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足を引っ張り合う者達

加藤「この問題ムズイな…答えどっちだろう…?」


志村「おう加藤。何してんの??」


加藤「今日の5限までの課題やってる」


志村「マジで??俺もうとっくに終わったぜ?(笑)」


加藤「は…??噓だろ…??学年最下位のお前が、課題をやってきただと…??」


志村「いやさー、俺もめんどかったんだけど、母ちゃんにブチギレられてさ(笑) 「アンタ、マジで授業くらい真面目に受けなさい」って」


加藤「高校生が受ける注意じゃねえな(笑)」


志村「ほんで、ギャーギャーうるさいから、とりあえず課題だけでもやってあげたってわけ。だから、この俺が教えてやるよ!!」


加藤「いえ、結構です。」


志村「なんでだよ!?お前わからないんだろ!?」


加藤「いや、お前に聞くと100%間違えるじゃん(笑)」


志村「そんなわけあるか!!俺はやる気にさえなればできる、天才型だからな!!」


加藤「全教科赤点に天才型とか言われても…」


志村「俺はまだ本気を出してないだけだ。本気を出せば余裕で満点近く取れる」


加藤「この話を信じる人間が、この世に何人いるだろうか…?」


志村「とりあえず、そこの問題はマジで自信あるから。俺を信じろ。答えはAだ」


加藤「なるほど。じゃあ答えはCか」


志村「なんでだよ!?」

加藤「いやー、AとCの2択までは絞れてたんだけど、そこから先がわからなくてさ(笑) ありがとな志村。お前のおかげで助かったぜ!(笑)」


志村「ウッザ!!俺の答えを信じろや!!」


加藤「いや無理だろ。アホの志村だぞ??」


志村「信じろ」


加藤「無理」


志村「信じr」

加藤「無理」


志村「信j」

加藤「無理」


志村「どんだけ信用ねえんだよ!!絶対できてるって言ってるだろ!?」


加藤「アホな奴の「できてる」程信用できないものはねえわ!!」


高木「何をギャーギャー騒いでんだよ(笑)」


加藤「おう、高木」


志村「聞いてくれよ。このバカ、俺の答えが間違ってるって言い張るんだよ!!」


高木「あー?この問題?答えはAだよな」


加藤「え…??」


志村「やっぱそうだよな!! 天才の高木が言うなら間違いねえ!!(笑)」


加藤「マジで…??」


志村「だから言ったじゃねえか。自信あるってよ(笑)」


加藤「アホの志村が解けて、俺がわからなかったなんて…」


志村「まあつまり、お前の方がアホってことだ(笑)」


加藤「ああん!?」


志村「やあやあアホの加藤君。アホの志村に負ける気持ちはどうだい??学年最下位の成績を持つこの俺に負けた気持ちは??(ドヤ顔)」


高木「学年最下位をドヤ顔で語るな(笑)」


志村「まあ加藤は、めちゃくちゃ勉強してもあまりできていない。対して俺は全く勉強をしていないからできてないだけ。よって俺の方がスゴイ!!」


高木「いや、全然自慢できることじゃねえけど…(笑)」


加藤「中学生みたいな理論だな(笑)」


志村「まあ要するに、俺は本気出せば、勉強なんて余裕ってことさ!!なんたって天才型だからな!!ガハハハハハハハハ!!」


加藤「ウッザ…」


高木「よく言うわコイツ…(笑)」


志村「バ加藤君は、僕の100倍勉強して追いついてくれたまえよ(笑)」


加藤「マジでぶっ殺す!!」


志村「やーいバーカバーカ!!」


加藤「うっせえバーカバーカ!!」


高木「なんだこの低レベルな争い…」




碇矢先生「この問題、難しかったが答えはCだな」


志村「え…??」


高木「あ、普通に間違えたわ(笑)」


加藤「…………………」


碇矢先生「解けた人は素晴らしい。よく頑張った」


志村「…………………」


高木「…………………」


志村「…………………」チラ


加藤「ニヤニヤ」




加藤「やあやあ天才型の志村君。素晴らしい解答だったねえ(笑)」


志村「…………………」


加藤「やっぱ、やればできるんだなー。流石っすわ。間違えた問題をあんなにドヤ顔で語れるなんて。やっぱ天才型(笑)は格が違うわー(笑)」


志村「…………………」


加藤「え??今どんな気持ち??ねえどんな気持ち??あんだけ言って、答え間違えてますけども(笑)」


志村「うるせええええええええええ!!」


加藤「うわ、ビックリした(笑)」


志村「しつけえぞ!!なんて陰湿な奴だ!!ネチネチネチネチと!!」


加藤「お前が言うな!!」


志村「それから高木!!テメエはなに間違えてんだ!!」


高木「いや、誰でも間違えることはあるだろ(笑)」


志村「天才のくせに、期待して損したわ!!マジで本当に天才か?コイツ」


高木「俺、自分で自分のこと天才って言ったことあるか??(笑)」


加藤「見苦しいな。お前が間違えたことに変わりはねえだろ。まあ高木も間違えたけど(笑)」


高木「なんかとばっちり感半端ねえな(笑)」


加藤「まあ結局、俺はテメエより遥かに頭がいいってことだ!!ギャハハハハハハハハ!!」


志村「マジでぶっ殺す!!」


~次の週~


加藤「やっべえ…この問題ガチでムズイ…」


志村「おう。また課題やってねえのか(笑)」


加藤「うるせーな。お前はやったところでどうせ間違えてるだろうが(笑)」


志村「そこの答えは、Aだぞ??(笑)」


加藤「ハイハイ。じゃあそれ以外の選択肢だから、答えはDだな(笑)」


志村「グヘヘへへ。そーかもな(笑)(笑)」


加藤(!?!?なんだコイツ!?いつもならすぐにでもブチギレてくるのに、なんだこの「してやったり顔」は…!?この余裕感はなんだ!?)


加藤(まさかコイツ、俺が志村の解答を信じないということを見越して、あえて本当の正解を教えたとか…!?よし、念のため高木に聞いてみよう!!)


加藤「高木!!この問題の答えって…」


高木「ZZZZZZ…」


加藤「使えねえ!!」


〜授業中〜


碇矢先生「よし加藤。問題3は解けたか??」


加藤「…………………」


加藤(ヤバイヤバイヤバイヤバイ。どっちだ??Aか?Dか?えーい、志村を信じる…!!)


加藤「…………………」


碇矢先生「おい。何してる」


加藤「…Aです!!」


碇矢先生「違うな。Dだ」


〜休憩中〜


加藤「ふざけんなテメエ!!俺を騙しやがって!!」


志村「ただ間違えただけだろうが!!」


加藤「もう絶対にテメエに何も教えねえ!!」


志村「それはこっちのセリフだボケハゲ!!」


〜次の日〜


志村「そこの答えはAだぞ??(笑)」


加藤「噓つくな。絶対違う」


志村「合ってるのに、バカだなー(笑)」


加藤「じゃあ、もし間違えてたら100円寄越せ」


志村「ちょっと用事を思い出した」


〜次の日〜


加藤「それの答え、Bだぜ??(笑)」


志村「…………………」


加藤「どうした?(笑)」


志村「もし間違えてたら10万円寄越せ」


加藤「1問のペナルティでか!!」


志村(まずいな…加藤はすぐに噓をついて人を騙そうとするゴミクズカス野郎だから信用できん。)


加藤(志村のバカハゲゴミクズはハナからあてにしてない。だとしたら、誰に聞けば…)


加藤・志村((よし!!高木に聞こう!!))


加藤「高木!!この問題教えてくれ!!」


志村「いや、俺にこの問題教えてくれ!!」


加藤「テメエは1人で考えろよ!!」


志村「なんだと!?お前こそ1人でやれ!!」


高木「なんだよ…ギャーギャーうるせえなあ…ふわあああ…」


加藤「この問題!!答えはAだよな??」


志村「いーや!!答えはBだよな??」


高木「あー??何??どれ??」


加藤「これだよこれ!!最後の問題!!」


高木「あーそれ??Aって書いたな、俺は」


加藤「いよっしゃあああああああ!!それな!!マジそれな!!」


志村「そんなバカな…」


加藤「やっぱり俺は天才!!志村はバカ!!バーカバーカwwwww」


志村「テメエ!!まだ正解かわからねえだろうが!!」


加藤「いーや。天才の高木が間違えるはずがない。志村、お前の負けだ(笑)」


志村「前回コイツ間違えてただろうが!!」


〜授業中〜


碇矢先生「この問題の答えはBだな。」


加藤「え…??」


高木「あ、やっべ間違えた(笑)」


加藤「…………………」


碇矢先生「解けた人は素晴らしい。よく頑張った」


加藤「…………………」


高木「…………………」


志村「プププ…(笑)」


~次の日~


加藤「なあ、志村」


志村「なんだ??ドヤ顔で間違えたバ加藤(笑)」


加藤「やかましい。少し相談がある」


志村「なんだよ?」


加藤「高木って、もしかして、アホなんじゃね??」


志村「は??」


加藤「いやさ、これまでのこと思い返してみろよ」


志村「??」


加藤「高木に聞いた問題、全部間違えてただろ??」


志村「…確かに!!」


加藤「つまり2問中、俺は1問、お前も1問合っていた。だがしかし!!高木だけは1問も正解していない!!全部間違えてるんだ!!」


志村「ホントだ!!マジヤベエ!!あいつバカじゃん!!」


加藤「そうつまり、実は高木は天才じゃなくてただのアホ。むしろ俺達の方が天才だった、ってことだ!!」


志村「加藤!!お前は天才だ!!」


加藤「志村、お前もな!!」


志村「じゃあ今後は、俺達が思った答えが正解ってことだな!!」


加藤「その通りだ!!なぜなら俺達は天才だからな!!」


志村「天才万歳!!天才万歳!!」


高木「ZZZZZZ…」


~それから~


加藤「答えはBです!」


碇矢先生「違うな」


志村「答えはCです!」


碇矢先生「違う」


加藤「答えはFです!」


碇矢先生「全然違う」


志村「答えはABCのどれかです!」


碇矢先生「1つに選べ!!」


加藤「答えはZです!」


碇矢先生「そんな選択肢はねえ!!」


〜休憩中〜


志村「なんで…??」


加藤「俺達は、天才のはずだろ…??」


志村「まさか…俺達は天才じゃなかった…?」


加藤「まあ、学年最下位のお前はまず天才じゃないな(笑)」


志村「なんだとテメエ!?お前が俺を天才だって言ったんだろうが!!」


加藤「信じる方がどうかしてんだよ!!その成績で天才じゃないことはちょっと考えればすぐわかるだろうが!!」


志村「そのセリフ、そのままテメエにぶん投げてやるよ!!」


高木「相変わらずギャーギャーうるせえな(笑)」


加藤「うるせえ!!」


志村「元はと言えばテメエのせいだ!!」


高木「は??」


加藤「お前のせいで俺達が天才だと勘違いしたんだ!!」


志村「そーだそーだ!!」


高木「ちょっと何言ってんのかわからない」


加藤「まあでも今回のことで、高木もバカってわかったからな(笑)」


志村「確かに。エセ天才だと判明した(笑)」


碇矢先生「高木よくやった。今回の課題が満点だったのはお前だけだ。これからも頑張ってくれ」


高木「いやー、ありがとうございます(笑)」


加藤「…………………」


志村「…………………」


高木「え??誰がバカだって??(笑)」


加藤「ふざけんなテメエ!!」バキイ!!


志村「やっぱり天才じゃねえか!!」バキイ!!


高木「なんで殴られてんの!?」


~完~

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