表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/140

スキャンダルマスター花畑 その1

花畑「ねえねえ!!中島、昨日って何してたの!?電話全然出てくれなかったじゃん!!(笑)」


中島「ごめんごめん。ちょっと忙しくて…」


花畑「いやいやいーんだけど、何してたの??」


中島「いやーちょっとね。忙しくて」


花畑「だから、何してたの??」


中島「いやまあまあ。色々ね」


花畑「色々って何??」


中島「あ、そろそろ授業始まるよ!?じゃあね!!」


花畑「…………………」


花畑「これは、絶対何かあるわね…後で尾行しましょう」(※絶対やめましょう)


~尾行して1時間後~


花畑「ふむふむ。なるほど、あの子は1組のアレと付き合ってたわけね…」


パシャッパシャッ


花畑「よし。証拠もゲット」(※盗撮ダメ。絶対)


~次の日~


花畑「ねえねえ中島。アンタって、1組の松田と付き合ってたのね(笑)」


中島「は、はあ!?な、な、な、ななななんのことかしら??」


花畑「すっとぼけても無駄よ。ほらこれが証拠写真」


中島「な、なんでそれを!?」


花畑「ほら。これで認めるでしょ??」


中島「グ、グヌヌ…」


花畑「どうして私に隠したかったのかは知らないけど、このことをバラされたくなかったら、わかってるわよね…??」


中島「なによ!!私を揺する気!?」


花畑「そうね。1年に1回、私にチュッパチャップスを献上しなさい」


中島「やっす!!そして懐かしい!!」


中島「はっ!?そんなこと言って、本当はチュッパチャップス毎日100本寄越せとか言うんでしょ!!私は騙されないわよ!?」


花畑「いや、そんなに食えねーわ。1本でいいわよ」


中島「そんなもん、毎月あげるわい!!」




中島「というわけで、なんでも屋のアンタ達に相談に来たんだけど…」


加藤「なんでも屋!?」


高木「俺達、いつの間に万屋(よろずや)みたいな扱いになってんの??」


志村「なんで??チュッパチャプスだけで口止めできてんだから、問題なくね??」


中島「大アリよ!!アンタ達も、よしこ(花畑)のバカの口の軽さは知ってるでしょ!?」


加藤・高木・志村「「「あ………」」」


加藤「確かに。絶対いつかしゃべるな…(笑)」


高木「よしこのバカは、いつか絶対口を滑らせる…」 


中島「でしょ!?だから、それを上回るスクープで、あの女の口を封じてちょうだい!!」


加藤「なんか、裏の仕事みてえだな…」


高木「それな。スパイみてえだ」


志村「確かに。なんかカッコイイ!!」


加藤「で、報酬は??」


中島「10円ガムでどう??」


加藤・高木・志村「「「裏稼業をナメんじゃねえ!!」」」




加藤「で、どーすんだ??」


高木「花畑の弱みを握れとのことだが…」


志村「アイツなんて、弱みだらけだろ。学祭キャバクラじゃ誰からも指名受けれないし、ナンパは誰からも相手にされないし(笑)」


加藤「おいやめろ。それは俺達にもブーメランだ」


高木「もっと強いのが欲しいんじゃね??あのアホがビビリ散らかすくらいの…」


志村「そんなの普通の奴にはねえだろ(笑)」


加藤「まあとりあえず、尾行してみるか!!」


高木「完全に変態じゃねえか…いうてもアイツ女だぞ??(笑)」


志村「依頼されたんだからしょーがねーだろ??」


加藤「それにアイツは、人を脅すクズだ。そんな奴は俺達が成敗する!!」


高木「やってることは同じだけどな(笑)」


志村「うるせえ!!今週末、指定の場所集合だ!!」


~休日、とある駅で~


志村「いたぞ。アイツだ」


高木「なんでお前は、アイツの最寄り駅まで知ってんだ…??」


志村「そりゃお前、そういうタレコミがあったからに決まってんだろ」


加藤「タレコミ!?こんなくだらない作戦に協力してくれる奴がいんのか!?」


志村「ああ。ソイツによると、花畑は日曜日の朝、毎週この駅から渋谷にでかけてるらしい」


加藤「花畑のストーカーからの情報!?」


志村「いや、これは花畑の親父さんからの情報だ」


加藤「花畑の親父さん!?」


高木「なんで花畑の親父が??」


志村「いや、最近娘が日曜日に朝から晩まで出かけてて、全然構ってくれなくて寂しいから、娘が何をしてるのか教えて欲しいって依頼があった」


加藤「ただのキモ親父だった!!」


高木「てか、ガチの依頼ってことは…」


志村「あ…いや実は、先に報酬10万円いただいてます…えへへ(笑)」


加藤・高木「「えへへじゃねえわ!!」」


加藤「テメエ、何を隠して独り占めしようとしてんだよ!!」


高木「てかそんなカス依頼に、10万円払う親父すげえ!!」


志村「いやいやいや、俺はちゃんと、後で分配しようと思ってたよ??マジマジ!!」


加藤「死ぬほど信用できんな…」


高木「それな…この金の亡者が…」


志村「おいおい疑り深い奴らだな。いいよいいよ、金ならいくらでもやるよ!!」


加藤「じゃあ、取り分は俺2:高木2:志村1ね」


志村「ふざけんなゴルア!!この俺様が取り付けた依頼だぞ!?最低でも俺10:加藤0:高木0だわゴルア!!」


加藤「全部お前のじゃねえか!!なんだったんだ今の話!?」


志村「建前だよ建前!!本当はお前達に渡す義理なんてねえわ!!お前らに渡すくらいなら、俺が全部もらうに決まってんだろうが!!友情より金じゃい!!」


加藤「ついに本音出ちゃったよ!!」


高木「じゃ、俺達はもう帰るか(笑)」


加藤「それな。金もらえねーもんな(笑)」


志村「え、ちょ、ま」


加藤「じゃ。そゆことで」


高木「後はガンバ。」


志村「ウソウソウソウソウソ!!ちゃんと3分割するんで、お願いします付いてきてください!!」


〜尾行中〜


加藤「あ、電車乗ったぞ」


高木「あれ??あっちは渋谷と反対方向じゃね??」


加藤「確かに。おい、ホントに花畑は渋谷に行くのか?」


志村「それは間違いない。信用できるスジからの確かな情報だ」


加藤「あー、花畑の親父情報ね…」


高木「そこまでするなら、アンタが最後まで尾行しろよ…」


志村「とりあえずでも、あっち乗っとくか?」


加藤「そうだな。そっちの方がいいだろ」


高木「なんで大事な休日に、こんなことをしなきゃいけねえんだよ…」


~30分後~


加藤「どこまで行くんだ?アイツ…」


高木「さあ…?」


志村「渋谷とは真逆だぞ??」


加藤「とりあえず、もう少し様子を見るか…」


志村「そうだな…」


加藤「…………………」


高木「…………………」


志村「…………………」


花畑「…………………」


花畑「あああああああああああ!!」


加藤「え!?なんだ??」


志村「何が起こった!?」


花畑「電車乗り間違えた!!反対方向だった!!」


加藤・高木・志村「「「ふざけんなテメエ!!!」」」




加藤「まったく…とんだ時間の無駄だったぜ…」


高木「それな。時間を返して欲しいわ…」


志村「普段乗ってる電車を間違えるかね…」


加藤「まあ、アイツだからな…」


志村「俺もよくやるわ」


高木「流石は学年トップのバカ2人」


加藤「あ、アイツが降りたぞ!!」


志村「やっと渋谷着いたか…」


加藤「なんで渋谷行くのに、2時間かかってんだ…?」


高木「あの、普通に行ってれば20分もあれば着くんだけど…」


志村「アイツ、何回も乗り間違えしてるからな(笑)」


加藤・高木「「頭おかしいのか!?」」


志村「いや、俺もよくやるし、普通だろ(笑)」


加藤・高木「「テメエらが異常なんだよ!!」」


加藤「で、アイツ何してるんだ??」


高木「めっちゃキョロキョロしてるぞ??」


志村「なんだ…?あのイケメンは…」


加藤「まさか、付き合ってんのか…?」


高木「いやいやいやいやそれはない!!」 


志村「あ、別れた」


加藤「今度は別の男のとこ行ったぞ」


高木「まさか…二股!?」


志村「いや、そんな関係ではないだろ(笑)」


加藤「ないないないないない!!」


高木「あ、また別れた」


志村「なんなのアイツ!?」


加藤「よし!!俺が近づいて、コッソリ話を聞いてくるぜ!!」


志村「お前、バレんなよ!?」


加藤「それは…フリか?」


志村「フリじゃねえわ!!」


〜加藤接近中〜


加藤「……………………」


花畑「だから、お願いしますよー!!」


加藤「…………………?」


??「いや、まあ、またの機会に…」


花畑「私ほどの超絶完璧美少女、そうそういないわよ!?今ここで契約しとかなきゃ、損よ損!!」


加藤「まさかの、スカウトに逆アプローチ!?」


スカウト「いえ、マジで結構です」


花畑「あんだとゴルァ!!完璧美少女ナメとんのかゴルァ!!」


加藤「そして挙げ句の果てに逆ギレ!!なんなのコイツ!!」


スカウト「完璧美少女は、まずこの程度でブチギレないです」


加藤「超ド正論!!」




志村「どーだった??」


加藤「アイツ、自分からスカウトに売り込んでた(笑) 自分は超絶完璧美少女だって(笑)」


高木「マジで!?ヤバ!!おもろ!!」


志村「貴重な休日に何をしてんだアイツは…(笑)」


加藤「そりゃまあ、あのザマになるわな…」


志村「誰からも相手にされんわ(笑)」


加藤「おい!!アイツが移動したぞ!?」


高木「なんだ?ビルの路地裏いったぞ…?」


志村「何してんだ??」


加藤「またイケメンの男がいるぞ?」


花畑「あの、私と付き合ってください!!」


加藤・高木・志村「「「!?!?!?」」」


加藤「おい…衝撃のシーン見ちゃったよ…」


高木「ガチの告白じゃん…これこそ大スキャンダルだ!!」


「えっと…まずあなた誰ですか?(笑)」 


加藤・高木・志村「「「初対面かよ!!!」」」


加藤「え?なにコイツ、初対面の人にいきなり告白したの??え、怖すぎなんですけど…」


高木「鬼メンタルすぎん??ナンパよりレベル高い」


花畑「私、完璧美少女ですよ??彼女にしといた方がマジでいいですよ??」


加藤「ここでも売り込み始めた!?」


高木「マジで怖い。メンタル強すぎて怖い…」


「え、怖…ごめんなさい、さよなら」


花畑「ああああ!!ちょっと!!なんで!?」


加藤「いや、わかるだろ!!」


花畑「ハア…本当にセンスのない男が多いわね…じゃ、次いきましょ」


加藤「次??」


花畑「あの、ちょっといいですか?こっちに来てください」


「はい??何かの企画ですか?」


花畑「この完璧美少女の、私と付き合ってください!!」


加藤「2人目の告白!?」


高木「おいコイツ、マジでヤベーって…」


志村「もう知り合いもやめたいレベル」


「え?何これ??なんの企画??」


加藤「そりゃこうなるわ!!」


花畑「完璧美少女の私と、付き合ってくれますか??」


加藤「もうその、「完璧美少女の」ってやめろ!!自分で言っても売りになんねーから!!」


「ちょっと無理ですね。ごめんなさい」


加藤「全員が、超紳士的な対応!!」


高木「渋谷にいる陽キャの株が上がる!!」 


花畑「そうですか。じゃあ次!!」


加藤「まだやんの!?」


花畑「ちょっといいですか!?」


「ああん!?なんだテメエ。俺は忙しいんだ!!マジぶっ◯すぞゴルァ!!」


加藤「うわ、なんかヤバそうな奴来た…」


花畑「完璧美少女の私と付き合ってください!!」


「え…??」


加藤「渋谷のヤベー奴すらドン引きするレベルの奇行!!」


高木「流石は変人を上回る変人!!花畑よしこ!!」


「ひいいいいい!!コイツ怖い!!」


花畑「なによアイツ。意気地ないわね。そんな男に用はないわ」


加藤「お前が振った感じを出すな!!」


花畑「じゃ、次」


加藤「まだやんの!?」


高木「正気かコイツ!?」


花畑「完璧美少女のry」

「ごめんなさい」


花畑「完璧美少女n」

「てか、アンタ誰?」


花畑「完璧美s」

「だが断る」


花畑「完璧」

「マジで無理」


花畑「完p」

「キモスンギ」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


加藤「おい…合計10人に告白してたぞ…?」


高木「いやもう、ビッチというかなんというか…」


志村「ガ◯ジだな。」


加藤「間違いない」


高木「今後の関わりを改めよう…」


志村「てかもう、十分なスキャンダルじゃね??(笑)」


加藤「確かにな。これ以上は見てられないし…」


高木「いーや、まだだ!!まだ50万円分の働きができていない!!」


加藤・高木「「50万円…??」」


志村「あ、やっべ!!」


加藤「おいテメエ、どういうことだ…??」


高木「報酬は、10万円じゃなかったのか…??」


志村「い、いや実は、他の人からも依頼を受けててサー!!も、もちろんお前達には後で言うつもりだったよ??マジマジ!!」


加藤・高木「「信じられるかボケェ!!」」


ドカバキボカスカ


志村「ギャアアアア!!」


~続く~

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ