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遊園地の混雑はマジで地獄

加藤「おいお前ら!!」


高木「なに?」


志村「どした?」


加藤「もうすぐ春休みだな!!」


高木「で?」


加藤「遊びに行こうぜ!!みんなで!!」


高木「部活あるしダルいなあ…」


志村「金ないわ」


加藤「おいおい。俺達だけで行くわけないだろ??」


志村「え??」


加藤「当然、前回初詣に行った6人、つまり新垣さんも誘うということだ!!」


志村「おおおおおおおおお!!絶対行く!!死んでも行く!!」


高木「だとしてもめんどいわ(笑)」


加藤「うるせえ来い!!」


志村「来ないと殺す!!」


高木「いーじゃん他の奴誘えば(笑)」


加藤「お前が来ないと女子達は来ねえんだ!!」


志村「いい加減わかりやがれ!!」


高木「なんか悲しいな!!」




高木「というわけで、春休み遊びに行こうという話になったのだけど…なんで俺が伝えてんの??」


加藤「何度も言わせんな!!」


志村「俺達じゃ、新垣さんとマトモに話せねえ!!」


高木「もう新垣を狙うのやめろ!!そんなんじゃ付き合えるわけねえだろうが!!」


新垣「え??何の話??」 


高木「いや、なんでもない(笑) で、どう??」


新垣「いいよ行こー!!唯とよしこにも声かけていいよね??」


高木「だ、そうですが…??(笑)」


加藤「いいに決まってるだろうが!!」


志村「さっさと返事しろ!!」


高木「なんだこのクズ共!?テメエらのためにわざわざ通訳してやってんだろうが!!」


加藤・志村「「しゅいましぇん…」」


高木「全然いいよ。じゃあ日程調整しようか」


新垣「そうだね。じゃあ、あの初詣の時のLINEグループで日程調整しよ!」


高木「りょーかい」


高木「じゃ、流石に後はお前らよろしく(笑)」


加藤「グヘヘヘヘヘ…男女6人で旅行だぜ!!男子校のモテない童貞軍団に自慢しよ」 


高木「いやお前も童貞だろうが!!」


志村「グヘヘヘヘヘ…あの学年1の美少女、新垣しゃんと旅行だぜ!!全校生徒に自慢しよ」


高木「デートでもなんでもないんだから自慢すんな!!見てて恥ずかしいわ!!」


~1週間後~


高木「さてと、投票結果を見てみるか…」


古手川「私もまだ見てなかったわ。どれどれ…」


「旅行先投票結果:遊園地 4票、動物園 0票、水族館 0票、混浴温泉 2票」


高木「混浴温泉!?しかも2票入ってる!?誰だこんなバカな票を入れた奴は…」


古手川「加藤と花畑だったわ…(笑)」


高木「加藤はわかるけど、あと1人お前かい!!」


古手川「混浴温泉に負けた動物園と水族館が可哀想…」


~1週間後~


加藤「というわけで、遊園地に来たぜ!!」


加藤・志村・花畑「「「いえええええい!!!」」」


古手川「相変わらずやかましいわね…」


新垣「元気でいいじゃない(笑)」


加藤「よっしゃー!!早速絶叫系乗ろうぜ!!」


志村「ジェットコースターだ!!」


花畑「サイコー!!100回乗ろ!!」


加藤「それな!!これこそが遊園地の醍醐味!!」


志村「これを乗らずして遊園地は語れないぜ!!」


加藤・志村・花畑「「「ウエーーーイ!!!」」」


新垣「あの、私、絶叫系はちょっと苦手で…」


花畑「ガッキー!!何言ってんの、大丈夫だって!!乗ろうよジェットコースター!!」


新垣「ええ…?でも怖いし…」


花畑「全然大丈夫よね!?アンタ達もそう思うでしょ!?」


加藤「ジェットコースターって、マジつまんねえよな。怖いし」


志村「ホントそれな。あれに乗るやつの気が知れん。俺も苦手だわ」


花畑「え??」


加藤「ジェットコースターみたいなクソ乗り物、何が楽しいん??」


花畑「いや、アンタ達ノリノリだったじゃん!!」


志村「あんな上下左右にガタガタ動くだけの乗り物が楽しいわけねえだろ。常識的に考えろ」


花畑「なんなんだコイツら!?ガッキーが絶叫系苦手だからって、急に意見を変えてんじゃねえ!!」


加藤「そもそも、あんな動きが早いだけのポンコツで喜ぶのは、バカかアホくらいだろ」


志村「そうそう。そんなに乗りたきゃ花畑1人で乗りな(笑) 新垣さん。俺達はコーヒカップにでも行きましょう!!」


花畑「オイ!!さっきまでテメエらも乗りたがってただろうが!!」


加藤「俺達が…??そんなわけねえだろ」


志村「そうだよ。俺達も怖いんだよ。楽しくない」


加藤「絶叫系とか、もはや人を怖がらせて不幸にするだけ。人を絶叫させて、何が楽しいん??」


志村「そうそう。あんな人を気持ち悪くさせるだけのオンボロマシンは今すぐ無くなった方がいい」


加藤「ですよね?新垣さん」


新垣「いや、そこまで言ってないけど…(笑)」


加藤「というわけで、乗りたきゃ1人で乗りな(笑)」


志村「そうそう。花畑がボッチでな(笑)」


花畑「このクズ共が…ぶっ殺す!!」


高木「でもまあ、せっかくだし新垣も1回チャレンジしてみたら?(笑)」


新垣「え…?そう?」


高木「うん。ここ意外と苦手な人でもいける絶叫系として有名だからさ」


新垣「いけるかな…?」


高木「試してみよーぜ?試してみたら、ひょっとしたら楽しいかもよ?(笑)」


新垣「うん、わかった!!やってみる!!」


花畑「じゃあガッキー、ここのジェットコースター行きましょ!!あのバカ2人は放っといて(笑)」


加藤「いやー!!ジェットコースター最高ですよね。俺も乗りたいと思っていたんですよ!!」


志村「やっぱり、遊園地と言えばジェットコースターですよね。定番は欠かせないっしょ!!」


花畑「あら??アンタ達はコーヒーカップ行くんじゃなかったのかしら??(笑) どうぞどうぞ。2人で行ってきなよ(笑)」


加藤「いや。よく考えたら今は回る気分じゃなかった」


志村「そうそう。今は上下左右運動の気分だった」


花畑「やかましい!!」


新垣「なんか、ちょっと楽しみになってきたかも!!」


花畑「でしょでしょ!?マジで楽しいかr」

加藤「マジで、ジェットコースターは最高の乗り物です!!」


志村「そうです。俺達がマジで保証しますよ!!」


花畑「だからテメエらは黙ってろ!!」


高木「で、どーする??それぞれ誰と隣で座る??」


新垣「私、高木君と隣がいいな!!」


高木「いいよ」


加藤・志村「「はあああああああ!?」」


高木「なんだ急に!?」


加藤「新垣さん。コイツの隣だけはやめた方がいいです!!」


高木「は??」


志村「そうです。コイツは巷で「ゲロ吐き師」としてめっちゃ有名なんです!!」


高木「「ゲロ吐き師」って何!?」


志村「コイツはジェットコースター乗ると、酔ってゲロを周りに吐き散らかすんです」


高木「そんなことしてねえわ!!」


加藤「だから、マジで隣はやめた方が良いです」


志村「そうです。ゲロまみれになりますよ??」


高木「クソみたいな助言をしてんじゃねえ!!」


新垣「でも、なんか高木君って、頼りになりそうな感じしてる!!ジェットコースター乗っても堂々としてそう!!(笑)」


加藤「いえ、それは気の所為です」


志村「そうです。ソイツはいつもジェットコースター乗るたびに小便漏らしてます」


高木「さっきからテキトー言ってんじゃねえ!!俺、お前達と遊園地来たことないわ!!」


加藤「たまに大の方も漏らしてます」


高木「漏らしてねえわ!!いい加減にしろ!!」


新垣「え??そうなの…??」


高木「そんなわけないだろ!!」


加藤「騙されちゃダメです新垣さん。俺の方がよっぽど頼りになりますよ?」


志村「いえ、俺の方が100倍頼りになります。このたくましい体を見てください」


新垣「ヒョロヒョロだけど…(笑)」


高木「なるほど。お前らあれだな??どうしても新垣の隣に座りたいんだな??(笑)」


加藤「い、いや??そ、そそそそんなわけねえじゃん」


志村「そ、それな。なななな何言ってんだマジで」


高木「わかりやす…(笑)」


高木「いいよ。譲ってやるよ(笑)」


加藤「い、いや??べ、別にそんなの狙ってないし!!」


志村「俺達、あ、新垣さんの隣とか嬉しくないし!!」


新垣「え??嬉しくないの…??」


志村「い、いや違います!!今のはツンデレです!!」


高木「男のツンデレは気色悪いわ!!」


加藤「男女差別すんな!!」


高木「やかましい!!」


新垣「でも私、今回は高木君の隣に座ることにするよ!!ごめんね2人とも!!」


加藤・志村「「ガーーーーン…」」


高木「いや落ち込みすぎだろ(笑)」


新垣「ごめんって(笑) また次の乗り物で隣になろ!!」


加藤・志村「「いよっしゃあああああ!!!!」」


高木「単純!!」


花畑「じゃ、アタシは唯と組んだから。アンタ達は男2人で組みなさい(笑)」


加藤・志村「「はあああああああ!?!?」」


花畑「え??」


加藤「なにしてんだテメエ!!」


志村「それじゃあ、男女で遊園地に来た意味がねえだろうが!!」


花畑「いや、別にいーじゃん(笑)」


加藤「よくねえ!!」


志村「そうだ!!男と女が隣同士になることこそ、男女で遊園地に行く唯一のメリットなんだぞ!?わかってんのか!?」


古手川「いや、そんなことねえわ!!」


花畑「何?そんなにアタシと隣になりたいのー??しょーがないわねー(笑)」


加藤「…………………」


志村「…………………」


加藤(確かに…それを認めることになるのか…)ゴニョゴニョ


志村(だが、花畑の隣は普通に嫌すぎる…)ゴニョゴニョ


加藤(とすると、残された道は…)ゴニョゴニョ


志村(もう、ただ1つ!!)ゴニョゴニョ


花畑「ちょっと。何をゴニョゴニョ言ってんのよ!!」


加藤・志村「「古手川さん!!俺と隣になってください!!」」


花畑「しばくぞゴルア!!」


古手川「え!?何この、男子2人から同時に告白されてる気分は…なんかイイ!!」


加藤「で、どうすか!?」


志村「当然、俺ですよね!?」


古手川「えーと…まあ、加藤かな??(笑)」


加藤「いよっしゃああああああ!!!」


志村「嘘だあああああああああ!!!」


花畑「決めた。アンタ達は東京湾に沈める」


志村「ちなみに、なんでですか!?なんで俺じゃないんですか!?」


加藤「バカお前。そんなの男としてのスペックの差だろ(笑)」


古手川「いやそれは全然ちがくて。」


加藤「ええ!?」


古手川「単純に、志村君の方がよしこといつも仲良さそうだなって思っただけ(笑)」


志村・花畑「「仲良くねえわ!!」」


花畑「誰がこんな貧乏クソドケチブサイクバカと仲良いって!?」


志村「なんだと!?この貧乳自意識過剰ブスバカマヌケ野郎!!」


志村・花畑「「ぶっ殺す!!」」


加藤「やっぱり仲良いな(笑)」


古手川「そうね(笑)」


~10分後~


古手川「…………………」


加藤「…………………」


古手川「中々、この行列進まないわね…」


加藤「そうだな…」


古手川「10分たっても、10人くらいしか進まないわね…」


加藤「そうだな…」


古手川「…………………」


加藤「…………………」


古手川「…………………」


加藤「…………………」


高木「それで、そのドラマがさあ、魚の骨が喉に刺さったショックでヒロインが死んだってオチだったんよ(笑) ひどすぎね?(笑)」


新垣「なにそれ!?ヒドすぎてもはや面白い!!(笑)」


高木「だろ?アハハハハハ!」


新垣「ウフフフフフ!!」


加藤「…………………」


古手川「…………………」


志村「…………………」


花畑「…………………」


高木「で、その後のシーンでもずっと他の俳優さん達は真面目に演技を続けてるからさ。そのシュールさが本当に面白くて…(笑)」


新垣「アハハハハハ!!本当に面白ーい!!(笑)」


加藤「…………………」


古手川「…………………」


志村「…………………」


花畑「…………………」


~30分後~


高木「それでプロ野球の試合でさ、一緒に見に来てた俺の友達がさ、ファールボールに直撃したのよ。すごい確率じゃない??」


新垣「ええ!?それ大丈夫だったの!?」


高木「ソイツ、ラグビー部だからなんとも無かったんだよね(笑) 当たったことすら気づかなかった。何??みたいな(笑)」


新垣「スゴイね!(笑) 絶対痛かったでしょ!(笑)」


高木「しかもソイツ、他にも色々運悪くてさあ…」


加藤「…………………」


古手川「…………………」


志村「…………………」


花畑「…………………」


加藤「進まないな…」


古手川「そうね…」


加藤「…………………」


古手川「…………………」


志村「…………………」


花畑「…………………」


古手川「いや、なんかしゃべれやああああああ!!」


加藤「うお、ビックリした…」


志村「どーした?急に…」


古手川「どーした?じゃないわよ!!アンタ達2人が「男女でペア組みたい」とか言うから組んだのに、全っ然アンタ達しゃべろうとしないじゃない!!」


加藤「いやーなんか…(笑)」


志村「ペア組んだらそれで満足しちゃって…(笑)」


古手川「本当に組めれば良かったんだ!?別に話したいわけでは無かったんだ!!」


加藤「いやいや。俺はさっきからずっと考えてたよ??古手川と何話そうかなーって(笑)」


古手川「だとしたら考えすぎだろ!?それでようやく思いついた話が、「進まないな…」だったってこと!?」


加藤「うん。振り絞って出したわ(笑)」


古手川「どんだけ会話が出てこねえんだよ!!」


志村「おいおい古手川。仕方ねえだろ??コイツは女性免疫0の雑魚なんだからよ(笑)」


加藤「ああん!?テメエこそ、さっきから一言も花畑と話してねえじゃねえか!!」


志村「バーカ。俺はあえて話さないだけだ。こんな奴と仲良いと思われるのも嫌だからな(笑)」


花畑「それはこっちのセリフだクソバカ最下位野郎」


志村「はあ!?テメエだって最下位からすぐ手前の成績だろうがよ!!」


花畑「あのねえ、最下位とそれ以外はまた1つランクが別なのよ。覚えておきなさい(笑)」


志村「コイツ、マジでぶちのめす…」


古手川「だったら、相手を入れ替えてみる??」


加藤「ええ!?」


志村「いいよ!!そうしよーぜ!!」


加藤「…………………」


花畑「…………………」


志村「この前さ、田中が授業中に、バレずに上手く寝ている俺のことを碇矢のバカにチクりやがったからさ、その恨みとしt」

古手川「いやそもそもさ、授業中に寝ている志村が悪いじゃん」


志村「だけど、人をチクるのは犯罪だろうが!!」


古手川「犯罪じゃねーわ!!」


加藤「…………………」


花畑「…………………」


志村「じゃあこの前さ、体育の授業で思いっ切り蹴飛ばしたサッカーボールがさ、友達の彼女にぶち当たっちゃってさ、それを「コイツが蹴った」って言ってその彼氏のせいにしたら、信じちゃってカップルの大喧嘩になってさ!!マジウケたわ!!ギャハハハハハハ!!」


古手川「…………………」


志村「え??」


古手川「マジでサイテー…」


志村「ええ!?」


加藤「…………………」


花畑「…………………」


志村「じゃあ、この前ドラマで…」


古手川「私、ドラマ見ない」


志村「じゃあ、この前のアニメ…」


古手川「私、アニメ見ない」


志村「普段何してんの!?」


古手川「勉強だけど…」


志村「悲し!!人生悲し!!」


古手川「やかましい!!」


加藤「…………………」


花畑「…………………」


志村「だ、だったらこの前、碇矢のバカg」

古手川「あのさ、そもそも碇矢先生のこと「碇矢のバカ」とか言うのやめてくれる??」


志村「イライライライラ」


志村「この前ですね、碇矢先生様の授業でですね、いつも寝ててキレられるからs」

古手川「いつも寝てるのが悪いんでしょ」


志村「イライライライラ」


志村「だから、寝てるフリをしてちゃんと授業を聞いてたわけよ!!で、いざ碇矢の…碇矢先生様が俺が寝てると思って問題を当ててきたから、ドヤ顔で俺が答えたら、普通に間違えたっていうね!!ちゃんと聞いててもダメだったわ(笑)」


古手川「…………………」


志村「え??」


古手川「だったら、もっと真面目に勉強しないと。ちゃんと家で勉強してるの??」


志村「イライライライラ」


古手川「できないまま放っておくと、将来が大変よ??」


志村「あーーもういいわ!!ブチギレた!!」


古手川「え??何??」


志村「この前、部活が雨で急遽中止になって、友達の家に遊びに行ったらさ!!友達の姉貴が彼氏を連れ込んでてさ!!その彼氏がその姉のオッ〇イをモミモミしてたんだよね!!絶対今からヤル気満々だったよな!!ギャハハハハハハ!!」


古手川「サイッテー!!こんな下品な話するなんて!!」


志村「もうお前には、どんな話も否定されるから、もう考える気無くしたわ!!もういいわ!!どーでもいい!!ギャハハハハハハ!!」


加藤「志村が、ぶっ壊れた…古手川お前、何したんだ??(笑)」


古手川「何もしてないわよ!?でも志村君の話、ほとんどがクズ話だったから、全然笑えなくて…」


加藤「なるほど。それは可哀想だ」


志村「もうコイツとは一生話さない!!」


古手川「えええ!?」


花畑「あ、もうそろそろ乗れるわよ(笑)」


志村「もう俺、帰る!!」


古手川「落ち着けえ!!」




古手川「ゼエゼエ…」


志村「ハアハア…」


古手川「あの、なんかごめん(笑)」


志村「いや、まあ、こっちも悪かった…(笑)」


加藤「普通に、4人でジェットコースターの話しようぜ」


志村「そうだな…」


加藤「あの2人は、いつまでもしゃべってるし…」


古手川「で、ジェットコースターは得意なの?2人とも」


加藤「まあ得意というか、余裕??(ドヤ顔)」


志村「こんなの誰がビビるの?っ感じ(ドヤ顔)」


古手川「え??それ遠回しにガッキーをディスってる??(笑)」


加藤「…じゃなくて!!新垣さんもいざ乗ってみたら余裕って話!!ビビる必要ないってこと!!」


志村「そうそう。絶対楽しいから。マジで保証するよ!!」


新垣「ホント!?期待する!!楽しみ!!」


加藤・志村((かわええ……))


古手川「2人はそんなにジェットコースター乗ってるんだ??」


加藤「そりゃまあ、遊園地といえばジェットコースターっしょ!!必ず乗ってるわ!!」


志村「俺も!!まず最初は絶対にジェットコースターよな!!」


加藤「間違いない!!ぶち上がる!!」


古手川「でもこれ、なんか他の遊園地とは絶叫のレベルが違うとか書いてあるわよ??大丈夫??」


加藤「あのなあ、そういうのはどこでも書いてあるんだよ(笑)」


志村「そうそう。どこでも「ここはヤバい!!」とか書くんだよ(笑)」


新垣「そうなんだ…じゃあ大丈夫かな??」


加藤「余裕余裕。一瞬で終わっちゃうよ」


志村「それな。もっと長くやってくれって感じ」


高木「あ、次だ」


~5分後~


ビュウウウウウウウウ!!


加藤「ギャアアアアアオエエエエエエ!!」


志村「オロロロロロロロ!!」


古手川「いやああああ!!きたな!!」


花畑「最っ悪!!ゲロ飛び散った!!オエエエエエエ!!」


古手川「アンタももらいゲロすんな!!ウップ…」


新垣「なんか、後ろの4人の悲鳴が聞こえない??」


高木「ああ。随分騒がしいな。何かあったのかな?(笑)」


新垣「でも高木君!!私は楽しいよ!!最高!!」


高木「マジで!?それは良かったわ!!」


加藤・志村・花畑「「「ギャアアアアアオエエエエエエ!!」」」


古手川「くっっさ!!きたな!!もうホントに最悪!!」




新垣「フウ…楽しかったわ…」


高木「サイコーだった!!」


加藤「…………………」


志村「…………………」


花畑「…………………」


古手川「…………………」


高木「あれ?みんなどうしたの?…ってくっさ!!何これ!?超ゲロ臭いんだけど!?」


新垣「ええ!?唯、大丈夫!?」


古手川「加藤と志村がゲロ吐き散らかして…それによしこがもらいゲロして…もう地獄…」


加藤「オエエエエエエ…気持ち悪…」


志村「もう二度とジェットコースター乗りたくない…」


古手川「なんだったんだ!?さっきの話は!!」


花畑「アンタ達、ジェットコースターなんて乗り過ぎてて超余裕!とかほざいてたじゃない!!」


加藤「このジェットコースターは…マジでヤバい…」


志村「それな…マジでレベルが違った…」


高木「え?そう??」


新垣「すごい楽しかったよ!!2人共ありがとね!!」


加藤「ど、どういたし…オエ!!まして…」


志村「楽しんでくれたなら…オエ良かった…です…」


高木「なんて言ってるかわかんねえ!!」


新垣「あの…大丈夫??2人とも…」


加藤「大丈夫です。全然余裕です(ドヤ顔)」


志村「この程度で俺達がヘバるわけがない(ドヤ顔)」


古手川「あんだけゲロ吐き散らかして、無事なわけねえだろうが!!イキるな!!」


加藤「いや??ゲロとかなんの話かな??これは胃の中の物が勝手に出てきただけさ」


古手川「それをゲロと呼ぶんだよ!!」


加藤「新垣さん。これはジェットコースターに乗ったせいではありません。たまたまこの時間が、俺達の吐く時間だっただけです」


古手川「吐く時間って何!?決められてんの!?」


加藤「ああ。俺達は一定の周期でゲロ吐かなきゃ死ぬ病気にかかっているんだ…」


古手川「最低最悪の病気だ!!」


新垣「えっと…無理しないで??別に2人は乗らずに休んでたっていいんだから。」


高木「てか休んでろ!!一生ジェットコースターに乗るな!!」


花畑「うわー、全身ゲロくさー…」


加藤「それはマジでごめんって!!トイレで着替えよ!!」


志村「そして、俺達はジェットコースターに乗りたい!!」


高木「なにがお前達をそうさせるんだ!?」


加藤・志村「「新垣さんの隣に座りたい!!」」


高木「いや、どんだけだよ!!」


古手川「アンタ達、ガッキーをゲロまみれにするつもりか!?」


加藤「いーや。もう吐かない。誓う」


志村「それな。約束する」


古手川「これ程に信用できない約束があるだろうか…??」


加藤「もう胃の内容物は全部出した!!これ以上出せる物はない!!だからもう吐かない!!」


古手川「どんな説得の仕方!?」


高木「いや、胃液がまだ出るだろ!!」


古手川「そういう問題!?」


志村「俺達は新垣さんに何も吐くことはできないから!!安心して隣に座ってくれ!!!」


古手川「できねえわ!!何を言ってんの!?」


新垣「まあ…いいけど…」


高木「いややめとけ!!マジで!!」


古手川「アンタ達、ガッキーに迷惑かけて恥ずかしくないの!?」


加藤「そ、それは…」


志村「確かに、ダメなことだ…」


新垣「いいよ?私は別に。2人が乗りたいなら、一緒に別のジェットコースター乗ろ??」


加藤「マジで!?いやったあああああ!!」


志村「フォーーー!!」


古手川「正気!?マジで言ってる??」


新垣「だって、2人が絶対に吐かないって言ってるんだから、そこは信じてあげなきゃ!!」


加藤「流石は新垣さん!!」


志村「女神!!学校1の女神!!」


古手川「…わかった。ガッキーがそこまで言うなら信じましょう」


加藤・志村「「ヤッターー!!」」


古手川「ただし!!」


加藤・志村「「え??」」


古手川「まずは1回、あれに乗って確かめさせてもらう。あれに乗って吐かなければ、ガッキーの隣でジェットコースターに乗ることを許可しましょう」


加藤「なんでお前が許可出すの!?」


志村「どういう立ち位置!?」


高木「まあ確かに。それが1つの基準にはなるからな」


古手川「でしょ?良い案だと思うんだよね」


加藤「まあ、いいだろう…」


志村「それをクリアすればいいわけだな…」


古手川「アンタ達に挑戦してもらうジェットコースターは、さっき見かけたこれだ!!」


史上最強の気持ち悪さ!!

「絶対ゲロ吐きコースター!!」

地獄の吐き気に耐えられたら、君は一流の遊園地マスターだ!!


加藤「…………………」


志村「…………………」


古手川「このいかにもヤバそうなジェットコースターを、吐かずにクリアできたら良いわよ(笑)」


加藤「いや、クリアさせる気ある!?」


志村「お前、俺達を吐かせる気しかねえだろ!?」


古手川「でもこのコースターに耐えられたら、普通のジェットコースターじゃまず吐かないでしょ??(笑)」


加藤「いやまあ、そりゃ…」


志村「そうだけどさ…」


古手川「だから、これに耐えて証明してきて(笑)」


加藤「…………………」


志村「…………………」


古手川「あれ??もしかしてビビってるの??さっきあれほど、もう吐くわけないとか言ってたのに(笑)」


加藤「は、はあ!?そ、そそそそんなわけねえじゃん!!」


志村「やってやんよ!!俺達やってやんよ!!」


~移動中~


加藤「畜生…なんで俺達がこんなことに…」


志村「絶対ヤベエよこれ…」


加藤「というか、さっきから客がいなくね??」


志村「それな。ガラガラじゃねえかこのジェットコースター…」


スタッフ「いらっしゃい!!久しぶりのお客だ!!」


加藤「はあ!?こんだけ遊園地に人がいて、ここはいつもこんなに客がいねえのか!?」


スタッフ「いやそうなんだよ。みんな表の看板にビビっちゃってねー(笑)」


加藤「そりゃあな…絶対に吐くとか言われちゃあ…」


志村「誰もゲロなんて吐きたくねーもん(笑)」


スタッフ「そんな人達のために「ゲロガード・アンブレラ」もちゃんと用意してあるのになあ…」


加藤「は??なんて??」


志村「ゲロガードアンブレラ??何それ??」


スタッフ「他人のゲロを防ぐ傘だよ。うちのジェットコースターには常に準備してある」


加藤「なんだそりゃ!?」


志村「でもすげえ!!誰でも使えるのか!?」


スタッフ「いんや??1つ3000円で設置できる」


加藤「追加で金とんのかよ!!」


志村「そしてバカ高!!」


スタッフ「そりゃあ、ゲロを防げるって素晴らしいことだからね。そんくらい金は取るよ」


加藤「最低の商売だ!!」


志村「そりゃ人気出ねえわ!!」


スタッフ「あと、酔い止めの薬も1つ2000円で売ってるよ」


加藤「やかましい!!誰が買うか!!」


志村「足元見やがって…このクソ野郎」


スタッフ「なんだ細客かよ…ケチくせ―」


加藤・志村「「ああん!?」」


スタッフ「で、乗るの乗らないの??」


加藤「そりゃ乗りたくねえけど…」


志村「俺達は、乗るしかねえんだ!!」


スタッフ「あ、そう。それならマジで「ゲロガード・アンブレラ」は買っておいた方がいいと思うけどねー(笑)」


加藤「え??マジで??」


志村「落ち着け加藤!!営業トークだ!!」


スタッフ「だって、絶対吐くもん。これ(笑)」


加藤「…………………」


志村「騙されるな加藤!!」


スタッフ「そんな時にこれがないと、また新しい服を買うことになるよ??しかも顔も洗わなきゃいけなくなるし」


加藤「確かに、この服で4000円取られたし…諸々考えると、やはりゲロを防げる「ゲロガード・アンブレラ」を買って設置させた方が得策か…??」


志村「加藤!!」


加藤「なんだ!?」


志村「忘れたのか!?俺達は、吐かずにクリアするんだろ!?」


加藤「はっ!?確かに…」


志村「絶対に吐かずにこのコースターを乗り越えて、新垣さんの隣に座るんだろ!?」


加藤「そうだ!!そうだな!!」


志村「だから俺を信じろ!!絶対吐かないから!!俺もお前を信じて買わない!!」


加藤「志村……」


志村「加藤……」


加藤「志村!!!」


志村「加藤!!!」


加藤「あ、ゲロガードアンブレラ1つお願いします」


志村「この裏切り者が!!」


加藤「いや、お前のことは信用できなかったわ(笑)」


志村「絶対その金、あとで後悔するからな!?」


加藤「ハイハイ」


スタッフ「それでは、いってらっしゃーい!!」


ゴゴゴゴゴゴ…


ビュン!!


加藤「うおおおおおおおお!!」


志村「死ぬううううううう!!」


グルグルグルグル


グルグルグルグル


加藤「いや回しすぎ!!こんなん死ぬ!!ウップ…」


志村「ごめんやっぱ無理オロロロロロロロ!!」


加藤「ギャハハハハハハ!!あー本当に良かったわー!!このバカを信じずに、アンブレラを買っといて(笑) これでセーフだ!!」


機械音声「「ゲロガード・アンブレラ」起動します」


加藤「おおおおおお!!音までついてるのか!!なんかカッコイイぜ!!近未来感!!」


ガシャン!!バッ!!


加藤「すげえ!!って…」


加藤「穴だらけじやねえか!!」


ビシャビシャビシャッ!!


加藤「…………………」


加藤「きったねえええええオロロロロロロロ!!」


志村「オエエエエエエエエ!!」


古手川「地獄絵図ね…」


高木「終わったな…(笑)」




スタッフ「はーい、お疲れ様でしたー」


加藤「………………」


志村「………………」


スタッフ「どうでしたか?楽しめましたか?」


志村「楽しめるか!!どんな気持ちで言ってんだ!?」


加藤「ゲロガード・アンブレラ、全然使えねえじゃねえか!!おいコラ、金返せクズ野郎!!」


スタッフ「いやーすいません。しばらく点検もしてなかったんで、なんか壊れてましたね(笑)」


加藤「なんか壊れてましたね(笑)じゃねーよ!!」


志村「マジで、絶対星1つけてやるからな!?この腐れゴミクズコースターをよ!!」


スタッフ「あーそれは大丈夫です。もう既にここの評価、星1なんで。いくらでも低評価付けちゃっててください(笑)」


加藤・志村「「さっさと潰れろやクソが!!」」




加藤「…………………」


志村「…………………」


古手川「あの、大丈夫??(笑)」


加藤「…………………」


志村「…………………」


高木「結局耐えられなかったな(笑)」


花畑「遠くで見てたら、すごい地獄絵図だったわよ(笑)」


加藤「ゲロガードアンブレラ、マジで使えなかった…」


志村「ギャハハハハハハ!!だから言ったんだ!!俺を信じて買わなければ良かったのに!!」


加藤「はああ!?テメエ、普通にゲロ吐いてたじゃねえか!!なーにが「俺を信じろ」だ!!このゲロ吐き雑魚野郎が!!」


志村「ああん!?お前も吐いてただろうが!!」


加藤「お前かゲロ吐いたから、もらいゲロしたんだろうが!!」


志村「人のせいにすんじゃねえ!!」


加藤「いーや全部お前のせいだボケが!!」


高木「あの、いいからさっさと着替えてきてくんない??」


花畑「マジでゲロ臭いから。早くトイレで着替えてきて。」


加藤・志村「「はい…」」


志村「あ、加藤。俺もう金ないから服代貸して♡」


加藤「◯ね!!!!」




高木「しょうがない。ゲロを吐かないような乗り物に乗ろう」


古手川「そうね。落ち着いた乗り物にしましょ」


加藤・志村「「しゅいましぇんでした…」」


新垣「全然大丈夫だよ。人には得手不得手があるしね」


古手川「ガッキー…ホント優しいわね(笑)」


加藤・志村「「新垣しゃん…(涙)」」


花畑「まったく情けないわね。ジェットコースターすらマトモに乗れない雑魚男ども(笑)」


加藤・志村「「うるせえ!!」」


古手川「じゃあ、コーヒカップとかどう??」


高木「いいね!!これなら落ち着いて乗れるし」


新垣「しかも空いてるしね!!」


加藤「えー??刺激なさすぎん??」


志村「それな。お子ちゃますぎるだろ(笑)」


高木・古手川・花畑「「「テメエらはやかましい!!!」」」


~10分後~


コーヒーカップにて


グルグルグルグル


グルグルグルグル


加藤「オロロロロロロロ!!」


志村「オエエエエエエエ!!」


高木「もうお前ら、何も乗るな!!」


~完~

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