芸人とか、やれてるだけでスゴイ その1
本当にごめんなさい。修論がガチでキツいので、ここ2~3週間は休ませていただきます。
週1投稿すら守れず申し訳ないです。楽しみにしていた方、すいません。
修論が終わり次第、活動を再開しますので、よろしくお願いします。
加藤「と、いう訳なんで、芸人デビューしました♨」
志村「それな」
高木「いや、どういうわけ!?」
加藤「なんか、よく知らん漫才大会で優勝した(笑)」
高木「マジで!?スゲーなお前ら!!」
加藤「まあ、俺のおかげでな(ドヤ顔)」
志村「いやどこが!?テメエは失神してただけだろうが!!」
加藤「バカかお前!!俺が失神したおかげで、あのネタができたんだろうが!!」
高木「失神したおかげって…スゲエパワーワードだな…(笑)」
志村「マジで焦ったわ!!あの程度で失神してんじゃねえ!!そんなんじゃ芸能界なんて、到底やっていけねえぞ!?」
高木「既にプロ意識が高い!!」
加藤「心配すんな。客がいなければ俺は緊張なんてしない」
志村「客がいない時なんてないんだよ!!」
加藤「ええ!?マジで!?」
志村「どんなテレビだって観客がいるし、共演者だってお前の一挙手一投足を見てるんだぞ!?」
加藤「終わった…ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい…」
高木「あ、既にダメそうコイツは(笑)」
志村「ま、別にコンビでテレビに出る必要はないからな。俺だけ売れっ子になってやるわ(笑)」
加藤「おいテメエ!!相方である俺を見捨てるのか!?」
志村「あのなあ、相方なんて所詮はビジネスパートナーなのさ。俺はお前といることで、さらにテレビで売れるならお前といるが、足を引っ張るなら切り捨てる」
加藤「こっわ!!え!?なにこのお笑いガチ勢!?」
高木「思ったより芸能界に染まってんなあ…(笑) せめて仲良くしろよバカ(笑)」
志村「おい」
高木「え??」
志村「テメエも、気安く俺に話しかけてんじゃねえ」
高木「は??」
志村「俺様は、もう立派な芸能人だぞ??今後は態度を改めてもらおう」
高木「いや、何を言ってんすかね??(笑)」
志村「単純な話だ。敬語を使え敬語を。俺はもうテレビスターだぞ??(ドヤ顔)」
高木「じゃ、この前貸した1000円、さっさと返してくれ(笑)」
志村「…………………」
加藤「…………………」
高木「…………………」
志村「いやだなー、大親友高木さん。今のはジョークっすよ。俺と高木さんは、いつまでも大親友っすよね!!俺達の絆は、永遠だ!!」
高木「コイツは、金を貸した状態くらいがちょうどいいな(笑)」
加藤「それな(笑)」
~収録日当日~
司会「さあ始まりました!!ストップウォッチ1分チャレンジー!!」
志村「イエーーーイ!!」
加藤「いや、何このクソ企画!?」
志村「バカ野郎!!最初なんだからこんなもんだろうが!!」
加藤「いや、それにしたって、企画のレベル低すぎだろ!!今更ストップウォッチ1分チャレンジごときで、視聴率取れるわけねえだろうが!!」
司会「いやー誠に残念ですが、この番組は今回が最終回なんですねー!!」
加藤「ほら見ろ!!打ち切られてるやん!!」
志村「でもまあ、これで放送500回目なんで、ちょうどいいんじゃないですか??(笑)」
司会「そーですね(笑)」
加藤「500回!?想像より遥かに長寿番組だった!!」
司会「いやー思い返すと、色々な人達が、1分止めていったなあ…」
加藤「そんな思い出深くねえ!!」
司会「みんな、ホントにつまんなそうに収録してたなあ…顔が死んでた」
加藤「そりゃそうだろ!!こんなクソ企画!!」
司会「俺も毎回毎回、マジでクソつまんなかったもんな…」
加藤「なんで続いてたのこの番組!!」
司会「視聴率が、一時期30%いってたからですよ」
加藤「そんな頭おかしい時期あったのか!?」
司会「思い出しますね、あの1950年の初回放送…」
加藤「いつからやってたのこれ!?初回は1950年!?その時だったら、確かにどんなクソ番組でも視聴率取れてそう!!」
司会「でもつまんなすぎて、あっという間に視聴率下がって打ち切られたんですよね…(笑)」
加藤「その時からダメだったんじゃねえか!!」
司会「それで、60年の月日を経て、復活したんですよ」
加藤「せんでええわ!!」
司会「今回は、初回の放送に出ていただいた、メモリアルなゲストに来ていただきました!!」
ジジイ1「ど、ど、どおもおおおおお…」
ジジイ2「こここここんにゃちは…オエエエエエ…ペッ!!」
加藤「いや、全員よぼよぼのジジイじゃねえか!!」
司会「何を言ってるんですか。この方々全員、レジェンド芸人ですよ??」
加藤「え!?マジで!?」
志村「誰だれ!?ドリ〇ターズに出てた人とか!?」
司会「コンビ「生きた化石」の椎羅と巻栖です!!」
加藤・志村「「知らねえ!!」」
椎羅「おいそこの若いの!!ワシらを知らねえってか!?」
加藤「聞いたこともねえわ!!」
椎羅「なんじゃと!?ワシらは芸歴60年だぞ!?敬え!!」
巻栖「そーじゃそーじゃ!!このひよっこ芸人が!!」
加藤「60年もたって、全く世間に知られてない奴を尊敬できるか!!」
志村「そもそもそんなに芸人やって、この番組に出てることがヤバイ!!」
椎羅「バカめ。ワシらはこの番組を60年以上やっているんじゃ」
巻栖「そうそう。ワシらと言えばこの番組。60年間一緒にやってきた相棒よ」
加藤「いや、さっき打ち切られたとか言ってなかった!?」
司会「打ち切られたんだけど、どうしても認められない2人は、続いてる体で勝手に撮影を続けてたらしいんだよね…誰が見るわけでもないけど(笑)」
加藤「いや、悲しすぎんだろ!?どういうモチベ!?」
司会「彼らの初めての冠番組だったからな…終わって欲しくなかったんだろう(笑)」
加藤「ただの現実逃避じゃねえか!!」
志村「てかアンタら、60年間もこの1分で止める作業をやってたの!?」
椎羅「そうじゃ。500回以上はやったかな??」
巻栖「そうそう。これほどの長寿番組、他にないぞ??」
加藤「アンタらが勝手に続けてただけだろうが!!」
志村「人気があった感、出してんじゃねーよ!!」
加藤「いやホントに、よく復活できたわ…こんなクソ番組が」
椎羅「いやーワシらが粘った甲斐あったな。巻栖さん(笑)」
巻栖「そうそう。地面に頭つけて笑いを取ってな(笑)」
加藤・志村「「土下座してるじゃねーか!!」」
司会「あの、そろそろ番組を始めてもよろしいでしょうか??」
加藤「あ、はい。どうぞ」
椎羅「ええじゃろう」
司会「それでは、1分きっかりチャレンジ、スタートです!!」
加藤「…………………」
志村「…………………」
椎羅「…………………」
巻栖「…………………」
~1分後~
加藤「…………………」
志村「…………………」
椎羅「…………………」
巻栖「…………………」
加藤「おりゃ!!」
志村「今だ!!」
椎羅「よし!!」
巻栖「そいや!!」
ポチッ
司会「さあ、どうでしょうか…??」
司会「あーおしい!!1分きっかりの人はいませんでしたー!!」
加藤「ああー!!悔しい!!」
椎羅「マジかー!!残念じゃ!!」
加藤「…………………」
志村「…………………」
椎羅「…………………」
巻栖「…………………」
加藤「え!?終わり!?」
志村「ホントに、これだけをする番組!?」
司会「はい。それはそうですよ。他に何するんですか??(笑)」
加藤「毎週毎週、1分目指してチャレンジして、成功しても失敗しても何もなし!?」
司会「はい。成功したら、私達スタッフが褒めます」
加藤「ガチのクソ企画じゃねえか!!」
志村「失敗したら罰ゲームもねえし、1分間みんな沈黙してるだけだし、誰も笑いを取ろうとしないし、ホントにバラエティー番組かこれ!?」
椎羅「だって、罰ゲームとかしたくないんだもん…」
巻栖「それな…ひどい目に合うの嫌じゃし…」
志村「お前らのせいか!!」
椎羅「痛いの嫌だし、バカにされるのも嫌だ」
志村「もう芸人やめろ!!少しは体を張れ!!」
加藤「新人が吐くセリフじゃねえ!!」
志村「もうキレたわ。俺がこの番組を改革してやる」
椎羅「なんじゃと!?芸歴0の若造がイキリ散らすな!!」
志村「やかましいわ!!結果で示してやるよ!!」
椎羅「ほう…どうするつもりだ??」
志村「1分チャレンジをやるにしても、もっと面白くする!!」
加藤「どうやって??」
志村「例えば、1分を測ってる間に、相手がめちゃくちゃ妨害してくるとか、1分から1秒ずれるたびにタイキック1回とか」
椎羅「フン。そんなありきたりなバラエティー番組なんか今頃やってどうすんじゃ(笑)」
志村「ありきたりだろうが、テメエらクソジジイが今やってるクソ番組よりはマシだわ!!」
椎羅「なんじゃと!?ワシらの番組をバカにすんな!!このクソガキどもが!!」
志村「あんだとゴルア!!」
椎羅「ぶっ殺してやる!!」
志村「上等だ!!寿命を迎えるより先に墓場に送ってやる!!」
椎羅「若造ごときに遅れは取らん!!ジジイの底力見せてやる!!」
ドカバキボカスカ
志村「ゼエ…ゼエ…」
椎羅「ハア…ハア…」
志村「あれ…??なんか、カメラ回ってね…??」
椎羅「マジで…??あの、どういうことじゃ…??」
スタッフ「えっと、さっきからずっと放送されてますけど…(笑)」
志村「なんでだよ!!…え??これ、生放送なの!?」
スタッフ「はい。生放送です(笑)」
加藤「この世で一番価値のない生放送!!」
スタッフ「でも現在、大反響ですよ!?」
志村「え??」
司会「すごいいっぱいコメントが来てます!!「いいぞもっとやれ」「殺し合え」「もっとケンカしろ」「ケンカがおもろい」などのコメントが大量に来てます!!」
スタッフ「視聴率も、過去最高です!!プロデューサーも大喜びです!!」
志村「だろ??やっぱり俺達が考えるお笑いの方がおもしれえんだよ!!」
椎羅「そんなわけあるか!!ワシらの人気のおかげじゃ!!」
志村「ちなみに視聴率は!?」
スタッフ「0.00000001%です」
志村「クッソ低!!それで最高視聴率!?」
スタッフ「はい。これまでの100倍の視聴率です」
志村「どんだけ人気ねえんだよテメエら(笑)」
スタッフ「いえいえ!!奇跡ですよ、この視聴率は!!」
司会「流石は期待の新人だ!!」
椎羅「おいコラ!!ワシらのパワーのおかげじゃぞ!?貴様ら、何を勘違いしt」
スタッフ「一生ついていきます!!志村さん!!」
加藤・志村「「ええ!?」」
スタッフ「実は私達、もううんざりだったんです!!このジジイども!!」
椎羅「おい!!」
巻栖「なんじゃと!?」
スタッフ「コイツら、セクハラはするし、パワハラはするし、臭いしキモいし、いつもニヤニヤしてるし、マジでウザいしうるさいし、本当に最悪だったんです!!」
椎羅「なんじゃとゴルア!!」
加藤「なんでずっとコイツらに従ってたの??」
スタッフ「実は…彼らにずっと、ワンピースの最新ネタバレをするって脅迫されてまして…」
加藤「想像より遥かにカワイイ脅迫!!」
志村「このジジイどもが、ワンピースのネタバレ??どーせシャンクスの腕が取れたあたりで記憶止まってるだろ(笑)」
加藤「それ最初じゃねえか!!」
椎羅「えーーと…ワンピースってなんだっけ??(笑)」
巻栖「えーーと、なんだっけ??ワシも覚えてない」
加藤「忘れてんのかい!!」
志村「アンタら、こんな耄碌ジジイに脅されてたのか!?」
スタッフ「やったー!!そしたらもうこんな番組今すぐやめます!!これからはそう、アナタ達2人の番組を作っていきましょう!!」
加藤・志村「「マジで!?」」
加藤「おいおい。いきなり冠番組ゲットかよ(笑)」
志村「調子よすぎないか??まだ芸人始めて3日だぞ??(笑)」
スタッフ「「視聴率100倍の男達」として、プロデューサーは大喜びです。アナタ達にどんな番組にするか一任する、と申しています」
加藤「マジでか!?スゲエ!!どーする??志村」
志村「うーーーーーん……そうだ!!」
加藤「??」
志村「俺達はまだ全然経験値が少ない。だから、マジックとかロケとかクイズとか、色んなジャンルに挑戦しまくる番組にしよう!!」
加藤「相変わらず、すげえアイデア力!!」
スタッフ「いいですね、それ!!プロデューサーにも伝えておきます!!」
志村「よし!!じゃあ早速始めるぞ!!まずはマジック番組だ!!」
加藤「最初がマジック番組!?なんで!?」
志村「あのなあ、まず俺達はろくなリアクションもボケもできない。だがマジックなら、素人でも驚いたりできるし、視聴者も俺達なんて気にしないだろ??」
加藤「お前、本当に志村か?頭でも打った?頭良すぎないか??」
志村「俺は金のためなら、頭をフル回転できる」
加藤「普段の勉強からそうしろ!!」
志村「だって、勉強しても金もらえねえんだもん(笑)」
加藤「本当に金のことしか頭にねえな!!」
〜次の日〜
司会「それでは、本日の豪華ゲストの登場です!!」
志村「豪華ゲストとか言って、どーせまた前回みたいな大したことねえ奴らだろ?(笑)」
加藤「まったくよー、少しは第一線の人間を連れてこいって感じだよな(笑)」
スタッフ「2人がそう言うと思って、なんと超有名マジシャンの「屋良瀬 万斉」さんを連れてきました!!」
加藤「マジで!?あの、世界的マジシャンの「屋良瀬」!?」
志村「テレビ番組で今引っ張りだこの、あの「屋良瀬」!?」
加藤「てか、こんなゴミ番組に、なんであんな超有名人が!?」
スタッフ「いや、プロデューサーが気合入れすぎて、番組1年分の予算を使って天才マジシャン屋良瀬さんを呼んできたらしいですよ(笑)」
加藤「おい!!アホプロデューサー!!何してんだ!!」
志村「え??じゃあもしかして、これから1年、俺らタダ働きってこと??」
プロデューサー「まあ、そういうことだね(笑)」
加藤・志村「「ふざけんな!!」」
プロデューサー「まあでも、ここであの屋良瀬さんにアピールしておけば、確実にあの人がやってる他のマジック番組にも読んでもらえるはずだよ!!」
加藤「いや、そんなにマジック番組へのモチベ高くねえわ!!」
志村「俺達はバラエティー番組に出たいんだよ!!」
プロデューサー「まあまあ。バラエティーへの道もマジック番組からと言うだろ??」
加藤・志村「「聞いたことねえわ!!」」
~続く~
 




