スキャンダルマスター花畑 その1
花畑「ねえねえ!!中島、昨日って何してたの!?電話全然出てくれなかったじゃん!!(笑)」
中島「ごめんごめん。ちょっと忙しくて…」
花畑「いやいやいーんだけど、何してたの??」
中島「いやーちょっとね。忙しくて」
花畑「だから、何してたの??」
中島「いやまあまあ。色々ね」
花畑「色々って何??」
中島「あ、そろそろ授業始まるよ!?じゃあね!!」
花畑「…………………」
花畑「これは、絶対何かあるわね…後で尾行しましょう」(※絶対やめましょう)
~尾行して1時間後~
花畑「ふむふむ。なるほど、あの子は1組のアレと付き合ってたわけね…」
パシャッパシャッ
花畑「よし。証拠もゲット」(※盗撮ダメ。絶対)
~次の日~
花畑「ねえねえ中島。アンタって、1組の松田と付き合ってたのね(笑)」
中島「は、はあ!?な、な、な、ななななんのことかしら??」
花畑「すっとぼけても無駄よ。ほらこれが証拠写真」
中島「な、なんでそれを!?」
花畑「ほら。これで認めるでしょ??」
中島「グ、グヌヌ…」
花畑「どうして私に隠したかったのかは知らないけど、このことをバラされたくなかったら、わかってるわよね…??」
中島「なによ!!私を揺する気!?」
花畑「そうね。1年に1回、私にチュッパチャップスを献上しなさい」
中島「やっす!!そして懐かしい!!」
中島「はっ!?そんなこと言って、本当はチュッパチャップス毎日100本寄越せとか言うんでしょ!!私は騙されないわよ!?」
花畑「いや、そんなに食えねーわ。1本でいいわよ」
中島「そんなもん、毎月あげるわい!!」
中島「というわけで、なんでも屋のアンタ達に相談に来たんだけど…」
加藤「なんでも屋!?」
高木「俺達、いつの間に万屋みたいな扱いになってんの??」
志村「なんで??チュッパチャプスだけで口止めできてんだから、問題なくね??」
中島「大アリよ!!アンタ達も、よしこ(花畑)のバカの口の軽さは知ってるでしょ!?」
加藤・高木・志村「「「あ………」」」
加藤「確かに。絶対いつかしゃべるな…(笑)」
高木「よしこのバカは、いつか絶対口を滑らせる…」
中島「でしょ!?だから、それを上回るスクープで、あの女の口を封じてちょうだい!!」
加藤「なんか、裏の仕事みてえだな…」
高木「それな。スパイみてえだ」
志村「確かに。なんかカッコイイ!!」
加藤「で、報酬は??」
中島「10円ガムでどう??」
加藤・高木・志村「「「裏稼業をナメんじゃねえ!!」」」
加藤「で、どーすんだ??」
高木「花畑の弱みを握れとのことだが…」
志村「アイツなんて、弱みだらけだろ。学祭キャバクラじゃ誰からも指名受けれないし、ナンパは誰からも相手にされないし(笑)」
加藤「おいやめろ。それは俺達にもブーメランだ」
高木「もっと強いのが欲しいんじゃね??あのアホがビビリ散らかすくらいの…」
志村「そんなの普通の奴にはねえだろ(笑)」
加藤「まあとりあえず、尾行してみるか!!」
高木「完全に変態じゃねえか…いうてもアイツ女だぞ??(笑)」
志村「依頼されたんだからしょーがねーだろ??」
加藤「それにアイツは、人を脅すクズだ。そんな奴は俺達が成敗する!!」
高木「やってることは同じだけどな(笑)」
志村「うるせえ!!今週末、指定の場所集合だ!!」
~休日、とある駅で~
志村「いたぞ。アイツだ」
高木「なんでお前は、アイツの最寄り駅まで知ってんだ…??」
志村「そりゃお前、そういうタレコミがあったからに決まってんだろ」
加藤「タレコミ!?こんなくだらない作戦に協力してくれる奴がいんのか!?」
志村「ああ。ソイツによると、花畑は日曜日の朝、毎週この駅から渋谷にでかけてるらしい」
加藤「花畑のストーカーからの情報!?」
志村「いや、これは花畑の親父さんからの情報だ」
加藤「花畑の親父さん!?」
高木「なんで花畑の親父が??」
志村「いや、最近娘が日曜日に朝から晩まで出かけてて、全然構ってくれなくて寂しいから、娘が何をしてるのか教えて欲しいって依頼があった」
加藤「ただのキモ親父だった!!」
高木「てか、ガチの依頼ってことは…」
志村「あ…いや実は、先に報酬10万円いただいてます…えへへ(笑)」
加藤・高木「「えへへじゃねえわ!!」」
加藤「テメエ、何を隠して独り占めしようとしてんだよ!!」
高木「てかそんなカス依頼に、10万円払う親父すげえ!!」
志村「いやいやいや、俺はちゃんと、後で分配しようと思ってたよ??マジマジ!!」
加藤「死ぬほど信用できんな…」
高木「それな…この金の亡者が…」
志村「おいおい疑り深い奴らだな。いいよいいよ、金ならいくらでもやるよ!!」
加藤「じゃあ、取り分は俺2:高木2:志村1ね」
志村「ふざけんなゴルア!!この俺様が取り付けた依頼だぞ!?最低でも俺10:加藤0:高木0だわゴルア!!」
加藤「全部お前のじゃねえか!!なんだったんだ今の話!?」
志村「建前だよ建前!!本当はお前達に渡す義理なんてねえわ!!お前らに渡すくらいなら、俺が全部もらうに決まってんだろうが!!友情より金じゃい!!」
加藤「ついに本音出ちゃったよ!!」
高木「じゃ、俺達はもう帰るか(笑)」
加藤「それな。金もらえねーもんな(笑)」
志村「え、ちょ、ま」
加藤「じゃ。そゆことで」
高木「後はガンバ。」
志村「ウソウソウソウソウソ!!ちゃんと3分割するんで、お願いします付いてきてください!!」
〜尾行中〜
加藤「あ、電車乗ったぞ」
高木「あれ??あっちは渋谷と反対方向じゃね??」
加藤「確かに。おい、ホントに花畑は渋谷に行くのか?」
志村「それは間違いない。信用できるスジからの確かな情報だ」
加藤「あー、花畑の親父情報ね…」
高木「そこまでするなら、アンタが最後まで尾行しろよ…」
志村「とりあえずでも、あっち乗っとくか?」
加藤「そうだな。そっちの方がいいだろ」
高木「なんで大事な休日に、こんなことをしなきゃいけねえんだよ…」
~30分後~
加藤「どこまで行くんだ?アイツ…」
高木「さあ…?」
志村「渋谷とは真逆だぞ??」
加藤「とりあえず、もう少し様子を見るか…」
志村「そうだな…」
加藤「…………………」
高木「…………………」
志村「…………………」
花畑「…………………」
花畑「あああああああああああ!!」
加藤「え!?なんだ??」
志村「何が起こった!?」
花畑「電車乗り間違えた!!反対方向だった!!」
加藤・高木・志村「「「ふざけんなテメエ!!!」」」
加藤「まったく…とんだ時間の無駄だったぜ…」
高木「それな。時間を返して欲しいわ…」
志村「普段乗ってる電車を間違えるかね…」
加藤「まあ、アイツだからな…」
志村「俺もよくやるわ」
高木「流石は学年トップのバカ2人」
加藤「あ、アイツが降りたぞ!!」
志村「やっと渋谷着いたか…」
加藤「なんで渋谷行くのに、2時間かかってんだ…?」
高木「あの、普通に行ってれば20分もあれば着くんだけど…」
志村「アイツ、何回も乗り間違えしてるからな(笑)」
加藤・高木「「頭おかしいのか!?」」
志村「いや、俺もよくやるし、普通だろ(笑)」
加藤・高木「「テメエらが異常なんだよ!!」」
加藤「で、アイツ何してるんだ??」
高木「めっちゃキョロキョロしてるぞ??」
志村「なんだ…?あのイケメンは…」
加藤「まさか、付き合ってんのか…?」
高木「いやいやいやいやそれはない!!」
志村「あ、別れた」
加藤「今度は別の男のとこ行ったぞ」
高木「まさか…二股!?」
志村「いや、そんな関係ではないだろ(笑)」
加藤「ないないないないない!!」
高木「あ、また別れた」
志村「なんなのアイツ!?」
加藤「よし!!俺が近づいて、コッソリ話を聞いてくるぜ!!」
志村「お前、バレんなよ!?」
加藤「それは…フリか?」
志村「フリじゃねえわ!!」
〜加藤接近中〜
加藤「……………………」
花畑「だから、お願いしますよー!!」
加藤「…………………?」
??「いや、まあ、またの機会に…」
花畑「私ほどの超絶完璧美少女、そうそういないわよ!?今ここで契約しとかなきゃ、損よ損!!」
加藤「まさかの、スカウトに逆アプローチ!?」
スカウト「いえ、マジで結構です」
花畑「あんだとゴルァ!!完璧美少女ナメとんのかゴルァ!!」
加藤「そして挙げ句の果てに逆ギレ!!なんなのコイツ!!」
スカウト「完璧美少女は、まずこの程度でブチギレないです」
加藤「超ド正論!!」
志村「どーだった??」
加藤「アイツ、自分からスカウトに売り込んでた(笑) 自分は超絶完璧美少女だって(笑)」
高木「マジで!?ヤバ!!おもろ!!」
志村「貴重な休日に何をしてんだアイツは…(笑)」
加藤「そりゃまあ、あのザマになるわな…」
志村「誰からも相手にされんわ(笑)」
加藤「おい!!アイツが移動したぞ!?」
高木「なんだ?ビルの路地裏いったぞ…?」
志村「何してんだ??」
加藤「またイケメンの男がいるぞ?」
花畑「あの、私と付き合ってください!!」
加藤・高木・志村「「「!?!?!?」」」
加藤「おい…衝撃のシーン見ちゃったよ…」
高木「ガチの告白じゃん…これこそ大スキャンダルだ!!」
「えっと…まずあなた誰ですか?(笑)」
加藤・高木・志村「「「初対面かよ!!!」」」
加藤「え?なにコイツ、初対面の人にいきなり告白したの??え、怖すぎなんですけど…」
高木「鬼メンタルすぎん??ナンパよりレベル高い」
花畑「私、完璧美少女ですよ??彼女にしといた方がマジでいいですよ??」
加藤「ここでも売り込み始めた!?」
高木「マジで怖い。メンタル強すぎて怖い…」
「え、怖…ごめんなさい、さよなら」
花畑「ああああ!!ちょっと!!なんで!?」
加藤「いや、わかるだろ!!」
花畑「ハア…本当にセンスのない男が多いわね…じゃ、次いきましょ」
加藤「次??」
花畑「あの、ちょっといいですか?こっちに来てください」
「はい??何かの企画ですか?」
花畑「この完璧美少女の、私と付き合ってください!!」
加藤「2人目の告白!?」
高木「おいコイツ、マジでヤベーって…」
志村「もう知り合いもやめたいレベル」
「え?何これ??なんの企画??」
加藤「そりゃこうなるわ!!」
花畑「完璧美少女の私と、付き合ってくれますか??」
加藤「もうその、「完璧美少女の」ってやめろ!!自分で言っても売りになんねーから!!」
「ちょっと無理ですね。ごめんなさい」
加藤「全員が、超紳士的な対応!!」
高木「渋谷にいる陽キャの株が上がる!!」
花畑「そうですか。じゃあ次!!」
加藤「まだやんの!?」
花畑「ちょっといいですか!?」
「ああん!?なんだテメエ。俺は忙しいんだ!!マジぶっ◯すぞゴルァ!!」
加藤「うわ、なんかヤバそうな奴来た…」
花畑「完璧美少女の私と付き合ってください!!」
「え…??」
加藤「渋谷のヤベー奴すらドン引きするレベルの奇行!!」
高木「流石は変人を上回る変人!!花畑よしこ!!」
「ひいいいいい!!コイツ怖い!!」
花畑「なによアイツ。意気地ないわね。そんな男に用はないわ」
加藤「お前が振った感じを出すな!!」
花畑「じゃ、次」
加藤「まだやんの!?」
高木「正気かコイツ!?」
花畑「完璧美少女のry」
「ごめんなさい」
花畑「完璧美少女n」
「てか、アンタ誰?」
花畑「完璧美s」
「だが断る」
花畑「完璧」
「マジで無理」
花畑「完p」
「キモスンギ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
加藤「おい…合計10人に告白してたぞ…?」
高木「いやもう、ビッチというかなんというか…」
志村「ガ◯ジだな。」
加藤「間違いない」
高木「今後の関わりを改めよう…」
志村「てかもう、十分なスキャンダルじゃね??(笑)」
加藤「確かにな。これ以上は見てられないし…」
高木「いーや、まだだ!!まだ50万円分の働きができていない!!」
加藤・高木「「50万円…??」」
志村「あ、やっべ!!」
加藤「おいテメエ、どういうことだ…??」
高木「報酬は、10万円じゃなかったのか…??」
志村「い、いや実は、他の人からも依頼を受けててサー!!も、もちろんお前達には後で言うつもりだったよ??マジマジ!!」
加藤・高木「「信じられるかボケェ!!」」
ドカバキボカスカ
志村「ギャアアアア!!」
~続く~




