表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/140

ストーキングは、男女問わず恐ろしい

前回のあらすじ

高木の付き合った彼女が、BL好き超変態腐女子だった。

BLの強要に耐えられなかった高木は、別れる事を決断した。

高木「おい!!お前ら聞いてくれ!!」


加藤「ハイハイ惚気(のろけ)ですか。どーぞどーぞ好きにおしゃべりください。我々は一切聞きませんので」


志村「リア充先輩は、どーぞリア充同士で関わってください。我々繊細な非リア集団には近寄らないでください」


高木「そういうのいいから!!実はあの女、ヤベエ奴だったn」

加藤「あーあー。またすぐこうやって俺達に自慢してきてさ。ホントリア充ってウザいわー」


志村「それな。すぐモテモテイチャイチャアピールしてくるからさあ。ホントリア充ってウザいわー」


高木「いいから聞けって!!実はさ、あn」

加藤「それで、聞きたくもない彼女の話を延々としてきてさ。ホントやになっちゃうよねー」


志村「わかるー。ホントリア充って、人の話聞かないからマジで。ホントやになっちゃうよねー」


高木「いいから聞けやゴルアアアアアア!!」


加藤「うわ!!」


志村「ビックリした…」


加藤「なにキレてんのお前…」


高木「いやキレるだろ!!人の話を聞きやがれ!!」


加藤「いやだって、どうせイチャイチャしましたって報告だろ??」


志村「そうそう。俺の彼女カワイイっしょ?とかいう自慢だろ??」


高木「チゲーっつってんだろ!?」


志村「じゃあ何??」


高木「あの女、ヤバイ奴だった!!」


加藤「え?どういうこと??(笑)」


高木「激ヤバBL腐女子だった…極度の中毒者だったわ…」


加藤・志村「「マジで!?」」


高木「ああ…飯を食いながら18禁のBL同人誌を読んでるらしい」


加藤・志村「「あっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ!!」」


高木「笑い事じゃねえ!!」


加藤「ドンマイドンマイwwww」


志村「爆笑したわwwざまあww」


高木「ホントに騙されたわ…あそこまでヤバイ奴だとは…」


加藤「で、別れたの??」


高木「ああ。そのBL趣味を強要してきたから、流石に別れた…」


加藤「うわ…趣味は自由だけど、その強要はキツイな(笑)」


高木「それだけじゃ飽き足らず、俺がモデルのBL漫画も描こうとしてた…」


志村「キッツ!!それはマジで、背筋凍るわ…(笑)」


加藤「まあでも、別れられたんだろ??」


志村「そうそう。なにが問題なんだ??」


高木「いや実はさ、ストーキングされてるんだよね…」


加藤・志村「「は??」」


高木「あの女に、ストーキングされてんのよ…」


加藤「マジで!?ヤッバ!!」


志村「想像以上にヤベエ女だったな(笑)」


高木「部活終わりの学校の校門とかに、ガッツリ立って待ってるのよ。恋人みたいな感じで。しかも普通に話しかけてくるし」


加藤「まあでも、超絶美少女のストーカーかあ…」


志村「確かに。バカクソ可愛かったもんなあ…」


加藤「ちょっとアリかもとか思ってしまった…(笑)」


高木「いや、普通に犯罪だわ!!(笑)」


加藤「じゃあ、警察に言えば??」


高木「実はもう言ったんだよね…(笑)」


加藤「それで??」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


高木「あの、実は僕、ストーキングされてんです…」


警察官「え?本当に??誰だかわかる??」


高木「はい。その人の居場所もわかります」


警察官「じゃあ、案内してくれる?」


高木「はい」




高木「こちらの家に住んでる人です」


ピンポーン


堀北「はーい」


ガチャ


警察官「あ、どうも…実はですね、こちらの青年があなたからストーカー被害にあってる、と…」


堀北「ストーカーなんてしてません。私は高木さんを愛してるだけです」


警察官「あのね、世間ではそれをストーカーとy」

堀北「うるうる…グスン。刑事さん、私がそんなことをする女に見えますか…??(涙)」


警察官「いや、刑事ではないけどね……ってカワイイイイイイイイ!!!!」


高木「は??」


警察官「カワイすぎる!!こんなかわいい子、これまでの人生で一度も見たことがない!!ヤバい、可愛すぎる!!マジで神!!カワイイカワイイ!!」


高木「いや、カワイイかどうかはどうでもよくてですね!!早くこの人を捕まえt」

警察官「こんなカワイイ人が、ストーキングなんてするわけがない!!君の勘違いだ!!以上!!」


高木「はあああああああ!?おい、ちょっと待てアンタ!!それでも警察か!?」


警察官「大体ねえ、それは君の幻覚だよ!!」


高木「は??」


警察官「「こんなカワイイ子がストーキングをしてくれたら嬉しいな」っていう君の願望が生み出した、幻覚を見ていたんじゃないのか??」


高木「そんな訳あるか!!」


警察官「まあ、こんなカワイイ子がストーキングしてくれたら…デュフフとか思ってたんだろうけど、むしろ名誉毀損になるから、そういうことはやっちゃダメだよ?君」


高木「なんで俺が怒られてんの!?」


堀北「そーよ高木君。ひどいじゃない。この私がストーカーだなんて…私はただひたすらにあなたを愛してずっと追いかけてるだけなのに…」


高木「おい!!これもうストーカーを公言してるようなもんだろ!?早く捕まえてくれ!!」


警察官「そうそう。ひどすぎるよホント。彼女はただひたすらに君を愛してるだけなんだよ…ってああん!?」


高木「なになに!?情緒不安定!?」


警察官「なんでこんなカワイイ子が、お前なんかに惚れてんだ…殺す!!ぶっ殺す!!」


高木「警察が一番言っちゃいけない言葉を吐いてやがる!!」


警察官「こんなカワイイ子に愛してもらえるなんて…超絶クソ腹立つ!!マジで殺す!!」


高木「どーぞどーぞ!!その愛される権利をぜひアンタにあげたいです!!」


警察官「なのに、そんな愛してくれる彼女を、ストーカー呼ばわりするなんて…絶対許せねえ!!」


高木「だから、実際にストーカーしてんだっつーの!!」


警察官「こんなカワイイ子が、ストーカーなんてするわけないだろ!!常識的に考えればわかる」


高木「たまには常識外のことも起こるわ!!ちゃんと対処しろやゴルァ!!」


堀北「この私がストーカーなんて、するわけございませんわ刑事さん。彼の勘違いです」


高木「んなわけあるか!!校門にも現れたり、買い物先にも現れたり、遊びに行っても現れたり…どう考えてもストーカー以外の何者でもねえだろうが!!」


堀北「刑事さん。これは彼の妄想です。私が彼を好きなのをいいことに、私にストーキングされている妄想をしているんです。」


高木「どゆこと!?」


警察官「だから刑事ではないけど…そりゃそうだよね!!まったく。ストーキングされてるという妄想で警察を呼ぶなんて…君を逮捕するぞ!?」


高木「おい!!クソ警察ゴルァ!!」


警察官「ところで、君こそ一人暮らしならストーキング被害にあう危険性が高い!!僕が守るよ!!だから、君の連絡先を教えt」

堀北「あ、もう結構です。お疲れ様でした」


バタン


警察官「……………………」


高木「……………………」


警察官「いやー何もなくてよかったね、高木君!!」


高木「本気で言ってんのかアンタ!?」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


高木「と、いうことがあったんよ…」


加藤・志村「「その警察、ヤバすぎだろ!!」」


高木「それな(笑)」


加藤「情けねえ奴らだぜ。もうわかった。俺がガツンと言ってやる」


高木「この世で一番頼りねえな…(笑)」


加藤「なんだと!?」


志村「確かに。女関係だと、コイツはゴミほど役に立たねえからなあ…(笑)」


加藤「やってみなきゃわかんねえ!!」


志村「いやわかる。俺に任せとけ」


高木「そうだな。志村は金さえ積めばなんでもしてくれる男だからな(笑)」


志村「なんか言い方に悪意を感じるが…(笑)」


高木「100円やるよ」


志村「やりますやります!!」


加藤「やっす!!」


~部活後~


高木「ほら、あそこ。校門前」


加藤「ガチでおるやん」


志村「こっわ!!」


堀北「あら高木さん。奇遇ですね!!こんなところでたまたま会えるなんて、嬉しい!!」


高木「よく言うわ。ずっとここで張ってたくせに…(笑)」


堀北「まさに、私と高木さんは運命の赤い糸で結ばれている。どんな所にいても出会う定めなんです!!これはもう、付き合うしかないですね!!」


志村「ストーカーって、とことん人の話を聞かねえな…(笑)」


加藤「仕方ねえ。まずは俺がガツンと言ってきてやる」


高木「ハイハイ」


志村「ガンバー」


加藤「おい!!そこのお前、今すぐ高木のストーキングをやめやがれ!!」


堀北「はい??」


加藤「だから、今すぐ高木のストーキングをやm」

堀北「私をストーカーだなんて、なんでそんな失礼なこと言うんですか…??ひどい…グスン」 


加藤「カ、カワイイいいいいいい!!許す許す!!全部許す!!高木なんて、いくらでもストーカーしてOK!!」


高木「おい!!なんてこと言ってんだ!?」


高木「…まあいい。コイツはダメで元々だ。本命はこっちだ!!いけ!!志村チュウ!!」


志村「誰が志村チュウだ!!」


高木「シムチュウの方が良かったか??」


志村「どっちもよくねーわ!!」


堀北「なんなのこの人!!私と高木くんのイチャイチャ帰り道を邪魔しないで!!」


高木「俺はお前と帰るなんて約束してねえけど!?」


堀北「え?おかしいわね…?間違いなく、今日見た夢の中で誓いあったはずなんだけど…」


高木「夢の話じゃねえか!!」


志村「なるほど、ヤバいサイコ女だな。だが100円を得るためだ。お前を倒させてもらう」


高木「あ、俺のためじゃないんだ(笑)」


堀北「上等よ。アンタなんて返り討ちにしてくれるわ。私と高木君の愛を妨げる者は、何人(なんぴと)たりとも許さない!!」


志村「うおおおおお!!100円100円100円!!」


堀北「うおおおおお!!栄光のラブラブロード!!」


高木「なんだそれ!?」


ドカバキボカスカ


ドカバキボカスカ


志村「ハア…ハア…」


堀北「ゼェ…ゼェ…」


高木「めちゃくちゃいい勝負だ…」


加藤「金が賭かった志村と、互角の戦いをするなんて…アイツ一体何者だ!?」


堀北「私は幼少期から、剣道・柔道・弓道・合気道などの7つの武道を教え込まれ、最強の女として育てられたの!!」


加藤「なら、もっとマトモに成長しろや!!」


高木「ちゃんと武道の精神に則って生きてたら、ストーカーなんてしねーだろ!?」


堀北「そこやかましい!!私はただ、陰から高木君を守っているだけ!!ストーカーじゃない。愛の為せる技よ!!」


加藤「ダメだこりゃ…早くなんとかしないと…」


高木「おい志村、大丈夫か??」


志村「畜生…100円じゃこれ以上力が出ねえ…」


高木「は??」


志村「せめて1000円に値上げしてくれたら、これの10倍の力が出せるのに…」


高木「……………………」


志村「あーあー。せめて1000円に値上げしてくれたらなー!!アイツに勝てるのになー!!」


高木「テメエ、金が欲しいだけだろ!!」


志村「え?勝ってほしくないの?(笑)」


高木「いや、まあ、それは…勝ってくれないと困るが…」


志村「じゃあ、まあ、おわかりですよね??(笑)」


高木「ウッザ!!ほらやるよ1000円!!」


志村「はい勝ったー。これで高木君の勝利は確定です」


高木「頼むぞマジで。確実に撃退してくれ」


志村「余裕余裕。1000円ももらった俺が、負ける訳がない!!うおおお!!」


ドカバキボカスカ


ドカバキボカスカ


志村「ハア…ハア…」


高木「おい!!なんならさっきより弱くなってるじゃねえか、何してんだ!!」


志村「すまん…やはり1000円じゃ力が足りねえみたいだ…」


高木「は??」


志村「やっぱり、1万円くらいもらえないと、勝てないわ…」


高木「テメエ…マジ殺すぞ??(笑)」


志村「いやーマジマジ。やっぱり1000円の力じゃ、アイツには及ばないわー。1万円のパワーなら、確実にアイツをボコせる!!マジ勝てる!!」


高木「さっきも同じ話聞いたんだよ!!」


志村「いや今回はマジ。ガチのガチ」


高木「1万円なんて大金、誰が払うか!!」


志村「は?いいの??このままだと勝てないよ??永遠にいつまでもお前がジジイになるまで、一生ストーキングされ続けるよ??それでもいいの??(笑)」 


高木「え?俺ジジイになっても、この女にストーキングされ続けるの??嘘でしょ??」


志村「するよな??アンタ」


堀北「当たり前でしょ。私は自分がババアになったとしても、高木さんを愛し続けるわ」


高木「恋人じゃなかったら、ただの恐怖の言葉!!」


志村「…というわけだ。いいのかそれで??今ここで俺がコイツを倒しておけば、お前は解放されるんだぞ!?」


高木「……………………」


高木「志村パイセン、どうか1万円でお願いします!!」


志村「ガッテン承知の助!!」


志村「おい覚悟しやがれアホ女。1万円もらったからには、必ずお前をぶっ倒す!!」


堀北「私と高木さんの、愛と青春の旅立ちを妨げることは、誰にもできないのよ!!」


高木「だから、なにそれ!?」


志村・堀北「「うおおおおおおおおお!!!!」」


ドカバキボカスカ


ドカバキボカスカ


志村「ぐああ!!高木!!すまん、やっぱり2万円くれ!!そうすれば勝てr」

高木「おいお前。マジで金を払うどころか、ホントに殺すぞ??さっさと真面目に戦って、とっとと勝てやゴルア!!」


志村「は、はいいいいい!!しゅいましぇんでしたあ!!」


志村「…というわけで気を取り直して、お前を必ず倒す!!1万円のために!!」


堀北「かかってこいや!!」


志村・堀北「「うおおおおお!!」」


加藤「変態ストーカーVS金の亡者!!レディーファイ!!」


志村・堀北「「うおおおおお!!」」


堀北「絶対負けん!!高木さんとの愛の楽園のために!!」


志村「絶対負けん!!高木からもらう1万円のために!!」


~3時間後~


志村「ハアハア…やるな…」


堀北「ゼエゼエ…そっちこそ…」


志村「お互い、絶対に負けられない戦いだからな…」


堀北「そうね。しかしここまで私についてくるとは…」


志村「それはこっちのセリフだ。驚いたぜ…」


堀北「どうやらあなたは、私の永遠のライバルね…」


志村「だが1万円のために、俺は絶対に、負けるわけにはいかない!!いかないんだ!!」


堀北「私もよ!!高木さんとの愛のために、私は絶対に、絶対に負けない!!」


志村「なあ高木。絶対1万円はもらうからな??ちゃんと用意しとけよ?って…」


堀北「あれ…??高木さん??どこ??」




高木「なあ加藤。マジでどーすればいいと思う??」


加藤「そうだなあ…まあ手っ取り早いアイデアとしては、お前が嫌われることかな」


高木「なるほどな…なんかいい作戦とかあるか??」


加藤「そりゃもちろん!!女性から嫌われることにおいて、俺の右に出るものはいねえからな!!」


高木「言ってて悲しくねえのかそれ!?」


加藤「まずは、「ケチ男大作戦」だ!!」


高木「ケチ男??」


加藤「突然だがお前、志村がモテると思うか?」


高木「なんだ急に。そりゃモテるわけないだろ(笑)」


加藤「だろ?それはなぜか。それは女より金を愛す、ゲロクソドケチ野郎だからだ!!」


高木「なるほどなるほど」


加藤「つまり、志村並にケチな存在になれ!!なんなら相手に飯とか奢らせろ!!そしたら向こうから愛想尽かしてくれるはずだ!!」


高木「すげえ!!お前は天才だ!!流石は彼女いない歴=年齢の男!!」


加藤「フン。褒めすぎだぜ…(涙)」


~次の日~


堀北「高木さんとデートできるなんて最高です!」


高木「あ、うん。デートではないけどね(笑)」


堀北「どこ行きますか??」


高木「うーんと、それならあの店行きたいわ」


堀北「どこですか?」


高木「あそこの最上階にある、「超高級焼肉 貴族の晩餐」ってとこ」


堀北「へえ。そんな店があるんですか!!ぜひ行きましょう!!」


高木「あ、ちなみに俺、今日財布忘れたわー。お金、代わりに払ってもらってもいい?(笑)」


堀北「え??」


高木(キタキタキタ!!最初から奢られる気満々のクズ男!!しかも、財布を持ってきてないのに、あえて高級焼肉店に行こうとするこのクズっぷり!!キタコレ!!)


高木(さらに、トドメの一撃!!)


高木「あとさ、俺今超絶腹減ってるから。マジで超爆食いするんでシクヨロっす(笑)」


高木(キタキタキタ!!フルコンボでしょ!!てかこれドケチを越えて、ただの最低野郎じゃん(笑))


堀北「全然いーですよ(笑)」


高木「あーそうだよね、流石にこんな奴と飯行きたく…って、え??なんつった??」


堀北「全然大丈夫ですよ。あの店でいくらでも食べてください(笑)」


高木「はあああああああ!?正気か!?俺めっちゃ食うよ??マジで10万円くらいいくよ??」


堀北「構いませんよ。お忘れですか?私の実家、大金持ちなんですよ(笑)」


高木「いやまあ、そう言ってたけども!!」


堀北「だから100万円くらいまでなら余裕で出せます(笑) 好きなだけ食べてください」


高木「100万円!?アンタの親はビル・ゲイツか!!」


堀北「私の親はビル・ゲイツではありません」


高木「知ってるよ!!例えて言っただけ!!」


堀北「イーロン・マスクです」


高木「マジで!?」


堀北「嘘です」


高木「金ありすぎて、マジかと思ったわ!!」


堀北「ウフフ(笑) で、あの店に行きますか??」


高木「いや、あの、ちょっと待ってて…」


堀北「はい??わかりました」


〜加藤達と合流〜


高木「全然ダメでした…」


加藤「おいおい。何してんだよ。ちゃんとドケチに振る舞ったか??」


高木「いやそりゃ、ちゃんと演技したよ!!」


加藤「どーだかな(笑) お前は金持ちだから、その辺の貧乏根性が抜けてるからな」


高木「いやお前、世の中にはガチの金持ちがいるぞ。よく覚えとけ…レベルがちがう…」


加藤「え??お、おう」


高木「で、次はどーすればいい??」


加藤「そうだな。次はクズ男だな」


高木「いやそれ、もうさっきやった!!」


加藤「バカかお前。さっきのはただのドケチ男。今度のはガチのクズ男だ」


高木「いや、さっきのも世間的に見たら十分クズだからな!?」


高木「…で、そのクズ男って??」


加藤「すぐに浮気する奴のことだ。高木はこれから、通るすべての女にカワイイと連呼しろ。そして見境なく、あの子と付き合いたいとか言いまくれ。そうすれば、とんでもないクズだったと愛想が尽きて消えるだろ(笑)」


高木「うわ、それも嫌すぎる…」


加藤「仕方ない。あのストーカーを追い払うためには、嫌われるしかない」


志村「そうそう。変人を演じればいい」


高木「なんか、お前ら楽しんでないか?(笑)」


加藤「いやいや。そんなことはない」


志村「いいから早くやれよ」


高木「ハイハイ…」


加藤「あとそれから、次からはこのトランシーバーを持っててくれ。その都度指示を出す」


高木「スパイか!!」


〜デートに帰還〜


堀北「あ、おかえりなさい」


高木「いやーごめんごめん。今、向こうにいた女の子とちょっと話しててさー」


堀北「え??」


高木「あっちにいためっちゃカワイイ女の子と、めっちゃ話が合ってさー。いやー、マジで最高の時間だったわ。あの子とマジ付き合いてえわー!!」


堀北「…………………」


高木「…………………」


堀北「その方、どちらにいますか??」


高木「え??」


堀北「今から、抹殺してきます」


高木「ちょ、ちょっと待て待て!!そこまでする!?」


堀北「私の愛する高木さんを、本当に守れる相手なのか私がチェックします」


高木「おいマジでやめろ!!相手が死ぬ!!」


堀北「そんな弱い相手なら、高木さんを任せる資格はございません」


高木「なんでお前に判断されなきゃいけねーの!?」


堀北「高木さんを守るためです」


高木「自分で自分の身は守れるわ!!」


堀北「では、こちらで爆破テロが起きた時、高木さんは瞬時に自分の身を守れますか??」


高木「爆破テロ!?いやまあ、流石にそれが起こったら、無傷では済まないかも…」


堀北「私が彼女であれば、高木さんを無傷で救出できる自信があります」


高木「どこの特殊部隊!?」


〜通信中〜


高木「ダメだこりゃ…カワイイって言われた人の命が危ない」


志村「また失敗か…」


加藤「しょーがねえ。そしたらベクトルを変えよう」


高木「どんな風に?」


加藤「ウザ男でいこう」


高木「ウザ男??」


加藤「罵声を浴びせまくるんだ。ひどい言葉を言われまくれば、普通に傷ついて別れるはず」


高木「確かに!!お前は天才だ!!」




高木「おい死ねゴミ。お前マジで気持ち悪いな。ストーカーなんてしてんじゃねえよ。俺に二度と近づくな。ガチでキメえんだよストーカーとか、ホント死ねマジくたばれ」


堀北「…………………」


加藤「想像の100倍キツイ暴言キタ…」


志村「アイツ、うっぷん溜まりすぎじゃね??」


加藤「これは確実にメンタル崩壊だろ…(笑)」


堀北「…………………」


高木「………………?」


堀北「ハアハア…」


高木「え??」


堀北「ハアハア…もっと言ってください…」


高木「は!?!?」


堀北「ハアハア…気持ちいい…高木さん、もっとキツめの罵声をお願いします!!」


高木「まさかのドM!?キモすぎ!!」


堀北「もっとお願いします!!もっともっと!!」


高木「え、ちょ、こっち来んな!!ガチキモい!!」




高木「ダメでした…」


志村「まさか、天性のドMだったとはな…(笑)」


加藤「美少女ドM…なんかいい!!」


高木「お前はやかましい!!」


志村「性癖を目覚めさせんな!!」


加藤「で、次の作戦だが…」


高木「まだあんの!?」


加藤「10個くらい作戦を考えている」


高木「どんだけ!?スゲーなお前!!」


志村「高木救出に、力入れすぎだろ!!」


高木「それは良い事だろうが!!」


加藤「当たり前だ。俺はこれまで、自分がなぜモテないのか分析と研究を繰り返してたからな」


高木「え?なに?これまでのパターンて、全てお前の体験談なの??(笑)」


加藤「ま、その話は置いといて…」


高木「話そらした!!」


加藤「いいかお前ら。世の中でモテない存在とは、圧倒的にキモい男だ!!」


高木「まあそりゃね…」


加藤「だから次の作戦は、「キモ男大作戦」だ!!」


高木「どーすればいい?」


加藤「いきなりあの女の胸を触れ」


高木「ただの犯罪じゃねえか!!」


加藤「もう、お前が嫌われるためにはこうするしかない…」


高木「ふざけんな!!この俺に犯罪者になれってか!?」


加藤「よく考えろ!!胸を触って捕まるのと、永遠にストーカーされるのどっちがいい!?」


高木「どっちもどっちだわ!!同じくらい嫌だわ!!」


加藤「じゃあわかった。犯罪未満キモ男大作戦にしよう!!」


高木「最初からそっちにしろ!!」


加藤「まずは、あの女の尻と胸をジロジロ見るんだ。それで一言、「グヘヘ…お前ホント、いいおっぱいとケツしてんなあ…デュフフ」これでOKだ」


高木「ノットOK!!」


加藤「なんだよ。じゃあもうゲイって告白しろ。ゲイ男作戦でいこう」


志村「あ、それいーじゃん。一発で解決だわ」


高木「いや、ゲイじゃないのにそのカミングアウトはちょっと…マジで嫌だ(笑)」


加藤「お前、文句ばっかだな!!」


志村「早くやれ!!そしてさっさと解決しろ!!」


高木「わかってんのか!?アイツは腐女子なんだぞ!?喜んで俺のストーカーを続けるに決まってるだろうが!!」


加藤「そんなの、やってみなきゃわかんねえ!!」


高木「いやなんとなくわかるわ!!バカか!!」


志村「ダメだったら俺達が責任を持って守ってやるから!!さっさと行きやがれ!!」


高木「わかったようるせーな!!」




高木「あのさ…大事な話があるんだけど…」


堀北「はい?なんですか?」


高木「実は俺…ゲイなんだ…」


堀北「え!?ホ、ホントですか!?////」


高木「なんか、嬉しそうだな…」


堀北「そりゃそうですよ!!好きな人、いわば推しがBLだったなんて!!こんな幸せなことはありません!!」


高木「だから、君とは付き合えないから。ごめんね」


堀北「いえいえ大丈夫です!!ずっと高木さんカップルを、傍で興奮しながら見守ってますね!!」


高木「…今の全部嘘です。全然ゲイじゃないです」


堀北「ええ!?」




高木「はいダメ。次」


加藤「なんか、モチベ下がってないか??(笑)」


高木「もういくらやってもダメだ。萎えてきた」


加藤「諦めるな!!次はエロ男大作戦だ!!」


高木「どーすればいい!?」


加藤「ひたすら下ネタを連呼して、ドン引きさせろ!!」


高木「りょーかい」


加藤「文句言わなくなった!?」




高木「なあ。ちょっといいか?」


堀北「はい??」


高木「お前の◯◯◯に俺の◯◯◯を◯◯◯◯で◯◯◯◯◯を◯◯◯しまくって◯◯◯したい」


堀北「……………………」


加藤「想像以上のエグいド下ネタをブチ込んできた!!」


志村「これはヤバい!!でも効果はバツグンかもしれない!!」


加藤「そうだな!!こんな事言われたら流石に…」


堀北「嬉しいです!!こんな私に、高木さんが発情してくださるなんて…////」


加藤・高木・志村「「「え??」」」


堀北「私でよければ…よろしくお願いします…////」


高木「いや、ちょ、え?キモくない?ドン引きしたでしょ?」


堀北「いえまったく。むしろ嬉しいです」


高木「なん…だと…?」


堀北「では早速、ラブホテルいきますか?」


高木「…………………」


堀北「どーしました??」


高木「◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯!!」


堀北「全然いーですよ。よろしくお願いします♡」


高木「◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯!!」


堀北「キャーー!!もう高木さんのエッチ!!♡こんな公衆の面前で、恥ずかしいです////」


高木「………………………」




高木「マジで終わった…」


加藤「すごかったな(笑)」


志村「ああ。いい子じゃん(笑) もう本当に付き合えば??(笑)」


高木「ふざけんな!!誰がストーカーと付き合うか!!」


加藤「自分をストーカーしてくれるほど愛してくれるなんて、素晴らしいことだけどなあ…」


高木「それを行動に移したら終わりなんだよ!!」


志村「で、次の作戦は!?ワクワク」


高木「お前、もう楽しんでるやん!!」


加藤「もうねえよ…」


高木「え??」


志村「お前、さっき10個はあるって…」


加藤「ちょっと盛った(笑)」


志村「そんなことを盛るな!!」


高木「おいなんとかしろ頼む!!」


加藤「あーもうわかったよ!!それなら最後の超絶怒涛の作戦、「ブサ男大作戦」だ!!」


高木「うわ、なんかヤバそう…」


加藤「俺達が今から高木をボコボコにして、顔を超ブサイクにする!!覚悟しろ!!」


高木「はあああああ!?」


志村「いい作戦だな!!よしやろう今すぐやろう!!」


高木「おいバカやめろ!!そんな作戦却下だ却下!!」


加藤「はあ!?おいお前。あの女に今後もストーキングされてもいいのか!?」 


高木「お前らにぶん殴られるよりはマシだわ!!」


加藤「これを機に、ブサイクに生まれ変わりやがれ!!」


高木「なんかお前の嫉妬が混じってない!?」


志村「あー早く高木ぶん殴りてえ…」


高木「お前にいたっては、ただ殴りたいだけだろうが!!」


志村「当たり前だ!!俺は結局1万円もらってねえからなあ!!」


高木「いや、それはお前がアイツに勝ってないからだろ(笑)」


志村「問答無用!!どりゃあ!!」


高木「あっぶね!!おいやめろ!!」


加藤「くたばれこのリア充があああああ!!」


志村「ブサイクにして、非リアに変えてやるぜ!!」


高木「やっぱりな!!結局そういう魂胆(こんたん)かい!!」


堀北「危ない!!高木さん!!」


高木「え??」


加藤・志村「「え??」」


ドカバキボカスカ


加藤・志村「「チーーーーン…」」


堀北「高木さんは、私が命に替えても守る!!」


高木「ストーキングしてること以外、完璧だこの女!!」


~完~

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ