表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/133

似ている2人はケンカする

~京都観光中~


北野「いやー京都旅行は楽しいな!!」


杉本「そうでござるね。修学旅行はやはり最高でござる!!」


森田「この行事をつまんないっていう人は、流石に見たことないよ(笑)」


北野「京都ってところもポイントだよな!!」


森田「そうだね。観光地も多いし」


北野「俺はこの日のために、京都のことを死ぬほど勉強してきたぜ!!京都のことで俺より詳しい奴は、もはやいねえ!!」


森田「いや、気合い入りすぎだろ!!たかが修学旅行でどんだけ勉強してきたんだ!?(笑)」


北野「俺のことは今後、京都博士と呼ぶがいい!!」


森田「へえ…そこまで言うなら問題でも出そうかな(笑) じゃあ、金閣寺を建てた足利義満は、室町幕府の何代目将軍でしょう!?」


北野「足利…義満??誰…??」


森田「いやそこ!?この人は小学生でも知ってるレベルの人だよ!?」


北野「冗談冗談。58代目将軍だろ?」


森田「そんなに続いてたら、現代も室町時代だわ!!」


北野「あ、間違えたわ!!18代目だ!!」


森田「それも存在しねえわ!!え!?本当に勉強してきたの!?」


北野「いーや。今のは問題が悪いな。俺は「足利義満」に関してだけはまっったく勉強してきてねえんだ。だからしょーがない」


森田「それでもしょーがなくないレベルの問題なんだけど!?」


北野「だからたまたまだって。足利義満のことだけ唯一知らなかった」


森田「ハイハイ…じゃあ室町幕府を作った人は誰??」


北野「源頼朝」


森田「それは「鎌倉幕府」じゃねーか!!え!?北野君マジで勉強してきたの!?」


北野「冗談冗談。ちょっと簡単すぎたから、遊んでやったのよ(笑)」


森田「まーた偉そうなこと言って…本当にわからないくせに…(笑)」


北野「だから杉本。代わりに森田に答えてあげてくれ(笑) 俺にとっては簡単すぎて、まったく答える気にもならんわ(ドヤ顔)」


森田「おい!!逃げてんじゃねえ!!」


杉本「いいでござるよ。足利 尊氏(たかうじ)でござる!!」


北野「よくやった杉本。ま、足利尊氏くらいは常識よな(笑)」


森田「常識よな(笑)じゃねえ!!わかってなかったじゃねえか!!」


北野「いやー、足利尊氏ってマジでスゲえよなー。なんか、色々とスゴかったよな~」


森田「いやその色々を教えろや!!コメントあっさ!!」


北野「コイツ、室町幕府作ったんよ。マジすごくね??」


森田「それ、さっき僕が言った内容!!」


??「いやー、俺ほど京都に詳しい奴はいないぜー!!」


森田「どこがだよ!!って…」


北野「ん?どーした??俺は今、何も言ってないぜ??」


森田「え?嘘??こんなクソキモウザい発言をする奴が、北野君の他にもいるわけ…」


北野「悪口のオンパレード!!」


??「まあ俺は、色んな人から「京都博士」と呼ばれてるしな!!」


観光客1「ハイハイスゴイスゴイ」


観光客2「鼻クソほじほじ」


森田「え、スゴイ…北野君みたいな人がいる…しかもあれは、他校の人かな…??」


杉本「なんか、通りすがりの色んな人に知識自慢をしてるみたいでござるね…」


森田「迷惑だな…まあ誰も聞いてないけど(笑)」


??「知ってるか!?室町幕府を作った奴は、足利ソンシ(尊氏)って言うんだぜ!?」


森田「しかも間違えてるし!!ソンシって誰だよ!?読み方が違う違う!!」


北野「おい!!そこのお前!!」


??「え??」


森田「え?ちょ、北野君!!ああいう(ヤバイ)人は関わっちゃダメだってば!!」


北野「お前が京都博士だと…??ヤレヤレ。笑わせるんじゃないよまったく…(笑)」


??「はあ!?誰だテメエ!?」


北野「この俺こそ、真の京都博士さ!!」


??「なにい!?」


北野「いいか??室町幕府を作った奴は、足利尊氏(たかうじ)っていうんだよ。何がソンシだ、笑わせんじゃねえよ(ドヤ顔)」


森田「いや、僕が教えた知識じゃん!!何をドヤ顔で語ってんの!?はっず!!」


??「…………………」


北野「しかもついでに教えてやろうか??京都の金閣寺を作った将軍は、足利義満っていうんだぜ!?知ってるか!?」


森田「いや誰でも知ってる!!しかもそれも、さっき僕が教えたし!!」


??「なん…だと…?足利義満…?」


北野「なんか驚愕してる!?おい大丈夫かコイツら!?」


??「まさか、俺より上の人間がいたなんて…」


北野「クックック…」


森田「いやいっぱいいる!!なんなら小学生でも知ってる人いっぱいいるから!!」


京都「俺様の名は、北野だ!!覚えておけエセ京都博士!!(笑)」


森田「よくそんなに堂々と自己紹介できるな!!」


巨宇「クソが…俺の名は巨宇(きょう) 戸津木(とずき)だ!!俺はまだ負けたわけじゃないからな!?勘違いしてんじゃねえ!!」


森田「京都好き!?」


巨宇「俺は歴史より、地理の方が得意なのさ。真の京都博士を名乗るつもりなら、そっちも対応してねえとな!!」


北野「フン…言うじゃねえか…来い!!」


森田「いやもう、お互い京都博士を名乗る資格ないから!!」


巨宇「じゃあ第1問目!!京都府の県庁所在地はどこでしょう!?」


森田「いや京都市!!」


北野「けんちょう…しょざいち??」


森田「まずそこから!?」


北野「なんて難しい問題だ…」


森田「なんならさっきより簡単だわ!!」


巨宇「まあ、おそらく東大生でも解けんだろうな(笑)」


北野「なん…だと…?」


森田「東大生をナメすぎじゃボケエ!!」


北野「…………………」


北野(おい森田!!)


森田(え?何??急に小声で話しかけてきて…)


北野(これの答えはなんだ??)


森田(ちょっと…素直にわからないって言いなよ…(笑))


北野(言わねーよ!!アイツに負けたことになるだろ!?)


森田(ガキか!!てゆーか、京都のことを誰よりも勉強したんだろ!?この程度のこともわからないの??(笑))


北野(バカ野郎!!東大生でもわからない問題だぞ!?流石に京都博士と呼ばれてる俺でも、わかるわけねえだろうが!!)


森田(マジで信じてたのそれ!?あと京都博士と誰も思ってねえから!!)


巨宇「おい。何をコソコソやってるんだ??」


北野「いや!!なんでもない!!」


北野(ならお前はわかんのかよ!!)


森田(いや、そりゃそうだろ(笑) 余裕で小学生でもわかるよ(笑))


北野(笑わせんな!!俺が解けない問題を、小学生が解けるわけねえだろうが!!)


森田(いや、君はどんだけ自分に自信あんだよ!!言っとくけど、君はバカだからね!?)


北野(ああん!?誰がバカだ!!)


巨宇「おい!!わかるのか!?わからないのか!?」


北野「はあ!?愚問だな。この程度の問題、この俺様がわからないわけがねえだろうが!!」


巨宇「何い!?そんなバカな!!じゃあ答えはなんだ!?」


北野「フン。バカが。この程度の問題、俺が答えるまでもない。だから杉本、答えを言っt」

巨宇「いや、お前がさっさと言えよ。お前に聞いてんだ」


北野「…………………」


森田「2度は通用しなかった!!ざまあ!!」


北野「…………………」


巨宇「…………………」


杉本「いつまで、この程度の問題で北野君の手を煩わせるでござるか??答えは京都市に決まってるでござるよ。超簡単でござる」


森田「言っちゃったよ!!マジで優しいな!!」


北野「その通りだ。まったく、この程度の問題をドヤ顔で出してくるなんて、とんでもなく愚かなバカ野郎だぜ…(ドヤ顔)」


森田「お前はマジで調子乗んな!!」


巨宇「えっと…「京都府の県庁所在地」で検索…」


森田「いや、お前もわからなかったんかい!!」


巨宇「い、いや!?ち、違うぞ!?ただちょっと不安だっただけだ!!」


森田「この程度の問題で不安になることがヤバい!!」


北野「ホントだよ。恥を知れ」


森田「お前も知れ!!小学生からやり直せ!!」


巨宇「畜生…このままじゃ、俺の京都博士としての面目が…」


森田「既にまったくない!!てか同じ高校生として恥ずかしいレベル!!」


北野「ホントだよ。その程度の知識で京都博士を名乗るとか、マジで笑わせるな(笑)」


森田「お前はマジで黙れ!!お前も解けてねえからな!?」


巨宇「そこまで言うなら、絶対に解けないとっておきの問題を、出してやろう…」


北野「フン。どーせ大したことないな(笑)」


森田「ホントに大したことなさそう…(笑)」


杉本「オラ、ワクワクするでござる!!」


森田「何この、杉本君の圧倒的強者感!!」


巨宇「現代の日本において、織田信長の生まれ変わりと言われている、超有名な天才高校生とは、一体誰でしょう!?」


森田「京都、全然関係ねえ!!」


北野「いや、まあ、あれだな、うん」


森田「あ、これわかってない奴だ(笑)」


森田「え!?てか京都の知識対決はもう終わり!?マジでお前らの京都に関する知識、あれだけだったの!?」


巨宇「その通りだ。京都に関する問題がもう思いつかない…」


森田「マジで京都博士、2度と名乗んな!!」


巨宇「で、どうだ貴様!?この問題はわかるか!?」


森田「えっと…うーーーん…」


北野(おい森田。わかるか??)


森田(いちいち僕に聞いてくんな!!そしてマジでわからん!!)


北野(なんだよ、肝心な時に使えねーな…)


森田(マジで張り倒すぞ!?)


北野(杉本、わかるか??)


杉本(わからないでござる…聞いたこともないでござる…)


北野(杉本ですらわからないなら…マジでムズいのか…)


巨宇「ほれぼれどーだ!!わからねえだろ!?(笑)」


北野「グヌヌ…死ぬほど悔しい…」


森田「てかマジで聞いたことすらない…本当にソイツは有名人なのか…??」


杉本「拙者もまったくわからないでござる…」


巨宇「おいコラ。さっさとギブアップしろよ(笑)」


北野「クソ…超絶悔しいが、森田も杉本もわからないみたいだし…どうしようも…はっ!?」


その時、北野に電流走る


北野「わかったああああああ!!!!」


森田「え!?マジで!?あの小学生未満の頭脳を持つ、あの北野君が!?」


杉本「スゴイでござる!!流石は北野君でござる!!」


巨宇「バ、バカな…わかるはずが…」


森田「で、答えは!?」


北野「この俺だ!!」


森田「は??」


杉本「…………………」


巨宇「…………………」


森田「えっと…もう1回言ってもらってもいい??」


北野「だから、この俺だ!!」


森田「そんなわけあるか!!自惚れもいい加減にしろ!!」


北野「いやだって…ほぼ全て該当してるじゃん…」


森田「どこがだよ!!ほとんど全て当てはまってねえじゃねえか!!まったく有名でもないし天才でもないわ!!」


北野「前々から思ってたんだよね…俺って頭がキレすぎて、マジで織田信長の生まれ変わりなんじゃないかってさ…(ドヤ顔)」


森田「そんな話、今初めて聞いたわ!!」


北野「おい猿。口がすぎるぞ」


森田「やかましいわ!!誰が豊臣秀吉だ!!」


北野「前世の記憶とかもちゃんとあるしな。ほらあれ、なんだっけ…本ナントカ寺の変態??」


森田「本能寺の変な!!本当に織田信長なら、一番忘れられねえ事件だわ!!」


北野「そこで全身燃えちゃったんだよなー。あー、マジで熱かったわー!」


森田「かっる!!そんな呑気だったの!?」


北野「そうそう俺にはわかる。だってこの俺が、令和の織田信長だもん(ドヤ顔)」


巨宇「そんなわけねえだろうが!!そんな痛々しい発言をよくできるなテメエは!!」


森田「間違いない!!聞いてて本当に恥ずかしい!!」


北野「俺のことじゃないなら、答えは何なんだよ??」


巨宇「聞いて驚くなよ…?その高校生とは……」


巨宇「俺のことだ!!!」


森田「は??」


北野「…………………」


杉本「…………………」


巨宇「この俺様こそが、織田信長の生まれ変わりと言われている、超天才最強有名高校生だ!!」


森田「いや、マジで発想が同レベルじゃねーか!!真面目に聞いて損したわ!!」


北野「あー間違えたわ。俺、あの徳川家康の生まれ変わりって言われてるんだったわ。あれだよあれ。天下統一した奴」


巨宇「あ、俺も間違えたわ。聖徳太子の生まれ変わりだったわ。あの、なんかスゴイことした」


森田「覚えてねえなら例に挙げるな!!」


北野「それなら俺は、室町幕府を作った源頼朝の生まれ変わりだ!!」


森田「だから、足利尊氏だっつーの!!人の話をちゃんと聞け!!そして覚えろ!!」


巨宇「フン。それなら俺は…えーと…うーん…」


北野「うーん…あと誰かいたかな…??」


森田「知ってる人の例が尽きた!!早!!」


巨宇「まあ、なんにせよ俺の方がスゴイ!!」


北野「いーや俺の方がスゴイ!!」


森田「ゴミみたいなことで張り合うな恥ずかしい!!お前ら高校生だぞ!?」


北野・巨宇「「これでも高校生ですが、何か???」」


森田「マジで黙りやがれ!!」


~完~

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ