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飲食店の行列って、マジで並ぶ気起きない

スタッフ「えー、ただいまの待ち時間、3時間となっております。順番にお並びください」


加藤「新しくできたスイーツの店、マジで大人気だな」


高木「まあ確かにおいしそうだけど…流石に3時間は並びたくねえな(笑)」


志村「絶対嫌だわ。3時間あれば何円稼げるよ?」


加藤「相変わらずお前は金のことしか頭にねえな」


志村「当然だ。世の中は金」


高木「それはともかく、遊園地とかで並ぶのはまだわかるんだけど、こういう店で何時間も並んで食べるっていうのはわからんのよな」


加藤「俺も俺も。それだったら同じジャンルの他の空いてる店探すわっていう」


志村「並んでる時間がマジで無駄だよな。暇だし」


加藤「そうそう。流石に会話も尽きるって」


高木「マジそれな」


志村「俺は死んでもやらんな。こんなことをするくらいなら、死んだほうがマシだ」


加藤「いやそこまで言う!?」


高木「どう考えても死ぬよりはマシだわ!!」


花畑「えー?こんな並んでんの?アタシもここのスイーツ食べたかったのに…」


新垣「ホントホント。これは流石に無理ね…」


加藤・志村「「ああああああああらがきしゃん!?」」


新垣「あ、加藤くんに志村くん。それに高木くんも」


高木「よう。2人はここに有名スイーツを食べに来たって感じか」


新垣「そーなのよ。でもこの行列を見たら、諦めるしかないわね…」


花畑「いや、ガッキー!!諦めるのは早いわよ!!」


新垣「え??」


花畑「ここにいるバカ2人に並ばせて、テイクアウトしてきてもらうのよ!!」


加藤・志村「「はああああああ!?!?」」


加藤「やるわけねえだろうが!!」


志村「バカかテメエ!!」


花畑「え??ガッキーの頼みだけど??」


加藤「やりますやります!!」


花畑「やっぱりバカだ!!」


志村「フン。俺はやらん。いくら新垣しゃんの頼みでも、流石にそれは聞き入れられん」


新垣「いやあの、私なにも言ってないんだけど(笑)」


花畑「あーそう。せっかく追加で1000円あげようかと思ったのになー」


志村「やりますやります!!」


志村「なーんて、言うと思ったかボケが!!」


花畑「ダニィ!?」


志村「バカめ!!よく考えろ、この行列に並ぶだけで3時間かかる!!それに対して1000円じゃあ、時給換算すると338円!!どう考えても割に合わねえだろうが!!」


花畑「いやそういう問題!?」


高木「ちょっとだけ計算違うし!!8どっから出てきた!?」


花畑「なら、3000円ならいいってこと?」


志村「それは…ちょっと考える」


花畑「ちょろコイツ!!」


加藤「さっきまであんなに行列に並ぶ奴はバカだのなんだの言ってたくせに!!」


志村「うるせえ!!金もらえるなら話が変わるだろうが!!」


加藤「それはテメエだけだ!!」


花畑「うーん、でもさすがに追加で3000円を払ってまであの有名スイーツを食べたいかと言われると、うーーん…」


古手川「まあ、それはそう」


花畑「しかもよりにもよって志村に金払いたくないよな」


古手川「わかる」


志村「わかるのそれ!?何が問題なんだ!?」


マダム「うわ、何この行列…」


マダム「この暑い中並びたくないわね…誰か代わりに並んでくれないかしら?お金払うから」


加藤「なんか、いかにも金持ちそうなマダム達が現れたな…」


高木「代わりに並んでもらうって発想がまずすげーよ」


志村「いくら払います?僕が並びますよ」


加藤「いや行動はや!!」


高木「「お金払う」って言った瞬間、もう動いてたぞ…(笑)」


マダム「そうねえ…そしたら5万円払うから、有名スイーツ5人前買ってきてくれるかしら?お釣りは全額アナタにあげるわ」


志村「買います買います!!」


加藤「即答!!」


マダム「あ、やっぱり明日食べるから、明日並んで5個買ってもらえるかしら?」 


志村「全然大丈夫です!!なんでも大丈夫です!!」


加藤「いいのかお前!?」


高木「そんな訳のわからん奴らからの誘いを受けて」


志村「まあ冷静に考えてみろ」


加藤「お前がな」


志村「スイーツなんて高くてもたかだか1個1000円程度だ。それを5個ということは5000円。残

り4万…何円かは全部俺がもらえるというわけだ!!」


加藤「5000円な!?そんくらい計算しろ!!」


志村「とにかく、3時間並ぶだけでそんな大金が得られるなら、やらない理由はねえ!!」


加藤「あーそうですか」


高木「どうぞお好きに」


〜次の日〜


加藤「うわ、マジで並んでるわアイツ(笑)」


高木「あれほど行列はなんとかとか言ってたくせに(笑)」


スタッフ「えー、本日は5時間待ちとなっております」


加藤・高木「「5時間!?」」


加藤「休日だからさらにエグいな…」


高木「まあそれでも時給9000円くらいか」


加藤「しかもまあ、ケータイいじって待ってればいいだけだもんな。仕事と考えれば楽か」


志村「おーーい!!お前ら!!」


加藤「は??」


高木「なんだよ。知り合いと思われたくないから話しかけないで欲しいんだけど」


志村「いや、俺なんかした!?」


加藤「で、なに?」


志村「いや、暇だったから」


加藤「は??」


志村「ケータイの充電切れて暇だから、話そうぜ」


加藤「もう!?まだ開店してから30分もたってないけど!?」


志村「このケータイ、充電15分しかもたねえんだよ」


加藤「いや、どんなケータイ!?」


志村「一応iPhoneなんだけどな」


加藤「そんなiPhone存在しねえわ!!」


志村「iPhone1なんだけど」


加藤「まさかの初代!?まだ持ってる奴いたの!?」


志村「メルカリで100円で引き取った」


加藤「やっっす!!」


志村「容量ほぼないし、すぐ充電は切れる。おまけに画面もバキバキ」


加藤「ただのゴミじゃねえか!!」


高木「引き取らされたんだよそれは!!」


志村「まあでも、ゲームできるからいいや」


加藤「ポジティブ!!」


高木「今すぐ買い換えろ!!」


志村「その金を今稼いでんだよ!!」


加藤「世知辛い!!」


志村「というわけで、話に付き合ってくれ。あと4時間」


加藤「絶対嫌だ」


高木「だったら金払え」


志村「絶対嫌だ」


加藤「ならさよなら」


志村「それでも友達か!?」


加藤「うん」


志村「確かに。友達なんてその程度だよな」


加藤「納得しちゃった!?」


志村「じゃあとりあえず、お前達のケータイを俺に貸してくれ」


加藤「は??嫌だ」


志村「ゲームしたい」


加藤「金とるけど」 


志村「なんなの!?お前達には優しさってものがないわけ!?」


加藤「だって俺達もこの後遊びに行くから、ケータイないと困るし」


高木「人のケータイ借りるからには、命かけろよ」


志村「ドケチシャンクス!!」


高木「だから、お前はボーっと3時間くらい突っ立てるしかねえな(笑)」


志村「うわああああ!!地獄だ!!」


加藤「お前が引き受けたんだろうが!!」


高木「だったら、この漫画貸してやるよ」


志村「え??」


高木「「異世界グルメ探偵 ドミニク将軍」だ」


志村「聞いたことねえ!!」


高木「ジャンプをたったの3週間で打ち切りになった、伝説の漫画だ」


志村「1巻分すら連載させてもらえなかった!?」


加藤「どんだけつまんなかったんだよ!!」


志村「…でも、今の俺にはそのゴミ漫画ですら最高のプレゼントだ!!貸してくれ!!」


高木「ちょうど捨てるとこだったからあげるわ」


志村「ドミニク可哀想!!」


志村「この漫画で3時間乗り越えてみせるぜ!!」


加藤「だいぶすごいな!!」


高木「そーいえば、トイレとか行きたくなったらどーするん?」


志村「お前らを呼ぶ」


高木「いや、来ねえけど」


志村「冗談だ。対策はしっかり考えてある」


志村「パンツを変えた」


加藤・高木「「は??」」


志村「今日だけ、オムツをはいてきた」


加藤・高木「「は??」」


志村「俺、今日オムツしてきたから一生ここに居座れるぜ!!並べるぜ!!」


加藤「え?ドン引きなんだけど…」


高木「ガチキモ…」


志村「は?引くなよ!」


加藤「いや引くわ!どんだけだよ!!」


志村「だってずっと並んでなきゃいけないだろ!?」


加藤「お漏らししてまで並ばなくていいわ!!」


志村「5万円のためだ!!俺は何でもする!!」


加藤「あーそう。もう頑張ってください」


高木「ガチで他人のフリしよ」


〜3時間後〜


志村「おいおい。進みが悪いな…マジでこれ、オムツにオシッコするしかなくなるじゃねえか…」


志村「まあでも、流石は俺だ。こういう時のために1つ5円の激安オムツを買っといた甲斐があるってもんだ。やっぱり計画性が全てだな!!」


志村「よし。堂々と漏らそう!!」


ジョロロロロ


志村「ハアハア…この背徳感、なんかいいな…」


ポタ…ポタ…


志村「あれ??なんかズボンから何か液体がつたってるような気が…」


「え?くっさ」


「なんかオシッコくさくない?」


「誰か、お漏らしした?」


志村「おいおい。誰だこんな公衆の面前でお漏らししてるバカ野郎は」


「「「いや、お前だよ!!」」」


志村「え??」


「アンタのズボン、びしょびしょなんですけど!?」


「はあああ!?そんなわけねえだろうが!!俺はオムツはいてんだぞ!?」


「はあ!?オムツはいてるとかキモ!!」


「マジキモ男!!近寄らないで!!」


「アンタみたいな下品でキモくてオシッコくさい男、この店に並ばないで!!」


志村「あんだとゴルア!!それはキモ男差別だ!!このクソ女ども、絶対許さねえ!!」


「あ、キモいって自覚はあるんだ(笑)」


志村「しかしおかしいな…オムツはいてるのになんで漏れたんだ…?」


「冷静に分析すんな!!」


志村「わかったあああ!!このオムツが安物すぎたせいだ!!1枚5円だからだ!!」


「いやどんなオムツ!?」


「どこで買えるのそれ!?」


志村「メルカリ」


「メルカリでオムツ買うな!!なんかキモい!!」


志村「さっきからキモいキモいうるせえんだよ!!ルッキズムに反してる!!」


「見た目じゃなくて行動がキモいんだよ!!」


志村「まあとにかく、俺は並び続ける」


「くっっさ!!マジ無理!!」


「アタシ逃げる」


「アタシも!!」


「この変質者!!サイテー!!」


ダダダダダ


志村「なんだ??行列が消えたな。ありがたい」


志村「よし。これでようやく買える。30分くらいは時間を短縮できたぜ」


スタッフ「あの…お客様…」


志村「はい??」


スタッフ「当店では、お漏らしをするお客様は出禁とさせていだきたいのですが…」


志村「ま、待ってくれ!!俺はちゃんとオムツをはいてるんだ!!でもそのオムツが安物すぎてこうなってしまっているだけだ!!俺は悪くない!!」


スタッフ「ちょっと何言ってるのかわかんない」


志村「とにかく、出禁にしてもいいから、一番人気のスイーツって奴を5個くれ!!それ買ったら、もう二度とこの店には来ないから!!お願いします!!」


スタッフ「は、はあ…わかりました…」


スタッフ「では5個で5万円になります」


志村「は??」


スタッフ「え??」


志村「え??今なんつった??」


スタッフ「ですから、当店一番人気の「最高級フルーツのティラミスパフェフラペチーノ」が5個で5万円になります」


志村「はああああああ!?1個1万円もすんの!?」


スタッフ「はい。」


志村「そんなんボッタクリじゃないか!!」


スタッフ「いえいえ。最高級のフルーツと極上のティラミスを使っておりますので、この価格はいたって妥当かと思います」


志村「こんなボッタクリのスイーツにこんな行列ができるだと!?世間は一体何を考えてるんだ!?頭が狂っているのか!?」


スタッフ「で、買うんですか?買わないんですか?」


志村「買うわけねーだろ。こんなの買ったら、俺の取り分がなくなっt」

志村(あれ?待てよ?そうか!!売り切れてたってことにして、2個だけ買えばいい!!そして残りの3万円は俺のものにグヘヘヘ…)


マダム「あ、いたいた」


志村「は??」


マダム「アンタが買うのを、向かいの喫茶店でのんびり見ながら待ってたのよ」


志村「この貴族が!!人がお漏らししてまで並んでる間、優雅に過ごしやがって!!」


マダム「いや、お漏らしはしらんけど!?」


マダム「とりあえず、5人分ちょーだい」


スタッフ「は、はあ…」


志村「おいコラちょっと待てい!!」


マダム「は??何よ」


志村「おかしいだろ!!5個で5万円だったら、俺の取り分がねえだろうが!!」


マダム「うん」


志村「うんじゃねえ!!人をパシっておいて金払わねえとか、テメエらそれでも貴族か!!」


マダム「いや、どんな怒られ方!?」


マダム「ゴホン。でもまあアンタの言い分もわからなくもないわ」


志村「だろ!?」


マダム「ただ一つ。アンタは大きな勘違いをしているわ」


志村「は??」


マダム「実は、アタシ達お金ないの」 


志村「は??」


マダム「アタシ達、最近毎日もやし生活するくらい全然お金ないから」


マダム「そもそもアンタにお金を払う余裕がない」


志村「え??アンタ達、そんなマダムみたいなカッコしてるくせに金ないの??」


マダム「これはコスプレよ。金持ちそうに見せてるだけ」


志村「いや今すぐやめちまえそんなもん!!」


マダム「嫌よ。見た目だけは金持ちでいたい」


志村「やかましい!!」


志村「てか、そんな金ないくせに、こんな超高級スイーツ食べようとしてんじゃねえ!!」


マダム「この超高級スイーツを食べるために、アタシ達は毎日もやし生活をしてたのよ!!」


マダム「そうよそうよ!!少ないお小遣いでギリギリのやりくりをしてるのよ!!」


志村「いや、やりくりが下手すぎるだろ!!こんな1個一万円のスイーツ、早々に諦めろ!!」


マダム「女子のスイーツ欲、ナメんな!!」


志村「知らねーよ!!さっさと俺に働いた分の給料を払いやがれババア!!」


マダム「く、屈辱だわ…年収5000万円のこのアタシが、こんなガキンチョにバカにされるなんて…」


志村「5000万円!?クソ金持ちじゃねえか!!さっきの話はなんだったんだ!?」


マダム「夫に、全財産を管理されてるの」


志村「は??」


マダム「ニート夫に財布を握られてるの。小遣い制なの」


志村「まさかの鬼夫!?珍し!!」


マダム「夫にお金も生活も全部管理されて…興奮するわハアハア…」


志村「ただの変態だった!!お幸せに!!」


〜完〜

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