安定のクリぼっちですが、何か??? その1
~クリスマス前日~
加藤「はあ…また今年もゴミみたいな日が近づいてきた…」
加藤「毎年待ちにうじゃうじゃと現れるリア充ども…マジ嫌になるぜ…」
志村「よお。どうしたのよお前。そんなため息なんてついて」
加藤「よお志村か。お前は、クリスマスに(女子と)予定ある??」
志村「おう。俺は女子100人とクリパするつもりだぜ!!(ドヤ顔)」
加藤「……………………」
加藤「いや、それ噓でしょ??(笑)」
志村「は??本当だし。」
加藤「いや、現実味なさすぎだろ。女子100人て(笑)」
志村「いやマジのマジ。俺マジモテモテだから」
加藤「いや、噓ならもう少しまともな噓つけや(笑) 下手すぎるだろ(笑)」
志村「は?マジホントだから。なんだあ??お前もしかして、自分がクリぼっちだからって、俺に嫉妬してんのか??(笑) なんて可哀想な奴だ(笑)」
加藤「……………………」
加藤「おい。今ここでホントのことを言うか、このチェーンソーでミンチにされるか選べ。」
志村「はい。噓です。まっっったく予定ないです。悲しいほどに一切ないです。見栄を張りたかっただけです。毎年クリぼっちなのをバカにされたくないので」
加藤「バカ野郎!!俺も同類だよ!!」
志村「マジ!?流石は親友だぜ!!」
加藤「ホントにクリスマスって、毎年毎年、マジでクソだよな」
志村「それな。リア充ども、みんなイチャイチャしやがってよ。イライラするぜ」
加藤「いやー、やっぱ持つべきものは「モテない」「非リア」の友達だわ!!」
志村「おう。まあわかったから、そろそろそのチェーンソー置けや(汗)」
加藤「おーそだった。わりいわりい(笑)」
志村「お前さ、クリスマスの1週間前から、毎日のように学校にチェーンソーを持ってくるのやめろや(笑)」
加藤「なに言ってんだよ志村。登下校または校内で見かけたリア充どもを、血祭りにあげなきゃいけないだろ??(笑)」
志村「いや、笑顔で何言ってんのお前!?」
加藤「それに、校内の風紀を守らないといけないからな。」
志村「お前が乱してんだけど!?そのチェーンソーで!!」
加藤「何言ってんだよ。校内でイチャイチャしてたら、みんな不快になって勉強とかが手につかなくなるだろ??まさに風紀の乱れだよ」
志村「おいお前大丈夫か??いつもおかしいけど、最近特に言ってることおかしいぞ!?」
加藤「お前こそ何言ってんだよ。こんなこと世間の常識だろ??」(※そんなわけありません)
志村「非常識人が常識を語るな!!チゲえわ!!」
加藤「なんだよ。みんなやってんのに…」
志村「やってねーよ!!」
加藤「ほら。あそこにも2人いるじゃん」
志村「はあ!?そんなわけ…」
志村「…………………」
志村「は…??本当にチェーンソー持ってんだけど…え?大丈夫か?この学校…」
加藤「校則に「チェーンソーの持ち込み禁止」と書かれてないから大丈夫だよ」
志村「全然大丈夫じゃねえよ!!書くまでもねえ常識なんだよ!!それ普通に凶器だからな!?」
加藤「そんなこと言ったら、シャーペンだって凶器だよ??」
志村「え??」
加藤「シャーペンだって、脳天に突き刺せば人は死ぬ。つまり、この世の全ての道具が、いわば「凶器」なんだ!!」
志村「なんだコイツ!?発想がマジヤベエ!!誰か助けて!!」
出木杉「何を騒いでるの??君達」
志村「おお!!出木杉!!いいところに来た!!優等生のお前なら、絶対コイツを論破できる!!」
志村「学校にチェーンソー持ってきて、リア充を狩りまくるって、頭おかしいよな!?」
出木杉「うん…本当に頭おかしいね…(ドン引き)」
志村「だろ!?流石は出木杉だぜ!!」
出木杉「いやそうじゃなくて、そんな愚かな質問をする、志村君。君がおかしいよ…」
志村「え??」
出木杉「学校にチェーンソー??今の時期なら当たり前でしょ??そんなこともわからないなんて…マジで引くわ…」
加藤「ごめんな、出木杉。コイツ本当にバカだからよ。頭おかしい質問を許してあげてくれ…」
志村「え!?え??なになになに??え?俺がおかしいの??」
出木杉「いいかい?志村君。クリスマスの時期に、リア充狩りを行うことはごく当たり前のことだ」
志村「んなわけあるか!!そんなことしたら、町中が血の海になるわ!!」
加藤「よく考えろよ、志村。サンタさんだってリア充を狩りすぎて服が真っ赤に染まってるんだから、クリスマスにリア充を狩ることは全然おかしくないことだよ!!」
志村「お前は一度サンタに謝れ!!マジで土下座しろ!!」
加藤「なあ、志村。一緒にリア充狩ろうぜ??」
志村「いや「一狩り行こうぜ」みたいなノリで誘ってんじゃねえよ!!サイコ野郎か!!」
加藤「大体さ、親から教わらなかったのか??」
志村「は??」
出木杉「僕の家は「リア充は皆殺し」って家訓があったから、それでま学んだって感じかな」
志村「何だその物騒な家訓!?」
加藤「いやーなんかさ、俺の家も昔ながらのしきたりがあったのよ。「クリスマスが近づくたびに、小学校時代から親父にチェーンソー持たされてたのよ。なんか「お前の視界に入ったリア充を滅殺しろ」って言ってさ(笑)」
志村「いやどんなしきたり!?今すぐ取り消せ!!そのクソみたいなしきたり!!」
加藤「だから俺からしてみたら、リア充をぶっ〇すことはもう毎年の恒例行事って感じ(笑)」
出木杉「わかる(笑)」
志村「マジこえーよ!コイツら!!」
加藤「いやでもさ、5~6人ぶっ〇したら、リア充への殺意がどんどん増幅していってさ、もう自分で自分を抑えられねえんだよな(笑)」
志村「いやすでに数人殺ってんの!?おーーい!!お巡りさん、こっちです!!」
加藤「冗談だって冗談(笑) ちゃんと「半殺し」で済ましてるからさ(笑)」
志村「だから、いちいち内容が笑い事じゃねえんだよ!!」
加藤「けど男子校に通ってた時、この親父直伝の「リア充狩り」をしてたら、なんか毎年どんどん「リア充狩り」をする仲間が増えていってさ。日に日に仲間の数が増えて、地元の非リア大学生集団とも組んで、「リア充撲滅同好会」っていうのを作ったんだよね」
志村「いやもう、どこをどう突っ込んだらいいかわかんねえよ!!」
加藤「で、今俺はそれを率いる初代組長になってるってわけ。親父に褒められたよ。「流石は俺の息子だ」って。なんも嬉しくねえけど(笑) なんか親父も昔、「リア充を爆発させる会」の初代会長だったらしいのよ」
志村「今も昔も色々な会があるんだな!!」
加藤「でも親父のは、総勢1000人くらい会員がいたらしい。それに比べて俺の同好会は、まだ300人くらいしかいないんよ…」
志村「いや十分すぎるわ!!そんじょそこらのサークルより、よっぽどスゲエよ!?」
志村「てゆうか無駄に規模でけえな!?思って多人数の数倍はいたわ!!」
出木杉「ちなみに僕も所属してるよ(笑)」
志村「お前は何してんの!?一応優等生って設定だろ!?」
加藤「いや設定とかメタいこと言うなや!!」
出木杉「君達も知っての通り、僕は友達がほとんどいないのだけど…」
志村「いや、ほとんどというか0だな」
加藤「それは確かに。」
出木杉「ちょっと黙らっしゃい!!」
出木杉「ゴホン。…で、そんな僕だけど、この同好会なら、ここでなら、みんな友達になってくれたんだ!!仲良くしてくれたんだ!!」
志村「いや、想像以上に悲しい理由だったわ!!要するに友達欲しかったのね!!」
出木杉「そういうことだ。そうして僕は、クリぼっちも回避できたというわけだ!!」
出木杉「リア充撲滅同好会、バンザーイ!!バンザーイ!!」
加藤「まあこの同好会、活動期間はクリスマス期間だけだけどな(笑)」
出木杉「うるさい!!いいんだよ。僕は何かを一緒にやったり、一緒に何かをやり遂げたり、一緒に笑い合える、そんな友達が欲しかったんだ!!」
志村「いやあのさ、なんか一瞬感動的な話に聞こえるけど、それみんなで犯罪してるだけだからね??集団で人殺してるだけだからね??」
加藤「おい出木杉テメエ。初代組長に向かってうるさいとは何様だゴルア!!チェーンソーの刑に処すぞ??」
出木杉「はっ!!申し訳ございませんでした組長。無礼なふるまいをお許しください」
加藤「よろしい」
志村「いやすでに調教済み!?こえーよこの同好会!!」
加藤「この同好会では、上下関係は絶対なんだ」
志村「そんな同好会ねえよ!!名前を部活に変えろ!!」
変えろ「いやーそれにしても、志村が本当に「非リア充」で良かったわ。もし志村がリア充だったら、大事な友達をまた1人失うとこだったからさ(笑)」
志村「いや笑顔で何言ってんのこの人!?怖い怖い怖い!!」
志村「というかさ、加藤の親父さんは、そんな組織のリーダーやってた状態で、よく奥さんと結婚とかできたね!?」
加藤「いやーなんかそれは、結構大変だったっぽい(笑)」
加藤「なんか結婚する時まで会員達には内緒にしてたらしくて、いざ全員に打ち明けたら、マジで丸一日かけて会員全員にボコボコにされて、骨30ヶ所折られたらしい…」
志村「いやいやいや怖すぎ!!マジ無理!!」
加藤「それでも会員の人曰く「俺らを裏切っといて、チェーンソーで命取られなかっただけでも感謝しろ」だとさ(笑)」
志村「こわああああああ!!ヤ〇ザの集会!?あれ??非リアってこんなに怖かったっけ!?」
加藤「いやーホントにな(笑) でもまあ、俺が会員の立場でも絶対そうするわ(笑)」
志村「まさかの全肯定!?」
加藤「いや、お前もどうよ??いきなり「俺、結婚します」とか会長が言ってきたら、お前マジで〇すっしょ??」
志村「うん。確かに○すな。ミンチにして工場に出荷するわ」
加藤「でしょ??だから俺らは、比較的正常なんだよ」
志村「うーーーん…??まあ、そうなのか…??(笑)」
加藤「だからさ、とりあえずお前も入会しようぜ!!」
志村「いやー、でもなー、あはははははは…(笑)」
加藤「今なら入会特典で、チェーンソー1個サービスするぜ??」
志村「いや、それ入会特典だったんかい!!」
志村「ってことはまさか、会員全員…」
加藤「ああ。会員全員でチェーンソー持って、クリスマスのデートスポットを徘徊してる」
志村「いや恐怖すぎるだろ!!さっさと警察に逮捕されろや!!この超危険集団が!!」
加藤「いや、警察も俺達の仲間だから」
志村「は??」
加藤「俺達「リア充撲滅同好会」の中に、非リア警察官も何人かいんのよ(笑)」
志村「日本終わった!!治安終了!!」
加藤「それに、町の風紀も守れるしね(笑)」
志村「だから、守れねーっつーの!!むしろ乱れる!!」
加藤「あ。あと「リア充殺戮同好会」の中にも、非リア警察は何人かいたかな?」
志村「なんか新しいの出てきた!!」
加藤「俺達の兄弟グループだな。他にも似たようなのがざっと見て100個くらいある」
志村「どんだけみんな、リア充をボコしたいんだよ!!」
加藤「当たり前だろうが。あんな公衆の面前でイチャイチャして見せつけてくるリア充どもを、俺達は絶対に許さない!!」
志村「ただの嫉妬じゃねえか!!」
高木「おーす。お前ら」
加藤「おう」
志村「おい。リア充の高木。」
高木「は??なんだよ。リア充??」
志村「いいか?今すぐ、ここから逃げろ。今すぐだ」
高木「え?え??なんだよ急に」
加藤「おい。高木」
高木「おう?なに?」
加藤「当たり前のことだけど、一応聞くぜ。クリスマス、暇だよなあ??(威圧)」
高木「いやまったく。男女10人くらいでクリパするつもり」
加藤「へええええええええ!!そっかそっかあ…」
ゴゴゴゴゴゴゴ…
志村「高木逃げろ!!今すぐに!!」
高木「え??いやさっきからお前どうしt」
加藤「○す!!!!」
次回、高木の運命や如何に!?
~続く~