「そうそう。諦めて指示に従え」
高木「断固拒否!!絶対「そんなに完璧美少女の私と付き合いたかったのー?」とか「アタシの彼氏はなんと高木くんでーす!しかも告白されちゃった!」とか全員に言いふらされる!!」
加藤「それはまあ、諦めろ(笑)」
高木「諦めきれるか!!」
加藤「じゃあどーすんだよ!!」
高木「彼女役は俺が決める」
加藤「ダメだ。俺達が決める」
志村「そうだ。任せとけ」
高木「なんでだよ!?お前らが決める必要、一切ないだろうが!!」
加藤「俺達は高木のことを誰よりもよく知ってる。だからこそ、お前の相手は俺達が決めるべき」
高木「俺のことは、俺が1番よく知ってるわ!!」
高木「…というわけで、彼女の代行をしてくれそうな奴は俺達が探す!!」
加藤「おいやめろ!!」
志村「俺達で探す!!」
高木「いやそもそもだけど、お前ら女の知り合いが全然いねーじゃん…プププ(笑)」
加藤「…………………」
志村「…………………」
加藤・志村「「死ねええええええええええ!!」」
ドカバキボカスカ
高木「ギャアアアアアアア!!」
高木「と、いうわけで、新垣にやってもらうことにした(笑)」
加藤・志村「「はあああああああ!?」」
新垣「なんかよくわからないけど、高木くんが困ってそうだったから…(笑)」
加藤「ダメです新垣さん!!それは騙されてます!!」
志村「そうですそうです!!そのクズに嘘つかれてます!!」
高木「嘘なんてついてねーわ!!」
加藤「新垣さん。正直に教えてください。」
志村「高木から、一体なんて聞きましたか??」
高木「えっと、ストーカー?に、高木君は彼女がいるって思わせたいから、彼女のフリをして欲しいってお願いされたんだけど…」
加藤「嘘です!!」
志村「100%嘘です!!」
新垣「え!?そうなの!?」
高木「100%ホントだわ!!逆にどこに嘘がある!?」
加藤「高木は、そんなこと言って新垣しゃんを本当に彼女にしようとしてるんです!!」
高木「はあ!?」
志村「間違いない!!このクズは、清廉潔白な新垣しゃんを騙して彼女にしようとしている!!」
高木「そんなわけあるか!!もしそうなら、そんなまどろっこしいことしないで普通に告白してるわ!!」
新垣「えーと……??(困惑)」
加藤「いーや違うな。お前は正攻法だと新垣しゃんを彼女にできないと踏んで」
志村「「彼女のフリをしてくれ」なんて邪道なやり方で、新垣しゃんを騙して彼女にしようとしている!!」
高木「そんな訳あるか!!常識的に考えろ!!」
新垣「????(困惑)」
加藤「とにかく新垣しゃん。この男は危険です!!今すぐ離れてくだしゃい!!」
高木「さっきから、その「しゃん」とか「しゃい」とかやめろ!!クッッソキメエ!!」
志村「そうです。その男はケダモノです。エロいことしか考えておりません!!」
新垣「ええ!?高木君が!?」
高木「おい!!テキトーなことばっか言ってんじゃねえ!!」
新垣「高木君って、(比較的)常識人だし、普通に会話できるし、面白いし、こんなカッコイイのに…」
高木「お、おい新垣…そ、そんな褒められると普通に照れるわ…////」
新垣「あ、ご、ごめん…////」
イチャイチャ
加藤・志村「「イライライライライライラ」」
加藤・志村((マジでぶっ殺す!!))
新垣「だ、だから、そんな人には見えないってゆうか…」
高木「そうそう!!その感覚が正しいよ!!」
加藤「いーや新垣さん。それは間違ってるよ」
新垣「え??」
加藤「一見マトモそうに見えるヤツの方が、超絶ゲロクソヤバい奴なのさ!!」
志村「その通り。一見無害に見える高木みたいな奴は、裏で何をやってるかわかったもんじゃない!!」
新垣「ええ!?」
高木「なんもやってねーわ!!」
加藤「よく考えて新垣さん。表の顔はカッコイイし良さそうだけど、裏で痴漢とか盗撮とかの犯罪をしてる男と、表の顔は少し下品でブサイクだけど、裏では誠実に募金活動とかボランティアとかやってる男、どっちがいい??」
新垣「いや、それはまあ、後者だけど…」
加藤「よっしゃー!!そしたら、高木よりも俺達の方が上ってことだ!!」
志村「イエーーイ!!」
高木「おい!!なんで俺が裏で痴漢とかしてる前提なんだよ!!」
加藤「いやしてるだろ」
志村「そうそう。してそうな顔してるし」
高木「テメエらに言われたくねえ!!それにお前ら、募金もボランティアもしたことねえだろうが!!嘘ついてんじゃねえ!!」
加藤「やかましい!!」
志村「証拠も何もねえだろうが!!」
高木「それはこっちのセリフなんだわ!!」
新垣「えーーと…もう何がなんだか…(笑)」
加藤「とりあえず新垣さん。この録音を聞いてみてくれ」
志村「そうそう。高木のヤバさがわかる(笑)」
新垣「え??なにこれ??」
加藤「これは、とある時の高木の発言を記録したモノです」
高木「え?なにそれ??俺知らないんだけど…(笑)」
加藤「まあまあ。お前はあっち行ってろ(笑)」
高木「それ、あの時のトランシーバー…ってまさかお前ら、あの時の俺の発言を録音してたのか!?」(※前々話「ストーカーは男女問わず恐ろしい」参照)
加藤「まあまあまあまあ」
志村「どうどうどうどう」
高木「馬じゃねえ!!今すぐ消せそれ!!」
加藤「まあ落ち着けよ。別に減るもんじゃねえし、とりあえず1回流そうぜ(笑)」
高木「ふざけんな!!ぶっ殺す!!」
加藤「上等だよ。2対1で勝てると思ってんのか??(笑)」
高木「いつからお前が2の側だと錯覚していた…??」
加藤「なん…だと…??」
高木「志村。100円やる。こい」
志村「ハイハイハイハーイ!!おい!!覚悟しろ加藤!!お前をぶっ殺してやるぜ!!」
加藤「おいいいいい!!100円ごときでコロコロ意見を変えるなバカ野郎!!」
志村「うるせえ!!俺はこの100円で、雑草生活から卒業するんじゃい!!」
加藤「また金なくて雑草食ってたのか!!」
加藤「…だが、だったら俺は200円払うぜ!!」
志村「やはり俺の親友は加藤だ。加藤こそが真の心の友だ。お前のためならどんな事もできる」
高木「なら俺は300円払う」
志村「流石は高木だ。本当に心から俺のことをわかってくれているのは高木だけ。お前のためならr」
高木「もういいわそれ!!毎回やるつもりか!?」
加藤「なら俺は400円!!」
志村「加藤最高!!加藤のためなら死ねる!!」
加藤「じゃあ死ね」
高木「500円!!」
加藤「600円!!」
高木「あーもうまどろっこしい!!1000円!!」
加藤「ダニィ!?」
加藤「………1000円…だと…?正気か!?」
高木「フン。どうした??怖気づいたか??(笑)」
加藤「わかってんのかお前!!志村ごときを雇うために1000円払うんだぞ!?」
志村「ごとき!?」
高木「う…確かに言われて見れば…(笑)」
加藤「だから、考え直せ!!」
高木「いーや!!志村を黙らせるためにはこの方法しかない!!この1000円で決着をつける!!」
加藤「ち、畜生!!降参だ!!」
志村「以上、志村は1000円で落札しましたー!!」
高木「イエーーーイ!!」
高木「…で、何をしようとしてたんだっけ??」
加藤「あー、えーーと…」
新垣「あの、私に彼女の代役をさせるっていう話で争ってたと思うんだけど…(笑)」
加藤「そ、そうだった!!反対反対!!断固反対!!」
高木「いけ、志村。1000円やる。アイツを黙らせろ」
加藤「あのなあ、俺と志村の絆はこんなm」
志村「イエス、サーー!!」
ボカバキボカスカ
加藤「チーーーン…」
高木「さて、邪魔者がいなくなったところで、新垣。」
新垣「は、はい!?」
高木「マジでよろしく頼む。俺を助けてくれ…」
新垣「う、うん!!任せて!!」
志村「それな。金ヅルの高木を助けてやってくれ…!!俺が今後もボディーガードとして金をぼったくれるように!!」
高木「お前はマジで1回死ね」
高木「おい変態ストーカー!!いるのはわかってるから、出てきてくれ!!」
志村「え?そんなんで出てくんの?」
堀北「はい!!お呼びでしょうか高木様!!」
志村「本当に来た!!しかも「様」にランクアップしとる!!」
堀北「何か御用でしょうか。高木様のおっしゃることであれば、なんでもお聞きいたします」
志村「なんか、今ならなんでも言うこと聞いてくれそうじゃね??ストーカーをやめろって言えば、やめてくれそう(笑)」
高木「って、思うじゃん??(笑)」
高木「おい。今すぐストーキングをやめてくれ」
堀北「すいません。そのお願いだけは聞き入れられません」
高木「ほらな??(笑)」
志村「全然なんでも聞かねーじゃん!!」
高木「いや、これ以外の依頼なら聞いてくれんのよ(笑)」
志村「意外とすごかった!!」
高木「おい。ジュース買ってきてくれ」
堀北「はい!!高木様!!」
高木「ほらな?」
志村「すげえ!!めちゃくちゃ便利じゃん!!もうストーキングぐらい我慢しろよ!!」
高木「無茶言うな!!」
志村「おい!!俺のジュースも買ってきてくれ!!」
堀北「は??黙れ。高木様以外は私に気安く話かけるなボケナスが」
志村「え??」
高木「あー、俺の言うこと以外は全く聞かんから(笑)」
志村「なら、俺の言うことも聞くようにしてくれ!!」
高木「え??」
志村「お前が一言、「志村の言うことも聞くようにしろ」って言えば、俺の指示も聞いてくれるはずだろ!?」
高木「なるほどな。じゃあ早速…志村の言うことも聞いてくれないか??」
堀北「その指示もお断りいたします」
高木「だってさ(笑)」
志村「なんでだよ!?どんだけ嫌!?」
高木「さてと、まあ志村の話は置いといて…」
志村「置いとくな!!」
高木「実は、お前に報告がある」
堀北「はい。なんでしょうか?」
高木「俺は、彼女ができた。だからお前には、俺のことは諦めて、ストーキングもやめて、早く他のいい相手を探して欲しい」
堀北「…それは、その女のことでしょうか??」
高木「志村。護衛頼んだ(笑)」
志村「オッケー。何円?」
高木「1000円」
志村「負けるかもしれないけど、それでもいい?(笑)」
高木「…わかったよ!!5000円!!」
志村「もう一声!!」
高木「10000円払ってやるわこのボケが!!持ってけドロボー!!」
志村「イエーーイ!!」
高木「その代わり、新垣に指1本でも触れさせたら、お前もマジでぶち殺すからな!?」
志村「ラジャー!!」
堀北「ならば、この私がその女の実力を見極めます!!高木様の彼女に相応しいかどうか!!」
キイン!!
堀北「な…お前、邪魔をする気か!?」
志村「当然だ。10000円は絶対いただく」
堀北「なんの話!?」
ドカバキボカスカ
ドカバキボカスカ
志村「ハア…ハア…」
堀北「ゼエ…ゼエ…」
高木「とりあえず、ちょっと落ち着いて話を聞いてくんない??(笑)」
堀北「…なんですか?」
高木「堀北がどれだけ俺のことを愛してくれてるのかは知らないけど、正直もう恋人いるから、ストーキングするのはマジでやめて欲しいんよね」
堀北「…………………」
高木「彼女側から見ても、堀北の存在がなんか変な誤解も生みそうだし、本当に迷惑でしかないから、ストーキングはマジで勘弁して欲しい」
堀北「わかりました…」
高木「あ、わかってくれた??」
堀北「それでは、その女が彼女に相応しいかどうかの試験を始めさせていただきます」
高木・新垣「「え??」」
堀北「まず第一問目。高木さんの全身のホクロの数は何個でしょうか??」
高木「おい!!なんだそのキモい質問は!?」
加藤・志村「「わかるか!!」」
新垣「えーーと…うーーん…」
高木「新垣!?考えてもわからないよ!?」
堀北「甘いわね。私は高木さんの全身のホクロの数まで知り尽くしてるわ!!(ドヤ顔)」
新垣「え…?ホントなの?高木君…」
高木「いや、知らないよ!?てか怖いわ!!」
堀北「第二問目!!」
高木「まだあんの!?」
堀北「高木さんの髪の毛の本数は何本でしょうか?」
高木「俺も知らんわ!!」
新垣「それ、恋人でも知らなくない!?」
堀北「いや知ってるはずよ。私のお父さんもお母さんも、お互いの髪の毛の本数を熟知してるもの」
加藤「お前の両親、頭おかしすぎだろ!!」
堀北「「好きな人は地の果てまで追いかけて調べ尽くせ」それが我が家の家訓よ!!」
高木「根っからのストーカーファミリーでした!!」
堀北「で?正解は?」
新垣「そんなの、知るわけないでしょ…(笑)」
堀北「はあ…レベルの低い彼女だこと。正解は3億5千万7千865本よ」
高木「おい、だから怖いって!!」
加藤「てか本当の値か!?それ!!」
堀北「当然よ。私が高木さんの寝ている間に1本1本数えたからね(ドヤ顔)」
高木「(ドヤ顔)じゃねーよ!!ガチの犯罪じゃねーか!!」
加藤「おまわりさーん!!こっちです!!」
新垣「あのー…」
堀北「なに??」
新垣「数えた本数、多分間違えてるよ…?(笑)」
堀北「え??」
新垣「人間の髪の毛の本数の平均って、12万本くらいだもん…(笑)」
堀北「…………………」
加藤「…………………」
新垣「…………………」
高木「全然チゲえじゃねえか!!」
堀北「おかしいわね…??私が数えた時は3億本くらいあったのだけど…??」
加藤「同じ髪の毛を何回数えてたんだ!!」
高木「それにしたって間違いすぎだろ!!」
堀北「はい第三問!!」
高木「もういーわ!!」
堀北「高木さんの◯◯◯◯の長さは何センt」
ドカバキボカスカ
堀北「チーーーン…」
高木「さて、このバカを警察に突き出して、帰ろうか」
新垣「あ、あはははは……い、今のは聞かなかったことにするね!!」
高木「ああ。そうしてくれ…」
志村「よし!!高木、今の秘密をバラされたくなければ、俺にもう1万円払え!!」
ドカバキボカスカ
志村「チーーーン…」
高木「俺の周り、ロクな奴がいねえ!!」
〜完〜